1. SigmaSystemCenter の機能
1.8. ストレージの管理
1.8.8. ストレージ制御
SystemProvisioningは、サーバの構成変更を行うときグループのストレージに関する設定を確認します。
iStorageの場合、ストレージに関する設定が存在する場合、グループに登録している論理ディスクをサーバ
に接続、切断します。
その他ストレージの場合には、サーバに設定されているローカルスクリプトと、SystemProvisioningで提供 されている環境変数を使用することで、サーバへの論理ディスクの接続、切断を行います。
(1) サーバの追加
iStorageの場合
追加するサーバと接続するディスクアレイのLDセットに、グループに設定したLDを登録します。
図 1-66 iStorageのストレージ制御 (サーバ追加) System
Provisioning
グループ
プール プールサーバ
#1
ディスクアレイ装置
サーバ追加
使用するLD#1,#2を サーバ1台分のサーバ 設定ごとに事前設定
LDセット #1 稼動サーバ
#1
サーバ設定 LD#1
登録済 WWN
ディスクアレイ#1
グループに登録して いるLD#1、#2を LDセットに登録 接続
LD#2
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2
LD登録
Symmetrixの場合
サーバに設定されているSYMCLIコマンド発行用のローカルスクリプトが、SystemProvisioningで提 供されている環境変数を使用して記述されている場合、追加するサーバのWWNとグループに設定した 論理ディスクを接続します。
図 1-67 Symmetrixでのストレージ制御 (サーバ追加) System
Provisioning
グループ
プール
プールサーバ
#1
ディスクアレイ装置
サーバ追加
使用するLD#1,#2を サーバ1台分のサーバ 設定ごとに事前設定 稼動サーバ
#1
サーバ設定 LD#1
登録済 WWN
ディスクアレイ#1 グループに登録して
いるLD#1、#2と WWNを、ローカルス クリプトを使い接続
LD#2
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2 論理ディスク接続 接続
ローカル スクリプト
(2) サーバの削除
iStorageの場合
削除するサーバと接続するディスクアレイのLDセットから、グループに設定したLDを解除します。
図 1-68 iStorageのストレージ制御 (サーバ削除) System
Provisioning
グループ
プール プールサーバ
#1
ディスクアレイ装置
サーバ削除
使用するLD#1,#2を サーバ1台分のサーバ 設定ごとに事前設定
LDセット #1 稼動サーバ
#1
サーバ設定 LD#1
登録済 WWN
ディスクアレイ#1
グループに登録して いるLD#1、#2を LDセットから削除 接続
LD#2
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2
LD削除
Symmetrixの場合
サーバに設定されているSYMCLIコマンド発行用のローカルスクリプトが、SystemProvisioningで提 供されている環境変数を使用して記述されている場合、削除するサーバのWWNとグループに設定した 論理ディスクを接続解除します。
図 1-69 Symmetrixのストレージ制御 (サーバ削除) System
Provisioning
グループ
プール
プールサーバ
#1
ディスクアレイ装置
サーバ削除
使用するLD#1,#2を サーバ1台分のサーバ 設定ごとに事前設定 稼動サーバ
#1
サーバ設定 LD#1
登録済 WWN
ディスクアレイ#1 グループに登録してい
るLD#1、#2とWWN をローカルスクリプトを 使い接続解除
LD#2
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2 論理ディスク接続解除 接続解除
ローカル スクリプト
(3) サーバの置換
iStorageの場合
置換元サーバの情報を引き継ぐ場合、置換元サーバで使用しているLDを新しいサーバに接続する ディスクアレイのLDセットに登録します。
置換元サーバの情報を引き継がない場合、置換元サーバとは別のサーバ設定を使用します。そのた め、共有LDは置換元サーバと同じLDを使用しますが、非共有LDは引き継ぎません。
図 1-70 iStorageのストレージ制御 (サーバ置換/サーバ設定の引継ぎあり) LDセット #1
System Provisioning
グループ
ディスクアレイ装置
サーバ設定 LD#1 (共有)
LD#2 (共有)
LD#1 LD#2
LD#3 LD#4 登録済
WWN
LD#1 LD#2
ディスクアレイ#1
プール 置換元 サーバ#1 稼動サーバ
#1
新しい サーバ#2
WWN
LDセット #2 LD#1 LD#2 接続
サーバ置換
