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経年的なトレンドの結果

ドキュメント内 利用者視点を重視した新たな交通政策の展開 (ページ 105-109)

第4章 価格変化による交通サービス需要の変動に関する事例分析-高速道路の無料化 85

第 3 節 他の交通機関への無料化の影響

3.4. 経年的なトレンドの結果

ここでは、分析1の考え方について、一般道と高速道路のデータをもとに分析を行う。

105

3.4.1. 深川~旭川鷹栖(道央自動車道)

深川~旭川鷹栖間における高速道路は無料化の影響を大きく受けて、無料化期間(2010 年7月~2011年5月)に、B比(2008年度各月基準)で平均136.2%ポイント増となった

(図4-3-1)。ピーク時にはA比(2008年4月基準)で2010年8月に3.8倍、B比2010年

12月に2.6倍となっている。しかしながら、無料化終了後は2009年水準の利用に戻った。

一般道は、無料化期間B比で平均33.7%ポイント減と利用が落ちるが、無料化終了後は 2008年水準を平均 3%ポイント減と下回る程度に利用が戻る。この間高速道路利用が伸び ており、無料化期間は当然のこととして、無料化終了後も一般道から高速道路への転換があ ったものと考えられる。

図4-3-1 深川~旭川鷹栖(道央自動車道)

高速道路 一般道路

60 110 160 210 260

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2009 2010 2011 2012 80

130 180 230 280 330 380 430

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

(%)

40 60 80 100 120 140 160

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

40 60 80 100 120 140 160

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

(%)

106

3.4.2. 音更帯広~池田(道東自動車道)

音更帯広~池田間における高速道路は無料化の影響を大きく受けて、B比で平均333.3% ポイント増となった(図4-3-2)。ピーク時にはA比で2010年8月に6.8倍、B比で2011年 2月に4.8倍となっている。無料化終了後は2009年水準を上回り、B比で1.8倍利用され ている。

道東道は2009年10月24日にトマム~占冠が開通、そして残りの夕張~占冠も2011年 10月29日に開通し、その結果千歳恵庭JCTと浦幌IC間が高速道路で結ばれた。そのた め2011年10月以降の利用の伸びは、道東道全通による影響とみられる。

一般道では、無料化期間は平均3.1%ポイント減と利用が落ちている。無料化終了後も若 干の利用は戻るものの、2.0%ポイント減と引き続き落ちており、無料化終了後も一般道か ら高速道路への転換があったものと考えられる。

図4-3-2 音更帯広~池田(道東自動車道)

(%)

高速道路 一般道路

80 180 280 380 480 580 680 780

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

80 130 180 230 280 330 380 430 480

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2009 2010 2011 2012 90 95 100 105 110 115 120 125 130

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

90 95 100 105 110 115

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

(%)

107

3.4.3. 佐世保大塔~佐世保三川内(武雄佐世保道路)

佐世保大塔~佐世保三川内間における高速道路は無料化の影響で、B比平均128.2%ポイ ント増の大きな影響を受けている(図4-3-3)。ピーク時にはA比で2010年8月に2.4倍、

B比で2010年9月及び2011年2月に2.4倍となっている。無料化終了後も2009年水準 を上回り、B比平均1.4から1.6倍で利用されるようになっている。

一般道については、無料化期間はB比平均-30.1%ポイント減と利用が落ちる。無料化終

了後はB比平均-21.8%ポイント減と引き続き利用が落ちており、無料化終了後も一般道か

ら高速道路への転換があったものと考えられる。

図4-3-3 佐世保大塔~佐世保三川内(武雄佐世保道路)

100 120 140 160 180 200 220 240 260

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2009 2010 2011 2012 80

100 120 140 160 180 200 220 240 260

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

(%)

70 75 80 85 90 95 100 105 110

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

70 75 80 85 90 95 100 105 110 115

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

2008 2009 2010 2011 2012

高速道路 一般道路

(%)

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3.4.4. 経年的なトレンドの小括

高速道路の無料化により、高速道路利用は大幅に増大し、一般道利用は減少となった。ま た、無料化終了後は、一般道は無料化以前の水準に戻ろうとするものの、引き続き減少とな っており、そのうちのある程度は一般道から高速道路への転換が起きているロックイン効 果によるものと考えられる。影響の現れ方には地域的な差が大きく、高速道路の新規整備が あると、その影響も受ける。

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