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2019/1/13
医療的ケアが必要な障がい者の在宅生活 の課題~取材で見えてきた生活の実態~
西日本新聞社 編集委員(福祉担当)
三宅 大介
新聞取材で、また親として見えてきたこと
①自己紹介
②医療的なケアとは
③就学前、就学期などの現状と課題
(福岡県による実態調査結果を交えて)
④その他、親の立場で考える困り事
⑤終わりに
医療的なケアとは
・医療的ケア
→たんの吸引、経管栄養など、生活を続けるために日常的に必要な医療行為。
治療ではない。主に重症心身障害児・者が多い。
原則として、医者や看護師しか行ってはいけない。
親や家族は?
・ケアが必要な子どもが増えている理由
→医療が進歩し、命がNICU (新生児集中治療室)で救われるようになった。
NICUは常に満床状態。医療機器も進化し、在宅でも高度なケアが可能に。
全国に約17000人(2016年10月時点) 福岡県は800人弱?
福岡県が2018年度、「初」の実態調査を実施。
・法制度
→2016年、改正児童福祉法施行。
医療的ケアが必要な子どもは「医療的ケア児」(医ケア児)と呼ばれるようになった。
自治体は、医ケア児の支援に当たり、医療、福祉、教育など関係機関が 一層連携して推進を図ることが努力義務に。
就学前【0~3歳児】
・たんの吸引はひっきりなし。経管栄養も長時間。
ケアに携わる親は疲弊。自宅での暮らしは綱渡り。
相談先もよく分からない。入院もしょっちゅう…
在宅支援(社会資源)の現状と課題
・訪問看護(医療サービス)
→1回90分~2時間。近年は小児対応が急増。子どもは容体が変わりやすく、
看護師なら誰でも医ケアに即、対応できるわけではない。小児対応は少ない。
・ホームヘルパー(居宅介護)
→医ケアはかつて「違法性阻却」で認められていた。2012年の法改正で、一定 の研修を受ければ法的にも可能に。「線引き」により逆行? 数も不足。
・短期入所(レスパイト=本来は「とまり木」の意味)
→障害者施設が入浴や食事などを提供する「福祉型」。看護師確保が課題。
病院などが行う「医療型」(福祉サービス)。入院より報酬が低い。老健?
近年は病院が「レスパイト入院」(評価入院など)。態勢不十分。社会的入院?
・相談専門支援(障害者版ケアマネジャー)
→報酬が不十分。医療とのつながりは薄い。
国が新たに「コーディネーター」を養成。どこで働く?報酬は?
2019/1/13
~就学前
社会性を学び始める時期。重心児は療育施設に通所。
就労を望む母親も少なくない。
・療育施設
→医ケア対応は十分?利用回数にも限り。
最初は「母子通園」
・幼稚園や保育所
→看護師は未配置がほとんど、医ケア対応困難。
国は看護師配置のモデル事業をスタート。
就学期【小学部入学~高等部卒業】
・特別支援学校に在籍する医ケア児は8218人(2017年度文科省調査、
06年度は5901人)うち6061人(73・8%)が通学、ほかは訪問教育。
・小中学校に在籍する医ケア児は858人(12年度は838人)
・医ケアは現在、主に「学校看護師」が対応。
→特別支援学校は1807人(06年度は707人)
小中学校は553人(15年度は350人=調査開始)
・一定の研修を受けた教員も「特定行為」のみ可能に
→医ケアを行う教員は4374人(12年度は3236人)
※特定行為=口腔、鼻腔内のたんの吸引
気管カニューレ内の吸引
胃ろうなどの経管栄養
・「医療的ケア」という言葉は学校現場で生まれた。
かつては教員が実施→医療関係者からクレーム→学 校看護師配置→一定の条件で教員も可能に
・原則、親は学校に待機
・看護師も含め、学校内のみで対応。校外学習、宿泊学 習は除外。スクールバスも
・人工呼吸器管理など特定行為以外は?