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ドキュメント内 オープンシステム構築ガイド (ページ 47-200)

1.1.11 キャッシュ管理デバイスについて

キャッシュ管理デバイスとはボリューム(LDEV)と関連付けてキャッシュを制御するための管理単位 です。キャッシュ管理デバイスはボリューム 1 個に対して最低 1 個必要となり、システム全体で最 大 65280 個まで管理することができます。ボリューム 1 個に必要なキャッシュ管理デバイス数は、

ボリュームが DP-VOL の場合のみ複数個必要になることがあり、個数を把握するには計算式を利用し て算出します。ここでは、1 ボリュームに必要なキャッシュ管理デバイスの個数の算出方法を説明 します

1.1.11.1 キャッシュ管理デバイス数の計算(DP-VOL の場合)

DP-VOL1 個に必要なキャッシュ管理デバイス数は、仮想 VOL の容量(ユーザ領域容量)および、

キャッシュ管理デバイスの最大容量によって変わります。また、キャッシュ管理デバイスの最大容 量は、仮想 VOL に関連付けられたプールの属性(内部ボリューム/外部ボリューム)によって変わりま す。キャッシュ管理デバイスの最大容量とプールの属性の関係を次の表に示します

表 1-15 : キャッシュ管理デバイスの最大容量

プールの属性 最大容量(MB) 最大容量(ブロック)

内部ボリューム 3,145,716 (2.99 TB) 6,442,426,368 外部ボリューム([混在可能]が

[有効])

3,145,716 (2.99 TB) 6,442,426,368

外部ボリューム([混在可能]が

[無効])

4,194,288 (3.99 TB) 8,589,901,824

DP-VOL1 個に必要なキャッシュ管理デバイス数を算出するには、次の計算式を利用してください。

「ユーザ指定の容量」には仮想 VOL1 個のユーザ領域容量を指定してください。

↑ユーザ指定の容量 ÷ キャッシュ管理デバイスの最大容量↑

留意事項: ↑↑で値が囲まれている場合は、その値の小数点以下を切り上げてください。

1.1.11.2 キャッシュ管理デバイス数の計算(DP-VOL 以外のボリュームの場合)

DP-VOL 以外のボリュームの場合は、ボリューム 1 個に対してキャッシュ管理デバイスが 1 個必要で す。

1.1.12 Resource Partition Manager の概要

Resource Partition Manager プログラムプロダクトを使用すると、1 台のストレージシステムを複 数の仮想プライベートストレージシステムとして管理できます。

ストレージシステムは、多数のホストに接続でき、企業内の複数の部署によって、さらには複数の 企業によって共有できます。そのため、1 台のストレージシステムに複数の異なる組織のストレー ジ管理者が存在することもあります。このような状況では、ある組織のストレージ管理者が誤って 他の組織のボリュームを壊してしまったり、不適切な操作をしたりしたために、その影響が他の組 織に波及してしまい、ストレージシステム全体の管理が複雑で困難になるおそれがあります。

Resource Partition Manager を使用すると、それぞれのリソースグループのストレージ管理者が、

それぞれのリソースグループだけにアクセスできます。各リソースグループのストレージ管理者 は、管理するリソースグループ以外のリソースにはアクセスできないため、他のリソースグループ のストレージ管理者からデータを破壊されたり、データが漏洩したりする危険性を防ぐことができ ます。

リソースグループに割り当てられるリソースを次に示します。2 つの組織でポートは共有するがパ リティグループは共有しないなど、柔軟に仮想プライベートストレージシステムを構築できます。

• LDEV 番号※

• パリティグループ

• 外部ボリューム

• ポート

• ホストグループ番号※

※LDEV やホストグループを作成する前に、LDEV 番号およびホストグループ番号だけをあらかじめリ ソースグループに割り当てておくこともできます。

1.2 アクセス属性のストラテジー

オープンシステムのすべてのボリュームは、初期状態ではホストからの読み書きが可能になってい ます。このため、もしオープンシステム用ホストのユーザが誤った書き込み操作をしてしまうと、

大切なデータが破壊されたり、消失したりするおそれがあります。また、オープンシステム用ホス トでの不正なデータ読み取り操作によって、機密性の高いデータが流出してしまうおそれがありま す。

ボリュームのアクセス属性を設定することで、次のことができます。

• 全ホストからの読み取りと書き込みを禁止する

• 全ホストから読み取りは許可するが、書き込みは禁止する

• 誤ったコピー操作による書き換えを禁止し、そのほかの書き込み操作は許可する

• Storage Navigator ユーザが LU パスやコマンドデバイスを設定するのを禁止する 表 1-16 : ボリュームのアクセス属性とできる操作

アクセス属性 ホストからの読み 取り

ホストからの書き

込み 正VOLとして指定 副VOLとして指定

Read/Write ○ ○ ○ ○

Read Only ○ × △ ×

Protect × × △ ×

Read/Write かつ副 VOL 拒否

○ ○ ○ ×

1.3.1 Provisioning との関連事項

Provisioning に関連した次の項目については、該当する製品マニュアルをご覧ください。

• 複製(Replication):ShadowImage、TrueCopy、Universal Replicator

• 外部ストレージ:Universal Volume Manager

• マイグレーション:Volume Migration

• パーティション(Partition):Virtual Partition Manager

1.3.2 他のプログラムプロダクトとの共用

1.3.2.1 Dynamic Provisioning または Dynamic Tiering の場合

Dynamic Provisioning または Dynamic Tiering で使用できるボリューム(仮想 VOL、プール VOL)

