3一3一3
1 1 1
1 一1 1
山 土、堆 肥 加 用 山 土、堆肥、N 加用
山 土
山 土、 堆 肥
山土、堆肥、N加用 3
− 63−
止めるものである.籍1週目のH2S臭は泥土中にかすかに感じられた程度であるが,10日目には原土およびこ れに硫安を添加した区は明かに払S典を感じ さらに・第2週目では湛水試料中に明かな気泡として存在するH2S が原土腰処理,庶土へ硫安,原土へ堆肥,原土へ硫安,堆肥等を加えた区でみられ,原土へ山土を添加した区で
もややH2S具を感じたが,山土のみあるいは山土へ堆肥,硫安等を加用したNo9,10,11区は試験期間中H2S 具を感じなかった‖
Ⅰ−5−16衷 H2S奥の定性判定(1955年)
定 性 月 日 試 験 区 名
10 月10 日l lO 月13 日 10 月 6 日
十 ・十 十
十 十 + 十 +
+ 」−
+ + ・十
+ + ・十
+・ +
+ 十
標 準
標 準 N 加 用 山 土 加 用 山 土、 N 加 用 堆 肥 加 用 堆 肥、 N 加 用 山 土、 堆 肥 加 用 山 土、堆肥、N 加 用
山 土
山 土、 堆 肥 山 土、堆 肥、N 加 用
十 + 一卜 」−
+・
+
±
±
± 十 十
十 十
つぎにこれらの試料は湛水14日間300cで保存後,700cで2昼夜乾燥して水分の大部分を除去した後軽く粉 砕して0…5mm締で簡別した‖ 本試料につきその1gを秤取して1050cで常法により水分を定鼓した結果をエ ー5−17衷に示す.Ⅰ−5−17衷より山土の水分は700cで乾燥した試料中最も多く含まれ,これに堆肥を加用
したNo..10はさらに脱水し難く,No…11のように.Noい10へ窒素を添加して湛水保存中土盛微生物の活動を促し たと考えられる区は最高の倍を示し,又これにつづいてガラク表土へ山土を加用し堆肥を併用し窒素源を加えた No..8が1,、63%を示し,ついで窒素源を除いたNo.7の順で,ガラク表土へ山土を加用した区では若干多いが 以上の区より少く,又窒素痴添加による差異も小さい.さらにガラク表土へ堆肥のみを加用又は窒素源を添加し たNo.5,6区は標準区あるいは,窒素加用のNo.1,2,と/殆んど同値を示し,ガラク表土に・堆肥だけの加用は 土主義水分の残存認に変化がないが山土を加用し殊に窒素源を与えて土巌微生物の活動を促したと考えられる区で
エー5−17表 湛水保存処理土壌の水分舎監 試 験 区 名
標 準
標 準、 N 加 用 山 土 加 用 山 土、 N 加 用 堆 肥 加 用
堆 肥、 N 加 用 1.15
一一64 −
は土壌中に.700c では放出し難い水分をもつ土盛粗団が新しく造成されているのではないかと推定され,ガラ ク表土の楓水を良好にする上に注目すべきことと思考する
つぎにとの700cで乾燥した0.5mm以下の試料について第3章第8節に記述した方法で陽イオン置換容最を 測定した結果をⅠ−・5−18表に示す.叉供試した山土.の分析成紙をⅠ−5−19衷に,その粘土鉱物に閲し,巻未 写良Ⅰ−5−2およびⅠ−5−1図,エー5−2図∫こ示すい この粘土鉱物に関する同定法は本編前章の方法と同 山・である
工岬5−18表 ノ 湛水保存処理土盛の陽イオン置換容量 試
料 No
1
2
3
4
5
6
試 験 区 名
標 準
標 準、 N 加 用 山 土 加 用 山 土、 N 加 用 堆 肥 加 用 堆 肥、 N 加 用
置 換 容 認 M.E..
試 験 区 名
山 土、堆肥加 用 山土、堆肥、N加用
山 土
山 土、 堆 肥 山土、堆肥、N加用
置 換容 遠 M‖E.
