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D−Hrハチドリのひとしずく」

(1)研修時配布資料

[道徳授業つく明の方法

1ねらいは何か一一レこの資料を通して何を学ばせたいか

      例)先人の思いに感謝し、「郷土」を愛する心を育みたい 2主題(内容項目、道徳的価値)は何か一一レ例)郷土愛

3生徒に考えさせたいことは何か一例)「いま、わたしにできること」は何か  1,)生徒の実態はどう?一→例)先人の思いや願いに気づいていない

 2)指導の時期は?一例)地域のボランティア清掃の前  3>授業展開の方法

 ①中心場面はどこ?一一→道徳的な行為、考え方、感じ方、生き方に迫る場面  例)クリキンディが「私は、私にできることをしているだけ」と答えたところ

②中心人物は誰か?一一例〉クリキンディ

③中心発問は何か?一→例)クりキンディが言った「私iま、私にできることをしているだ   け」には、どんな思いがあるのでしょう。

④展開構想表を作成する

活用類型 資料選定の観点

共感的 i登場人物と自己を重ね合わすことができる ア生徒の生活体験とかけ離れていない。

イ 人間的な「弱さ」や「迷い」、それをτ克服し価値に迫る」場面が描かれている。

ウ登場人物の思いや考え方を推測する余地がある。

批判的 1対立した意見を引き出すことができ倒

ア登場人物の行為や考え方に対して「批判」・「弁護」など2つ以上の対立する意見 を引き出すことができる。

イ 登場人物の葛藤場面(行為の選択場面)が描かれている。

ウ討論の際に道徳的価値を論理的な根拠にできる。

工中心人物における事実関係が明確に描かれている。

感動的 1登場人物の生き方に深い感銘を受けることができ嶺 ア追求したい道徳的価値が1つに焦点化されている。

イ 感銘を与えるように登場人物の生き方が描かれている。

範例的 登場人物の行為を模範や教訓にできる ア崇高で気高い生き方が描かれている。

イ道徳的価値に迫る人間の強さが描かれている。

ウ登場人物の行為にかかわる「動機」(道徳的な見方・考え方)を徹底して追究さ

せる。

⑤指導過程を組み立てる

  (導入)「つかむ」…事前アンケートの活用など

「ハチドリのひとしずく」

ねらい

先人の思いや願いに気づき、先人に感謝し、「郷土」を愛する心を育てたい。

4一(8)郷土愛(関連項目:3一(2)畏敬の念、2一(6)感謝の気持ち

主題設定の理由:価値観・生徒観・資料観を通して指導観がわかるように

生徒は、郷土の中で幸せな生活が営まれているのは、その郷土を支えてきた人々であるこ とに気づいていない。南アメリカの先住民に伝わるお話を通して、先人の思いや願いに気づ き、先人に感謝し、「郷土」を愛する心を育みたい。

展開構想表=(展開「考える」・「深める」段階の発問を考えてみよう)…主人公(クリキンディ

共感的活用      批判的活用 感動的活用 範例的活用

O資料を読む     0資料を読む

@同質性の追求     品評的意見の確立 E主人公はどんな気持 ・賛成、反対

O資料を読む エ動の意識化 E心を動かされたとこ

0資料を読む

y・主人公、なぜ?

ち?        主人公がとった行為(水 主人公はどんな気持ち のしずくを一滴ずつ運 ナ、水を一滴ずつ運ん んでは火の上に落とす)

ナは火の上に落として をどう思うカ㌔

資料の中でもっとも Sに残ったところは

ヌこですか。

森の生き物だちはな コ逃げたの?

ョ物たちはなぜ主人 の行動を笑った フ?

いたのでしょう。 ・正しい

E逃げるべき

・火を消すため      下く\ノ7

一    ・命を救うため

yの追求・どう考えて行動したの?

意見が分かれましたが、

?ネたはどちらの意見に

^成しますカ㌔また、そ 黷ヘなぜですか。話し合 チてみましょう

一    主人公「私は

@   私にできるこ

コ>7とをしている

@   だけ」

エ動の波及・深化

@・なぜ、心動いた?

