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4. 災害廃棄物処理に係る重要事項

4.10 中間処理

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[石巻ブロック]

①粗選別―リサイクル可能な物、危険物、思い出の品を除去

②分級-粒径により 3 種類に選別

③選別-可燃物、不燃物、ふるい下等に選別

④焼却-可燃物の焼却処理

○状況に応じた処理工程の工夫・変更

・宮古地区では、処理施設等の受入れ基準に適合するよう破砕・選別の安定化を図るため、破砕・

選別ラインの設備改善・改造を行うほか、処理スピードの加速化、埋立処分量の最小化と復興 資材化の最大化を図るため、湿式分級設備、比重差選別設備の導入等の改善取組を展開した。

○可燃物・不燃物の両方に対応可能なようにスイッチング方式を採用

・宮古地区においては、可燃物の処理をベースとしており、スイッチング方式で、不燃物にも対 応可能とした。

○土砂分級を粗選別の前段階で実施

・石巻ブロックでは、事前調査等で災害廃棄物への土砂及び細塵の混入割合(重量比)が多いこ とが確認されたことから、選別効率を向上させるために、移動式土砂分級機による土砂分級を 粗選別の前段階で実施した。

○手選別により選別精度を維持

・比重選別、粒度選別にはない、目視選別が土砂を多く付着した津波由来の廃棄物の選別に適し ており、宮古地区、石巻ブロックとも、手選別を加えることにより選別精度を維持した。

○最終処分量の低減を図るため精選別施設を追加導入

・石巻ブロックでは、焼却後の不燃残渣は当初全量を管理型処分場に搬出する予定としていたが、

広域処理のための品質水準の確保や最終処分場容量の不足に対応していくために選別精度の向 上が必要となった。風力選別機の改良では効果は十分でなかったため、新たに回転熊手式不燃 残渣精選別機を導入し、不燃残渣を高精度に再選別した。これにより不燃残渣のほとんどを分 別処理できた。

○粗破砕機に漁網裁断可能な高性能鎌形二軸破砕機を導入

・漁網は一般的な破砕機では刃に絡み処理能力が確保できないが、石巻ブロックでは回転刃と固 定刃の間で裁断する高性能鎌形二軸破砕機を導入した。廃棄物を噛み込んで停止した場合は自 動的に回転刃が逆転して廃棄物を排出し,再び正転して破砕を繰り返す機構が組み込まれてお り、効率よく裁断を行うことができた。

○軟質系廃棄物の切断のため移動式ベーラーシャーを導入

・宮古地区では、軟質系の切断しにくいもの(布団類、漁網)は移動式ベーラーシャーを利用し て裁断した。

○発泡スチロールの減容処理

・宮古地区では、漁業関係施設の被災により大量の発泡スチロールが災害廃棄物として発生した。

発泡スチロールはかさばることから運搬効率が悪い品目であった。また、発泡スチロール製断 熱材(スタイロフォーム)も仮置場に多く集積されていたことから、これらについて圧縮によ

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○焼却・セメント資源化を行う工場の受入条件に合わせた破砕・選別(大船渡市)

・大船渡市における災害廃棄物の処理の中心は、同市に立地するセメント工場での処理であり、

同工場で受入条件に合わせた破砕・選別を行った。

4.10.2 焼却処理

石巻ブロック及び仙台市では、仮設焼却施設は二次仮置場(がれき搬入場)に設置されたが、宮 古地区では二次仮置場とは別の場所に設置された。

焼却炉には、主に、土砂付着廃棄物や混合廃棄物等多様なごみに対応できるキルンと、木くず等 の燃焼に適しており高い燃焼効率のストーカ等の処理方式がある。宮古地区では仮設焼却施設は 2 基でありストーカ炉を採用している。石巻ブロックでは両方式(キルン 2 基、ストーカ炉 3 基)を 採用し、仙台市では 3 ヶ所のがれき搬入場全体では両方式を採用した。

【特徴や課題・工夫】

○タイプの異なる焼却炉の採用

・石巻ブロック、仙台市では熱量の変動や様々なごみ質が想定される災害廃棄物を安定的に焼却 できるようにタイプの違う 2 種類の焼却炉(ロータリーキルンとストーカ炉)を選定した。