12.O
13 ご)
22.9
25一5
25.7 10.2
10.9 10..7
12い1
10..3 12.4
Ⅰ一5鵬19表 供試山土の分析成紋
畏塞(m号;。。g) ㍉「Tp2d「
陽イオン 置換容量 M E 【置 換 性 蕊丁蔑
0.4710.81 f 7い63
」 靂 I」5⊥1図 山土の示差熱分析曲線
Ⅰ−5岬2図 山土のⅩ繰回折
1015 20 25 30 35 40 45 5n 55 ヱ♂
100200300イ00500600・700800供)0100 0C
I−5−18襲よりガラク土盛およびこれに堆肥 山土等を添加し,あるいは窒素源として硫安を加座した絆果 ほ前出のⅠ−5−10設に比較してやや高い緯果となっているが,これほ本実験の期間がpot試験に.比軟して極め て短かい期間内の芙験であるため土簸中での有樅物の分解その他の変化がpot試験とは興ることが一周と考え
られる..叉この衷℃緯果からガラク土豪だけを湛水保存したNo 1とこれに窒素源加用のNo 2では後者のほ うが僅かながら陽イオン置換容昆(C,.臥 C.以下同じ)が増加の傾向にあるが,ガラク土豪に山土と堆肥を 単独に加用したNo.3,No.5ではNo2と大差がない.Lかし窒素源をこれに加用するとそのC.E.Cは
増加し,山土,堆肥の両者を加用し,窒素源を添加したNo8のC.ECはかなり増加しているしかしJ」
士と堆肥だけを混合して湛水保存したNo..10とこれに窒素源を添加したNo11のC.E.C。.間には大差が 認められぬことから考えるとこれらの関係は明かでないよぅに思考する又供用した山土の諸性質を示すエー5
−19表より山土のC‖ E‖ C.は湛水処理㌢こより若干増加する僻向がうかがわれるこの点は前記工−5−17衷
ー65−
で山士加用区の水分含鼠の増加すること.と併せ考えると供試山土は湛水保存により土粗に変化がおこるのではな
かろうかと考えられる.そしてこれが加用した堆肥の分解過程に影響を与えるであろうことも想像できる‖士族 の塩基置換に関係深いといわれている膠質復合体に関しては数多くの研究がありi例えばMc Georgeく70)は土 盛中の炭素量雁置換能に密接な関係があるとし土盛をH202で処理した前後の有挽物による置換鼠,リグ・ニンお
よびその類似物ケこよる置換性,リグニン化合物の沸石との化学性の類似すること,士嘉中に加えられた植物体の
置換能等に関して研究し農業上実際面で緑肥の施用はその置換能に関して極めて有効であることを述べ,H・
Saekiく102)は純系あるいは土盛についでの研究で膵植粘土復合体は土盛の他の成分と同様単に機械的な混合物で なく,Al,FeのhumateあるいはAl,FeのSilico−humateのような化学的に結合したもので,このAl,Fe
等は膵植酸とゆるく結合して接合体を形成しているといい,Allison等く1)は土主義,砂,砂および膠質の混合物,
カゼイン,えん麦生体,小麦得尿素混合物,銀暦,泥炭等を添加して280cに1年間存置して土盛無機膠質の盈 と性質が易分解性有機物の炭素滅盈,隅櫓生成に関する研究を行い,これらの有機無機物料は存置中単なる混合 物より化学的に解合している化合物すなわち有槻無枚復合体を造成し,このものは土旗微生物の作用に抵抗性を もっていることを認め,又く101)たん自とmontmorilloniteの投合体を作りⅩ線分析を行つてその結合状態を研 究し,mOntmOr・illoniteがある種有機物質と複合体を作る性質のあることはこの鉱物が土盛有機物にたいし優れ た保持力をもって結合することと信じ 川島等(48)は土盛膠質粘土の筐換復合体のある部分は熟塩酸の作用にた いし安定なことを認め,細田(23〉は大山原土盛の塩基置換は主として表土でほ隅櫓酸複合体に・より,下層土はけ
