纔 出 馬 難追
、
累 他 百 丈 成 群
隊
。
落 不 落
、
昧
不
昧、
逃 得 須 弥 赴 滄 海
。
寄 語 修 行 大 徹 人、
従 来 十 字 難 更 改。
〈
仏 印 元V
不 昧 不 落、
二
倶 是 錯
。
取 捨 未 忘、
識 情 ト
度
。
執 滞 言 詮、
無 縄 自 縛
。
廓 爾 太 虚、
何 処
摸 索
。
〈
海 印 信
V
NII-Electronic Library Service
問 来 答 去 尽 因 縁、
流 落 寰 区 数 百 年
。
自 古
自 今 諸 衲 子、
一 人 伝 了一 人 伝
。
〈
浄 照臻
V
不 落 不 昧、 成 群 作 隊
。
師 子 咬 人、 韓 猛 逐 塊
。
〈 大 洪 恩
〉
大 雄 曾 決 野 狐 因
、
五 百 生 前 錯 堕 身
。
不 落
不
昧 如 未 暁、 年 華
又 歴 幾 秋 春
。
〈
照 覚 聡
V
五 百 生 前 堕 野 狐
、
元
来 用 処 太 心 麁
。
一 字 尚 能 招 是 報、
那 堪
心 地 更 模 糊
。
〈 仏 迹 晃
V
大 雄
山 裏 大 雄 師
、
曾 謂 言 中 脱 野 狐
。
一 剣 令 伝 家 国 静、 狼 煙 無 使 息 亨 途
。
〈 三 祖 宗
〉
不 落 不 昧、
僧 俗 本 無 忌 諱
。
丈 夫 気 宇 如 王、 争 受 嚢 蔵 被 蓋
。
一 條 榔 慄 任 縦 横、
野 狐 跳 入 金 毛 隊
。
〈
大 庚 嶺
円
V
(
1
)
五 百 生 前 堕 此
身、 而 今 依 旧 入 紅 塵
。
相 逢 尽 道 休 官 去、
林 下 何 曾 見一 人
。
〈 真 如 詰
二
〉
(
2
)
大 冶 紅 鑓
、
烹 仏 烹 祖
。
規 模 鎔 尽
、
識 者 罔 措
。
六
合 英 雄 無 限、 幾 箇 能 知 痛 痒
。
臨 川 羨 人 取 魚、
不 如 帰 家 結 網
。
〈
宝 峯 祥
V
百 丈 親 曾 見 野 狐
、
為 渠 参 請 太 心 麁
。
而 今 敢 問 諸 禅 客
、
吐 得 狐 涎 尽 也 無
。
〈 枯 木 成
〉
不 落 与 不 昧、
依 前
入 皮 袋
。
不 昧 与 不 落
、
皮 袋 倶 抛 却
。
令 人 長 憶 李 将 軍
、
万 里 天 辺 飛一 鶚
。
〈
草 堂
清
〉
万 丈 洪 崖 倚 碧 空
、
人 間 有 路 不 能 通
。
奈 何一 点 雲 無 礙
、
舒 巻 縦 横 疾 似 風
。
〈
兜 率 悦
〉
臨 機
只 為 語 偏 枯、
五 百 生
来 堕 野 狐
。
姥 女 已 帰 霄 漢 去
、
獸 郎 猶 自 守 寒 罎
。
〈
円 通 僊
V
韓 信 収 斉 密 用 機
、
食 其 烹 処 共 攅 眉
。
到 頭 自 有 栄 身 計
、
蓋 代 之 功 復
是 誰
。
〈
道 場 如
V
入
骨忿 難 櫨、 背 楚 復 投 呉。
将 謂 胡 鬚 赤、
更 有 赤
鬚 胡
。
雄 峯 常 独 坐
、
寡 家 鎮
八
隅。
〈
黄 龍 震
V
大 智 虚 明 徹 果 因、一 言 超 脱 野 狐 身
。
雄 峯 極 目 煙 霄 裏、 列 耀 分 輝 拱 北 辰
。
〈 雲 溪 恭
V
百 丈 堂 前 験 野
狐、
還 如 水 上 捺 葫 蘆。
而 今 到 処 全 機 入
、
便 好 当 場 摶 虎 鬚
。
〈
禾 山
方
〉
江 北 江 南 問 野 狐、
只 因 昧 落 有 差 殊
。
鴻 門一 踏 開 双 扇、
那 箇 男 児 是 丈 夫
。
〈 上 方 益
〉
百 丈 野 狐、
因 果 何 如
。
善 財 未 了
、
再 見 文 殊
。
〈 瀉 山 秀
V
不 落 与 不 昧
、
当 機 無 人 会
。
一 箇 老
狐 児
、
走 入 金 毛 隊
。
〈
羅 漢 南
〉
大 雄 山 下
、
古 路 縦 横。
