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教育指導・授業方法

ドキュメント内 橡00扉.PDF (ページ 174-200)

関西大学自己点検・評価委員会

SQ  5. 3   公表は,どのようにされていますか.(丸印複数可)

4  教育指導・授業方法

4  教育指導・授業方法 

(1)  カリキュラム編成 

2000年

 

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月に、教養教育と外国語教育の改善・向上を図るための大きな組織改編が行われ、全学共通 教育推進機構と外国語教育研究機構がそれぞれ発足した。今後は全学共通教育推進機構の各部会におけ る教養教育の改善・向上のための活発な議論と、外国語教育研究機構を中心とした全学の外国語教育の さらなる改善・向上が期待される。また、この間、専門教育に関しても各学部においてさまざまなカリ キュラム改革の試みがなされてきている。教養科目、外国語科目、専門科目いずれにおいても、 「国際 化」 「情報化」 「開かれた大学」という教育理念を具体化し、社会と学生のニーズに応える体系的なカリ キュラムの策定・見直しが重要な課題である。 

 

ア  カリキュラム編成方針 

(ア)  カリキュラム編成の基本方針と教育理念・目標との関連 

本学の教育理念は「国際化」 「情報化」 「開かれた大学」を三本柱としている。これまで、これらの理 念をカリキュラム編成において具体化する上でどのような問題が提起され、どのような施策が講じられ てきたかを概観し、今後の課題を展望する。 

 

a  「国際化」とカリキュラム 

 

3・3・3

 

構想」 (中国語圏を含むアジアで

 

3

 

校、太平洋沿岸の英語圏で

 

3

 

校、その他の地域で

 

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校と 学術交流協定を締結する)が実現した後、 「

AP

構想」 (日本と深いつながりを持つアジア・太平洋(Asia  

& Pacific)地域の国々との学生レベルの交流を目指す)もほぼ達成を見た。これら

 

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構想とは別に、1998 年

 

2

 

 

9

 

日にウェブスター大学、1998年

 

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月24日にパリ大学Ⅲ(Sorbonne‑Nouvelle)、1998年12月21日に 北京大学、そして1999年

 

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月15日にはドイツのゲッティンゲン大学とそれぞれ基本協定を結んでいる。

さらに、学生交換協定をウェブスター大学(1998.

 

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.9) 、パリ大学Ⅲ(1998.

 

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.24) 、ゲッティンゲン大 学(2000.11.15)と締結し、研究者交換協定も北京大学(1999.

 

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.15)及びゲッティンゲン大学(1999.

 

7  .15)と締結した。このように、国際化に向けた環境の整備はいっそう充実してきている。 

他方、本学の学生が国際化の意義を、日常の授業を通じて十分理解できるようなカリキュラム編成を 行うには、 「留学生と本学学生との日常的交流を促す科目の充実や外国からの招へい研究者と学生との 接触の機会の増大が重要である」との指摘が前回の「自己点検・評価報告書(1997−1998)」でなされ ている。この指摘を難易度及び達成度という観点から見るならば、難易度は極めて高く、達成度は極め て低いと言わざるを得ない。指摘のように、留学生や招へい研究者との接触の機会を増大させるために は、留学生数、招へい研究者ともに大幅に増加させるドラスティックな改革が必要であり、カリキュラ ム編成という観点からだけでは捉えられない多くの困難を伴うことが予想され、その実現は極めて困難 である。 

現在、留学生数は、学生交換交流協定に基づく交換留学生が20名(学部18名、大学院

 

2

 

名) 、私費留学

生が228名(学部163名、大学院65名) 、そして大学院への国費留学生が

 

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名となっている。他方、本学の

学部学生数は28,373名(第

 

1

 

部26,452名、第

 

2

 

 

1,921名)、大学院生数は

 

1

 

,623名を数える。カリキュ

ラム編成において、留学生と本学学生が交流し得る授業を制度的に保証するには、留学生の絶対数は少

なすぎると言わざるを得ない。加えて、留学生数の学部間の偏りも考慮に入れる必要がある。私費留学

生のもっとも多い学部が商学部(66名) 、次いで経済学部(36名)であり、以下、総合情報学部(20名) 、

社会学部(15名) 、文学部(

 

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名) 、法学部(

 

5

 

名) 、工学部(

 

5

 

