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フィルタ設定の考えかた

ドキュメント内 RTA55i 活用マニュアル (ページ 123-126)

Windows のファイル共有による 自動接続を防ぐ

Windowsのネットワークでは、NetBIOS over TCP/IP プ ロ ト コ ル が 使 わ れ て い ま す 。 ネ ッ ト ワ ー ク 内 の NetBIOSパケットにより、自動接続してしまうことが あります。また、Windowsファイル共有やPersonal Webサーバ機能を使っている場合は、接続先側から覗 かれてしまう場合もあります。防ぎたい場合は、接続先 へNetBIOSパケットが出入りしないようにフィルタを 設定します。

ダイヤルアップ接続プロバイダにNetBIOSパケットを 一切通さない設定例

NetBIOS関係のポート137〜139に加えて、Windows 2000のファイル共有に使用するSMBプロトコルのポー ト445を出入り共に通さず、その他を通すように設定し ます。

コンソールコマンドの場合

ip filter 200022 reject-log * * udp,tcp 137-139 * ip filter 200023 reject-log * * udp,tcp * 137-139 ip filter 200024 reject-log * * udp,tcp 445 * ip filter 200025 reject-log * * udp,tcp * 445 ip filter 200099 pass-nolog * * * * * pp select 1

ip pp secure filter in 200022 200023 200024 200025 200099

ip pp secure filter out 200022 200023 200024 200025 200099

フィルタの設定例

ここでは、よく使われるフィルタの設定例を紹介しま す。例を参考に、実際使用している接続先やプライベー トIPアドレスに合わせて入力してください。

ここでは、下記の接続先条件を例に説明しています。

• PP01:ダイヤルアップによるプロバイダ接続

• PP02:LAN間接続(192.168.22.0/24)

• PP03:リモートアクセスユーザ

• LEASED:専用線接続(133.176.200.0/28)

• LAN:LANに接続したパソコン

• WAN:WANポート(インターネット)経由で接続され るパソコン

フィルタ設定の考えかた

フィルタは「接続先、IN/OUT、始点アドレスの始点ポー ト/終点アドレスの終点ポート、プロトコル、タイプ」と いう順序で構成されていますので、「どこから来た(へ行 く)、どこから始まるどんなパケットを、どうする」と日 本語で考えると、フィルタを作りやすくなります。

例1:プロバイダから来た、 すべてのNetBIOS関連の tcpとudpパケットを、 通さず記録しない

このフィルタは「PP01 IN * 137-138 tcp,udp reject-nolog」と表現されます。

つまり、「PP01(プロバイダ) IN(から来る) *(すべての)

137-138(NetBIOS関連) tcp,udp(tcpとudpパケット)

reject-nolog(通さずに記録しない)」ことになります。

例2:ADSLへ行く、 すべてのNetBIOS関連のtcpと udpパケットを、 通さず記録する

このフィルタは「wan OUT * 137-138 tcp,udp reject-log」と表現されます。

つまり、「wan(WANポートに接続された回線、この場 合はADSL) OUT(へ出ていく) *(すべての) 137-138

(NetBIOS関連) tcp,udp(tcpとudpパケット) reject-log

(通さずに記録する)」ことになります。

すこし難しいかもしれませんが、以下の設定例を通して フィルタ設定の考えかたに慣れて、本機のフィルタ機能 をぜひ使いこなしてください。

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ファ イ ア ウォ ー ル 機 能 を 使 う

フィルタの設定例

ネットワーク時刻合わせによる 自動接続を防ぐ

NTPやSNTPサーバで時刻を合わせる機能では、ntpポ ートが使われます。ネットワーク内パソコンからネット ワーク時刻合わせを禁止したいときは、ntpポートのパ ケットを通さず、その他を通すように設定します。

restrictを指定すると、すでにプロバイダに接続してい るときは通しますが、切断中は通しませんので、ネット ワーク時刻合わせのためだけに自動接続することを防ぐ ことができます。

コンソールコマンドの場合

ip filter 200032 restrict-nolog * * tcp * 123 ip filter 200099 pass-nolog * * * * * pp select 1

ip pp secure filter out 200032 200099 ip pp secure filter in 200099 LAN間接続でWindowsファイル共有のみ通す設定例

NetBIOS関係のポート番号137〜138のパケットを出入 り共に通さず、ファイル共有に必要な139やその他を通 すように設定します。

コンソールコマンドの場合

ip filter 210022 reject-log * * udp,tcp 137-138 * ip filter 210023 reject-log * * udp,tcp * 137-138 ip filter 210024 reject-log * * udp,tcp 445 * ip filter 210025 reject-log * * udp,tcp * 445 ip filter 210099 pass-nolog * * * * * pp select 2

ip pp secure filter in 210022 210023 210024 210025 210099

ip pp secure filter out 210022 210023 210024 210025 210099

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ファ イ ア ウォ ー ル 機 能 を 使 う

インターネット速度計による 自動接続を防ぐ

インターネット速度計ソフトは、icmpプロトコルで定 期的にpingを発信して応答速度を計測しています。イン ターネット速度計ソフトによる自動接続を禁止したいと きは、icmpプロトコルのパケットを通さず、その他を通 すように設定します。restrictを指定すると、すでにプロ バイダに接続しているときは通しますが、切断中は通し ませんので、インターネット速度計ソフトによる余計な 自動接続を防ぐことができます。

コンソールコマンドの場合

ip filter 200030 restrict-nolog * * icmp * * ip filter 200099 pass-nolog * * * * * pp select 1

ip pp secure filter out 200030 200099 ip pp secure filter in 200099

Netscape Communicator/Navigator 4.0 以降による自動接続を防ぐ

Netscape Communicator/Navigator 4.0以降では、終 了するときにtcpfinやtcprstプロトコルのパケットを発 する場合があり、自動接続の原因になっています。

Netscape Communicator/Navigator終了時の自動接続 を防ぎたいときは、tcpfinやtcprstプロトコルのパケッ トを通さず、その他を通すように設定します。restrictを 指定すると、すでにプロバイダに接続しているときは通 しますが、切断中は通しませんので、tcpfinやtcprstプロ トコルのパケットによる、余計な自動接続を防ぐことが できます。

コンソールコマンドの場合

ip filter 200026 restrict-log * * tcpfin * 80,21,119 ip filter 200027 restrict-log * * tcprst * 80,21,119 ip filter 200099 pass-nolog * * * * *

pp select 1

ip pp secure filter out 200026 200027 200099 ip pp secure filter in 200099

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ファ イ ア ウォ ー ル 機 能 を 使 う

フィルタの設定例

特定のサーバをインターネットに 公開する

専用線でLAN内のサーバをインターネットに公開する場 合は、送信先IPアドレスによるフィルタを設定します。

不要なアクセスを防ぐため、サーバの種類によって公開 するポートもあわせて設定してください。

n

サーバを公開するには、その他にもルータやサーバの設定 が必要です。設定方法については、「外部にサーバを公開す る」(169ページ)をご覧ください。

サーバへのWWWとメールアクセスを通す設定例

コンソールコマンドの場合

ip filter 230004 pass-log 192.168.0.2 * udp,tcp * 80,110,113

pp select leased

ip pp secure filter in 230004

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