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そう思う 蜀まあそう思う

あまりそう思わない

■そう思わない

(図4−3)数学話し合いアンケート(事後)2−7(38名)

 図4−3から、約7割の生徒たちが、話し合い活動を肯定している。

 このクラスで話し合い活動を実施した教師は、男女別、成績別より 男女混合・成績も関係なくのときが話し合いには最適と述べたが、生 徒は男女別のときに、もっとも話し合いが深まったと感じている。

 また、理解については生徒たちは理解が深まったとはあまり感じて おらず、話し合い活動の必要性・有用性を認識するまでには至ってい ない。継続して話し合い活動を実施するか、話し合い活動の方法に改 善の余地があり、相互交流に留まらず、相互行為を可能にし、行為調 節力をつけるための手立てを構築する必要性がある。

[註]

1)高橋典久・新井肇   「同僚性をベースにした協働的生徒指導体制をどう構築  するか」『月刊生徒指導2008年8,月号』学事出版,2008

2)秋田喜代美『授業研究と談話分析』日本放送出版協会,2006p.203 3)同上p.205

4)マイケル・ドイル&ディヴィッド・ストラウス斎藤聖美訳『会議が絶対うまく  いく法』日本経済新聞出版社,2003p.80,pp.284−285

5)辻信一『ハチドリのひとしずく』光文社,2005,pp.3・15

6)内海隆一郎『かけがえのないきみだから』中学生の道徳2学研,2006,pp.128・134

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資料編…………・

Appendix A特別活動実践授業

  Ir友情とは何だろうか」・……・………

  (D教職員に対じ(

  (2)特別活動指導案略案(中学1年生)

  (3)ワークシート

  (4)生徒に対して(授業後)

  (5)生徒の感想

  llr納得する話し合い」・………・一一…・・

  (1)特別活動指導案略案(中学1年生)

   (2)生徒のワークシートから    (3)生徒の感想

・・・・・・・…@105

   ・… 106

・117

A−1「友情とは何だろうか」

(1)教職員に対して

       く道徳性を高めるための「話し合い活動」>

1 「話し合い活動」の重要性

書いたり討論したりするなどの表現する機会は、生徒が自分自身のものの見方、考え方、感じ方 を言語によって明らかにすることであり、自分の意見が自分の意見がどのようなことを根拠にして いるのか、どんな理由によるものなのか、その拠り所を明らかにする過程でもある。「なぜ」「どう

して」と更に深く自己や他者と対話することで、自分自身を振り返り、自己の価値観を見直すこと になる。      谷田(2008)

2 「話し合い活動」の目的

子供たちの相互作用によって合意し、道徳牲を高めていく。

3 「話し合い活動」の6つのルール

・誰も自分の言うことをじゃまされてはならない。

・自分の意見は理由を必ずつけて言う。

・他の人の意見にははっきり賛成か反対かの態度表明をする。その際、理由をはっきり

言う。

・理由が納得できたらその意見は正しいと認める。

・意見を変えてもよい。ただし、その理由を言うこと。

・みんが納得する理由を持つ意見は、みんなそれに従わなければならない。渡邉(2008)

4 今回の「話し合い活動」の目的

 「友情」とは何かをテーマに田法で話し合いを行い、みんなが納得する「話し合い活動」にな るためのルールを作りだす。

*田法とは、河喜多二郎によって考案された「データをして語らしめてよりよき判断を混沌の中 から取り出す」問題解決方法、

①ラベル作り… 素材となるデータの記入。

②グループ編成… 近い内容のラベルを集め、その内容を要約した表札を付けセットする。

③図解化… 表札が付けられた内容が意味のうえで最もわかりやすい相互関係をなす空間配置を 考え、図式化する。

④叙述化…  図解化してわかったことを、ストーリーとしてみる。文章化と口頭発表の二通りの 方法がある。

(2)特別活動指導誌略案(中学1年生)

1題材友情とは何かを考えよう

2 趣 旨

   「友情とは何か」を考える場合、人によって様々な考えや思いがあり、価櫨観も多様である。

 そこでKJ法を用い、ノ」・集団で自由に自分の考えや思いを出し合い、他人の考えや思いを分か   ち合い、相互に束轍し合う。また、話し合いの過程を一つの作品としてクラスのみんなに提示   し発表を行うことで、「友情とはなにか」について、さらに自分の考えや思いを深める。

  納得する話し合い活動を行うためには、何が必要かを考えさせ、話し合いのルールとしてま   とめ、クラス全員の納得のもと、今後の話し合いに活用させる。

3 ねらい

   「規範構造」の質的変容を目指した相互行為として話し合いの「場」を設定し、行為調  整能力をつける。

一106一

4 準備物

  模造紙、マジック、付箋、ワークシート、ガムテープ 5 展開

学習活動 指導上の留意点

1 「友情とは何か」について考え、ワークシー   トに記入する。(5分)

2 /1丁丁で、KJ法を行う。(15分)

①付箋に書き込む

②近い内容のラベルを集め、縦に並べその内   容を要約した見出しをつける。

③模造紙を角柱にして机の上に立てる。

④話し合いの内容を整理し、発表する人を決   める。

3 ノ」喋団ごと発表する。(5分)

4  「納得する話し合い活動に必要なこと」を考   え、ワークシートに記入する。(5分)

5 4の意見を発表し、クラスみんなで、話し合 いのルールを作る。(15分)

6 授業の振り返りをする。(5分)

・身近な出来事など、思い起こさせて、書

かせる。

・小集団の中で、全員が参加し、自由に意 見が言える雰囲気作りをする。

・人の意見を強く批判したり、評価したり しないように、気をつける。

・他の小集団の発表を聞くことで、自分を 内省させる。

・互いの意見を尊重することから、考えさ

せる。

・納得する意見には理由が必要であること に自分から気づかせたい。

(3)ワークシート

「話し合いワークシート」… みんなが納得する話し合いをしましよう!