○既存設備の再利用により設計製造期間を短縮

・石巻ブロックの仮設焼却施設のロータリーキルンは、高知県のセメント工場で休止していた焼 成用ロータリーキルンを再利用することで設計製造期間を短縮し、焼却の早期着手ができた。

○選別処理により生じた可燃物等を熱量調整に活用

・仙台市では、選別処理により生じた可燃物等を破砕等し、仮設焼却施設の熱量調整のため解体 木くず等を配合した。

○ゴミ質の安定化のための措置

・宮古地区では、降雤や積雪等により処理対象物が湿っていると燃焼効率が下がるため、濡れて しまった場合はできるだけ乾燥させてから焼却した。

・石巻ブロックでは、雤や雪によるゴミ質の悪化に対応するために可燃物保管テントを設置した。

○十分な試運転期間を取れず本格稼働後もトラブルに対応

・石巻ブロックでは、早期の処理開始が必要だったため、十分な試運転期間を設けることができ ず、本稼働後も様々なトラブルと向き合いながらの処理が続いた。

○バイオマスボイラーを導入しその熱(温水)を造粒固化する主灰の乾燥に利用

・石巻ブロックでは、災害廃棄物や建物解体から発生する比較的性状の良い木くずをチップ化し、

バイオマスボイラーの燃料として活用した。バイオマスボイラーでつくった熱(温水)は、再生 資材にするため造粒固化する主灰の乾燥に利用した。

○焼却残渣は土木資材としてリサイクルできるように造粒固化

・石巻ブロックでは、主灰は県外にセメント原料として搬出する計画であったが、放射能問題が 注目され広域処理が困難になったことから、焼却残渣(主灰)にセメントと不溶化剤を添加し て造粒固化を行い、土木資材としてリサイクルを行うことにした。

・なお、宮古地区では、焼却残渣はいわてクリーンセンター及び宮古地区広域行政組合最終処分 場で埋立処分した。また、仙台市でも、同様に市の埋立処分場に最終処分した。

○仮設焼却施設の解体

・石巻ブロックの仮設焼却施設の解体においては、①事前調査及び解体方法の検討、②準備・仮 設物の建設(炉内の焼却灰等の飛散防止)、③炉内洗浄、④解体、⑤仮設撤去の流れで行った。

・ダイオキシン類や粉じんの周辺への影響を遮断するため、仮設焼却施設全体を覆うテントを設 置し解体を進めた。

・解体作業では、解体作業員へのばく露防止対策のため、作業環境等のダイオキシン類の事前測 定を行い解体作業時の管理区分を設定した。また、作業員には、労働安全衛生法に基づきダイ オキシン類の特別教育の受講を義務付け、ダイオキシン類の危険性、保護具の使用方法、作業 方法等について教育した。

・炉内の洗浄作業は、人が高圧洗浄機により行うことから、労働者のダイオキシン類によるばく 露を防止するため、レベル 3(エアラインマスクを装着)の装備とした。その他、作業エリア の負圧管理、クリーンルームの設置、集塵機・排水処理設備の設置等に配慮した。

4.10.3 津波堆積物処理

津波堆積物は、津波により陸上に堆積した土砂であるが、紙くず、木くず、金属くず、コンクリ ートがら、廃プラスチック類等と混合状態となったもの、油類、塩分、有機物や有害化学物質等を 含むもの等、その組成や性状は様々である。このため、津波堆積物処理はそれぞれの状況に応じた 工夫が行われた。

【特徴的な課題と工夫】

○品質確認を行いながら処理

・石巻ブロックでは、津波堆積物について、特定有害物質(重金属)や油分による汚染があるも のや、塩分や有機物等が含有しているものも存在したことから、処理前・処理後で概ね 900m3 毎にその品質確認を行い、「環境への影響がないこと」を確認した上で再生利用を図ることとし た。

○回転式破砕混合(ツイスター)施設の追加導入により高含水比・高粘性の土砂を混合撹拌

・石巻ブロックでは、再生資材化に当たり、当初導入した土質改質施設の改質混合機では、高含 水比・高粘性の土砂はダマ(泥塊状)になり、混合撹拌がうまくできないことから、回転式破 砕混合(ツイスター)施設を追加で導入した。

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