• 検索結果がありません。

第2章  教育現場における箏を使った授業実践例

第1節  小、中、高、特別支援学校における箏を使った先行授業実践

六   七  八

③九=レの音を作る。

〔譜例9〕

  自分の耳を頼りにレを作り、六・七・八・九;ソ・ラ・シ・レとする。

六  七  八  九

④歌いながら《チューリップ》を弾いてみる。

 「さいた さいた チューリップの はなが ならんだ ならんだ あかしろ   きいろ どのはな」

35

〔譜例10〕《チューリップ前半》

六 七 八 六 七 八

九八七六 七八七

5

六七八  六七八  九八七六 七八六  九九八九

⑤十=ミの音を作る。

 「どのはなみても」の1みて」にあたるミの音を自分で作り、.全曲を自由に弾  く。

〔譜例11〕《チューリップ後半》

  九九八九 十十九  八八七七 六

⑥《日の丸》や《めだかの学校》の初めの部分を六から弾いてみる。

〔譜例12〕《日の丸》

  六六七七 八八七  八八九九 十十九

 十 九九 八六七  九九八六 七八六

〔譜例13〕《めだかの学校》

六七八八七七六七 八九十十九

十十十斗十九

6

十九八八八 十十十斗十九十九八八八 七七六七九八七六六六六六

36

⑦弱押しやスクイ爪を使って《かえるの合唱》を弾く。

〔譜例14〕《かえるの合唱》

六七八ヲ八八七六 八ヲ八九十 九ヲ八八

 六六 六六 六ス七ス八スヲ八ス八七六

 六から弾き始めるとすぐに半音が必要になる。八の弱押し(ド)を簡単に説明し 弾いてみた後、ケロケロの部分ではスクイ爪が効果的であることも説明する。1本 の弦の往復であるスクイ爪は往復で音色が変わるが、この音色の変化を和楽器は重 視していることに触れる。

⑧五=ミ、四無レの音を作り、《海》《たなばた》を演奏する。

〔譜例15〕《海》

八  七  六 五 七 六  五 四 四 六  六

5

八   八   九 八 八 七  六 五 五 四   七

〔譜例16〕《たなばた》

四四六七 八八八八 八九九八 六八七

5

八 八八九 八  七 六六五

六五四六 七八六

⑨《茶摘み》を演奏する。「八十入夜トントン」の「トントン」の部分は、四=レ か九=レを野崎で(ピッチカート)で2回弾く。

       37

〔譜例17〕《茶摘み》

Ord.は爪で演奏し、 pizz.は左手でピッチカートをする。

Ord. Plzz・

四 六 七  八  八八 八  九  九九 八  七 六 七

PIZZ・ 四 .垂嘯

o

八  八  九 八八  七 八七  六 五  五  四

四.

Plza Ord. Plzz・

八  八八 八   九  九九  八   七 六  七

九四六七

四.Ord.

olzz・

pizz. Pizz・四

九  九  八 七   七六  五 四  六  七   八  太

九九

四 四

⑩《ほたるの光》を演奏する。

〔譜例18〕《ほたるの光》

四 六 六六八 七 六七八 六六八九 十  十

6

九 八八六 七 六七八 六 五五四 六

38

 現在、日本の伝統音楽に用いられている音階を整理すると、都節音階、律音階、

民謡音階、琉球音階の4種類になるという、小泉文夫7による説が一般的になってい る。また、明治期移入された七音の西洋音階を五音音階化することで目本化した音 階として、ヨナヌキ長音階、ヨナヌキ短音階がある。この実践に使われる調弦は、「邦 楽教育振興会」が作成した『和楽器の奏法と活用』8では、四=レ、五=ミ、六=ソ、

七=ラ、八=シ、九=レ、十=ミという  民謡調子 と呼んでいる調弦のひとつで あるが、実際はソを主音とするヨナヌキ音階である。わらべ歌や民謡の多くはこの 調弦によって弾くことができる。

 主旋律の演奏に合わせて、カノン、短い旋律を反復演奏するオスティナート、・二 と一の弦をベースのようにはじくなどの変化に富んだアレンジへと難易度を進める

こともできる。

〔譜例 19〕 日本音β皆

三隅

(箏、三味線音楽、日本古謡など)

儲階

(雅楽、声明など)

購階

(民謡、わらべ歌など)

琉球音階

(沖縄地方の音楽)

