4・22 人名と地名
く人名〉およびく地名〉に使用されたものを一一グループとかんがえると,延べで12.4パーセン トをしめることになり,〈非一般用法〉のなかでは,もっともおおきな割合をしめる。表15によ れば,異なPではく人名〉一13.5パーセント(!,5!9字),〈地名〉一8.8パーセント(997宇)で
あるのに対し,延べでは,〈人名〉一5.5パーセンi・,〈地名〉一6。9パーセントと毘率が逆転して いるのが軍監される。これは,〈入魂〉が芸名・しこ名などをふくむとともに,名(姓に対する)
においてバラエティにとむのに対して,〈地名〉は,対象とした薪聞が葉京本夕蝉ということも あって,姥較的特定の漢字が反覆して使用されることによるものとみられる。このことは,<入 名〉の場之,使用度数100以上の114宇によって,全体の66.1パーセン}・がしめられるのに対して,
〈地名〉では使用度数100以上の127字によって,82.9パーセントがおおわれることからもあきら かである。
〈画名〉とく地名〉にもちいられた表外漢字の全蓑外漢字中の延べ使常率は,70.8イぐ一セント をしめるが,全体のなかでの表外漢宇のしめる出合は,延べで10パーセント前後である。 (→表 16)異なり・延べとも,三内漢宇のしめる割合は,〈地名〉のほうぶややたかいが,使用度数100 厘似上の表外漢字は,〈地名〉では,13字(阪・岡・綺・韓。奈・伊。幌・縄。塚・潟。仙。埼・
須)あるのに対し,〈入射〉では,9宇(藤・之・伊・彦・弘・岡・綺・塚・堀)である。なお,
「人名用漢字」は,92字中90字が廷1現し,表外漢字の延べ使用率の約60パーセントをしめている。
衷IS 人名・地名と褒外漢字
隊内漢掌
\_i延べ
人 名 地 名
940
( 61.9)689
( 69. 1)47, 883
( 87.4)
62,496
( 91.8)
表外漢判
曇μ異副延べ
5791 6,880
( 38.1)K 12.6)
308
( 30.9)5,565
( 8. 2)
異酌睡べ
1. 5191 54, 763
(IOO. O)1 (IOO. O)
997
(IOO. O)68,061
(100. 0)
4・23 数詞
く数詞〉にもちいられる漢字は,「〜・二・三……億・兆」のほか,大字の「壱」と「参」お よび「零」の計18字で,音と翻をあわせると,34種類になる。わずか34種類で,延べ使用率の6.8 パーセントをしめてV・る点に,その特殊性がみられる。しかも,27種類が使用度数100回以上で,
27種類で全体の99.9パーセントに達する。全体の使用率順表(第1表)の上位には,主として く数詞〉をあらわす宇母がおおくみられる理由もそこにある。新聞には,記録や報告で数歯をあ
らわす記事がおおいことをうらづけている。
また,この数値:には,別の面で興味がもたれる。それは,著聞が縦組みであるため,このよう な結果をしめすが,横組みの場合には,そのほとんどが算用数字になってしまうであろうという ことである。つまり,ここにみられる数値は,横組みの文献を対象とした揚合の漢字使用の状況 を推i呈するてがかりとなるものである。
4・3 語構成単位からみた状況一〜般用法の分析一 4・31 一般用法の量的構造
一55一
〈一般用法〉は,漢宇と最小単位とが形態・意味の両面において一対一の対応関係にあり,も っとも基本的な用法であるとともに,種類・量とも他の用法に属するものを圧倒している。この
〈一般用法〉に属するものを,語構成上の機能によって,さらに四種の用法に分類した。以下で は,その観点から分析をおこなう。
表17 語構成単位別の使用度数
異なり
音
計的︶辞後接︵的︶辞前接︵
合
結
立
良
川
副結台舗鰻灘計
510( 6. 4)
12,280
延 べ ( 1. 6)
2,721] 2501 605
( 34. 3)1( 3. 1)1( 7. 6)
514, 8221]3, 926
( 66.2)1( 1.8)
87, 829
(11.3)
4, 086
( 51.or)
628, 857
( 80. 8)
1,881
(23. 7)
80, 849
(IO. 3)
1,308
( 16. 5) 238
( 3. 0)
54, 089] 2, 293
