• 検索結果がありません。

光ディスク・カートリッジとボリュームの使用開始

ドキュメント内 rzam4.ps (ページ 100-104)

このトピックでは、光ディスク・サポート機能の一部を紹介し、光ディスク・カートリッジとボリュームの 使用法を習得します。

例を通して、以下の方法を学習できます。

v 光ディスク・ボリュームの処理

v 光媒体ライブラリーへの光ディスク・カートリッジの追加 v 光ディスク・ボリュームの初期化

v 光媒体ライブラリーからの光ディスク・カートリッジの除去

注: 例で使用している装置名、ボリューム名、ディレクトリー名は、例示の目的でのみ使用しています。ご 使用のアプリケーションは、異なるボリューム名または異なるディレクトリー名を使用することが必要 な場合があります。また、ご使用の光ディスク装置が異なる名前の場合もあります。

ここでは、使用可能な光ディスク・コマンドの一部のみを説明します。使用可能な機能をすべて説明してい るわけではないので、このトピックをコマンドの主要なリファレンスとして使用しないでください。このト ピックは、光ディスク・ユーティリティーを使って使用開始するためのチュートリアルとして提供していま す。

以下の例では、新しい光ディスク・カートリッジが使用可能で、空の光媒体ライブラリーを想定していま す。

例: 光媒体ライブラリーへの光ディスク・カートリッジの追加:

この例では、光媒体ライブラリーへの光ディスク・カートリッジの追加に関する情報を提供します。

iSeries サーバーに接続した光媒体ライブラリーに光ディスク・カートリッジを追加するには、光ディス

ク・カートリッジのサイド A を上向きにして、光ディスク・ライブラリー・データ・サーバーの I/O ス テーションに置きます。カートリッジが正しく取り付けられたことを確認してください。新しい光ディス ク・カートリッジが使用可能なら、使用してください。

1. オプション・フィールドに 1 (追加) と入力して、Enter キーを押します。「光ディスク・カートリッジ の追加 (Add Optical Cartridge)」画面が表示されます。

2. カートリッジの追加先の光媒体ライブラリーの名前を入力します。これは、インストール時に作成され たライブラリー記述の名前です。複数のライブラリーを接続している場合は、光媒体ライブラリーのア ソシエーションと構成を知っている必要があります。ご使用の光ディスク構成を表示するには、

WRKMLBSTS MLB(*OPTMLB) と入力します。

3. すべてのパラメーターを入力したら、Enter キーを押します。

関連概念

92ページの『光ディスク・カートリッジのラベル付け』

各光ディスク・カートリッジには 2 つサイドがあります。各サイドが 1 つの光ディスク・ボリューム に対応します。ボリューム ID ラベルを光ディスク・カートリッジの正しいサイドに関連付けるには、

2 つの手法があります。書き込み保護スイッチを設定する際には、これを知っていることが重要です。

例: 光ディスク・ボリュームの初期化:

この例では、光媒体ライブラリー内の光ディスク・ボリュームの初期化に関する情報を提供します。

追加したカートリッジが新規のカートリッジの場合、次のような画面が表示されます。これは、光ディス ク・カートリッジには 2 つの未初期化ボリュームがあることを示しています。

未初期化ボリュームとは、フォーマットまたは初期化されたことがない光ディスク・ボリュームです。これ は、フォーマットする必要がある新しいディスケットに似ています。ボリュームが初期化されていない場 合、ボリューム・タイプは *UNFORMATTED (未初期化) です。

未初期化ボリュームには、ボリューム名が書き込まれていません。未初期化ボリュームを光媒体ライブラリ ーに追加すると、日時で構成されるボリューム名 (YYMMDDHHMMSS) が割り当てられます。光ディス ク・ボリュームは、初期化されるまでは、書き込みや読み取りができません。

「光ディスク・ボリュームの処理 (Work with Optical Volumes)」画面を見ると、2 つのボリューム (光デ ィスク・カートリッジのサイドごとに 1 つ) が追加されたことが分かります。どちらかのボリュームが初 期化されていた場合、ボリューム・タイプは *PRIMARY または *BACKUP を示し、おそらくボリューム ID は例のボリューム ID とは異なっています。光ディスクは、初期化済みボリューム 1 つと、未初期化 ボリューム 1 つを含むことができます。ボリュームは、同じカートリッジに存在しても、独立して扱われ ます。

両方のボリュームとも未初期化の場合、ボリューム名の日時が早いほうが、I/O ステーションに上向きに置 かれていたボリュームを示します。この例では、追加操作の実行時にサイド A が上を向いていたので、

941215111729 がサイド A であることが分かります。ライブラリーから除去する際にボリュームに正しい

ラベルを付けるために、これを知っておくことが重要です。

サイド A と判別されたボリュームを初期化するには、そのボリュームの横の「オプション (Opt)」フィー ルドにオプション 10 (初期化) を入力します。Enter キーを押します。

