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事例のまとめ―自社ブランド商品開発を持続的に行う仕組み

ドキュメント内 修 士 論 文 (ページ 113-116)

3 事例分析

3.12 事例企業(11) 電子磁気工業株式会社

3.12.5 事例のまとめ―自社ブランド商品開発を持続的に行う仕組み

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分的に切り抜き、表面を磨いて検査機に掛ける、という方法で行われてきた。この方法で は、あくまでも抜き取り検査しかできないうえ、抜き取ったサンプルは廃棄しなければな らず、廃棄損を発生させることとなっていた。当社が開発した焼入れ検査機は、測定端子 部(探針)を測定したい金属に当てるだけで、金属の内部組織の変化を電気で読み取るこ とにより焼入れの深さを測定できる。したがって、廃棄用のサンプルを出すことなく全数 検査を可能にし、作業効率の点でも費用効率の点でも、製造業者にとって大きなメリット をもたらす画期的な検査機器である。

この商品は、インタビューにご協力頂いた開発部の岩田さんが中心となって開発した商 品で、商品化まで8年を費やした商品である。ある顧客からの、焼入れ検査の自動化、簡 便化を望む声を受けて開発に着手した。岩田さんは大学時代から磁気を研究していた磁気 の専門家であったが、電気については自学で知識を身につけ、開発に至った。顧客の要望 に応えるためにコア技術である磁気応用ではない商品を開発に至ったのは、顧客の声を先 回りするという思想があってこそといえるだろう。焼入れ検査機の販路開拓を強化するた め、開発部門より要請のあった開発営業を担当する要員を採用予定、とのことであった。

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図表 3-18 当社の新商品開発プロセス

出所:筆者作成

なく、商品化まで進めることが可能になる。1商品1担当者制のメリットは、部門ごとに 分業制で開発を進める場合に比べて、商品化を決定した際の商品コンセプトがぶれること なく商品化まで進めやすくなることである。

こうした商品化プロセスは、長年自社商品を発売し続ける中で、及川会長(元社長)を 中心に社内で構築されてきたものである。「大半の中小企業は言われたことばかりやってい るから、大企業が海外へ行くとダメになってしまう。ものづくりこそ、頭を使わなきゃダ メなんだ」という言葉は、現在の商品を生み出し続ける組織づくりに生かされているよう に思われる。

また、今後の展望として、会社の「規模」を追うつもりはないという。会社の技術、技 術者の質を高め、それによって生産の引き合いが得られると目指したいという。技術レベ ルが上がれば、こちらから営業しなくても一緒にものづくりをしたい製造業が集まってく る、とのことであった。それはそのまま、これまで当社が歩んできた道であり、これから も変わることなく追い求めていく道なのであろう。

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【電子磁気工業株式会社に関する参考情報】

電子磁気工業株式会社ホームページ http://www.emic-jp.com/

東京都産業労働局「輝く技術 光る企業~世界に誇る東京のものづくり」ホームページ http://www.kirari-tech.metro.tokyo.jp/miryoku_johhoku/emic-jp.html

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