( ZO)1( O. 3)
426
( 5. 4)12,5正1
0.6)
3, 853
( 48. 5)
7, 939
(IOO. O)
149,3821 778,239
( 19. 2)1 (IOO. O)
表17は,表14のうち〈一般用法〉の部分を再掲したものである。これから,つぎのような傾向 がうかがわれる。
(1)異なりでは,母音と字訓の比率にそれほどの差はみられないが,延べでは,宇音一80.8 パーセント,調帯一軒9.2パーセントと大差が存する。
(2)異なりでは,〈音・結合〉・〈謂。自立〉・〈翻・結合〉の三類が10パーセント以上を しめ,この三類で一般用法の約75パーセントに達する。
(3}延べでは,〈音・結合〉が約三分の二をしめ,〈音・接辞的(後)〉とく潮・自立〉の 二類が10パーセントをこえるにすぎない。
(4)延べで,音では,〈結合〉が大部分をしめ,〈接辞的(後)〉がややおおいのに対し,
訓では,〈自立〉がもっともおおく,〈結合〉がそれにつつく。すなわち,字音と宇調 では,それと対応する言語単位の語構成上の機能におおきな相違がみられる。
このような傾向は,薪聞文章における用語・用字の状況を反映するとともに,根本的には,現 代語の漢語造語要素と和語造語要素の性格のちがいにもとつくものとみられる。すなわち,漢語 造語要素は,結合形の部分としてしか出現しにくく,あるいは,自立形態(おおくは漢語造語要 素の一次結合形)と結合して接辞的な機能をもちやすい。それに対して,和語造語要素は,結合 形態をもとりうるが,単独でもしくは派生等の方法によって,自立形態を構成する機能に重点が ある。以上にみたいくつかの特徴は,このような差異が漢字使用のうえに投影していることをも のがたるものとみられる。
つぎに,全体の用法別使屠状況の場合にならって,度数区分ごとの傾向をみることにする。区 分ごとの使用度数は,表18およびpa 9にしめしてある。これらからは,つぎのようなことが帰納
される。
(1)字音のしめる捌合は,高頻度の部分ほどおおきく,<使用度数20〜11>の区分以下では,
字訓のしめる翻合のほうがおおきくなる。
(2)〈音・結合〉は,高頻度の部分ほどおおく,〈音・接辞的(後)〉もほぼ同様の傾向を しめる。
(3)非常に頻度のたかい部分をのぞいて,〈訓・自立〉はほぼ一一reした比率をしめし,く訓
一56一
α刈
表18 度数区分ごとの語構成単位別使用度数 く異なり〉 度数区分 N201 200tv s1 80tw 41 40−v 21 20N l1 10一 6 5t一 3 2 1
音
自
立 8( O.9) 27( 3.7) 33( 5.e) 56( 7.5) 56( 7.5) 74(王0.2) 65( 6.4) 63( 8.2) 128( Z9)
士ロ 玄小
合 接辞的(」.k削) 607(68.3) 362(47. 7) 264(40. 4) 268(35. 7) 189(25.7) 164(22.5) 256(25. 3) 204(26. 5) 407(25. 0)
14(1. 6) 16(2.1) 13(2.0) 19(2. 5) 29(3. 9) 26(3. 6) 49(4. 9) 27(3. 5) 63(3. 9)
接辞的(後) 91(10.2) 73( 9.6) 52( 8.e) 66( 8.8) 64( 8.6) 69( 9.5) 80( 7.9) 44( 5.7) 66( 4.1)
計
720(67. 7) 478(49. 6) 362(40. 5) 409(39.6) 338(31.7) 333(29. 8) 444(28.3) 338(28. 4) 664(27. 8)
︐些一π
自
﹂ム 帆︑
97(}O.9) 171(22.6) 175(26. 7) 173(23.0) 185(24.7) }70r(24, o) 241(23.9) 194(25.2) 470(28. 9)
結 合 58( 6.5) 92(12. 1) 92(14.1) 130(17. 3) 169(22. 6) 126(i7. 3) 205(20. 3) 138(17. 9) 298(18.3)
