第3章 健康危機管理体制の整備と生活衛生
第5節 安全な食品の提供
1 目指すべき姿
「県内で生産・製造され、消費される全ての食品の安全性を高める」の視点で、フ ードチェーンの各段階における監視指導の強化と自主衛生管理の向上を目指します。
2 現状と課題
(1) 食品の安全確保
食中毒や残留農薬、食品の不適正表示、異物混入事件の発生、輸入食品の増加な どを背景に、食の安全に対する県民の関心が高まっています。
近年の食を取り巻く環境は、製造・加工技術、包装や輸送技術の進歩に伴い、多 種多様な食品が広域に流通しているため、食品事故発生に対する事後対応より、未 然防止に重点を置く必要があります。
食品の安全を確保するためには、生産から流通・消費に至るまでのフードチェー ン全体で取り組む必要があり、農畜水産物の生産及び食品の製造、加工、調理の各 段階において実施されている安全に関する取組を確認し、評価する方法の導入が求 められています。
【図表2-3-5-1 輸入食料品の届出数量の推移】
※昭和50年~平成18年は年次、平成19年以降は年度 資料:輸入食品監視統計(厚生労働省)
(2) 食中毒発生の防止対策
食中毒は従来多発していた腸炎ビブリオやサルモネラを原因とする事件は減少し、
第2部 第3章 健康危機管理体制の整備と生活衛生
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カンピロバクターやノロウイルスによる食中毒事件が増加しており、大規模な食中 毒も発生しています。
カンピロバクターやノロウイルスはいずれも少量で発症するため、食品施設での 衛生管理を一層徹底する必要があります。
県民には、「新鮮だから安全」などの肉の生食に対する誤解を改め、食品衛生に 関する正しい知識を分かりやすく伝えていかなければなりません。
このため、食品等事業者は衛生管理に着実に取り組むとともに、自ら考えて安全 性を向上させるHACCPを導入し、施設に応じた衛生管理を実施していくことが 必要となっています。
3 課題への対応
(1) 食品の安全性を確保するため、食品関係施設に対して重点的・専門的な監視指導 を行うとともに、検査体制を強化します。
(2) 食品等事業者による衛生管理の国際標準であるHACCPに基づく衛生管理の導 入を支援し、食品の安全性確保、食中毒の発生防止を推進します。
(3) 生産から消費に至るまでのフードチェーンに携わる各者間の相互理解を深め、食 品の安全確保に関する情報を積極的に提供します。
(4) 食をめぐる制度改正に伴う課題に対応して、国内外の情勢を的確に捉え、食の安 全・安心を推進していきます。
【図表2-3-5-2 従来型基準とHACCAP導入型基準の比較】
4 主な取組
(1) 食品の監視指導・検査体制の強化
(2) 食品等事業者の自主管理の促進とHACCPの導入支援 (3) 食品表示の適正化による食への信頼の確保
(4) 県民や食品等事業者に対する食中毒の発生防止対策の実施 (5) 食の安全・安心確保に向けた情報提供と普及啓発
第2部 第3章 健康危機管理体制の整備と生活衛生
- 91 - 5 指標
■ HACCP導入型基準を選択する施設数 現状値 56施設 → 目標値 300施設
(平成28年度末) (平成33年度末)
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