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概要

12.01 ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「単なる民兵とは呼べない」(2011年9月付)と題する報告

書にて、以下の情報を提供している。

アフガニスタンの武装集団は増殖している。2001年9月11日の同時多発テロ攻撃事件の後に米 国主導の国際部隊がアフガニスタンを侵攻し、その10年後、タリバーン主導の武装勢力は、国 の多くの地域で強度を増している。その対応として、アフガニスタン政府とその国際的な支援 部隊が、国際的な出口戦略の一環として、高スピードで、国軍と警察を拡大している。政府は、

特に北部では、様々な国の正式な軍隊ではない武装集団を再び活発にした。また、何百もの小 さな民兵が、国の多くの地域で、悪化している治安情勢に対応するため、地元の強力な人物に よって、或いは、地域社会によって形成されている。アフガニスタンで活動する国際部隊は、

民兵と緊密に連携しているが、そのうちの多くは人権濫用者として告発されている。何十年も の間、アフガニスタンは、地元の民兵の手によって深刻な人権侵害を受けている。民兵とは、

部族の指導者から民間警備会社、犯罪組織、そして武装勢力に至るまで、多様なる不正式な部 隊が含まれる。民兵に最も近いアフガニスタンの言葉はアルバキ(arbaki)である。この言葉 はまた、正式な政府のプログラムによって作成された不正式な部隊を包含する。すべての形態 の民兵が、残忍な部族の復讐、標的殺害、密輸や恐喝に加わっている。女性、少女、そして少 年たちの強姦も頻発している。[15j] (p 1)

12.02 ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書、「単なる民兵とは呼べない」(2011年9月付)は、国

の北部の民兵の成長についてコメントしている。

アフガニスタンの北部の州は、対立する政治的、民族的な派閥に関連する武装集団によって何 十年も悩まされている。イスラム協会(ジャミアティ・イスラミ)、アフガニスタン国家イスラ ム運動(Junbish-i-Mili)、アフガニスタンイスラム使命組織(Ittihad-i- Islami)、そしてヒ ズベ・イスラミ(Hezb-i-Islami)はすべて、特に 1990 年代の内戦中に、言語道断にも戦時国 際法の違反に関与していた。北東部の治安は、2008年から急速に悪化している。2010年にはク ンドゥーズ州(Kunduz)、バグラーン州(Baghlan)、タハール州(Takhar)で武装勢力による攻 撃が顕著に増加した。民間人は、無差別なタリバーン攻撃、虐待的な民兵、そしてアフガニス タンと国際的軍隊による増加する作戦の狭間で、重い代償を支払っている。[15j] (p 27)

12.03 2012年Freedom in the World報告書で、フリーダムハウスは次のように述べている。

刑罰の免除が優勢な環境では、政府の閣僚と一部の州の軍閥は、警察、軍、地元の民兵、およ び彼らの指揮にある諜報部隊による広範な人権侵害を承認している。それには、独断的な逮捕 と拘留、拷問、恐喝、そして超法規的殺害が含まれる。アフガニスタン人権委員会(AIHRC)は、

毎年数百件という人権侵害の苦情を受け取っている。治安部隊による人権侵害に加えて、報告 されている人権侵害は、土地の盗難、避難、誘拐、児童売買、家庭内暴力、強制結婚が関係し ていた。 [38a]

主な非政府武装勢力については、治安状況-反乱グループを参照のこと。

非国家武装集団による人権侵害

12.04 2011年の出来事を対象にしたアムネスティ・インターナショナルの2012年年次報告書、アフガ

ニスタン(2012年5月発表)(2012年AI報告書)は、以下を観察している。

タリバーンや他の武装集団は、民間人を標的にし、暗殺や拉致を行い、爆撃(複数の自殺攻撃 を含む)で、無差別に民間人に危害を加え、戦時国際法に違反し、多数の人権侵害を犯してい る。アフガン民間人の標的殺害も増加しているが、それには、政府や国際機関に協力、或るい は、彼らに支持していると疑われている政府関係者や部族の長老を含む。[25d]

12.05 人権慣行に関する2011年米国務省国別報告書、アフガニスタン(2012年5月24日発表)(2011 年USSD報告書)は、非政府武装勢力が犯した様々な虐待を記載している。

アルバカイ(arbakai)(訓練を受けていない地元の民兵)司令官とその追従者による権力濫用 に関する確かな報告が複数ある。これら報告には、殺人、強姦、暴行、非公式税の強制徴収の 他に、借金や恨みの肩代わりに他方の家族に少女や女性を差し出す(「バー(baadh)」)などの 話がある。「バー(baadh)」として差し出された少女や女性は、その家族に強姦されたり殴られ たりする場合が多い。2011年6月にアルバカイ(arbakai)の集団がクンドゥーズ州(Kunduz)