名)の順になっている。また学部の交換

留学生18名は、すべて文学部が受け入れ先である。 

他の学部に比して留学生数が多い商学部では、基礎演習科目で各クラスに少なくとも

 

1

 

名の留学生が 入るような配慮がなされ、日常の授業における国際交流促進の努力がなされている点は注目してよい。

しかし、留学生数が少ない他の学部では、このようなクラス策定も可能ではない。 

また大学院においても、現状では、授業における留学生との交流に関する施策は特に講じられてはい ない。2000年に完成した大学院の新学舎尚文館には院生研究室も置かれており、そこでの日常的な交流 はあり得るが、カリキュラム編成による制度的な保証という点ではまだ将来の課題の域を出てはいない。 

外国からの招へい研究者と学生との接触の機会の増大を求める指摘に関しては、そもそも交換研究者、

招へい研究者、外国人研究員を合わせた数は1999年度が19名、2000年度が20名であり、滞在期間もほと んどが数ヵ月の短期間であることを考えれば、制度的にカリキュラムに組み込むのは著しく困難と言わ ざるを得ない。大学院でも招へい研究者は若干名であり、カリキュラム編成上は特に交流のための施策 は講じられてはいないのが現状である。 

招へい研究者を、国際化を目したカリキュラム策定に組み込むことは、全学的には困難だが、学部・

科目によっては部分的に活用にすることは可能だろう。全学の学生を対象としたものとしては、現在の 外国人教師による授業、特に特任外国語講師制度の運用をより充実させることの方が現実的である。 

さらに、「自己点検・評価報告書(1997−1998)」には、上の指摘に併せて、日常のすべての授業におい て国際化の意識向上を図る必要性が指摘されている。真の国際化を目指し、海外の諸大学とのグローバル・

ネットワークを通じたグローバル・マインドの育成を掲げる本学において、日常の授業における国際化の意 義の強調は当然である。むろん、グローバル・マインドの育成に安易な方法はない。前回の「自己点検・評 価報告書(1997−1998)」の指摘にもあるように、「国際化」を冠した授業科目や、外国語科目の数を増やす ような、目に見えるかたちでの大学運営だけが国際化ではないだろう。グローバル化時代のなかで、本学の 理念である国際化の意義がますます重要になってきているということが、あらゆる授業・教育の場の前提と しておかれ、認識されなければならない。それが国際化を単なるお題目に終わらせないための必須要件であ る。拝外主義や自国中心主義の自己満足的な動向に与しないのは言うまでもなく、むしろこれだけグローバ ル化に晒されている今日の学生には、経済中心のグローバリゼーションや海外との交通といった表層に流れ ることのない、新たな興味を掘り起こす努力が必要だろう。グローバリゼーション時代の国際化の意味が異 国・異文化への「発信」という観点も含むものとするならば、国際化と無関係な授業科目は本来ないはずで ある。国際化という理念の今日的な潜在的可能性を、各教員が意識化した授業運営が求められる。国際社会 を生きるツールとしての外国語教育や、グローバリゼーションに柔軟に対応できるプラクティスやトレーニ ングの重要性は言をまたないが、将来的に国際化そのものの可能性を自ら開発できる素地を養い、そのよう な人格の形成を大学が担っていく姿勢が必要だろう。 

 

b  「情報化」とカリキュラム 

近年、われわれの生活や仕事に大きな変化を生じさせたものに、情報処理技術の発展がある。利便性 の高いソフトウェアを搭載した廉価なパーソナル・コンピュータの普及によって、情報処理技術はもは や高等教育を受けた者のみが持つ特殊技能ではなくなった。日常生活のIT化にともない、さまざまな情 報や情報処理技術が広く一般に開かれるようになったばかりでなく、今日では教育・研究において情報 処理能力は必須の要件となっている。本学でも、パーソナル・コンピュータや携帯電話を通じたインタ ーネットの実地利用に経験的に通暁した学生が年毎に増えているが、断片的・経験的な知識ではない系 統的な情報処理教育が求められている。また、新入生の情報処理技術における個人差を解消することも、

