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建築基準関係規定との照合による審査(確認申請図書の構造審査)

第2章 「確認審査に関する指針」告示の解説

2. 建築基準関係規定との照合による審査(確認申請図書の構造審査)

方位、道路及び目標となる地物 付近見取り

法第19条

【 解説 】

1. 付近見取図、配置図、平面図その他の意匠関係の図面及び設備関係 図面によって、設計の諸条件を確認する。

(1) 建築物が密集しているか

・ 基礎設計における地耐力のDfのとり方

・ 建築物と隣地の距離、建物間の距離

・ 層間変形角等との関係で適切に設定されているか

・ 風荷重算出における地表面粗度区分の確認 (2) 地形の状況

・ 海、河川の近くに位置する場合

→ 地盤が乱れている場合が多いため、支持力がばらつくこと があるので注意する。

・ 敷地は傾斜地となっていないか、土地の高低差や敷地と敷地に 接する道路の境界部分の高低差、崖のある敷地

→ 敷地の断面図の提出を求め、チェックする。

・ 擁壁の設置その他の安全上適当な措置がとられているか

・ 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する 法律(土砂法)の特別警戒区域ではないか

(3) 地盤・水位の状況

・ 軟弱地盤、長期的沈下及び液状化の可能性

・ 地下水位及び遊水、伏流水の把握

・ 水圧(地下外壁の設計、浮き上がり・転倒)

・ 出水や過去の洪水の影響がある地域の建築物は、地下等におい て洪水対策がされていることを確認する。

・ 盛土地盤に建築する場合には、地盤沈下等に対する措置が行わ れていることを確認する。

・ 支持地盤は、建築物の荷重・外力を伝達し、建築物及び設備に 有害となる沈下・変形を生じないことが求められるため、地盤の 許容支持力、地震時の液状化、圧密沈下等の影響に対して適切な 検討がされていることを確認する。

・ 建築物に異なる構造方法の基礎の併用(基礎の構造形式が異な る場合、基礎の支持力機構が異なる工法の場合、支持地盤の沈下 量に大きな差が生じる場合、くいの長さが著しく異なる場合)が 用いられていないことを確認する。

・ 高さ13m又は延べ面積が3,000㎡を超える建築物で、最下階の

荷重が100kN/㎡を超える場合の基礎は、良好な地盤(洪積層及

び同程度以上の地質的に安定した地盤)に基礎が支持しているこ とを確認する。

・ 異種基礎の混在の禁止規定や構造方法に関する規定によらない 基礎が用いられている場合には、平12建告1347号第2の構造計 算を審査する

(4) 施工計画上の問題

・ 道路幅員

進入路の道路幅員が狭いと、杭工事やコンクリート工事に必要 な車輌及び機器が搬入できない。

→ くい工法の選定(深礎、BH工法、ミニアースエ法等)

→ コンクリートの運搬が小型車(生コンエ場が JIS を取得して いないことが多い。)

・ 施工計画上の配慮が適切に反映されていることを確認する (5) くい基礎の工法

・ 市街地では、環境間題から打ち込み杭が施工できないことが多 い。

・ 場所打ちぐいなど施工用の重機が設置困難な場合に、工法が限 定され、手堀り深礎等を用いる場合もある。

・ 地盤の種別、支持地盤の深さ等によって、杭工法が限定される 場合がある。

・ 既存の建築物の有無について確認し、新たな杭が施工できるか どうかや地盤が荒らされていないかを確認する

・ 打撃あるいは圧入により杭を設置する場合は、施工時に作用す る外力に対しての安全性の検証を審査する。

・ 木ぐいは、常水面以下で用いられていることを確認する 縮尺及び方位

敷地境界線、敷地内における建築物の位置及び申請に係る建築物と他の 建築物との別

擁壁の設置その他安全上適当な措置

土地の高低、敷地と敷地の接する道の境界部分との高低差及び申請に係 る建築物の各部分の高さ

敷地の接する道路の位置、幅員及び種類 法第19条

法第20条

下水管、下水溝又はためますその他これらに類する施設の位置及び排出 経路又は処理経路

令第 3 章 4 節 組積造の塀の位置 令第 3 章 4 節

の 2

補強コンクリートブロック造の塀の位置

令第 3 章 7 節 無筋コンクリート造の塀の位置、構造方法及び寸法 配置図

【 解説 】 1. 配置図

(1) がけ・擁壁及び塀

以下については、後で構造図、構造計算書等で対応がなされてい ることを碓認する

・ 擁壁の設置→宅地造成規制法等によるがけ、擁壁の定義 指定 工作物

・ 片土圧の処理→建築物の架構やくいに生ずる応力の処理

・ 高さが2メートルを超える擁壁は、別途工作物の確認申請が必 要となる(指定工作物令第138条)。

なお、敷地境界等に塀を設ける場合(建築物に付属する場合は 建築物扱い)はその構造と規模等により制限がある。

・ 敷地にがけがある場合には、がけの形状もしくは土質又は建築 物の規模、構造、配置、用途に応じて、安全上支障がない位置に、

擁壁または防土堤、基礎くい等の設置その他安全上適当な措置が 講じられていることを確認する

(2) 複数棟の建築物のExp.j等

・ Exp.j 等で接している場合には、構造計算上の適用にあたって

は、別棟とみなす。(令第81 条第2項) ただし、一の建築物の場 合においては、計算ルートの適用等が当該一の建築物の規模等の 条件によることとなるので注意が必要。