は他のプログラムプロダクトと共用できる場合があります。Dynamic Provisioning または Dynamic Tiering と他のプログラムプロダクトとの共用を次の表に示します。

表 1-17 : Dynamic ProvisioningまたはDynamic Tieringと他のプログラムプロダクトとの共用

プログラムプロダクト 共用できること 共用できないこと

Cache Residency Manager なし DP-VOL またはプール VOL に対して 設定する。

Copy-on-Write Snapshot 詳細については、『Copy-on-Write Snapshot ユーザガイド』をご覧く ださい。

DP-VOL をこのプログラムプロダク トの正 VOL として使用する。

1 つのストレージシステム内で作 成できるプールは最大 128 個です。

Copy-on-Write Snapshot で作成で きるプール数は、Dynamic Provisioning のプールおよび Dynamic Tiering のプール数から 差し引いた残りの数です。

• DP-VOL をこのプログラムプロ ダクトの副 VOL またはプール VOL として使用する。

• Dynamic Provisioning または Dynamic Tiering のプール VOL をこのプログラムプロダクト の正 VOL、副 VOL またはプール VOL として使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している仮想 VOL の容量 を拡張する。

• このプログラムプロダクトで 使用している仮想 VOL のゼロ データページを破棄する。

Data Retention Utility DP-VOL に対して設定する。 プール VOL に対して設定する。

Database Validator DP-VOL に対して設定する。 プール VOL に対して設定する。

プログラムプロダクト 共用できること 共用できないこと

High Availability Manager 詳細については、『High

Availability Manager ユーザガイ ド』をご覧ください。

DP-VOL をこのプログラムプロダク トの正 VOL または副 VOL として使 用する。

• DP-VOL を Quorum ディスクと して使用する。

• プール VOL をこのプログラム プロダクトの正 VOL または副 VOL として使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

LUN Expansion なし DP-VOL およびプール VOL に対して 設定する。

LUN Manager DP-VOL に対して設定する。 プール VOL に対して設定する。

ShadowImage

詳細については、『ShadowImage ユーザガイド』をご覧ください。

DP-VOL をこのプログラムプロダク トの正 VOL または副 VOL として使 用する。

• プール VOL をこのプログラム プロダクトの正 VOL または副 VOL として使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL のゼロ データページを破棄する。

TrueCopy

詳細については、『TrueCopy ユーザ ガイド』をご覧ください。

DP-VOL をこのプログラムプロダク トの正 VOL または副 VOL として使 用する。

• プール VOL をこのプログラム プロダクトの正 VOL または副 VOL として使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

Universal Replicator 詳細については、『Universal Replicator ユーザガイド』をご覧 ください。

DP-VOL をこのプログラムプロダク トの正 VOL または副 VOL として使 用する。

• DP-VOL をジャーナルボリュー ムとして使用する。

• プール VOL を正 VOL、副 VOL、

またはジャーナルボリューム として使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

Universal Volume Manager 詳細については、『Universal Volume Manager ユーザガイド』を ご覧ください。

Universal Volume Manager で作成 したボリュームをプール VOL に設 定する。

他のストレージシステム装置から マッピングされている DP-VOL の 容量を拡張する。

容量を拡張してもマッピング先の 装置の外部ボリューム容量は拡張 前の DP-VOL 容量となります。容 量を拡張したい場合は、マッピン グ先の装置から DP-VOL へのマッ ピングを解除してから行ってくだ さい。

Virtual LUN Virtual LUN で作成したボリュー ムをプールに登録する。

プール登録後のボリュームに対し て Virtual LUN の操作をする。

Virtual Partition Manager 詳細については、『Virtual Partition Manager ユーザガイド』

をご覧ください。

プール VOL および DP-VOL を設定す る。

なし

プログラムプロダクト 共用できること 共用できないこと

Volume Migration

詳細については、日立ソリュー ションサポートセンタにお問い合 わせください。

DP-VOL を移動元および移動先とし て使用する。

• プール VOL で使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL のゼロ データページを破棄する。

Volume Shredder 詳細については、『Volume Shredder ユーザガイド』をご覧く ださい。

DP-VOL を使用する。 • プール VOL で使用する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL の容量を 拡張する。

• このプログラムプロダクトで 使用している DP-VOL のゼロ データページを破棄する。

TrueCopy

Dynamic Provisioning は TrueCopy と併用できます。Dynamic Provisioning と TrueCopy との併用 の例(正 VOL、副 VOL とも仮想 VOL の場合)を次の図に示します。

図 1-20 : Dynamic ProvisioningとTrueCopyとの併用の例

Dynamic Provisioning と TrueCopy とを併用した場合、仮想 VOL をコピーすることができます。

Dynamic Provisioning と TrueCopy を併用する場合に共有可能なボリュームの組み合わせを次の表 に示します。

1-18 : Dynamic ProvisioningTrueCopyとのボリューム共有

TrueCopyの正VOL TrueCopyの副VOL 説明

DP-VOL DP-VOL 使用できます。

DP-VOL 通常ボリューム 使用できます。

通常ボリューム DP-VOL 使用できます。

ただし、この組み合わせでは、通常ボリューム(正 VOL)の容量と同じだけプールを使用します。そのた め、この組み合わせは推奨しません。

Dynamic Provisioning のプール VOL は、正 VOL、副 VOL として指定できません。

Universal Replicator

Dynamic Provisioning は Universal Replicator と併用できます。Dynamic Provisioning と Universal Replicator との併用の例(正 VOL、副 VOL とも仮想 VOL の場合)を次の図に示します。

ドキュメント内 オープンシステム構築ガイド (ページ 47-200)