       ( )年( )組名前( 1 「友情」とは何でしょう。

2 みんなが納得する「話し合い」になるために、必要なことは何でしょう。

3 授業の感想を書きましょう。

*ふりかえってみよう   く4(とても)・3(はい)・2(あまり)

・興味を持って学習に取り組めた。        (4・ 3・

・自分の考えをしっかりと持つことができた。    (4・ 3・

・友達の考えをしっかり聴くことができた。     (4・ 3・

・自分の考えや行動を見つめ直すきっかけになった。 (4・ 3・

     

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(4)生徒に対して(授業後)

 今日は、「友晴とは何か」について考えてもらいました。

みなさんには、困ったときや何かあったときにカになってくれたり、優しく声をかけてくれる友 達がたくさんいますね。特に「うれしいことは2倍になって、悲しいことは半分になること」と いう意見に感動しました。一心同体ですね、

 また、何も言わなくても、しなくても一緒にいるだけで、やすらぎを感じたり、ただ、「おはよ う」と笑顔であいさつされるだけでも友情を感じたりしますね。

 自然学校で、「同じ釜の飯を食う」とかi侵食を共にする」とか「裸のつきあい」などというよ うに、一緒に生活をするだけで、仲良くなった友達もいます。

一つのことを共にがんばる行事、体育大会や文化発表会が2学期にあります。友情を感じたあ なた、今度は友達に友情を感じてもらうような人になりましょう。

友情は『双方向』お互いに

@ @

 わたし       あなた

 今日は、「友情とは何か」について考えてもらいました。

 みなさんには、友情を感じる場面がたくさんありますね。○○してくれることは、本当にう れしいことです。今度は自分が友達に○○できる人になりたいですね。

 友情とは、一人では感じることのできない大切なものですね。互いに与え、与えられる中に 芽生えるものということもわかりました。

 ところで、「ある日ケーキを半分ずつした仲がいいと感じられたA君とB君の関係」はどうで しょう?

 「:B君は次の目、ケーキを全部A君にあげました」しかし、「その次の日、:B君はC子さんに

『Aのやつ、おれのケーキ全部食ったんやで』と言いました」

果たして、これはB君の裏切りでしょうカ㌔

一108一

・私が忘れ物をしたとき、貸してくれた

・おなかが痛い時、「大丈夫?」と言われたとき

・一lでいる時、田緒にいてくれたり話したりし  てくれたりする

・一盾ノお菓子を作ったりするとき

・困っているとき教えてくれた

・友達が家にきて、部活行こって誘ってくれたと  き

・シュートなどが入ったとき、盛り上がってくれ  たとき

・相談にのってくれたとき

・私がけがをしたとき、友達が心配してくれた

・悩んでいたとき、励ましてくれた

・失敗したとき、ドンマイを言ってくれたとき

・気分が悪いとき、大丈夫かと聞いてくれたとき

・遊んで楽しいとき

・私の考えを理解してくれたとき

・市民プールなどに行こって誘ってくれたとき

・ケンカをしたとき、あやまってくれた

・困っているときに話を聞いてくれたり助け  てくれる

・教科書を忘れたときに見せてくれた

・わからない問題を教えてくれた

・悩んでいるときに一緒に考えてくれる

・失敗したときに「ドンマイ」と言ってくれ  る

・部活動でわからないところを教えてくれる

・困っているときに助けてくれる

・とても仲のいい友達

・友達と遊んでいるときに僕は信号で待って  いて、友達は信号を渡り切っていたそのと  き、友達が待ってくれた。そのとき、友情  を感じた。

・友達の家で赤じそジュースをもらったとき

・友達の家でこけたとき、大丈夫と言ってく  れた

・「イやなとき」や「楽しいとき」など何で  も話せるのがf友情1

・うれしいことは2倍になって、悲しいこと  は半分になること

函・忘れ物をして困ったとき、友達が教科書を貸してくれ た。そのとき、友情を感じた。

・学校や部活で失敗したときに注意してくれる

・部活のとき、お茶がなくなってお茶をくれたとき

・勉強がわからないときに教えてくれる(勉強のやり方など)

園・初めて、誕生目にプレゼントをもらったとき

・家で遊んでいるときにお菓子とかくれたとき

・病気のときに、お見舞いに来てくれたとき

・鍵を忘れて、家の中に入れてくれたとき

・熱で学校を休んでいるとき、お見舞いに来てくれる 匡亜・友情とは、助けてくれたとき

・友情とは、元気をつけてくれたこと

・友情とは、友達と遊んだりしゃべったりすること

・応援してくれたとき

・遊んでくれたとき

・楽しく誰かと遊ぶこと

・遊んでくれたとき

・自分のことよりも相手のこと を思う友達

・自分よりも他の人を気にして くれる人