第3章 小学校 1 年生に関する人権教育資料を活用した道徳授業の検証
エサを 1 個にすれば譲り合わなくても食べられるのかな。」(A19)という意見が出されて、4 班は、
「お互いに協力してエサを一か所にまとめて問題を解決する」を導いた。
学習過程③において、犬のお面を着用したり、ロープを引っ張り合ったりする状況を子どもたち が演じながら、問題を解決するロールプレイングを行った。その際には、 1 班は、 「仲間と協力して、
対立している問題を解決する」 、2 班は、 「お互いに協力して、エサを半分ずつ食べることで問題を 解決する」、3 班は、「先に譲ることで問題を解決する」 、4 班は、「お互いに協力してエサを一か所 にまとめて問題を解決する」という解決策を通して、対立の解決過程を体験した。
学習過程④では、自分たちの生活の中で、他者との対立の問題をうまく解決できた経験や問題を 解決していくために大切なことについて気が付いたことを発問として投げかけると、 「お互いに協 力できる言葉を使って、自分たちでどうすればいいかを考える」(A1) や、「2 人で譲り合うこと」
(A19)を発言しており、学級全体で他者との対立を解決するために大切な気付きを共有した。
(2)学習感想文記述の分析
①ローデータの切片化
児童の学習感想文の記述内容は、授業実践を通しての学習することができた内容が表出されてい ると捉えることができる。 「狭義の KJ 法」 (川喜田、1986)
372によってグループ編成を行い学習感 想文の特徴を分析していくうえで、学習感想文記述をローデータに位置付けると共に、ローデータ を切片化し、キーワードやキーセンテンスを取り出して、分析・分類する。その内容は表 10 に示 した。左列が児童の番号で、2 番目の列が感想文記述の番号である。3 番目の列が学習感想文記述 であり、4 番目の列がその学習感想文記述のキーセンテンスやキーワードである。なお、学習感想 文記述の内容の下線は、キーセンテンスやキーワードを取り出す際に関連した箇所を示している。
表 10 ローデータの切片化
児童 番号 学習感想文 キーワード/キーセンテンス
A1
① ゆずりあうことは、たいせつですね。 ゆずりあうことは、たいせつですね。
② あのいぬたちも、ゆずりあえる 気もちも だいじです ね。
あのいぬたちも、ゆずりあえる 気もちも だ いじですね。
③ でも、ゆずりあえたのは、よかったとおもいます。 でも、ゆずりあえたのは、よかったとおもいま す。
④
そして、これからも人と人とのゆずりあい、そして、ち ゃんとはなしあう 気もちをだいじにしたいです。
そして、これからも人と人とのゆずりあい、そ して、ちゃんとはなしあう 気もちをだいじに したいです。
⑤ これは、ゆずりあう気もちをするはなしだった。 これは、ゆずりあう気もちをするはなしだっ た。
⑥ それが、すごいべんきょうになったとおもいました。 それが、すごいべんきょうになったとおもいま した。
A2
① おたがいに ゆずりあうのは、すごく だいじなことな んだなと おもいました。
おたがいに ゆずりあうのは、すごく だいじ なことなんだなと おもいました。
②
ロープやいとで つながっていて いけないときは、ふ たりで はなしあって かいけつすれば いいんだとい うことに 気がつきました。
ふ たり で はなしあ って かいけつ すれば いいんだということに 気がつきました。
③ じぶんも こうゆうことがあったので、これから そう じぶんも こうゆうことがあったので、これか
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いうことが あったら、こうすればいいんだな という ことが わかりました。
ら そういうことが あったら、こうすればい いんだな ということが わかりました。
④ ゆずりあえば、かいけつできるんだなと おもいました。 ゆずりあえば、かいけつできるんだなと おも いました。
⑤ じっさいにえんじて「いいね」といってあげたので、気 もちよかったです。
じっさいにえんじて「いいね」といってあげた ので、気もちよかったです。
A3
①
さいしょは、どっちも えさ が たべたくて まえに いったけど すすめなくなったから 2ひきで そうだ んして なかまの いけん を いいね といって な かまの いぬ を よんで えさ を ちかづけて も らって たべている と おもっています。