注: 前に初期化されたボリュームを初期化すると、そのボリューム上のすべての既存のデータはアクセス不 能になります。すでに初期化済みのボリュームの横に 10 を入力しても、そのボリューム上のデータの 損失を回避する必要があれば、この機能を継続しないでください。未初期化ボリュームを使用してくだ さい。

「光ディスク・ボリュームの初期化 (Initialize Optical Volume)」画面で、以下のフィールドに入力します。

ボリューム ID (Volume identifier)

これは、初期化しようとしているボリュームの既存のボリューム ID です。未初期化ボリュームの 場合、この名前は日時で構成されるシステム生成の名前です。これは、ボリュームが初期化される までの一時的な名前にすぎません。

新規ボリューム ID (New volume identifier)

指定のボリュームの新規名を入力します。これは、ユーザーおよびアプリケーションがそのボリュ ームを参照するときに使用する名前です。

ボリューム満杯しきい値 (Volume-full threshold)

これはデフォルト値の設定のままにしてください。この値を使用して、ボリュームに論理ボリュー ム満杯しきい値を与えます。

活動状態のボリュームの検査 (Check for active volume)

光ディスク・ボリュームが前に初期化されたことを検査するために、これは *YES の設定のままに してください。

消去 (Clear)

これは *NO の設定のままにしてください。これは、初期化プロセスでボリューム上の既存のデー タを消去するかどうかを指定します。このパラメーターは、ボリュームの媒体タイプが

*DVD-RAM の場合にのみ適用されます。CLEAR(*YES) を指定すると、この操作に最大 1 時間か かることがあります。

テキスト記述 (Text description)

ボリュームの簡略説明を入力します。このフィールドには 50 文字を使用できます。

Enter キーを押して、ボリュームを初期化します。

注: 消去可能光ディスク・ボリュームの初期化には、最大 30 分必要です。

ボリュームが初期化された後、「光ディスク・ボリュームの処理 (Work with Optical Volumes)」画面が再 表示され、前の未初期化ボリュームが現在は初期化されています。タイプは *UNFORMATTED から

*PRIMARY に変更され、ボリュームはファイルやディレクトリーの読み取りおよび書き込みに使用できる

ようになっています。

この画面から、次のオプションを選択できます。

v 1 - 光ディスク・カートリッジの追加 v 2 - ボリューム属性の変更

v 3 - ボリュームのコピー

v 4 - 光ディスク・カートリッジの除去 v 5 - ボリューム情報の表示

v 6 - ボリューム情報の印刷 v 7 - ボリュームの名前変更

v 8 - ボリューム上のディレクトリーの処理

v 9 - 前に除去されたボリューム用のボリューム情報の削除

v 10 - ボリュームの初期化または再初期化

v 11 - ボリューム上のディレクトリーおよびファイルの処理 v 12 - 別の光媒体へのボリュームの複写

v 13 - ボリュームの損傷ファイルを検査して、ディレクトリーとファイルのカウントを戻す 例: 光ディスク・カートリッジの除去:

この例では、光ディスク・カートリッジを光媒体ライブラリーから除去する方法を示します。

カートリッジ上には 2 つのボリュームがあるので、カートリッジを除去することは、実際には 2 つのボリ ュームを除去することになります。したがって、以下の例に表示されているボリュームのいずれに対してオ

プション 4 (除去) を指定しても、同じ結果になります。

カートリッジを除去する前に、I/O ステーションが空であることを確認してください。I/O ステーションに 別のカートリッジが入っていると、光媒体ライブラリーはカートリッジを除去できません。

1. 除去するカートリッジの横の「Opt」フィールドに、4 (除去) を入力して、Enter キーを押します。「光 ディスク・カートリッジの除去 (Remove Optical Cartridge)」画面が表示されます。「光ディスク・カー トリッジの除去 (Remove Optical Cartridge)」画面のフィールドに、次のように入力します。

v ボリューム ID (Volume Identifier): これは、「光ディスク・ボリュームの処理 (Work with Optical Volume)」画面で選択したボリュームです。

v ボリューム記述オプション (Volume description option): カートリッジが除去された後、光ディスク 索引データベース・ファイルからボリューム記述を除去する場合は、このフィールドに *REMOVE を指定します。

光ディスク索引データベース・ファイル内の初期化済みボリュームのボリューム記述を保管する場合 は、*KEEP を指定します。これにより、システムはボリュームが除去されたもの (*REMOVED) と 見なします。

2. Enter キーを押して、光ディスク・カートリッジを除去します。光ディスク・カートリッジは、光ディ

スク・ライブラリー・データ・サーバーの I/O ステーションに移動しました。

3. F3 (終了) を押して、光ディスク・サポートのメインメニューに戻ります。表示される画面は、その光

ディスク・カートリッジが使用可能でなくなったことを示しています。

4. もう一度 F3 を押して、i5/OS コマンド行に戻ります。

ドキュメント内 rzam4.ps (ページ 100-104)