特集
トルコ
2015
年9
月には45,821
社へ急増(建設会社4,092
社)。1
位ドイツ企業5,849
社、2
位英国2,707
社、3
位米 国1,464
社、その他30
数カ国が続いて中国606
社、韓国
246
社、日本210
社(建設業者4
社)。下のグラフ
1
のように、2002
年政権与党であるAKP
が実権を握って以来、資本収支は急増しており 国民も所得の増加に伴い個人消費も経済成長を続け ている。地政学的に欧州・中東・北アフリカ・ロシ アの工場となっているが、中間財が輸入に依存して いるため、経常収支(特に貿易収支)の赤字が続いてい る。2023
年共和国100
周年までに重工業の技術移転 を拡充させ、PPP
/BOT
にてインフラを整備し100
周年以降のさらなる本格的成長を目指している。(第 一次大戦後のローザンヌ協定密約では100
年間の資源開発な らびに重工業が禁止されているとの話があり、それまでに資 源調査、重工業技術移転を終了させたい強い思いがある模様)80,000 (%)12.0
10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 -2.0 -4.0 -6.0 -8.0
(100万ドル)
60,000 40,000 20,000 0
80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13
△20,000
△30,000
△60,000
経常収支 資本収支 実質 GDP 成長率
△80,000
グラフ1 実質GDP成長率と国際収支
表1 トルコの長所と短所の相関関係
3.
トルコ建設業界〈トルコ国内 建設投資額総計〉
1,418
億トルコリラ(2013
年)⇒1,640
億トルコリラ(
2014
年:753
億ドル)⇒1,732
億トルコリラ(2015
年予想、為替レート変動により666
億ドル)〈うち、政府系インフラ投資額〉
616
億トルコリラ(2013
年)⇒689
億トルコリラ(
2014
年:316
億 ド ル)⇒696
億 ト ル コ リ ラ(2015
年267
億ドル)〈うち、民間投資額(
PPP
/BOT
を含む)〉802
億トルコリラ(2013
年)⇒951
億トルコリラ(
2014
年:437
億ドル)⇒1,036
億トルコリラ(2015
年:399
億ドル)上記、建設投資額の通り民間投資額が政府自己資 本額を大幅に上回っていることが分かる。これは政 府の財源不足と
EU
加盟のための財政基盤強化策 がうまく合致したことによる。一説にはトルコがBOT
によるインフラ整備の発案国であるとの論説 もある。2002
年以降の現政権による政治経済安定 化策のもと急速な経済成長を実現しており、このこ とが内外の金融機関に投資意欲を促進させている要 因となっている。民間投資額のほぼ半分は人口増加 に対応するための官民一体となった住宅建設で、特 に経済都市であるイスタンブールに事務所ビルも含 め集中している。残り半分は民間企業の設備投資、エネルギー民営化による発電所建設、製油所建設お よび巨大インフラ
BOT
プロジェクトとなっている。政府自己資金による市場は生活基盤となる水資 源、鉱物資源、市町村道建設関連プロジェクトが主 体となっているが、これらのほとんどはトルコ業者 が一手に引き受けており、外国業者が参入する場合 は
10
〜15%
の価格差が付けられる。従いほとんど の欧米建設大手企業は巨大BOT
プロジェクトに集 中して応札している。今後、共和国
100
周年となる2023
年までは全国 展開の巨大インフラ整備BOT
プロジェクトが目白押しなので競争激化は必至な状況。これら
BOT
プ ロジェクトは建設リスクの小さい空港建設から始ま り現在は官民のこれまでのPPP/BOT
経験をベース にほとんどのインフラ分野に展開されている。このような建設市場において日本企業としての 参入市場は
BOT
でも比較的リスクの小さい本邦技 術の活用案件が考えられるが、この場合でもJICA/
JBIC
などの政府系金融機関のProject Finance
が必 要と考える。また、昨今の日土政府トップ会談によ る本邦技術を活用した日本政府資金によるパッケー ジ型インフラプロジェクトが有力。さらには民間企 業が建設するエネルギー関連施設建設に、本邦技術 を活用できるのでこの分野にも可能性はある。加えて、質のよいトルコ大手建設業者との協業に よる周辺諸国の本邦技術、トルコ業者知見を活用し た案件も視野に入れることが可能。トルコ業者大手 は
153
社あり、2013
年ENR
自国以外プロジェクト 入手会社数は4
年連続して中国に次いで2
位という 実績を持ち、過去1970
年代より7,000
のプロジェ クトを100
カ国以上で完了させており、その受注額 は25
兆円に上る。従いトルコ業者の国際契約業務 およびPPP/BOT
業務遂行能力は、日本企業より数 段上であり逆に学べるよい機会となる。4. 2023
年共和国100
周年までにトルコ政府が進める大規模PPP/BOT
プロジェクトおよび本邦技術活用案件①ボスポラス海峡横断道路トンネル(建設中)
大口径
TBM
による上下2
層道路トンネルBOT
事業費1,500
億円②イスタンブール・イズミール高速道路(建設中)
433km
、イズミット橋含むBOT
事業費1
兆円③北マルマラ高速道路(建設中)
260km
、ボスポラス第三橋(鉄道併用橋)含むBOT
事業費7,500
億円④イスタンブール第三国際空港(建設中)
旅客数
1
億5
千万人対応、滑走路6
本BOT
事業費4
兆円⑤イスタンブール運河(計画中)
イスタンブール欧州側、黒海・マルマラ海間
BOT
事業費政府予想2
兆円⑥ダルダネス海峡大橋(
JICA
、FS
作業中)世界最長吊橋、
325
㎞高速道路プロジェクト 高速道路BOT
事業費政府予想1
兆円⑦
PPP
病院(一部本邦技術活用案件検討中)全国
63
カ所の公立病院を建設、3
カ所建設中200
床〜3,500
床PPP
事業費200
〜2,000
億円⑧可変式揚水発電所(
JICA
、FS
完了)1,400MW
⑨アンカラ・イスタンブール間 超高速鉄道 路線計画完了
⑩アクユ原発
ロシア政府
100%
出資BOO
遅延中⑪シノップ原発
日本・フランス・トルコ出資
FS
中特集