漁転

k 圏糊   ▽行為後の感情・どんな気持ち?

森の生き物は逃げ、動 ィたちは主人公の行動 笑ったのに、なぜ、

蜷l公は水を運ぶこと やめないのでしょ

なぜその場面が心に残 チたのでしょう。理由 考えて話し合ってみ ワしょう。

主人公が言った「私は рノできることをして

「るだけ」には、どん ネ思いがあるでしょ

、。    _ 盈_    一 一     対立討論

@   ・なぜか→妥当

、性を吟味

麹〟i観点変更)

E主人公を支えたもの ヘ?

繭の鰍1・すばらしい心撫イ

異質性の同質化 E行為の後の気持

  一礪}皿湖F▽結果・自分が何を学んだ?

下>7ちは?

動物たちは主人公の行 ラや言葉から、どんな思

「になったでしょう。

命の危険を冒してま ナも、そうせざるを得 ネい主人公の気持ち ヘ、どこからくるので

オょう。

主人公が自分の住んで

「るところに対して、

揩チていた大切な心と ヘ何でしょう。

iなぜ、このお話は南 Aメリカの先住民に伝 墲驍ィ話なのでしょ

、。)

あなたが主人公の行 ラや言葉から学んだ

アとは何です魅.

 盤_『函㎜團圏圓盟圏F『▼7

発問に対して予想される生徒の反応を考える

それぞれがそれぞれの役割を果たせば、自分たちの住むところを支え、いつまでも受け継がれていき、

自分たちの社会を支える大きなカになること

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(2)研修後の感想

資料「ハチドリのひとしずく」について

・ハチドリ  にr とたたかった人々「独 立を求めてたたかった人々 「差別 なく うとた たかった人々   を見ます。その小さなハチドリ のしていることを「見つけ」「何になるんだときく」

動物たちもえらいと思います。見つけ、聞いたから こそハチドリの言葉が返ってきたから。よいことは 呼びかけて、みんなでしていきたいですね。

・今日の研究で他の先生としっかり議論できてよか ったです。僕はハチドリは 英雄 だったと思いま す。自分も同じ立 ならきっと火を?すことに カ していたと思います。良い時間と道徳のアドバイス ありがとうございました。

・例えば「朝日山とかで この網干での出来 二置 き えて えてごらん」とのシチュエーションで考 えてみてはよかったのではないでしょうか?朝日 中が燃えてしまうとかの話になると具体働咄て きていいと思います。

・この森の火事は、津波の様に思いました。匙寮 せてくる に立ち向か一一ことは ロ で しここ 1ま逃げることが剃まり正しいと思いました。

・授業の最後に「さて、燃えていたあの森はその後 どうなったでしょうか」115SES1NgE]1!N2iiSS11E15ZXK させるのもおもしろいのでは。

「話し合い活動」について

職員研修では、批判的活用類型とし

て、

ハチドリの行為は「正しい」と「逃げ るべき」で、二人組で「話し合い活動」

をしてもらいました。途中で立場を交

替し、

両方の理由を考えてもらいました…

・「正しい」・「逃げるべき」という2つの立場で 話し合いをしていても、話せば話すほどわから なくなったというか、どちらがどうという結論 が出せなかったと思います。まだまだ道徳とい う授業が苦手でいつも困るのですが、資料を参 考に自分なりの    えなおしていきたいと 思いました。

・馳よと思って発言しているのですがム乏 ドリの行   まりに   、   にとらえ すぎてちょっと後ろめたかった所に役割交代で きて、ほっとしました。ハチドリの命が犠牲に なったという仮定があると、難しいな〜と思い ました。ありがとうございました。

・自分が共感できる立場の意見は言いやすかっ たが、共感しにくい立場で論ずるのが、手手:と   交 して でま ってきたとき、相手が 先に述べた論 こえるのは難しい。

・いろいろな立場からや、鳥を人に置きかえた りなどして考えることができました。遡整 さとい一  では酪  や 死 といったネ 21i±27pmb2ESIg1〈 r、言葉では伝えにく