野 狐 厳
中、
師 子 踞 地
。
狂 風 蕩 尽 落 残 花
、
独 有 清 香 来 撲 鼻
。
〈 仏 心 才
〉
不 落 分 明 不 昧 親、
老 人 何 事 脱 狐 身
。
丈 夫 気 鋭 衝 牛 斗
、
方 見 臨 危 不 悚 人
。
〈
疎 山 常
〉
化 形 来 間 大 修 行、
当 下 金 箆 刮 眼 晴
。
転 得 野 狐 成 百 丈
、
夜 来 依 旧 野 干 鳴
。
〈
張 無 尽
〉
魚 行 水 濁、
鳥 飛 毛 落
。
至 鑑 難 逃、
太 虚 家 廓
。
一 往 逧 迢
五
百 生
、
只 縁 因 果 大 修 行
。
疾 雷 破 山 風 震 海
、
百 錬 精 金 色 不 改。
〈 円 悟 勤
〉
酔 眠
醒 臥 不 帰 家
、
一 身 流 落 在 天 涯
。
祖 仏 位 中 留
不 住、
夜 来 依 旧 宿 蘆 花
。
〈
龍 門 遠
V
不 昧 与 不 落、
老 人
何 太 錯。
不 落 与 不 昧、
分 明 如 是 対
。
重 挙 示 諸 人、
諸 人 会 不 会
。
平 蕪 断 処 是 青 山、
行 人 更 在 青 山 外
。
〈
文 殊 道
V
修 行 不
落 与
不
昧
、
尽 作 野 狐 涎 唾 腥
。
拾 取 娘 生 窮 相
口
、
拶 開 雲 路 吸 雷 霆。
〈
仏 智 裕
〉
『
深 信 因 果
』
『
三
時 業』
考
(
石 井
)
=
五
N工 工一Eleotronlo Llbrary
『
深 信 因 果
』
『
三
時 業
』
考
(
石 井
)
=
六
は く は く
不 落 因 果 何
曾 堕
、
不 昧 因 果 何 曾 脱
。
当 堂 鏡 破 両 頭 忘、 掃 影 滅 蹤 無 摸 索
。
無 摸 索
、
何 倚 托
。
秋
風 吹 梧 桐
、
樹 葉 鳴 曝 曝。
〈
仏 性 泰
〉
一 言 纔 諦 当
、
便 脱 野 狐 身
。
早 知 雨 是 水、 不 作 両 般 声
。
〈
仏 燈 殉
〉
雹 百 丈 野 狐
、
両 耳 卓 朔
。
脱 兮 不 昧、
堕 兮 不
落。
不 昧 不 落、
何 是 何 錯
。
若 於 当 処 不 留 情
、
万 里 晴 空 歩 廖
廓
。
〈
疎
山 如
〉
百 丈 野 狐、
塞 雁 銜 薫
。
李 広 神 箭、 張 顛 艸 書。
〈
鼓 山 珪
〉
不 落 不
昧、
石 頭 土 塊
。
陌 路 相
逢、
銀 山 粉 砕
。
拍 手 呵 呵 一笑 場、
明 州 有 箇 愍 布 袋
。
〈
径 山 呆
〉
不 落 不 昧
、
徒 云 解 会
。
言 下 知 帰、
牢 関 粉 砕
。
〈
楚 安 方
〉
〔
増
〕収 明 鏡 当 台 鑑 者 稀、
禅 人 到 此 擬 何 之
。
直 饒
点 破 秋 天 月、
元 来 只 是 野 狐 児
。
〈
琅
瑯
覚
V
(
中 略
)
一 尺
水
、
一 丈 波、
五 百 生 前 不
奈 何
。
不 落 不 昧 商 量 也
、
依 前 撞 入 葛 藤 檗
。
阿 呵 呵
、
会 也 歴
。
若 是 汝 灑 灑 落 落
、
不 妨 我 畛 畛
和 和
。
神 歌 社 舞 自 成 曲
、
拍 手 其 間 唱 哩 鑼。
〈
天 童 覚
〉
(
中 略
)
不 落 因 果
、
突 出 野 狐
。
人 心 似 鉄、
官 法 如 櫨。 不 昧 因 果、
得 脱 野 狐
。
頂 上
無 骨
、
頷 下 有 鬚
。
〈
虚 堂 愚
V
(
続 蔵 巻一 一
五
−
五
六
右 下
〜 右 下
)
『
禅 宗 頌 古
聯 珠 集
』
(
公 案
三 百
二
十 九 則 と 頌
二
千一 百 首
を 収 む
)
に
、
の ち に 元 の 魯 庵 普 会 が 増 集
し て
公
案
四
百 九 十
三
首 と
頌 古
三
千 五 十 首 を 加 え た も
の
。
宮 内 庁 書 寮 部
に
