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値上げ都市の特徴

第3章 価格変化による交通サービス需要の変動に関する事例分析-タクシーの弾力運賃

第 1 節 タクシーとは

1.5. タクシー運賃の変化が市場に与えた影響

1.5.4. 値上げ都市の特徴

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(福島)

福島はバブル崩壊以前から実車キロは減少傾向にあるにもかかわらず、1995年までは営 業収入がほぼ一定である(図 3-1-9)。この間(1991 年~1995 年)実車キロは減少(-22.6%)

していることから、運賃の値上げ(+20.2%)によって収入が維持されてきたことが分かる。

1995年以降、4km運賃は、1997年から1998年、2008年に値上げがあった。1998年か ら2007年まで、運賃が一定の状況において実車率(-7.6%)・実車キロ(-27.5%)が減少する に従い営業収入も減少(-26.8%)した。実車率の減少幅に比べて実車キロが大きい理由は、

総走行キロが-21.5%と減少していることによる。車両数が一定のまま総走行キロだけを減 少させていることはたいへん特徴的である。

2008年の4km運賃の値上(12.7%)げにより、2007年から 2011年において営業収入 (-15.5%)・実車キロ(-23.8%)は減少した。1998年以降イールドは4km運賃よりも低い傾 向を保っている。

値上げよりも需要減の方が大きく、値上がりは需要を確実に減少させていることが示さ れる。

図3-1-9 需要量・供給量の変化(福島)

0 20 40 60 80 100 120 140 160

1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011

4km運賃 車両数 実車率 営業収入 実車キロ イールド

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(富山)

富山はバブル崩壊以前から実車キロは減少傾向にあるにもかかわらず、1996年までは営 業収入がほぼ一定である(図 3-1-10)。この間(1991 年~1996年)実車キロは減少(-18.6%)

していることから、運賃の値上げ(+15.1%)によって収入が維持されてきたことが分かる。

1996年以降、4km運賃は、1997年、2007年から2008年に値上げがあった。1997年か ら2006年まで、運賃が一定の状況において実車率(-6.7%)・実車キロ(-24.6%)が減少する に従い営業収入も減少(-26.6%)した。

2007年から2008年の4km運賃の値上げ(10.7%)により、2007年から2011年におい て営業収入(-21.5%)・実車キロ(-24.6%)と著しく減少した。

値上げよりも需要減の方が大きく、値上がりは需要を確実に減少させていることが示さ れる。

図3-1-10 需要量・供給量の変化(富山)

0 20 40 60 80 100 120 140 160

1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011

4km運賃 車両数 実車率 営業収入 実車キロ イールド

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(長野)

バブル崩壊以前から実車キロは減少傾向にあるにもかかわらず、1997年までは営業収入 がほぼ一定である(図3-1-11)。この間(1991 年~1997年)実車キロは著しく減少(-28.2%)

していることから、運賃の大幅な値上げ(+31.6%)によって収入が維持されてきたことが分 かる。その後、2節で示したように、長野は初乗り距離短縮運賃を導入した影響から、1998 年から1999年にかけて-9.3%、2002年から 2004年にかけて-8.1%と4km運賃でみても 値下げとなる時期があった。1997年から1998年で実車キロが-10.3%減であったところ、

1998年から1999年では-3.2%減と、値下げによって実車キロの減少幅が小さくなった。ま た、2002 年から 2004 年も-6.5%減と減少幅は小さい。同様に営業収入についてみると、

1997年から1998年で-11.7%減であったところ、1998年から1999年では-5.8%減と、値

下げによって減少幅が小さくなった。また、2002年から2004年も-4.5%減と減少幅は小さ い。

2006年から2009年の4km運賃の値上げ(14.6%)により、2007年から2011年におい て営業収入(-22.6%)・実車キロ(-23.5%)と著しく減少した。

値下げをすると需要増にまでは至らないが、需要の減少幅を小さくさせること、値上げ をすると需要減の方が大きく、値上がりは需要を確実に減少させることが示される。

図3-1-11 需要量・供給量の変化(長野)

0 20 40 60 80 100 120 140 160

1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011

4km運賃 車両数 実車率 営業収入 実車キロ イールド

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(神戸)

神戸はバブル崩壊以前から実車キロは減少傾向にあるにもかかわらず、1993年までは営 業収入がほぼ一定である(図 3-1-12)。この間(1991 年~1993年)実車キロは減少(-18.1%)

していることから、運賃の値上げ(+10.0%)によって収入が維持されてきたことが分かる。

1993 年から 1997 年にかけてゆるやかに4km 運賃の値上げが行われている。その間実車

キロは-23.0%と減少した。1997 年から 2008 年までの価格が一定の状況において実車率

(-10.0%)・実車キロ(-22.9%)が減少するに従い営業収入も減少(-26.6%)する。

2008年から2010年の4km運賃の値上げ(11.6%)により、2008年から2011年におい て営業収入(-8.4%)・実車キロ(-13.6%)と減少した。イールドは4km運賃の推移と比べて 全般に水準が高い傾向にあるのは特徴的である。

値上げよりも需要減の方が大きく、値上がりは需要を確実に減少させていることが示さ れる。

図3-1-12 需要量・供給量の変化(神戸)

0 20 40 60 80 100 120 140 160

1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011

4km運賃 車両数 実車率 営業収入 実車キロ イールド

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