さいしょは、どっちも えさ が たべたくて まえに いったけど すすめなくなったから 2ひきで そうだんして なかまの いけん を いいね といって なかまの いぬ を よ んで え さ を ちかづ けて も らって たべている と おもっています。
② なかまの いけんを いいね というのは、 とてもい いことだと おもいます。
なかまの いけんを いいね というのは、
とてもいいことだと おもいます。
A4
①
はじめは 2ひきがえさをたべたかったのに、ロープが 2ひきについてたから、たべられなかった。
はじめは 2ひきがえさをたべたかったのに、
ロープが2ひきについてたから、たべられなか った。
②
けど、2ひきがかんがえて ロープは ほどけなかった けど、2ひきがゆずりあって たべたから、いっぱいえ さが たべれて すごくいいなとおもいました。
2ひきがかんがえて ロープは ほどけなか ったけど、2ひきがゆずりあって たべたか ら、いっぱいえさが たべれて すごくいいな とおもいました。
③ わたしも ひとを しんせつにするように きをつけま す。
わ たし も ひ と を しんせ つにする ように きをつけます。
A5
①
ロールプレイでどうやったら、かいけつできるか、○○
さんのいけんに5人 みんな さんせいしていたので、
○○さんのいけんを ワークシートに かくことになり ました。
ロールプレイでどうやったら、かいけつできる か、○○さんのいけんに5人 みんな さんせ いしていたので、○○さんのいけんを ワーク シートに かくことになりました。
② また、がんばりたいです。 また、がんばりたいです。
A6
①
じぶんが いきたいところをいっても、あいてが ちが うところにいきたいから、いけないから、あいてが ゆ ずってあげるのが いいとおもいました。
じぶんが いきたいところをいっても、あいて が ちがうところにいきたいから、いけないか ら、あいてが ゆずってあげるのが いいとお もいました。
② これからも あいてを ゆずるのをやります。 これからも あいてを ゆずるのをやります。
A7 ①
さいしょは、えさをりょうほうのいぬがたべて むりに いっていたけど、りょうほうのいぬは ちゃんとかんが えていたから、かいけつして おいしいほねをたべれた から、わたしはいいとおもいました。
さいしょは、えさをりょうほうのいぬがたべて むりにいっていたけど、りょうほうのいぬは ちゃんとかんがえていたから、かいけつして おいしいほねをたべれたから、わたしはいいと おもいました。
A8
① きょうのがっかつで、いぬがひっぱりあっていることを かいけつすることでした。
きょうのがっかつで、いぬがひっぱりあってい ることをかいけつすることでした。
②
それで、グループで かんがえていろいろな いけんが でたけど、たくさん かいたら わからないから ひと つだけ かいて それで さいごに きめてグループで ひとつにしたけど ひとつだけ おなじで もうひとつ は ぜんぜん ばらばら の いけんだった。
それで、グループで かんがえていろいろな いけんがでたけど、たくさん かいたら わか ら ない か ら ひとつ だけ か いて そ れで さいごに きめてグループでひとつにしたけ ど ひとつ だけ お なじで もうひ とつは ぜんぜん ばらばら の いけんだった。
③
さいご いぬたちに えんじて みて いぬたちは こ んな ケンカをしていたんだなと おもいました。
さいご いぬたちに えんじて みて いぬ たちは こんな ケンカをしていたんだなと おもいました。
④ これから ぼくも こんな ケンカ をしないようにし たいです。
これから ぼくも こんな ケンカ をしな いようにしたいです。
⑤
きょうの べんきょうは とても いいじゅぎょうでし た。よかったです。
きょうの べんきょうは とても いいじゅ ぎょうでした。よかったです。
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A9 ①
わたしは、ケンカになったことはないけど、もしそうい うことがあったら、まず、どちらもゆずりあって かん がえたりすれば ケンカにならないとおもうから、これ から、ケンカがあったときに、そうやっていけばいいと、