続 蔵 経 と は
異 な る
元 版 が 存 す
る が 十 冊
の
う ち 三・
五・ 八
の 三
冊 を 欠 き
、
残 念
な
が ら
「
百 丈 野 狐
」
の
話
を 含 む 三 冊
は
現 存
し
な
い
。
「
百 丈 野 狐
」
の
話
の
場 合、
頌 古
の 三 六 ま で は
、
法 応 宝 鑑 の
編
で
あ
っ
た
も
の と
考
え ら れ、 道 元 も
こ の
宋 版
を 見 た 可 能 性
は
否 定
で き な
い
。
現 存
の
資 料
で は
宋 版
の
形 態
は
想 像
で し か で
き な
い
が
、
元
代
に
増 集 さ れ た
同 様
の
禅 籍
か
ら 宋
版
を 想 蝕 す
る こ
と は そ れ ほ ど 無 理 な
こ
と で は
あ
る ま い。 な お、 克 勤
(一
〇
六 三
〜
=
三 五
)
は、 四 川 省 彭 州
の
駱 氏
に
生
ま れ る
。
五 祖 法 演
の
法 嗣
。
夾 山 等
に
住 す
。
『
円 悟 語 録
』
二
十 巻 有 り
。
『
碧 巌 録
』
の
著 者
。
(
42
)
杭 州 径 山 大 慧 禅 師 宗 呆 和 尚
…
H
… 出 典は 前 注
の
に よ る
。
宗 杲
(一
〇
八 九
〜
二
六 三
)
は
、
江 蘇 省 宣 城 県
の
奚
氏
に
生 ま れ
る
。
園 悟 克 勤
の
法 嗣
。
径 山 に
住 す
。
『
大 慧 語 録
』
三 十 巻 有 り
。
入
矢 義 高 訳 は
宏 智
の
頌 を 踏 ま え
た よ う
に
解 す る が、
こ の
頌
古
は
恐 ら く 宏 智
の
頌 を
踏
ま え て は
い
な
い
。
(
43
)
三
十 余 人 ー− 恐
ら く
『
禅 宗 頌 古 連 珠
通 集
』
巻 十
の
「
三
十 六 人
の
頌 古
」
を 踏 ま え る
。
こ の
推 測 が 正 し い
と す れ ば、
三
十
六 人 の 頌 古 が 道 元
の
判 断
に
間 違
い
な
い こ と を
検 討 す
る
必 要 が あ ろ
う が
、
そ
の い
く
つ
か に つ い て
『
大
修 行
』
と 同 じ く
「
不 落
」
と
「
不 昧
」
が 同 じ と す る 説 は 簡 単
に
読 み と れ る
。
44(
)
因 果
の
道
理
…
11
…『
修 証 義
』
「
第「 章 総 序
」
第 四 節
(
14
)
に
引 用 さ れ る
。
『
三
時 業
』
に
引 用 さ れ る
『
修 証 義
』
「
第「 章 総 序
」
第
四
節
(13
)
と
(
15
)
に は さ ま る
。
「
修 証 義
と 正 法 眼 蔵
の
対 比
」
は
曹 洞 宗 宗 務 庁 発 行
『
現 職 研 修
』
M12
・ 窺
13
〜・
聰 を 使 用 し た
。
NII-Electronic Library Service
「
造 悪
の
も
の は
堕 し、 修 善
の
も
の は の
ぼ る
」
の
救 済 論
は
後 文
で
述
べ
る
。
(45
)
見 仏 聞 法
H
十
二
巻 本
の 二 つ の
箇 所 と 関 連 す る
。
『
出 家 功 徳』。 な
お、 次
の 四
種 最
勝
は
、
従 来、
出 典 未 詳
で あ
っ
た が
、
惟 顕 編
『
律 宗 新 学 名 句
』
巻 上
に
「
南 洲
の 四 種 の
別 縁
。
一
は
見 仏、
二 は 聞 法
、
三 は 出 家
、
四 は 得 道 な り
」
(
続 蔵 経 巻一
〇 五
− 三一
五 右 下
)
と
見 え
る
。
世
尊 言、
「
南 洲 有 四
種 最 勝
。
一 見 仏
、
二
聞 法、
三
出 家
、
四 得 道」
。
あ き ら か に し る べ