大学教育の課題である。「情報化」を教育理念に掲げる本学としては、教育現場におけるデジタル・デ

バイドを産出してはならないことは言うまでもなく、専門教育で必要となる高度な情報処理能力はもち

ろんのこと、情報化社会の意義の認識を深め、情報処理の知識と能力が身につくような体系的なカリキ

ュラムが必要となろう。 

4  教育指導・授業方法

本学では一般教育科目(現在の教養科目)に「情報処理論」が早くから設けられ、各学部においても 情報処理技術を必要とする科目やそれを育成する科目が導入されてきた。1994年には情報化を全面に掲 げる学部として総合情報学部が高槻キャンパスに開設され、千里山キャンパスにおいても、情報処理セ ンターに大型汎用コンピュータやスーパーコンピュータが導入されるとともに、学内

 

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ヶ所のステーシ ョンを中心に全学部合わせて4600台のパソコン端末が設置されるなど利用環境は大幅に向上している。

情報ジェネラリスト育成を謳う総合情報学部、そして情報化社会の技術者に必要な知識と技術を習得さ せることを掲げる工学部は言うまでもなく、法、文、経、商、社の各学部でも、本学の利用環境を十分 に活用したカリキュラム編成が望まれるところである。 

前回の「自己点検・評価報告書(1997−1998)」では、「社会学部を除く文系学部では情報処理関連科目が カリキュラムのなかに体系的に組み込まれておらず、受講生のコンピュータに対する習熟度の個人差が大き く、授業に困難をきたすことがあるといわれている」との指摘がなされている。確かに、体系的なカリキュ ラムという点ではまだ十分とは言えない。いわゆる「文系学部」には多岐にわたる学問分野があり、各学部、

学科、学問分野のニーズも達成度も一括して評価することには無理があるが、工学部や総合情報学部以外の 学部でも  1 年次の教養科目「情報処理論」を上位年次の演習科目にリンクさせて、系統的な情報処理教育を施 す努力がなされてきている。 

各学部の情報処理関連科目を見ると、社会学部では選択科目の「情報処理基礎演習」 「情報処理演習

「情報処理演習Ⅱ」 (産業心理学専攻の「心理学データ解析演習

・Ⅱ」 、マス・コミュニケーション学専 攻の「情報メディア論」 、産業社会学専攻の「コンピュータ応用演習Ⅰ・Ⅱ」 )等が置かれている。 

法学部は情報処理演習室を備え、選択科目の「情報処理演習」 「法学情報処理論」「政治学情報処理 論」等が置かれている。 

文学部は情報処理教育の核となる文学部情報演習室

、文学部情報演習室

C、教材開発室を備え、選

択科目に「情報処理

」 「情報処理Ⅱ」他がある。また、2000年度に設置されたインターディパートメン トには図書館・人文情報コース(2002年から「人文情報コース」に名称変更)があり、系統的な情報処 理関連科目が置かれている。 

経済学部はコンピュータ機器を完備したインテリジェントビル(第

 

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学舎

 

1

 

号館)を備え、専門教育 科目の「基礎経済情報処理(情報リテラシー入門) 」 、選択科目の「経済情報処理論」 「経済情報処理演 習」 「経営情報論」等が置かれている。 

商学部は選択科目の「情報処理演習」等に加えて、副専攻テーマに「情報」を置く予定である。また、

各学部とも教養科目の「情報処理論」があり、自由科目に「情報メディアの活用」が置かれている。 

潜在的なニーズも含め、本学学生の要望に応え、入学時から学生が情報処理教育の意義を十分認識し てモチベーションがもてるような、より系統的・段階的で、学生が履修しやすいカリキュラムを組むこ とが課題である。「情報化」を柱とする本学の教育理念に鑑みても、今後ともカリキュラム策定におい て情報処理教育を重視する必要があろう。商学部が設置を予定している副専攻の事例や、パッケージ化 したコースのようなカリキュラム策定を視野に入れても良いのではないか。 

また、前回の「自己点検・評価報告書(1997−1998) 」には、 「情報処理センターのシステム利用状況 を授業でのそれに限ってみれば、体系的にカリキュラムに取り込まれている社会学部と、そうでない同 じ文系の法、文、経、商の

 

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学部との間には数値上の差がある」と指摘されている。学部や学問分野の 多様性を考慮に入れれば数値上の格差を一概に評価することはできないが、多くの教育分野で情報処理 機器援用型の教育環境が整いつつあり、教育効果が期待される科目では教育手段としてこのシステムを 積極的に導入していくことも検討すべきだろう。 

なお、情報化の詳細に関しては、本報告書の第Ⅰ編「−特集− 情報化」を参照されたい。 

 

ドキュメント内 橡00扉.PDF (ページ 174-200)

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