第 3 章 実施責任
第 2 節 家庭や事業所で災害に備える
36
37
木造住宅耐震化相談会や、分譲マンション耐震化相談員派遣事業を実施します。
③ 「建築物の耐震改修の促進に関する法律」の積極的運用
「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に該当する不特定多数の人が集まる 特定建築物(3 階以上かつ床面積 1、000 ㎡以上)の所有者に対して、耐震診断 や耐震改修の啓蒙を図って行くとともに、改修計画の認定制度の普及に努めます。
関する相談への対応
木造住宅耐震化相談会や、分譲マンション耐震化相談員派遣事業を実施します。
➃ 「建築物の耐震改修の促進に関する法律」の積極的運用
「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に該当する不特定多数の人が集まる 特定建築物(3 階以上かつ床面積 1、000 ㎡以上)の所有者に対して、耐震診断 や耐震改修の啓蒙を図って行くとともに、改修計画の認定制度の普及に努めます。
④ 戸建木造住宅について
昭和 56 年以前に建築された戸建木造住宅を対象として、仙台市及び宮城県に 登録された耐震診断士を市民からの申込みに応じて派遣し、一般診断・耐震改修 計画案作成の支援を行います。また、耐震評点が基準以下の建物について、耐震 性能を満たすための改修工事に要する費用の一部助成を行います。
⑤ 木造共同住宅について
昭和 56 年以前に建築された木造共同住宅を対象として、耐震診断士を市民か らの申込みに応じて派遣し、簡易耐震診断を実施します。
⑥ 分譲マンションについて
昭和 56 年以前に建築された分譲マンションを対象として、分譲マンションの 管理組合からの申込みに応じて、建築士を派遣する耐震予備診断を実施します。
また、より詳しい耐震精密診断や、診断結果が基準以下のマンションの管理組合 が行う耐震改修工事の費用の一部助成を実施します。
⑦ 耐震改修の促進のための融資制度等のPR
耐震改修の実施において、建築物の所有者に大きい負担がかかることから、住 宅金融支援機構等の活用のPRに努めていきます。
⑧ 宮城県内の行政関係部局等との連携
宮城県建築物等地震対策推進協議会など、宮城県内の行政関係部局や関連する 民間の団体と連携・協力して耐震改修を促進します。
38 2 緊急輸送道路沿道の建築物の耐震化促進事業
市では、市が耐震改修促進計画で指定する緊急輸送道路において、地震発生後の緊 急車両等の通行を確保するため、当該道路沿線に建っている一定の条件を満たす建築 物の所有者に対して、耐震診断費用の一部助成を行う。(助成期間平成:18 年度~
平成 27 年度)
3. 窓ガラス、看板、天井等の落下防止
建築物からの突出物である看板等の落下による災害発生の可能性があるため、商業 地域など多くの市民が集まる地区などにおいては、その安全性の確保が特に必要です。
市では、ビルを所有する企業や看板等の施工業者に対して、建築基準法に基づく建築 物の定期報告や屋外広告物設置許可・更新時に外壁の剥落状況や屋外広告物の腐蝕状 況等の報告を求め、状況に応じて指導・助言を行っています。また、東日本大震災後に 国で検討している技術的な基準に従って、地震による大空間天井の落下事故を防止す るため、工事施工時に中間検査を実施します。併せて公共施設の窓ガラスのひび等が 発生したことから、被害原因を把握した上で公共施設の用途に応じた有効な飛散防止 対策を行っています。
4. ブロック塀等の倒壊防止
昭和 53 年の宮城県沖地震においては、コンクリ-トブロック塀や石塀等の倒壊に より犠牲者が子供や老人に集中しました。これを教訓に市では、昭和 55 年度から危 険なブロック塀の除却を促進してきており、平成 9 年度からは、危険なブロック塀の 所有者に除却費用の一部を補助して除却の促進を図っています。東日本大震災以降、
多くのブロック塀等が除却されましたが、引き続きブロック塀等の適正な維持管理が されるよう指導を行っています。また、新設されるブロック塀については、平成 18 年 3 月 1 日から建築物の完了検査申請書にブロック塀等設置計画・工事状況報告書の 提出を求め、安全なブロック塀設置の指導を行っています。
5. 生け垣への転換