し
、
こ の 四
種 最 勝、
す な
は ち
北 洲
に
も す
ぐ れ、 諸
天
に
も す ぐ れ た り
。
い
ま わ れ ら
宿 善 根 力
に ひ か
れ て
最 勝
の
身 を え た
り
、
歓 喜 随 喜
し て
出 家 受 戒 す
べ
き も
の
な り
。
最
勝
の
善 身 を
い
た づ ら に
し て、 露 命 を
無 常
の
風
に
ま か
す る
こ と な か れ。 出 家
の
生
々
を か さ ね ば
、
積
功 累 徳 な ら ん
(
六 八
〜 九 頁
)
。
『
発 菩 提 心
』
迦 葉 菩 薩
、
偈 を も
て
釈 迦 牟 尼 仏 を ほ め た て ま
つ
る に い は
く、 発 心 畢 竟
二
無 別、
如 是
二 心 先 心 難
。
自 未 得 度 先 度 他
、
是 故 我 礼 初 発 心
。
初 発 已 為 天 人 師
、
勝 出 声 聞 及 縁 覚。
如
是 発 心 過
三 界、 是 故 得 名 最 無 上。
「
発
心
」
と は、
は じ め て
「
自 未 得 度 先 度
」他
の
心 を お こ
す な り
、
こ
れ を 初 発 菩 提 心 と
い ふ
。
こ の
心 を お
こ
す
よ り
の
ち
、
さ ら
に
そ
こ
ば く
の
諸 仏
に
あ
ふ た て
ま
つ
り、 供 養 し た
て ま
つ
る に、 見 仏 聞 法
し、 さ
ら に
菩 提
心 を お こ
す
、
雪 上 加 霜
な り
。
い は ゆ る
「
畢 竟
」
と
は、 仏 果 菩 提 な り
。
阿 耨 多 羅
三
藐
三
菩 提 と
初 発 菩 提 心 と
格 量
せ
ば
、
劫 火・ 蛍 火
の ご と く な
る べ し と
い へ
ど も、
「
自 未 得 度 先 度 他
」
の こ こ ろ を お こ せ ぽ
、
「
二
無 別
」
な り
。
(一 七 九
〜 八一
頁
)
(
46
)
因 果
の
道 理
は
、
孔 子・ 老 子 等
…
11
…『
四 禅 比 丘
』
三 五 五
頁
以 下
に
詳 細
に
説
か れ
る。 ま た
、
『
仏 教
』
(
岩 波 文 庫 本
三
−
八 八
頁
)
を も 参 照
。
特
に
『
四 禅 比 丘
』
の
三 教一 致 説 批 判 が
『
摩 訶 止 観 輔 行 伝 弘 決
』
に
基
づ い て
展 開
し て い る こ と は よ く 知
ら れ
て い
る が、
こ
れ ま た
天 台 典 籍
に
基
づ
く
こ と は
『
深 信 因 果
』
を 読 む 場 合 注 意
し て よ か ろ う
。
(
47
)
第
十 九
祖
…
11
…こ の
話
の
出 典
は
、
『
景 徳 伝 燈 録
』
巻
二
(
禅 文 化 本 一−
八 頁
)
で あ
り、
「
第 十 九 祖 鳩 摩 羅 多
尊 者
。
…
…
後 至 中 天 竺
国、
有 大 士、 名
闍 夜 多。
問 日、
「
我 家 父 母、
素 信 三 宝
。
而 嘗 榮 疾
療、
凡 所 営 作、
皆 不
如 意
。
而 我 隣 家
、
久 為 勝 陀 羅 行、
而 身 常
勇 健、
ママ 所 作 和 合
。
彼 何 幸、
而 我 何 辜
」
。
尊 者
日、
「
何 足 疑 乎。
且 善 悪 之 報、
有 三 時 焉
。
凡 人 恒
見 仁 夭 暴 寿
、
逆 吉 義 凶、 便
謂 亡
因 果 虚 罪 福。 殊 不 知
、
影 響 相 随、
毫 釐 靡 志
。
縦 経 百 千 万 劫
、
亦 不
磨滅
」
。
時 闍 夜 多、
聞 是 語 巳、 頓 釈 所 疑。
」
と あ る
。
「
恒
」
は
「
」但
(
四
部 叢 刊 本
)
(
高 麗 本)
と な る テ
キ
ス
ト
も あ
る
。