7小泉文夫『日本伝統音楽の研究』1958年 音楽之友社

8茅原芳男編『和楽器の奏法と活用』2002年 特定非営利活動法人邦楽教育振興会

P.8

      39

5.吉田覚編曲 山内雅子再編曲《八木節》9

 八木節は、群馬県、栃木県に伝わる民謡であり、はぎれよくリズミカルな曲調は 広く親しまれている。ここで紹介するのは、教科書1◎に掲載されていたことのある 吉田覚編曲《八木節》をもとに、箏によるアンサンブルに編曲したものである。打 楽器などの楽器を使わず、ピッチカートやスティックで打弦するなどの方法でリズ ムを刻み、箏によるさまざまな音色を使って表現しているところが興味深い。

 この曲のノリのよさ、楽しい曲調は特別支援学校の生徒にも受け入れられやすく、

教材として取り組むのに適当であると思われる。主旋律に使われている十六分音符 を四分音符と八分音符にするなどリズムを簡略にし、各パートの中でも音型ごとに 担当を決めるなどしてひとりひとりの負担を減らし、所々効果音として鈴や鉄琴、

木琴などの楽器を使えば、特別支援学校においても箏のアンサンブルとしての《八 木節》を楽しむことができると考える。また、箏で演奏するには少し難しい箇所は、

他の楽器(木琴、鉄琴など)に置き換えて編曲してもよい。

〔譜例20)《八木節》箏調弦(第1・2・3箏共通)

   一二三四五六七八九

十  斗  為  巾       分

5 ∬

9山内雅子・大原啓司編著『授業や音楽会ですぐに使える楽しい箏楽譜集』2002年  音楽之友社 p.31

10小学音楽『音楽のおくりもの6年』2005年教育出版p。48       40

〔譜例21〕《八木節》(吉田覚編曲 山内雅子再編曲〉

    !斗斗斗為斗 斗為斗斗÷+ヲ九八斗斗斗

箏1

箏2

 1

 皿

箏3

 皿

     !一三のピッチカート

   5

 箏1

 箏2

  1

  豆

箏3

 皿

為斗 斗為斗斗十十ヲ九八

!八八八ヲ九八 八ヲ九八八八八七六 八八八ヲ九八  八ヲ九八八八八七六五

 斗斗斗

I

六八のピッチカート

●o 6●

九十九十斗斗尋

六       七八九十九十斗

!斗      十九  七八七八九九九

5

スティックで九十斗辺りを打つ

     ガ

E手にスティックを持ち一二三を打つ

@      o o

 四五六を打つ

? 一  ニ   ニ

左手でピッチカート

41

 十斗斗十九九八七六  九十九十斗尋斗 十斗斗十九九八七六  四五六七八七六

9

箏1

箏2

 1

 ∬ 箏3

 皿

(      (

) )

八九九八七七六七六  七八七八九九九 八九九八七七六七六  四五六七八七六

       一       一

@        九 斗      九 斗

X       >  〉       〉 〉 」■■_      」■置_       晶

ツ ツツ ツ ツ

ツ    一

  ツ

[  ニ  ニ

 七六八八七八八七六  五六七八九十九 十斗斗十九九八七六  九十九十斗斗斗

13

箏で

箏2

 1

 巫 箏3

 巫

(      (

七六八八七八八七六  五六五六七八七 八九九八七七六七六  七八七八九九九

 〕

@        九 斗

@         〉  >13 二

         〉

D」■L       一■L

γ       _

@        九斗      〉

九十斗辺りをスティックで

ツ ツ

42

 十斗斗十九九八七六  四五六七八七六 七六八八七八八七六  五六七八九十九

17

箏1

箏2

箏3

o

      )

ェ九九八七七六七六  四五:六七八七六 七六八八七八八七六  五六五六七八七

一 )

17

ツ ツ ツ ツ ツ ツ

ρ一======

箏1

箏2

箏3

I

I

§

       P

Z五七七六六  六  八八八ヲ九八  八ヲ九八八八八七六 八ヲ九八ヲ九八ヲ九八ヲ九

21

㌔一〆

@       斗斗斗

斗斗  斗斗     斗  斗  斗  斗

ツ ツ ●●

六八のピッチカート ρ

一三のピッチカート

43

斗為斗為斗

25

箏1

箏2

 I  E

箏3

      ノ

ェ ヲ九八ヲ九八   五  六       七 八九十九十斗

斗   斗   斗      スティックで九十斗辺りを打つ 〉

25

o

箏1

箏2

 1

 11 箏3

28

斗 斗 斗  十r斗

〉     〉

十  斗

r     〉

〉       〉 〉       >    十  斗

28

●      ●

o

     一鳳      ツ

K〉      〉       〉・       〉

〉     〉

ツ    黒

r

スティックで一二三辺りを打つ

44