4. 運用管理ツール
4.7. 物理サーバに対する操作
4.7.10. プロパティ
選択したサーバのプロパティを表示します。
サーバのプロパティは、サーバの状態により表示するタブが異なります。
表 4-8 表示されるタブ一覧とサーバの状態
サーバ ハードウェア 筐体 ストレージ ネットワーク ソフトウェア 配布済み ソフトウェア グループ未登録 - 表示 表示 表示 表示 表示 - グループへ登録後 表示 表示 表示 表示 表示 表示 表示
仮サーバ 表示 - - - - - -
仮プールサーバ - 表示 - - - - -
「サーバのプロパティ」で情報を更新した場合、[OK]ボタン、または[適用]ボタンを押してください。[OK]ボタン、
または、[キャンセル]ボタンを押すと、「サーバのプロパティ」ダイアログを閉じます。[適用]ボタンを押した場合は、
「サーバのプロパティ」ダイアログを閉じません。
• サーバ情報の削除は、SystemProvisioningの構成情報データベース から対象のサーバを削除することを意味します。サーバを
SystemProvisioningから削除するには、DPMの管理情報を先に削
除してください。
• SystemProvisioning上で"管理対象外"のサーバの場合、
SystemProvisioningの管理情報を自動的に削除します。
• SystemProvisioning上で"管理対象"のサーバの場合、運用ログに「サ ーバを認識できなくなったこと」をイベントで登録します。イベントを確認し たら [サーバ情報の削除]で構成情報データベースからサーバを削除して ください。
• DPMの管理情報から該当サーバを削除する場合、必ずMACアドレス
を確認して行ってください。サーバの電源がOFFの場合、サーバのコンピ ュータ名が変更されている場合があります。
(1) サーバタブ
選択したサーバの全般情報を表示します。
図 4-17 「サーバのプロパティ」ダイアログ : 「サーバ」タブ
ホスト名
選択したサーバの論理サーバ名(ホスト名)を表示します。
所属グループ
選択したサーバがグループの稼動サーバの場合、稼動しているグループ名を表示します。
所属プール
選択したサーバがグループのプールサーバの場合、登録しているグループのグループ名を表示し ます。
OS情報
選択したサーバで稼動しているオペレーティングシステムの情報を表示します。
選択したサーバがグループの稼動サーバの場合、ESMPRO/ServerManagerから正しく情報 を収集できたときに表示します。
IPアドレスとネットマスク
サーバのIPアドレスとネットマスク情報を表示します。プライマリMACのIPアドレスには、「*」を 付加します。
ゲートウェイ
サーバのゲートウェイアドレスを表示します。
編集ボタン
対象のサーバにメンテナンスモードが設定されている場合に表示されます。
IPアドレス一覧より選択したIPアドレスを編集することができます。
図 4-18 「IPアドレス編集」ダイアログ
IPアドレス
選択したサーバのIPアドレスを表示します。変更することが可能です。
サブネット マスク
選択したサーバのサブネット マスクを表示します。
デフォルト ゲートウェイ
選択したサーバのデフォルト ゲートウェイを表示します。
管理IPアドレス
選択したサーバのIPアドレスが管理IPアドレスの場合にチェックが付きます。
変更することが可能です。
(2) ハードウェアタブ
選択したサーバのハードウェア情報を表示します。
図 4-19 「サーバのプロパティ」ダイアログ : 「ハードウェア」タブ
コンピュータ名
DPMの管理する「コンピュータ名」(物理サーバ名)を表示します。
機種名
機種名を表示、変更します。
稼動中のサーバの場合、機種名を画面から変更することはできません。
機種名は63バイトまで有効です。
UUID
UUIDを表示、変更します。
稼動中のサーバの場合、UUIDを画面から変更することはできません。
UUIDは「xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx」で入力してください。
入力可能文字は数字の0から9と英字のaからfまでです。
電源状態
マシンの電源状態として、以下の電源状態を表示します。
・電源ON(電源はON状態で、ネットワーク上応答があります)
・電源OFF(電源がOFFまたはネットワーク上応答がありません)
・電源状態が不明です(プールサーバとして待機中など、電源状態の確認ができません)
マシンの状態
マシンの稼動状態/障害状態として、以下のメッセージを表示します。
・マシンは正常に稼動しています。
・マシンに一部障害が発生し、縮退しています。
・マシンに障害が発生しています。
・仮サーバのためハードウェア情報はありません。
・マシンの状態が不明です。
サーバ設定の情報更新を禁止します
サーバ稼動後も入力した機種名を使用する場合は、チェックをしてください。
チェックをしていない場合、サーバ稼動時、機種名がESMPRO/ServerManagerから取得し た情報に更新されます。
稼動中のサーバの場合、このチェックボックスを変更することはできません。
(3) 筐体タブ
選択したサーバの筐体情報を表示します。
図 4-20 「サーバのプロパティ」ダイアログ : 「筐体」タブ
サーバ種別
サーバ種別を表示します。「CPUブレード」、「単体サーバ」のいずれかを表示します。
サーバの電源がONの状態でもSystemProvisioning管理サーバから論理 サーバへ接続できなければ電源OFFと表示されます。
スロット番号
サーバ種別が「CPUブレード」の場合、ブレード収納ユニットのスロット番号を表示します。