このがくしゅうでわかりました。
わたしは、ケンカになったことはないけど、も しそういうことがあったら、まず、どちらもゆ ずりあって かんがえたりすれば ケンカに ならないとおもうから、これから、ケンカがあ ったときに、そうやっていけばいいと、このが くしゅうでわかりました。
A10
④ これからも 人とケンカしないように ゆずりあいたい です。
これからも 人とケンカしないように ゆず りあいたいです。
⑤ きょうの がくしゅうで、どうすればいいのかな とい うことを まなびました。
きょうの がくしゅうで、どうすればいいのか な ということを まなびました。
A11
①
いちりんしゃや てつぼうで とりあったら、ゆずりあ ったり、じかんを じゅんばんずつ こうたいしたり したい。
いちりんしゃや てつぼうで とりあったら、
ゆずりあったり、じかんを じゅんばんずつ こうたいしたり したい。
②
じかんと、かしたくなくても、かんがえて、これからは、
どうすればいいかなとかんがえながら、じかんをきめた りして、なかよくあそんでいきたいです。
かしたくなくても、かんがえて、これからは、
どうすればいいかなとかんがえながら、じかん をきめたりして、なかよくあそんでいきたいで す。
③ これからは、人のことを かんがえて、ゆずりあいを か んがえていきたいです。
これからは、人のことを かんがえて、ゆずり あいを かんがえていきたいです。
A12
①
あんまりちいさい いちりんしゃを まいにち のると きは、○○くんとか、ほかの人が つかいたいといって あんまりつかえないことがおおい。
あんまりちいさい いちりんしゃを まいに ち のるときは、○○くんとか、ほかの人が つかいたいといって あんまりつかえないこ とがおおい。
② ゆずりあいを することを きょう ならいました。 ゆずりあいを することを きょう ならい ました。
A13
①
この べんきょうをして、おともだちと こういうとき には、はなしあって おたがいの きもちを かんがえ て、まいにち くらせるように していきたいです。
この べんきょうをして、おともだちと こう いうときには、はなしあって おたがいの き もちを かんがえて、まいにち くらせるよう に していきたいです。
②
おともだちとかと、はなしあうとか ゆずりあうことを こういうときは、しないといけないことを まなびまし た。
おともだちとかと、はなしあうとか ゆずりあ うことを こういうときは、しないといけない ことを まなびました。
③ こういうケンカは あまりないように していきたいで す。
こういうケンカは あまりないように して いきたいです。
A14
① ちょっと むずかしかったけど じょうずに できたの かな とおもいました。
ちょっと むずかしかったけど じょうずに できたのかな とおもいました。
② これからも、ケンカをしたくないです。 これからも、ケンカをしたくないです。
③ きょうは いぬといぬがゆずりあったのをまなびまし た。
きょうは いぬといぬがゆずりあったのをま なびました。
④ きょうからは ケンカ とかをしないように がんばり たいです。
きょうからは ケンカ とかをしないように がんばりたいです。
A15
①
じゅぎょうで、どうすればいいかなということを なら いました。
じゅぎょうで、どうすればいいかなということ を ならいました。
② ぼくは、どうすればいいかなを もっと もっと もっ と ならいたいです。
ぼくは、どうすればいいかなを もっと もっ と もっと ならいたいです。
A16 ① わたしも これから、いぬとおなじように けんかしな いように したいです。
わたしも これから、いぬとおなじように け んかしないように したいです。
A17
① たくさん べんきょうして いろいろな こと を ま なびました。
たくさん べんきょうして いろいろな こ と を まなびました。
② みんなと いろいろな はなしをして、いろいろな べ んきょうに なりました。
みんなと いろいろな はなしをして、いろい ろな べんきょうに なりました。
③ また、がっかつ の べんきょうを したいです。 また、がっかつ の べんきょうを したいで す。
④ みんなと おもったことをまぜるのが、ちょっとむずか しかったです。
みんなと おもったことをまぜるのが、ちょっ とむずかしかったです。