市では、昭和 53 年の宮城県沖地震においてブロック塀の倒壊により犠牲者を出し たことを教訓に、災害に強く、また四季を通じて人の心を豊かにする生け垣づくりを 進めるため、生垣緑化推進融資制度を設けています。現在は百年の杜づくり推進基金 を活用し、「生垣づくり助成制度」として、既存のブロック塀を撤去して生け垣をつ くる場合の撤去費用も助成の対象とするなど、生け垣への転換誘導の一層の促進を 図っています。
【制度の概要】
道路に面した部分に個人や企業が、①植栽延長が 5m以上、②植栽時の樹高 が 0.6m以上、③植栽の本数が 1m当たり 2 本以上の生け垣をつくる場合に、
39 費用の一部を助成するものです。
6. 自動販売機等の転倒防止
市では、転倒により危険を及ぼす恐れのある自動販売機等について、地震に対する 安全性を確保するよう指導・啓発を行っています。
7. エレベーターおよびエスカレーター対策
市では、昇降機の定期検査報告時に、地震時の安全対策として地震管制運転装置が 取り付けられていないエレベーターに取り付けを促す指導を行うとともに、既設のエ スカレーターについては、所有者等へ落下防止対策にかかる新基準に関して情報提供 を行っています。
8. 擁壁等の崩壊による宅地災害の予防
仙台市の宅地造成は市域の西部や北部の丘陵地で多く行われており、近年では、高 い擁壁や斜面に近接して建てられる住宅も多くなってきています。このため市では、
宅地造成等規制法に基づく宅地造成工事規制区域の指定を行い、その区域内で行われ る宅地造成に関する工事については、法に基づく技術基準を適用させることで災害の 防止に努めています。一方、宅地造成等規制法の施行以前に造成された古い住宅地で は、老朽化の進んだ擁壁や技術基準を満たさない擁壁が多く見受けられます。このよ うな地区では、昭和 53 年の宮城県沖地震、平成 23 年の東日本大震災でも明らかな ように、他の地区に比べ大きな宅地被害の発生が予想されます。しかし、これらの危 険な擁壁等を改善するためには多額の資金を要することの他、建物等が支障となり工 事が困難な場合があること、また、所有者が不在のため日常的に危険性を感じていな い等の理由から改善が進まない現状も見受けられます。このため市では、パトロール 等による防災指導や宅地所有者に対する個別の相談を行い、改善促進を図っています。
また、市政だよりや市ホームページを通して宅地災害の予防を呼びかけるとともに、
市政出前講座において「我が家の擁壁診断と防災対策」をテーマに、宅地災害に対す る防災意識の啓発を行っています。
40
2. 地震に伴う出火等に備える【市民・企業・地域団体等】
地震時には、ガス、石油等の火気使用設備器具の転倒や設備器具への可燃物の落下による出火 のほか、停電の復旧による電気製品からの出火、圧迫された電気配線の摩擦損傷による出火、複 数の蓄電池設備の衝突による出火など、地震振動に起因する火災が発生する危険性があります。
市民や企業は、次の取り組みを行い、出火の防止に努めます。
(1) 市民が行う家庭での出火防止対策
ア 対震安全装置の付いた火気使用器具の設置や定期的な保守点検
イ 可燃物の落下、電気配線の踏み付けや下敷きの防止等、火気使用器具周辺の整理整頓 ウ ローソク、火気使用器具や危険物容器の転倒、落下防止対策
エ 住宅用火災報知器の設置や定期的な保守点検 オ 消火器等消火用具の設置や使用方法の確認 カ 地震発生時や発生後の出火防止対策の事前確認
① 火気器具は、揺れが収まったら速やかに消火します。
② 避難の際はガスの元栓を閉め、電源ブレーカーを遮断します。
(2) 企業が行う出火等の防止対策 ア 危険物施設等の安全化
出火の危険とともに、延焼要因や漏洩による危険を抱える危険物施設、高圧ガス施設、化 学薬品、火薬類の取扱施設では、法令に定める技術基準の維持及び防災資機材の整備、保管 方法等安全な取扱いと適正管理を行います。
イ 常時火を使用する設備、多量の火気を使用する施設等の安全化
施設、設備の安全機能の作動の有無及び転倒、落下等による危険の有無、周囲の整理整頓 の状況等について平常時の安全点検を行います。
ウ 高深層建築物、百貨店、雑居ビル等の安全化
防火対象物の用途、形態に応じて、消防用設備等の整備、火気使用設備器具の安全化及び 防火管理の徹底など、出火の防止に関する適切な対応を行います。
エ 事業所の消火設備の完備設置と維持管理
各事業所では、消火器等の消火設備の設置と定期的な安全点検等による維持管理に努めま す。
(3) 地域団体等が行う初期消火体制の推進
ア 地域で管理している防災資機材等の点検・維持管理 イ 地域団体等における防火等の訓練