接辞的(前) 2(O.2) 4(O. 5) 1(O. 2) 9(1. 2) 18(2. 4) 27(3. 7) 50(5. 0) 39(5.1) 88(5.の 接辞的(後) 玉2(1.3) 13(1. 7) 24(3,ア) 30(4. 0) 38(5. 1) 68(9. 3) 70(6. 9) 62(8. 0) 109(6. 7)
計
169(19. 0) 280(36. 9) 292(44.6) 342(45. 5) 410(54. 8) 396(54. 3) 566(56. 0) 433(56. 2) 965(59. 2)
ll.卜 889(100. 0) 758(IOO.O) 654(IOO. O) 75i(IOO. O) 748(IOO. O) 729(100.O) 1, 010(100. O) 77(iOO. O) 1, 629(10e. O) 〈延べ〉 度i魏乳分 N201 200・v
80N 40N
20tv 王ON sN1111632︸
84︵ゐ一
音
慮
立 3, 532( O. 6) 3,384( 3.5) 1,832( il.9) 1, 621( 7. 4) 810( 7.3) 592(ie. 6) 255( 6.7) 126( 8.2) 茎28( 7.9)
糸吉ftn l接淳轡1勺(鳶行) 1 438,484(73.4) z17, lo8(48. 3) 15,394(41.i) 7, 919(36. 2) 2, 867(20. 3) 1, 258(22. 5) 977(25. 5) tles(26. 5) 407(20r. o)
9. 571(1. 6) 2,179(2.2) 772(2,1) 523(2. 4) zi.09(3. 7) 20重(3.6) 1 or4(4. o) 54(3. 5) 63(3. 9)
接辞的(後) 7王 360(1圭,9) 9, 629( 9. 9) 2,964( 7.9) 1,928( 8.8) 952( 8.5) 536( 9. 6) 306( 8.0) 88( 5.7) 66( り 計
522, 947(87. 5) 62, 300( 63. 9) 20, 962(55. 9) 玉1,99工(54.8) 5, 038(45. 2) 2, 587(46. 2) 1, 692(44. 2) 676(43, 8) 664(40.8)
一1 謝
蔭
嚢口糸
立
\﹂
ノ﹁
38, 691( 6. or ) 21,171(21.7) 9, 808(26. 2) 4,976(22.8) 2, 756(24. 7) 1, 322(23. 6) 907(23, 7) 388(25. 2) 47e( 28. 9)
28,338( zl.7) 11,764(三2.玉) 5,350(14.3) 3,81G(工7.4) 2, JrrO8(22. 5) 977(」 7. Dr ) 768(20.1) 276(17.9) 298(i8. 3)
接舌辛良勺(.Nt.澗) 717(O. 1) 438(O. 4) 62(O. 2) 240(1.工) 285(2. 6) 193(3. 5) 192(5. 0) vr・s(5. 1) 88(6. 4)
接辞白勺(後) 7, 008(1. 2 ) 1,153(1.2) 1,926(5.1) 85i(3. 9) or5s(5. 0) 5里5(9.2) 267(7. 0) 124(8. 0) 109(6.7)
計
74. 754(12. 5) 35. 13il(36. 1) t6. 538(IZi. 1) 9, 87.7(45. 2) 6,107(54.8) 3, 007(53. 8) 2,134(55.8) 866(56. 2) 965(59.2)
計
597,70圭(圭OO.0) 97, 434(100. O) 37,500(IOO.O) 21, 868(100. 0) ll, 145(100, O) s, org40 oo. o) 3,826(100.0) 1, 542(100. O) 1,629(100.0)
・結舎〉もそれとにた傾向をしめす。
(4)〈音。自立〉・〈音・接辞的(前)〉・〈翻・接辞的(前)〉・〈訓・蟄辞的(後)〉
は,低頻度の部分ほど,しめる舗合がおおきくなる傾向をもつ。
図9 度数区分ごとにみた語講成単位別使用璽の比較
懸i i立[コ結合囲接毒鉾的揃!lll分}圏接1亨辛的(後朗1分}