2. 法第86条の7の規定に係る「増築等」の扱いについては、別添に

よる。

・ 法第 86 条の7に規定する増築等とは「増築」「改築」「大規模修 繕」「大規模な模様替」をいい、平成16年の法改正により法第3条 に新たに法第20条の規定が盛り込まれ、法第86条の7の規定を受 けた令第137条の2において、既存不適格建築物に「増築等」を行 う場合は既存建築物に構造耐力上の危険性が増大しないこと等

(Exp.j等)を条件に「基準時」における既存の床面積の1/20以下 かつ50㎡まで増築等が可能になった。

・ 50㎡を超えた場合は、Exp.j等で縁を切った場合、既存部分は耐 震改修促進法に定める基準で地震に対して安全を確認する事が出来 るとして、既存の1/2 まで増築等が可能。なお、「一の建築物」で ある既存建築物がExp.j等で構造計算上別棟建築物とみなされる複 数の「独立部分」からなる場合には、増築等をする当該「独立部分」

にのみ法第20条が遡及適用される。

3. 基礎の設計

・ 敷地の形状、建築物の配置等により、基礎の底版が隣地へ突出す るおそれがある場合に、偏心基礎としなければならない場合がある が、この場合には、構造計算書.基礎伏図、くい伏図等と照合する。

・ 擁壁やがけに基礎が接している場合は、断面図、軸組図等により、

基礎底版の位置を確認して、擁壁等に対する建築物の重量による影 響について検討する。

・ 隣地境界の寄りつき寸法(基礎工法との関係)

・ 隣接する建築物、地下構造物等との関係 4. 煙突等の位置、構造方法、寸法

5. 広告塔、高架水槽等の位置、構造方法、寸法 法第20条

令第36条の2 各階平面図

令第 3 章第 2 節

一 基礎の配置、構造方法及び寸法並びに材料の種別及び寸法

二 屋根ふき材、内装材、外装材、帳壁その他これらに類する建築物の 部分及び広告塔、装飾塔その他建築物の屋外に取り付けるものの種別、

位置及び寸法

令第 3 章第 4 節 令第 3 章第 4 節の 2

令第 3 章第 7 節

構造耐力上主要な部分である部材、間仕切壁及び手すり又は手すり壁の 位置及び寸法並びに開口部の位置、形状及び寸法

令第 3 章第 3 節 令第 3 章第 5 節 令第 3 章第 6 節 令第 3 章第 6 節の 2

構造耐力上主要な部分である部材の位置及び寸法並びに開口部の位置、

形状及び寸法

【 解説 】

1.柱の位置、構造方法、並びに材料の種別及び寸法、平面形状、はり及 び壁の位置・形状、間取り、開口部の位置、形状、及び寸法、等の確 認柱の位置、構造方法、並びに材料の種別及び寸法、平面形状、はり 及び壁の位置・形状、間取り、開口部の位置、形状、及び寸法、等の 確認

2. 固定荷重、積載荷重の確認

・ 屋上や水回りは、防水層等により固定荷重が大きくなるので、矩 計図等により確認しておく。

・ 工場、倉庫、荷捌き場等は積載荷重が大きくなることや、大きな 集中荷重を考慮しなければならない場合がある。

特に、1 階を土間コンクリートとした場合でも、大型の設備機械 等が地中梁に直接載るようなケースでは、地中梁の検討を要する。

3. 特殊荷重(クレーンなどの設備荷重なども含む)の有無

4. 柱、はり、壁の配置及び吹抜けの有無や位置及び大きさを確認する。

5. スパン割の確認(RC造:6~8m、S造:8~12m、SRC造7~10m)

6. 片持ちばり、片持ちスラブの出寸法を確認する(L≦1.5m)

7. セットバックや壁の偏在等による偏心率・ピロティ等による剛性率 との関係

8. 近接もしくは接合する建築物の位置、寸法、構造方法を確認する。

9. 木造建築物で物置等を設ける場合には、床面積に対して、平 12 建 告第1351号の加算がされていることを確認する

法第20条

令第 3 章第 2 節

一 基礎の配置、構造方法及び寸法並びに材料の種別及び寸法

二 屋根ふき材、内装材、外装材、帳壁その他これらに類する建築物の 部分及び広告塔、装飾塔その他建築物の屋外に取り付けるものの種別、

位置及び寸法 令第 3 章第

4 節 令第 3 章第 4 節の 2 令第 3 章第 7 節

構造耐力上主要な部分である部材、間仕切壁及び手すり又は手すり壁の 位置及び寸法並びに開口部の位置、形状及び寸法

二面以上の 立面図

令 3 章 3 節 令 3 章 5 節 令 3 章 6 節

構造耐力上主要な部分である部材の位置及び寸法並びに開口部の位置、

形状及び寸法