5年E組
1) 学んだこと。
3.3 学校外での生徒発表について
学校外の起業プランコンテスト等については、今年度はソーシャルビジネスプラットフォーム
(SBP)に、高校1・2年生から選抜を行い、それぞれ1グループずつの本大会参加があった。
団体の開催報告は、以下の通りである。
資料P4-②(SBPホームページより)
なお、12月から開始された高校生のための起業家講座NES2015にも、高校1年生1名、高校2年生2 名が参加している。
4. 評価と反省
成果は以下の通りである。
1)起業体験プログラムについては、
①指導の流れと使用プリント等の形式が整備された。
②生徒の意識を利潤から理念に向けさせることができ、NPO型、BtoBforCのビジネスモデルな ど新しい起業の形が生まれるようになった。
③タブレット1to1を実現した高校2年生については、情報共有から文化祭の展示に至るまで、
ICTを積極的に活用する生徒の姿が多く見られた。
2)鈴木教授のゼミとの連携について
①年度途中からの提携にもかかわらず、多くの生徒をゼミに参加させることができた。
②単なる聴講だけではなく、ワークショップへの参加や、議論に参加しての意見交換なども行う ことができた。
3)学校外のプログラムの参加について
①数は少ないが、有益な発表の場を得ることができた。
②発表者としてだけでなく、大会の司会など、運営側に加わる生徒もいた。
反省点としては、
1)起業体験プログラムについては、
①サポート委員会の方に過度の負担をかけてしまった。教員がビジネスの知識についても、文化 祭の指導に関係する点においては一層のインプットが必要であった。
②生徒の側から、新しいビジネスモデルの提案が出てくるようになったため、その点においても 指導側の知識を増す必要がある。
2)鈴木教授のゼミとの連携については、
①起業体験プログラムとの関連性をより密にする必要がある。
②ゼミという形式上、あまり多くの生徒を参加せることができない。直接参加できない生徒への メリットを増す方法を考える必要がある。
3)学校外のプログラムへの参加については、
①生徒への情報提供が足りなかった。
②参加を希望する生徒に対する指導体制が不十分であった。
などがあげられる。
5. 次年度に向けての計画
反省点に基づき、来年度は以下の点に注意して研究を進めることとする。
1)起業体験プログラムでは、指導教員間の情報共有と、新しい情報や指導法をインプットする仕 組みを作る。
2)鈴木教授との協力体制については、ゼミ長の学生さんとの連絡を密にし、参加可能なゼミを多 く設定し、ゼミ以外での学生・生徒間の交流の場をつくる。具体的には、
・第1ターム(1学期) 起業体験の社長の中から希望者を選抜し、SFCのゼミに参加してクラスの プランのメンターになってもらう。ゼミでの発表の機会を1回でも作ってもらい、そこでも大学
生から意見をもらう。
・第2ターム(2学期) 4年生情報と5年生家庭科と連携し、起業プランを作りこみたいという生 徒を募集し、ゼミに参加して大学生の意見をもらう。
・第3ターム(3学期) 推薦入試等で進学先の決まった6年生に、東大のゼミを聴講させる。
・その他、ゼミで面白いイベント(講演会など)を組んだときに、スポットで参加者を募集して聴 講させる。
などを考えている。
3)外部コンテストへの参加については、各種コンテストの情報を収集し、適切な生徒に適切なコ ンテストについて情報提供できる体制を整える。