1. SigmaSystemCenter の機能
1.3. SystemProvisioning によるサーバ管理
1.3.8. 仮サーバ
これまでの説明では、ネットワーク内で認識したサーバを論理サーバという概念で管理してきました。しかし、
実際の運用では、今後導入するサーバ用にあらかじめサーバ設定(ホスト名やIPアドレスなど)を確保しておき たいことがあります。SystemProvisioningでは、このような場合に備えて「仮サーバ」という概念を準備してい ます。「仮サーバ」を設定すると、サーバ設定を他で使用されないように予約できます。
「仮サーバ」は、実際に該当サーバをシステムに導入した際、即座にグループの一員に加えるような場面で 使用します。
図 1-7 仮サーバと物理サーバの割り当て
「仮サーバ」は、グループで稼動するサーバについて物理サーバが存在しない状態であらかじめ設定しますが、
グループの設定状態としては、プールサーバという状態も存在します。プールサーバは、物理サーバの一種であ るため「物理サーバ」として管理します。プールサーバについても物理的なハードウェアが存在しない状態で仮 に定義することもできます。この仮に定義された状態のサーバを「仮プールサーバ」として管理し、「仮サーバ」と 同様に実際に該当サーバをシステムに導入した際、即座にグループの一員に加えることができます。「仮プール サーバ」は、特殊な「物理サーバ」として管理され、DPMから取り込んだ物理サーバ情報とマッチングが行われ るまではどのような用途にも利用されません。
サーバ管理状態 論理サーバ 物理サーバ
サーバグループ(Web) WEB01
WEB01 WEB03
WEB02 WEB02
仮サーバ
WEB01 WEB02
物理サーバリスト
サーバグループ(Web) WEB01
WEB01
WEB03 WEB03 WEB02
WEB02
WEB01 WEB02
物理サーバリスト WEB03 物理サーバ追加
論理サーバ/物理サーバの割り当て
サーバ名(WEB003)、 IPアドレスを予約
予約済のサーバ名 (WEB003)、IPアドレ スでサーバ構成変更
以下の条件を満たす場合、仮サーバの割り当てをすることができません。
• DeploymentManagerのWebコンソールにてIPアドレスを「127.0.0.1」 に設定している管理サーバ配下の未使用サーバを仮サーバに割り当てる 場合。
• 仮サーバとして設定されているサーバ設定のIPアドレスが、すべて「IPアド レスを自動的に取得する」になっている場合。
• 仮サーバとして設定されているサーバ設定のIPアドレスのうち、「次のIPア ドレスを使う」で入力されたネットワークセグメントと、未使用サーバのネット ワークセグメントが異なる場合。
図 1-8 仮プールサーバと物理サーバの割り当て
1.3.9. VM サーバの負荷分散
SystemProvisioningは、VMサーバの処理性能を超えてVMが作成されることで動作不能状態に陥ら
ないように、VMサーバに作成可能なVM数を制限する機能を提供します。
VMサーバの処理性能に対応した値を“キャパシティ値”として任意の数値で設定し、VMが稼動時に必要 とする性能に対応した値を”コスト値”として任意の数値で設定します。
VM移動、VM作成時には、VMサーバ上で稼動するVMの“コスト値”の合計が、VMサーバに設定され た“キャパシティ値”を超えないように制御します。例えば“キャパシティ値”が100のVMサーバは、“コスト値”
が10のVMを10個まで作成することができます。
ポリシーによるVMの移動処理を行う際、キャパシティに最も余裕のあるVMサーバを自動的に選択します。
例えばキャパシティ値が100のVMサーバが2つ存在し、片方のVMのコスト合計が20、もう片方のVMの コスト合計が10の場合、コスト合計が10のVMサーバを選択します。
サーバ管理状態 論理サーバ 物理サーバ
サーバグループ(Web) WEB01
WEB01
WEB02 WEB02
WEB01 WEB02
物理サーバリスト
WEB01 WEB02
物理サーバリスト WEB03 物理サーバ追加
物理サーバの割り当て WEB04
仮プールサーバ
WEB04 WEB01
WEB01
WEB02 WEB02
WEB04
WEB03 WEB03
サーバグループ(Web)
WEB03 WEB03
WEB03 物理サーバ
仮サーバに仮想サーバの割り当てはできません。
図 1-9 VMサーバの負荷分散
SystemProvisioning運用管理ツールでのキャパシティ値、コスト値の設定
キャパシティ値とコスト値は、SystemProvisioning運用管理ツールの以下のダイアログから指定できま す。
ダイアログ 値 説明
「環境設定」の
「仮想リソース」タブ
キャパシティ値 SystemProvisioning で使用するキャパシティ値の初期値を指 定します。
「VMサーバの プロパティ」
キャパシティ値 該当VMサーバのキャパシティ値を指定します。
キャパシティ値はVMサーバに設定する値でありVMサーバ上に 作成可能なVMのコスト値の合計を表します。
「環境設定」の
「仮想リソース」タブ
コスト値 SystemProvisioning で使用するコスト値の初期値を指定しま
す。
「テンプレートの プロパティ」
コスト値 テンプレートから作成されたVMが使用するVMのコスト値の初 期値を指定します。
「VMの プロパティ」
コスト値 VMのコスト値を指定します。
未使用 VMの初期値は 0、テンプレートから作成されたVM の 初期値は「テンプレートのプロパティ」で指定されたコスト値です。
コスト値はVMに設定する値でありVMが必要とするコストを数 値で表します。
VM:100 VM:65
VM:20 VM:40
移動NG
移動OK
VM:30
コスト値:60 までのVMを 作成可能
コスト値:35 までのVMを 作成可能
コスト値:80 までのVMを 作成可能
コスト値:70 までのVMを 作成可能
VMS:100 VMS:200 VMS:100 VMS:100