い敵ばん土複合体によって行われることを報じて−いる..又水田土盛に関して原田等(17)はTyulinの方法にした がい膠質複合体の分割を行い,Gl,G2両部分の含最を定員し湿田土盛は二毛作田より Glやや多くG2やや少 いこと,水田土盛中有扱態窒素中で無扱化しやすいものはその膠質後台体に含まれていること(18),および老朽 化水田のGl/G2比は著しく低いこと(19),優土の陽イオン置換容鼠はGl群の合蔑で著しく左右され,Gl群の陽
イオン置換容鼠が特に高い原因についてはGl群中でpH9のNaOI壬液に㈲出してくる闘植Hlと払分離残遭 を希塩酸で洗い,n/100NaOHで分散溶出する腐植H2等の部分が極めて密接な関係をもつが,Glの陽イオン 置換容鼠は老朽化水田と普通水田と.の間に一定の傾向が認められないと(20)述べている.さらに水田土鹿では秋 霜と関連し陽イオン置換容盈に.ついて田中等(139)は秋落水田は砂栗である関係上陽イオン置換容慶およぴアンモ
ニヤ吸収係数は小さいが南九州には粘土舎監やこれらの性質の著しく高いものがあることを報告し,野田等(8さ)
は高イ立収拉田は附近の低位収拉田土盛忙比し必ずしも粘土含有鼠は多くないが陽イオン置換容認の大きいことを 認め,鈴木等(121)は陽イオン置換容鼠は干拓,多収痙阻,普通臥 弱秋蒲田,強秋薄田の順に低くなると述べ ている.以上のことから土盛中の瞬植鮫合体は安定性の高いことが生産性に重要な条件であることが推察され水 田殊に.ガラク水防では漏水に.よる酸化的状態,湛水した場合の還元性の増大とたえずくり返されるので土奴中の
腐植は極めて変化をうけやすい状態に置かれているわけである..又この実験に用いた山土の粘土.鉱物についての
電顆写真Ⅰ:−・5・−2■を前出の写貴工−4−1〜Ⅰ−4−8のガラクおよびマッチに比較してみるとその形状か らこれらと異種のものとは考えられず,Ⅰ−5−1図の示差熱曲線もⅠ〝4−1図に比較して500〜6000c間の 吸熱ピ・→クが著しいことと9000c附近の発熱ピ−・クがやや高い点以外は大差のない曲線を示している.そして
00 Ⅰ−5−2図のⅩ繰回折記録は7‖43,4.46,3..57,2.56Aのハロイサイトの存在が認められ,3..35A の石英の
存在も認められるように一次鉱物の石英のほか粘土鉱物はハロイサイトの存在が認められることなどより前出のガラクおよぴマッチと特に異った粘土鉱物よりなるものとは考え難い.前節の栽培試験あるいはビーカー試験の 帝果より供試した山土あるいは堆肥のガラク水田土豪への加用は分解過程忙ある腐植になんらかの影轡をもって いるように考えられるが,中でも山土の性状が土盛有機物の分解過程に影響をもつように考えられる理由として 本試料採取附近の汎緑岩土≦要は斉藤等(103)によれば石英3い9%,長石38.9%,黒雲母19‖7%,角閃石21.4%,
そして粘土分が12 1%であり,又貴鋼等(66)によると置換塵Ca15。28M.E.同 Mg6。22M.E.を有してい ることと本供試山土は上記閃緑岩土塁袈に隣接する花崗閃緑岩土盛きでその陽イオン置.換容鼓は前記のように20.2 M.E.置換性Ca13.5M.E.同Mg3。9M.E∴である。したがって母岩である花崗閃緑岩より風化して間もな いすなわち諸成分の溶脱の少いものと推定され,このような状態にあるマサの多少風化の進んだ花崗閃緑岩土盛 を加用するとき湛水によりFeその他の成分が崩解浴出し分解過程にある土盛隣植と結合しやすいであろうこと ほ考えられる..