LD解除
LD登録
置換元サーバに接続するLD セットのLD#1,#2を解除し、
新しいサーバに接続するLDセ ットへLD#1,#2を登録
図 1-71 iStorageのストレージ制御 (サーバ置換/サーバ設定の引継ぎなし) サーバ設定
(新しいサーバ) LD#3 (非共有)
LD#2 (共有)
LDセット #1 System
Provisioning
グループ
ディスクアレイ装置
サーバ設定 (置換元サーバ)
LD#1 (非共有)
LD#2 (共有)
LD#1 LD#2
LD#3 LD#4 WWN
LD#1 LD#2
ディスクアレイ#1
置換元サーバに接続するLD セットのLD#1、#2を解除し、
新しいサーバに接続するLDセ ットへLD#3、#2を登録 プール
置換元 サーバ#1 稼動サーバ
#1
新しい サーバ#2
WWN
LDセット #2 LD#3 LD#2 接続
サーバ置換
LD解除 LD登録
Symmetrixの場合
サーバに設定されているSYMCLIコマンド発行用のローカルスクリプトが、SystemProvisioningで提 供されている環境変数を使用して記述されている場合で、置換元サーバの情報を引き継ぐ場合、置換 元サーバで使用している論理ディスクを新しいサーバに接続します。
置換元サーバの情報を引き継がない場合、置換元サーバとは別のサーバ設定を使用します。
図 1-72 Symmetrixのストレージ制御 (サーバ置換/サーバ設定の引継ぎあり) System
Provisioning
グループ
置換元サーバ
#1
ディスクアレイ装置
稼動サーバ
#1
サーバ設定 LD#1
登録済 WWN
ディスクアレイ#1 グループに登録して
いるLD#1、#2と WWNをローカルスク リプトを使い接続
LD#2
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2
論理ディスク接続・解除 接続
ローカル スクリプト
新しいサーバ
#2 WWN
ローカル スクリプト サーバ置換
プール
グループに登録している LD #1、#2とWWNを ローカルスクリプトを使い 接続解除
接続解除
図 1-73 Symmetrixのストレージ制御 (サーバ置換/サーバ設定の引継ぎなし) System
Provisioning
グループ
置換元サーバ
#1
ディスクアレイ装置
稼動サーバ
#1
サーバ設定 置換元サーバ
LD#1 WWN
ディスクアレイ#1 グループに登録して
いるLD#2、#3と WWNをローカルスク リプトを使い接続
LD#2 LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 接続 LD#2
ローカル スクリプト
新しいサーバ
#2 WWN
ローカル スクリプト サーバ置換
プール
接続解除
サーバ設定 (新しいサーバ)
LD#2 LD#3
LD#3
論理ディスク接続・解除
グループに登録している LD #1、#2とWWNを ローカルスクリプトを使い 接続解除
(4) サーバの用途変更
iStorageの場合
用途変更するサーバのLDセットから、用途変更元グループに設定してあるLDを解除し、用途変更 先グループに設定してあるLDを登録します。
図 1-74 iStorageのストレージ制御 (サーバ用途変更) System
Provisioning
グループ A
ディスクアレイ装置
LDセット #1 稼動サーバ
#A1 WWN
ディスクアレイ#1
接続
プール
稼動サーバ
#B1
グループ B プール
サーバ用途変更
WWN
サーバ設定 LD#1 LD#2
サーバ設定 LD#3 LD#4
LD#1 LD#2
LD#3 LD#4 LD#1
LD#2
LD#3
LD#4
LD解除 LD登録
置換元グループAで使用す るLD#1、#2をLDセットか ら解除し、用途変更先グル ープBで使用するLD#3、
#4をLDセットに登録
Symmetrixの場合
サーバに設定されているSYMCLIコマンド発行用のローカルスクリプトが、SystemProvisioningで提 供されている環境変数を使用して記述されている場合、用途変更元グループに設定してある論理ディ スクを解除し、用途変更先グループに設定してある論理ディスクを登録します。
図 1-75 Symmetrixのストレージ制御 (サーバ用途変更) System
Provisioning
グループA
ディスクアレイ装置
稼動サーバ
#A1
ローカル スクリプト
WWN
ディスクアレイ#1 グループに登録している
LD#1、#2とWWNを ローカルスクリプトを使い 接続解除
LD#1 LD#3
LD#2 LD#4
LD#1 LD#2
ローカル スクリプト サーバ用途変更
プール
接続解除
LD#3
グループに登録している LD #3、#4とWWNを ローカルスクリプトを使い 接続
プール
LD#4
グループB 稼動サーバ
#B1 WWN
論理ディスク 接続解除 サーバ設定
LD#1 LD#2
サーバ設定 LD#3 LD#4
論理ディスク 接続
接続