にて女子校の校長を殴ったの報告もある。監視員は、この暴力事件は、政府資金の入手を巡っ て村同士の対立から発生したと主張している。そして、被害を受けた校長は、農家は、近隣の 村のアルバカイ(arbakai)に敬意を払うことを強制されていたと苦情を申し立てた。[58c] (セ クション 1.c)

12.06 同報告書は、以下のように説明している。:タリバーンは、政府と発展活動を縮小しようと試み、

脅迫メッセージをまき散らしている。武装勢力は、人間の盾として、3歳の幼い子供を含む民間 人を使い、砲火が飛び交う中に民間人を強制的に送り込んだり、作戦の拠点を民間人居住区に 置いたりしている。

南部及び東部では、タリバーンや他の反政府要素が頻繁に彼らの戦闘員に食料や住居を提供す るように地域住民を強制している。タリバーンはまた、学校、ラジオ局、そして政府の事務所 を攻撃し続けている。 [(セクション1.g)]

武装勢力はまた、違法な検問所を運営し、金品を強要している。タリバーンは、権限を行使し ている地域、主に南東部で、地域住民に夜間外出禁止令を課した。 [58c] (セクション 2.d)

これらの問題の詳細については、治安状況:武装勢力と政府の支配地域、2012 年の治安状況、

治安状況:暴力の種類及び各地方の治安も参照のこと 拉致

12.07 2011年の人権慣行に関する米国務省の国別報告書、アフガニスタン(2012年5月24日発行)

は、次のように述べている。:武装勢力と犯罪者が継続している暴動に関連する失踪と拉致に関 与していたという報告があった。例えば、2011年8月に、誘拐された8人の治安関係者がワル ダック州(Wardak)で死体で発見された。[58c](セクション1.b )

12.08 同報告書が以下の内容を追加している。内務省の犯罪防止警察(Anti-Crime Police)は、一年

を通して100件以上の拉致事件を報告した。タリバーンは、建設·鉱山プロジェクト、教師、国 際社会に協力しているとみなす市民を標的にしている。実際の件数ははるかに高い可能性があ る。[58c] (セクション1.g)

12.09 ロイターは2011年9月3日付の記事で最高25人の少年の誘拐を報告した。

パキスタン当局によると、水曜日、国境の部族地域バジャウル(Bajaur)で遠足中に誤って国 境を越えた少年たちをアフガニスタン過激派が誘拐したとのことである。パキスタン・タリバ ーンのスポークスマンは、彼らは少年たちを拘束している。少年らの運命はバジャウル(Bajaur)

族により決定されるだろうと述べている。「我々は、少年らの親と部族の長老たちが政府を支援 し、我々に対抗しているために誘拐した。」と、スポークスマン、エーサヌラー・エーサン

(Ehsanullah Ehsan)は場所を公表せずにロイター通信に語った。

およそ60人の少年グループが遠足に参加したが、およそ20人の10歳以下の少年は、パキスタ ンに戻ることが許可された。残りの 12〜14 歳の40人は、拘束されている、と先日当局が述べ ている。エーサンは語った。彼らは大規模な誘拐を計画している。そして、今週イド・アル・

フィトル(ラマダン断食月の終わりを祝うイスラム教徒の神聖な祭り)を祝い多数の人々が国 境地方を訪れることを予想している。

少年らはアル・カイダやタリバーンに対抗するマモウン(Mamoun)部族に属しており、民兵を 調達し、戦闘を繰り広げていた。過激派は彼らに対ししばしば怒りを抱き、爆撃や射撃で反撃 していた。[28f]

12.10 ロイターは、2012年6月2日付けの記事で、支援活動従事者の誘拐について報告している。NATO の救助チームのヘリコプターがアフガニスタン北部の辺境地の山間部に着地し、2人の外国人 を含む 4 人の支援活動従事者を開放した。彼らは、先月タリバーンにより捕らわれていた。と 同盟軍は述べた。

スイスを拠点にするMedair社に雇用されている支援活動従事者は、彼らが誘拐された時、バダ フシャーン州(Badakhshan)の洪水被災地に向かう途中だった。誘拐犯は、重い機関銃、 AK -47 アサルトライフル、そしてロケット弾で武装していた。

外国人の誘拐は、2001年に米国が支援するアフガニスタン軍がタリバーン政権を倒し、11年間 続く反武装勢力戦争の始まりを告げた時から、アフガニスタンの一部では比較的一般的に行わ れている。

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