このトピックでは、仮想光ディスク記憶をセットアップする際に使用する手順の概要を高いレベルで説明し ます。また、このトピックでは、実行する作業に基づいて仮想光ディスク記憶のセットアップ方法を具体的 に説明する情報へのリンクも示します。
ほとんどの共通作業の場合の、仮想光ディスク記憶をセットアップする方法の高水準の概要を、以下に示し ます。仮想光ディスク記憶のセットアップに使用する正確な手順は、保管操作の実行あるいはソフトウェア の配布など、行う作業内容によって異なります。
個々の作業には、仮想光ディスク記憶について行えるさまざまな作業に対する説明へのリンクが用意されて います。
作業を以下に示します。
v 183ページの『イメージ・カタログからの導入』
v 182ページの『仮想光イメージを作成する』
v 182ページの『イメージ・カタログの仮想イメージを使用する』
v 184ページの『特定の作業』
関連概念
仮想光ディスク記憶の使用を考慮する
関連タスク
イメージ・カタログを使用したソフトウェアのアップグレードまたは置き換え準備 セントラル・システムを仮想イメージ用に準備する
ソフトウェアを配布する
イメージ・カタログからの修正の導入 サーバーのバックアップ
関連情報
バックアップおよび回復 仮想光イメージを作成する:
1. イメージ・カタログを作成します。
CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR(’/MYCATALOGDIRECTORY’)
2. 物理媒体、あるいは別のシステムから受け取ったイメージ・ファイルからイメージを追加します。
新しいブランク・イメージを追加する場合は、次のコマンドを入力します。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMFILE(*NEW) TOFILE(NEWIMAGEFILE) IMGSIZ(16000)
この手順を必要な光ディスクごとに繰り返します。
3. 仮想光ディスク装置タイプ 632B をまだ持っていない場合は、作成してオンに構成変更します。
CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT)
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON) 4. イメージ・カタログを仮想装置にロードします。
LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(OPTVRT01) 5. 仮想イメージを初期化します。
INZOPT NEWVOL(MYVOLUMEID) DEV(OPTVRT01) CHECK(*NO) TEXT(MYTEXTDESCRIPTION)
イメージ・カタログの仮想イメージを使用する:
1. イメージ・カタログを作成します。
CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR(’/MYCATALOGDIRECTORY’) CRTDIR(*YES)
2. 物理媒体、あるいは別のシステムから受け取ったイメージ・ファイルからイメージを追加します。
v 物理媒体からイメージを追加する。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMDEV(OPTXX) TOFILE(*fromfile)
光ディスクごとに繰り返します。
v イメージ・ファイルからイメージを追加する。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMFILE(SLIC_N) TOFILE(*fromfile)
この手順をカタログ・ディレクトリーのファイルごとに繰り返します。この手順は、ご使用のイメー ジがすでにイメージ・カタログ・ディレクトリー内にあることを前提としています。
3. 仮想装置を作成しオンに構成変更します。
CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT)
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON) 4. イメージ・カタログを仮想装置にロードします。
LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(OPTVRT01)
特定の作業:
仮想光ディスク記憶を使用して、以下の作業を行うことができます。
ソフトウェアを導入または置き換える
仮想光ディスク記憶を使用してソフトウェアを導入または置き換える場合は、『イメージ・カタロ グを使用したソフトウェアのアップグレードまたは置き換え準備』を参照してください。
ソフトウェア配布
ソフトウェア配布用の仮想光ディスク記憶をセットアップする場合は、『ソフトウェアの配布』ト ピックの『セントラル・システムを仮想イメージ用に準備する』を参照してください。
修正を導入する
仮想光ディスク記憶の修正をインストールする場合は、『イメージ・カタログからの修正の導入』
を参照してください。
保管操作を実行する
仮想光ディスク記憶を保管する場合は、『サーバーのバックアップ』トピックの『仮想光ディスク 記憶の使用を考慮する』を参照してください。
復元操作を実行する
仮想イメージから復元する場合は、『バックアップおよび回復』を参照してください。
イメージ・カタログからの導入: 1. イメージ・カタログを作成します。
CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR(’/MYCATALOGDIRECTORY’)
2. 物理媒体、あるいは別のシステムから受け取ったイメージ・ファイルからイメージを追加します。
v 物理媒体からイメージを追加する。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMDEV(OPTXX) TOFILE(*fromfile)
この手順を光ディスクごとに繰り返します。
v イメージ・ファイルからイメージを追加する。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMFILE(SLIC_N) TOFILE(*fromfile)
この手順をカタログ・ディレクトリーのファイルごとに繰り返します。この手順は、ご使用のイメー ジがすでにイメージ・カタログ・ディレクトリー内にあることを前提としています。
3. 仮想装置を作成しオンに構成変更します。
CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT)
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON) 4. イメージ・カタログを仮想装置にロードします。
LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(OPTVRT01) 5. アップグレード用のカタログを確認します。
VFYIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) TYPE(*UPGRADE) SORT(*YES)
検証操作には、以下が必要です。
a. Licensed Internal Code for i5/OS b. Operating System/iSeries
c. i5/OS - Library QGPL d. i5/OS - Library QUSRSYS 6. インストールを開始します。
PWRDWNSYS OPTION(*IMMED) RESTART(*YES) IPLSRC(*IMGCLG) IMGCLG(AL)
詳しくは、イメージ・カタログを使用したソフトウェアのアップグレードまたは置き換え準備を参照し てください。
特定の作業:
仮想光ディスク記憶を使用して、保管および復元操作を行うことができます。
イメージ・ファイルの *ALWSAV 属性
イメージ・カタログが作動可能状況にあるときは、すべてのイメージ・カタログのイメージの
*ALWSAV 属性値は *NO になります。この場合、オブジェクト保管 (SAV) コマンドまたは
QsrSave API を使用してイメージを保管できません。イメージ・カタログが作動可能状況でない場
合は、イメージ・カタログのイメージの *ALWSAV 属性値は *YES になります。この場合は、イ メージを保管できます。
注: コード例を使用すると、189ページの『コードに関する特記事項』の条件に同意したものとされます。