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保管/復元 (SAV/RST) コマンド

ドキュメント内 rzam4.ps (ページ 139-142)

SAV コマンドを使用して、光ディスク・ボリューム・イメージのバックアップを作成できます。ボリュー ム・イメージは RST コマンドを使用して復元します。

光ディスク・ボリューム・イメージは、*SAVRST 形式の光ディスク・ボリューム全体のコピーです。SAV を使用して、ボリューム・イメージを磁気テープ、ディスケット、光ディスク、保管ファイルなど、サポー トされる保管/復元装置に保管できます。

後に、RST コマンドを使用してボリューム・イメージを復元する際には、スタンドアロン装置または光媒 体ライブラリー内の既存の光ディスク・ボリュームに、イメージ全体を復元する必要があります。

光ディスク・ボリューム・イメージは、ボリューム全体を単一操作で保管または復元する必要がある、固有 の特性を持っています。保管すると、ファイルやディレクトリーは個別に復元できません。

光ディスク・ボリューム・イメージを保管すると、使用された保管/復元装置に応じて、

DSPTAP、DSPDKT、DSPOPT、または DSPSAVF を使用して表示できます。ボリュームの保管/復元項目が 表示されたら、オプション 8 を使用して追加情報パネルを表示して、媒体タイプ、ボリューム容量、セク ター・サイズ、機密保護属性情報など、媒体固有の情報などを表示できます。ボリューム・イメージを構成 する個々のファイルやディレクトリーを見ることはできません。

光ディスク・データを保管するための総称 SAV コマンドの使用は、既存のシステム・バックアップ方針に 容易に組み込むことができ、保管操作を実行するために DUPOPT など別のコマンドを必要としません。

SAV は、1 ドライブの光媒体ライブラリーまたはスタンドアロン装置からボリュームを保管することがで き、2 台目の光ディスク装置を割り振る必要がないため、DUPOPT の代替として優れています。SAV は、

容量に達していないボリュームを磁気テープのような保管/復元装置に定期的にバックアップすることによ り、存続可能な増分バックアップ・ソリューションを提供します。満杯になったボリュームは、全ボリュー ムを復元してコピーを作成するか、DUPOPT を発行してボリュームを複写して、保存のために複写できま す。

光ディスク・ボリューム・イメージを保管して、それを復元すると、ボリューム名を含めて、保管されたボ リュームの正確なコピーが作成されます。DUPOPT はソース・ボリュームのコピーを作成しますが、ボリ ューム名が変更されます。

光ディスク・ボリュームを保管および復元するには、次の権限が必要です。

v 光ディスク装置に対する *USE 権限

v *SAVSYS 特殊権限、光ディスク・ボリューム権限リストを通した OR *OBJEXIST 権限

v 媒体形式が UDF の場合、ボリュームのルート・ディレクトリーに対する *RWX 権限も必要です。SAV または RST が活動状態の間、装置はロック共有 (LSRD) 読み取りになります。

SAV または RST 要求時には監査レコードが作成されます。

v OR オブジェクトを復元

v RZ 復元時に 1 次グループを変更。保管された値はターゲットと異なる。ターゲット上の値は未変更の まま。(UDF のみ)

v RO 復元時に所有者を変更。保管された値はターゲットと異なる。ターゲット媒体上の値は未変更のま ま。(UDF のみ)

v O1 保管のためのオープンに成功 (S/R/S) 記憶域/読み取り/保管。復元のためのオープンに成功 (S/U/R) 記憶域/更新/復元

保管 (SAV) コマンド・サポート:

SAV は、HPOFS または UDF (Universal Disk Format) 形式のボリュームを保管するために使用できます。

この関数は、ISO9660 形式の媒体のバックアップはサポートしません。

保管するボリュームを選択します。SAV コマンドは、OBJ パラメーターに項目「/*」が含まれている場 合、QOPT ファイル・システム内のすべての光ディスク・ボリューム・イメージを暗黙的に保管するのを 防止します。ファイル・システム QOPT は、保管できません。ただし、ファイル・システムの下にあるボ リュームは保管できます。QOPT ファイル・システム内のすべてのボリュームを保管する場合は、OBJ パ ラメーターで「/QOPT/*」を明示的に指定する必要があります。すべてのボリュームを選択した場合、保管 されるボリュームの数によっては、この SAV 操作が完了するまでに長時間かかる場合があることに注意し てください。OBJ パラメーターに関する追加の制約事項については、『パラメーター』のセクションを参 照してください。

ボリューム・イメージを保管することを指定するには、SUBTREE パラメーターで *STG の値を指定する 必要があります。

光ディスク・ボリューム・イメージを別の光ディスク・ボリュームに保管することは許可されます。ただ し、ターゲット・ボリュームは保管されたボリュームの反対側にあってはなりません。

SAV のパフォーマンスは、選択されたターゲット装置によって異なりますが、DUPOPT と同程度です。

パラメーター:

v OBJ 単一または複数のパス名を指定します。パス名は、ボリューム・レベルを超えて拡張できません。

無効なパス名には、「/QOPT/VOL/*」や「/QOPT/VOL/DIR/FILE」などがあります。

v SUBTREE 光ディスク・ボリューム・イメージを保管する場合は、*STG でなければなりません。

v CHGPRIOD 開始日、開始時刻、終了日、終了時刻は、すべて *ALL でなければなりません。

v UPDHST *NO でなければなりません。

v SAVACT 光ディスク・ボリューム・イメージを保管しようとすると、このパラメーターは無視されま す。

v PRECHK *NO でなければなりません。

v TGTRLS 値は V5R2M0 を超えることはできません。パラメーター値とその意味についての詳しい説明

は、Information Center の「プログラミング」カテゴリーの「CL」トピックを参照してください。

パラメーター値とその意味についての詳しい説明は、Information Center の「プログラミング」カテゴリー の「CL」トピックを参照してください。

:

v QOPT ファイル・システム内のすべてのボリュームを保管ファイルに保管する。

SAV DEV(’/qsys.lib/xyz.lib/xzysavfile.file’) OBJ((’/qopt/*’)) SUBTREE(*STG) v vola と volb で始まるすべてのボリュームを保管ファイルに保管する。