同 じ 問 答
は、
『
三
時 業
』
以 外
に
お
い て
も
『
永 平 広 録
』
巻 七
ー
五一 七 上 堂
に
も 引 用 さ れ
る
。
こ
の
上 堂
は、 道 元
の 五 三
歳
の 八 月
の
時
に
当
っ
て い る
。
後 注
の
(
511
)
に
引 用 あ り 参 照
。
(
48
)
鳩 摩 羅 多
尊 者
…
…
11
こ の
冒 頭
の
鳩 摩 羅 多 尊 者
と 闍
夜 多 尊 者
の
問 答
は、 既
に
『
第
七
深 信 因 果
』
(
岩 波 文 庫 本
(
四
)
ー
二
八 八
〜 九 頁
)
に
引 用 さ れ
て
い
る
。
注
の
(
29
)
参 照
。
『
深 信 因 果
』
『
三
時 業
』
考
(
石 井
)
=
七
N工 工一Eleotronlo Llbrary
「
深 信 因 果
』
『
三
時 業
』
考
(
石 井
)
一 一
八
(
49
)
旃 陀 羅 行 臼 膀 陀 羅
は
梵 語
の 6
餌
且
巴
山
の
音 写 語
で、
イ
ン
ド の
社 会
で カ ー
ス ト
外
の
最 下 層
の
身 分 と さ れ た 者
。
こ こ は
仏 戒
で
あ
る 不
殺 生
を 破
る イ
ソ
ド で
行
わ れ た
殺 生
の
行 為
の
語 と 解 釈 す
る
。
「
旃 陀 羅 行
」
(
永 光 寺 本
に は
「
の
」
の
送 り が
な ナ シ
)
を
「
旃
陀羅
の
行」
(
門 鶴 本
に は
「
の
」
の
送 り が な ア リ
)
と
読
ん で
、
旋 陀 羅
の
身 分
お よ び 旃 陀 羅
の
職 業 が 為 す 行 為 と 解 釈 す る 説
は
取 ら な
い
。
筆 者
は こ の
解 釈
で
も
っ
て
曹 洞 宗 教 団 が 被 差 別 者 を 差 別 し た
事 実 を 隠 蔽 し て
仏 教 者
の
社 会 的 責 任
を 逃 れ る
つ
も り は
勿 論 な
い し
、
仏 教 者 と し て
為 す
べ
き 慈 悲
の 立 場
に
悖
る
差 別 が 繰 り 返
さ れ て
き た 事 実
に
深
い
反 省 を も
つ
も
の で
あ る
。
既
に
石 川 力 山 氏 が 仏 教 者
の
社 会 的 責 任 を 問
い か
け た 点 を 簡 単
に
触 れ た が
、
筆 者 が 道 元
の テ キ
ス ト
を ど
の よ う に
解 釈 し た
か
、
ま た
、
「
旋 陀 羅
」行
の
語
に
関
わ る 問
題 点
は、 後
に
あ ら た め て
取 り 上 げ た
い
。
(
50
)
如 来 ま
の
あ た り 名
字
を 記 し 旨 岩 波 文 庫 本
の
脚 注
に
あ
る よ
う
に
、
『
景 徳 伝 燈 録
』
巻
二
「
第 十 八
祖 伽 耶 舎 多 章」
の
次
の
話 を 踏 ま え る
。
「
(
伽 耶
舎 多
)
尊 者
曰
く、
「
昔、
世 尊 記
し て 曰
く
、
『
吾 が
滅 後一 千 年
に
大 士 有
り。 月 氏 国
に
出 現
し て
、
玄 化 を 紹 隆 す
』
と
。
今 ま 汝
、
吾 れ に
値 う、 応
に
斯 れ 嘉 運 な る べ
し
」
。
是
に
於
い て
鳩 摩 羅 多、
宿 命 智
を 発 し、 誠
を 投
じ て
出 家 す
。
受 具 し 訖 り て、 法
を
付
せ ら る
」
(
禅 文 化 本 一−
七 頁
)
。
(
51
)
闍 夜 多尊 者
、
い
ま
の
問 を も
う け
し
…
11
…『
景 徳 伝 燈 録
』
巻
二 の
引 用
の
続 き
に、
「
尊 者 曰
く、
「
汝、 已
に 三 業 を 信 ず と 雖 も
、
未
だ 業
の
惑
よ り 生 ず
る こ