サーバ種別が「単体サーバ」の場合、何も表示しません。
設置場所情報
設置場所情報を表示します。255文字まで入力できます。
サーバ種別が「CPUブレード」の場合、収納しているブレード収納ユニット共通の設置場所情 報となります。
(4) ストレージタブ
サーバに設定しているストレージ情報を表示します。
このサーバに搭載しているWWN(HBA)の追加、編集、削除を行えます。
図 4-21 サーバのプロパティ」ダイアログ : 「ストレージ」タブ
ストレージ情報
ストレージの種類を選択します。ストレージの種類には、「iStorage」と「その他」があります。
HBA一覧
サーバに搭載しているHBAの一覧を表示します。
ストレージ情報で選択したストレージの種類ごとに表示されます。
HBAに接続されているディスクアレイ一覧
「HBA一覧」からHBAを選択すると、そのHBAに接続されているディスクアレイの一覧を表示 します。
ストレージの種類が「その他」場合は、表示されません。
[追加]ボタン
サーバに新たにWWN(HBA)情報を追加するときに使用します。[追加]ボタンを押すと、ストレ ージの種類が「iStorage」の場合は「ストレージ設定」ダイアログ、「その他」の場合は「HBAの 追加」ダイアログを表示します。
[編集]ボタン
サーバに設定しているWWN(HBA)情報を編集するときに使用します。[編集]ボタンを押すと、
ストレージの種類が「iStorage」の場合は「ストレージ設定」ダイアログ、「その他」の場合は
「HBAの追加」ダイアログを表示します。
[削除]ボタン
選択したWWN(HBA)情報を削除します。
ストレージ情報の追加と編集
「WWN」には、iStorageに接続しているHBAに設定されているWWNの一覧が表示される
ので、一覧の中から、サーバに搭載されているHBAを選択します。選択すると、HBAに関連付 けられているLDSetの一覧が「ディスクアレイ」に表示されます。正しいWWNの選択が完了し た後、[OK]ボタンを押します。[OK]ボタンまたは、[キャンセル]ボタンを押すと「ストレージ設定」ダ イアログを閉じます。
「編集」では、搭載されているHBAを変更することができます。
図 4-22 「ストレージ設定」ダイアログ
HBAの追加と編集
ストレージの種類が「その他」の場合、「サーバのプロパティ」ダイアログで[追加]ボタン、または、
設定しているストレージ情報を選択し[編集]ボタンを押すと、「HBAの追加」ダイアログ、または
「HBAの編集」ダイアログを表示します。
図 4-23 「HBAの追加」ダイアログ サーバに搭載しているHBAのWWNを入力、編集します。
[OK]ボタンまたは、[キャンセル]ボタンを押すと「HBAの追加」ダイアログを閉じます。
稼動中のサーバに対するストレージ情報の編集操作は、以下の点に注意し て行ってください。
• サーバをメンテナンスモードに変更してから操作してください。
• ストレージの管理プログラムで行った操作に矛盾する設定を行うと、
SystemProvisioningが正しく動作しなくなります。設定内容が正しいこと
を十分確認してから操作を行ってください。
追加、編集を行う前に、SystemProvisioningで使用するディスクアレイ情報 を、ストレージのコンテキストメニュー「ディスクアレイとLDの追加」-「iStorage」
を使用して登録しておく必要があります。
WWNはストレージを操作するためのローカルスクリプトで使用する形式で入力 してください。
(5) ネットワークタブ
サーバのネットワーク情報を表示します。
このサーバに搭載しているNICの情報と、接続するスイッチとスイッチポートの設定を行えます。
図 4-24 「サーバのプロパティ」ダイアログ:「ネットワーク」タブ
ネットワーク情報
サーバに設定しているNIC(MACアドレス)と、接続しているスイッチとスイッチポート情報を表示 します。
[追加]ボタン
新しくネットワーク情報を追加するときに使用します。[追加]ボタンを押すと、「スイッチ設定」ダイ アログを表示します。
[編集]ボタン
サーバに設定しているネットワーク情報を編集するときに使用します。[編集]ボタンを押すと、「ス イッチ設定」ダイアログを表示します。
[削除]ボタン
選択したNIC情報と接続しているスイッチ、スイッチポート情報を削除します。
稼動中のサーバに対するネットワーク情報の操作は行えません。
プライマリNICの削除は行えません。
ネットワーク情報の追加と編集
「サーバのプロパティ」ダイアログで[追加]ボタン、または、設定しているネットワーク情報を選択し [編集]ボタンを押すと、「スイッチ設定」ダイアログを表示します。
図 4-25 「スイッチ設定」ダイアログ
サーバに設定するNIC情報と接続するスイッチとスイッチポート名とその属性を設定します。
NIC情報と接続するスイッチ情報の設定が完了したら、[OK]ボタンを押します。[OK]ボタンまた は、[キャンセル]ボタンを押すと「スイッチ設定」ダイアログを閉じます。
• プライマリNICの場合、接続先スイッチ情報のみ変更可能です。NIC番
号とMACアドレスは編集できません。
• 選択したスイッチが「スイッチ」の場合(「スイッチブレードではない場合」)、
Ethernetタイプとスイッチ名を必ず指定してください。
• 他で使用しているポート名は指定できません。
• NICとスイッチの接続を解除する場合、スイッチ一覧から「なし」を選択し
てください。
• CPUブレードとスイッチブレードの接続情報を変更すると、同一筐体の全
CPUブレードの接続情報が変更されます。グループで稼動中のサーバが 同一筐体内に存在する場合は編集を行わないでください。