SAV DEV(’/qsys.lib/xyz.lib/xzysavfile.file’) OBJ((’qopt/vola*’) (’/qopt/volb*’)) SUBTREE(*STG) v 1 つのボリューム vol1 を磁気テープ装置に保管する。

SAV DEV(’/qsys.lib/tap01.devd’) OBJ((’/qopt/vol1’)) SUBTREE(*STG) RST サポート:

RST を使用して、復元するボリュームを選択できます。

RST コマンド・プロトコルでは、すべての物理ファイル・システムは、システム上にオブジェクトが存在 するかどうかに応じて、復元の処理方法に適用される一連の事前定義された規則に従う必要があります。光 ディスク・ボリューム・イメージを復元するために、ターゲット媒体は、スタンドアロン装置にマウントさ れるか、または光媒体ライブラリーにインポートされて、システム上に存在しなければなりません。また、

OBJ-New Path Name パラメーターで指定された名前によってアクセスできることが必要です。OBJ-New Path Name は、OBJ-Name パラメーターの名前に一致しているか、または *SAME でなければなりませ ん。この制約事項により、不定形式ボリュームは RST コマンドを実行する前に名前変更する必要がありま す。不定形式ボリュームの名前変更は、「WRKOPTOL, WRKLNK」画面でオプション 7 を使用するか、

総称 RNM コマンドを発行して行います。

不定形式ボリュームを名前変更した場合、新規名はその不定形式ボリュームの別名として働きます。新規名 は媒体に書き込まれず、ボリュームが装置から除去された場合は保存されません。この名前は、ボリューム が復元されるまでの間、このボリュームを参照するために使用される一時的なボリューム ID に過ぎませ ん。

保管されたボリュームは、不定形式およびフォーマット済みボリュームの両方に復元できます。活動ファイ ルおよびディレクトリーを含むフォーマット済みボリュームに復元する場合は、照会メッセージが送信され ます。復元を進行すると、ターゲット媒体上のデータはすべて失われます。

保管された HPOFS ボリュームは、セクター・サイズが一致し、保管されたボリューム以上の容量を持つ 消去可能媒体に復元できます。

DVD および消去可能媒体上に保管された UDF ボリュームは、DVD または消去可能媒体に復元できます が、媒体容量とセクター・サイズは保管されたボリュームと同一でなければなりません。

WORM ボリュームは、ターゲット媒体の容量が保管されたボリュームの容量以上であり、セクター・サイ ズが保管されたボリュームと同一である限り、WORM または消去可能媒体に復元できます。WORM に復 元する場合、ターゲット・ボリュームは不定形式でなければなりません。

RST のパフォーマンスは、選択されたターゲット装置によって異なりますが、DUPOPT と同程度です。

パラメーター: OBJ Name 保管/復元装置から復元される光ディスク・ボリューム・イメージの名前。

OBJ New Path Name 単一または複数のパス名を指定します。パス名は、ボリューム・レベルを超えて拡

張できません。無効なパス名には、「/QOPT/VOL/*」や「/QOPT/VOL/DIR/FILE」などがあります。既存の ボリュームの名前、または *SAME を指定してください。

SUBTREE 光ディスク・ボリューム・イメージを復元する場合は、*STG でなければなりません。

OPTION *ALL または *OLD でなければなりません。

ALOWOBJDIF *OWNER、*PGP、*AUTL、*NONE、*ALL を選択します。選択された値は、保管された ボリュームとフォーマット済みターゲット・ボリューム間で許容される差を決めます。変更が許可される場 合、UDF ターゲット・ルート・ディレクトリーの機密保護属性 UID、GID、および PERMS の保存が試み られます。未初期化ボリュームに復元する場合、または初期化済み HPOFS ボリュームに復元する場合、

*OWNER および *PGP 値は検査されません。

パラメーター値とその意味についての詳しい説明は、「CL 解説書」を参照してください。

:

v 保管ファイルから QOPT ファイル・システム内のすべてのボリュームを復元する。

RST DEV(’/qsys.lib/xzylib.lib/xzysavefile.file’) OBJ((* *INCLUDE *SAME)) SUBTREE(*STG).

v 保管ファイルから vola と volb で始まるすべてのボリュームを復元する。

RST DEV(’/qsys.lib/xzylib.lib/xzysavefile.file’) OBJ((’/qopt/vola*’ *INCLUDE *same) (’/qopt/volb*’

*INCLUDE *same)) SUBTREE(*STG)

v 1 つのボリューム vol1 を vol1 に復元する。

RST DEV(’/qsys.lib/tap01.devd’) OBJ((’/qopt/vol1’ *INCLUDE *same)) SUBTREE(*STG)

注: OBJ-New Path Name は、OBJ-Name パラメーターの名前に一致しているか、または *SAME でなけれ ばなりません。この制約事項により、不定形式ボリュームは RST コマンドを実行する前に名前変更す る必要があります。

ドキュメント内 rzam4.ps (ページ 139-142)