いのですがいろいろ考えさせていただきまし た。ありがとうございました。

・反対意見を言っているはずがいつのまにか賛 成意見になり自分の思っていなし

幽たです。それでも、おもしろい

取り組みでした。

・命をテーマに話し合ったため、どちらも正解 で結論はでなかった。でも、自分の考えの に なかった意 が し△いによって けたのが よかった これからの自 え  らに

遮壷たように思う。ただ、主題となる

「私は私にできることをしているだけ」につい て話し合ってみたかった。

道徳の授業について

・道徳は個々がしっかり考えることができたら いと考え、ワークシートには 書かせるけれど、発表はほとんど求めない授業を展開しています。(子どもたち

もなかなか発表したがらないこともあるので、サボっています・■S>ただ、他人 の考えを知ることも大事なので、最後に「僕としては〜だと思っているんです」

ともっていきたい方向性の意見を僕個人の意見として述べるというやり方で す。このやり方は果たして良いのか…少し悩んでいます。

・道徳の授業は答えがない。その分自由な発想 嗜えて、楽しい教科で もあると感じた。私だったら「正しい」・「逃げる」ではなく、「クリキンディ」

と「動物たち」にするかなあと思った。でも、それだと国語って授業になるの かなあ…と思ったり、難しいなあと思った。

・ひとつの資料でも、一etαと展開の仕方を変

えることを知り、今まで自分が思っていた道徳にいろんな色を感じとることが できました。

・中学生は違う者や言葉、他の人との違いに敏感です。「自分はこうだからこう」

「私は私にできることをしているだけ」違いを認めたり、違いを受け入れたり、

そういった教材にしてみたいと思いました。ありがとうございました。

・今日は授業も見させていただきました.ありがとうございました。授業では 最初のひきつけや読み進め方にとても魅力を感じました。最後がものたりない ような気もしましたが、全体的に1つの発問で流れを作ってらしたので、バタ バタした感じもなく、とてもまとまっていたなと思います。この中心発問を決 めてこそを大切にするところがとても勉強になりました。そこが難しいなあと 思います。

・ありがとうございました。短いお話でしたが(ハチドリのひとしずく)いろ いろな視点(ねらい)が考えられるのだということが大変勉強になりました。

道徳の授業はいつも「どうやって進めたらいいのかナー?」と悩みますが、「焦 点をしぼりなさい」と言っていただき「なるほど」と思いました。一し合いで 人の意見を聞くことは大切だと思いました。

・いろいろな工夫が考えられていて生徒の心をくすぐる素晴らしい授業を見せ ていただきありがとうございました。生徒が生き生きと活動できる道徳の授業 を見せていただき、自分の授業力のなさを感じました。ハチドリ1 界最小の 鳥で、インディアンは森(世界)と鳥の対比を考えてこんな話を残したのでし

ょう。現実の生活を変えるようになってくれればいいのですが。

・道徳の授業は毎回難しいと感じます。しかし、生徒たちの様々な考えにいつ も助けられます。

・1年と3年の授業を見せていただいて、授業のやり方、生徒たちの様子、と ても勉強になりました。また大人(先生たち)の考えも比較ができて参考にな

りました。意見を引き出すことの難しさを感じています。導き方.もっていき 方、  にさせていただきながら工夫していきたいです。ありがとうございま

した。

*太字・下線は重近がしました。

・10/20,21、5クラスで授

業をさせてもらいまし た。ハチドリの「私は私 にできること」にはどん な思いがあるのでしょ う?という問いに一生懸

命、

くれました。

理由をつけて考えて

森を守りたい・火を消し たい

森が大好きだから

動物や他の生き物の命が 危ないから

生まれ育った場所だか ら、自分の居場所だか ら、思い出があるから

自分がお世話になった 轟を見捨てられないか

南アメリカの先住民た ちは、ハチドリを通して、

「それぞれがそれれの

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ば、それがたとえどんな 小さなことであっても、

自分たちの住むところ 支え、いつまでも受け継 がれていき、自分たちの 社会を支える大きな力に

墨Lを伝えたかっ

たのでしょう。魚吹八幡 宮の祭りの後のボランテ ィア清掃に参加してくれ たでしょうか。

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