と を 明 ら め
ず
。
惑
は
識
に
因 り て
有
り
、
識
は 不
覚
に
依 り
、
不 覚
は
心
に
依
る
。
心 本 と 清 浄
に し て、 生 滅 無 く、 造 作 無 く、 報 応 無 く
、
勝 負 無 く、 寂 寂 然 た
り、 霊 霊 然
た り
。
汝、
若
し
此
の
法 門
に
入 ら ば、 諸 仏 と 同 じ か る
べ
し
。
一 切
の
善 悪、
有 為 無 為
は、 皆 な 夢 幻
の
如
し
」
。
闍 夜 多
は 言 を 承 け
て
旨 を 領 ず
。
即 ち 宿 慧
を 発
し
、
懇
ろ に
出 家 を 求 む。 既 に
受 具
し て、 尊 者 告 げ
て 曰
く
、
「
吾 れ
つ
こ た
今
ま 寂 減
の
時 至 れ り。 汝
、
当
に
行化
の
迹 を
紹 ぐ
べ
し
」
。
乃 ち
法 眼 を
付 す
。
偈
に
曰 く
、
「
性 上 本 と 生無 な り
、
対 え ん
が 為
に
人
の
説 く
お も
を 求 む
。
法
に
於
い て 既
に
得 る こ と
無
け れ ば
、
何 ぞ 決 不 決 を 懐
わ ん
」
。
師
曰 く、
「
此 れ
は
是 れ
妙 音 如 来
の
見 性 清 浄
の
句 な り
。
汝
、
宜 し
く 後 学
に
伝 布 す
べ
し
」
(
同 一−
八
頁
)
と あ
る
。
(
25
)
い ま の
よ
に
…
… 群 す
べ
か ら ず
『“ 修 証 義
』
第一 章 総 序 第
四
節
(
13
)
に
引 用
。
衛 藤 即 応 校 注 岩 波 文 庫 本
(
下
)
=一 九 頁 参 照
。
『
修 証 義』
の
前 文
は、
『
出 家 功 徳
』
(
衛 藤 本
(
下
)
一
六 四
頁
、
水 野 本
(
四
)
一
〇
〇 頁 参 照)
。
後 文
は
『
深 信 因 果
』
(
衛 藤 本
(
下
)
二
〇
六
〜 七 頁、
水 野 本
(
四
)
二
九 七 頁 参 照
)
。
(
53
)
三
世 を し ら ず
11
『
供 養 諸 仏
』
に
も
「
あ き ら か に し る
べ
し、
三
世
に か な ら ず 諸 仏
し ま す な
り
」
(
同 一ー
九 六
頁
)
と あ
る
。 へ
騒
)
善 悪 之 法
に
…
…
長 時
の
苦 を う く
“
『
修 証 義
』
第一 章 総 序 第 五
節
(
15
)
。
『
修 証 義
』
の
前 文
は
『
深 信 因 果
』
(
同
−
二
九 七 頁
)
で、 後
へ
文
は
『
三
時 業
』
(
衛 藤 本
(
下
)
一
1
三 六
〜 七
頁
。
水 野 本 同
−
三
二 三
頁 参 照)
。
『
修 証 義
』
は 三
時 一の を
「
順 現 報 受
」
に
作
る
。
(
55
)
一 老 順 現 法 受
…
11
…『
大 毘 婆 沙 論
』
巻 百一 四
(
大
正 巻
二 七 ー
五
九
二
a
)
に
よ る
。
な に ゆ え
三
業 と は
、
謂 く、 身 語 意 業 な り
。
復
た 三
業 有 り
。
謂 く、 順 現 法 受 業、
順 次 生 受 業、
順 後 次 受 業 な り
。
問 う、
「
何 故
に
此
の
論 を
つ
く
作
る や
」
。
答 う
、
「
契 経
の
義 を 分 別 せ ん
と 欲 す る が 為
の
故
に
。
契
経
に
説 く
が
如
し
、
順 現 法 受 等
の 三
業
に
し て
、
而 も 広 く 弁ぜ ず
。
広
く 説
く
こ
と は
前
の
如
し
。
復 た 説 く 老 有 り
。
前
に
身 等
の 三
業
を 分 別 す
る と 雖
も、
未
だ 順 現 法 受 等
の
三 業 を 分 別
せ
ず
。
今 ま
分