第2章 基礎知識
2. パートごとに音色を作り替える(マルチパートエディットモード)
(1) パラメーターの設定方法
5
1. マルチプレイモードで[PART-
/+
]ボタンを押してパートを選びます。[PART GROUP]ボタンを押すと、パートグループA〜Dを変更することができます。PART PART
パート番号
2. [EDIT]ボタンを押してマルチパートエディットモードに入ります。
サブモードのメニューが表示されます。
EDIT
3. [SELECT
<
/>
]ボタンを押してサブモードを選び、[ENTER]ボタンを押してサブ モードに入ります。4. [SELECT
<
/>
]ボタンを押してパラメーターを選びます。[SELECT
<
/>
]ボタンを押すごとにパラメーターが左右にスクロールします。5. [VALUE
-
/+
]ボタンまたはダイアルを操作して値を設定します。6. [EXIT]ボタンを押すとマルチパートエディットモードのメニューに戻り、もう一度 [EXIT]を押すとマルチプレイモードに戻ります。
1
マルチパートエディットは、ボイスそのものをエディットしているわけではありません。MU128のボイスデー タに対してマルチパートエディットで設定したデータを付加することによって「間接的に」ボイスを作り替え ています。2. パートごとに音色を作り替える (マルチパートエディットモード)
(2) 音の明るさを変更する(FILTERエディット)
フィルターのカットオフフリケンシーとレゾナンスをパートごとにエディットします。
1
LPF Cutoff(LPFカットオフフリケンシー)ローパスフィルターでカットする周波数をパート ごとに設定します。
周波数 音量
LPFカットオフフリケンシー 倍音
カットされる部分 そのまま通過
する部分
3
−64〜+00〜+634
・ここで設定した値よりも高い周波数の音がカットされ ます。・値を低く設定すると高い倍音が削られるために丸い 音になります。
2
LPF Reso(LPFレゾナンス)ローパスフィルターのレゾナンスをパートごとに 設定します。
周波数 音量
LPFカットオフフリケンシー レゾナンス
3
−64〜+00〜+634
値を上げるとLPFカットオフフリケンシー付近の出力が 持ち上げられ、クセのある音になります。3
HPF Cutoff(HPFカットオフフリケンシー)ハイパスフィルターでカットする周波数をパート ごとに設定します。
周波数 音量
HPFカットオフフリケンシー
基音 倍音
カットされる 部分
そのまま通過 する部分
3
−64〜+00〜+634
・ここで設定した値よりも低い周波数の音がカットされ ます。・値を高く設定すると低い倍音が削られるために薄い 音になります。
(3) 音の立ち上がりや減衰の仕方を変更する(EGエディット)
音の立ち上がりやリリース(減衰)をパートごとにエディットして、音の時間的要素を変更します。
1
Attack Time(アタックタイム)2
Decay Time(ディケイタイム)3
Release Time(リリースタイム)外部MIDI機器の鍵盤を弾いた瞬間から離すまで の音量や音色の時間的な変化を設定します。
離す 弾く
リリース タイム ディケイ
タイム アタック
タイム
3
それぞれ −64〜+00〜+634
・Attack Time(アタックタイム)は、鍵盤を弾いた瞬間の 音量が0から最大値に変化するのに要する時間です。値が小さくなるほど立ち上がりが速くなります。
・Decay Time(ディケイタイム)は、音量が最大値に達し た時点からサステインレベルに変化するのに要する 時間です。値が小さくなるほど歯切れのいい音になり ます。
・Release Time(リリースタイム)は、鍵盤を離した時点か ら、音量が0に変化するのに要する時間です。値が小 さくなるほど音がすばやく消えるようになります。
・3つのパラメーターは、アンプリチュードEGとフィル ターEGの両方に機能します。
4
PEGInitLvl(ピッチEGイニシャルレベル)5
PEGAtakTime(ピッチEGアタックタイム)6
PEGReleLvl(ピッチEGリリースレベル)7
PEGReleTime(ピッチEGリリースタイム)外部MIDI機器の鍵盤を弾いた瞬間から離すまで の音程の時間的な変化を設定します。
離す 弾く
正しい音程 時間
ピッチEG アタック タイム ピッチEGイニシャルレベル
ピッチEG リリース タイム
ピッチEGリリースレベル
3
それぞれ −64〜+00〜+634
・PEGInitLvl(ピッチEGイニシャルレベル)は、鍵盤を弾 いた瞬間の音程です。・PEGAtakTime(ピッチEGアタックタイム)は、鍵盤を 弾いた瞬間の音程から本来の音程に変化するのに要 する時間です。
・PEGReleLvl(ピッチEGリリースレベル)は、鍵盤を離し たあと最終的に到達する音程です。
・PEGReleTime(ピッチEGリリースタイム)は、鍵盤を離 したあとリリースレベルにまで変化するのに要する時
間です。
2. パートごとに音色を作り替える (マルチパートエディットモード)
(4)音色を補正する(EQエディット) ―
ノーマルパート選択時のみ表示 このサブモードはノーマルパートを選んでいるときのみ表示されます。ローとハイの2バンドEQをパートごとに設定できます。
(ドラムパートのEQはドラムセットアップエディットでインストごとに設定します。(P86))
1
Low Freq(ローフリケンシー)2 Low Gainによってエディットされる音域の周波
数を設定します。3
32〜2.0k[Hz]2
Low Gain(ローゲイン)1Low Freqで設定した周波数のゲインを設定し
ます。3
−64〜+00〜+633
High Freq(ハイフリケンシー)4 High Gainによってエディットされる音域の周
波数を設定します。3
500〜16k[Hz]4
High Gain(ハイゲイン)3High Freqで設定した周波数のゲインを設定し
ます。3
−64〜+00〜+63(5) ビブラートをかける(ビブラートエディット)
ビブラートのかかり方をパートごとにエディットします。
1
Rate(レート)2
Depth(デプス)3
Delay(ディレイ)3
それぞれ −64〜+00〜+634
・Rate(レート)は、音程を揺らす速さを設定します。・Depth(デプス)は、音程を揺らす深さを設定します。
・Delay(ディレイ)は、鍵盤を弾いてからビブラートがか かり始めるまでの時間を設定します。
値を大きくすると、かかり始めるまでの時間が長くなり ます。
時間
弾く ディレイ レート
デプス
(6) 音色に関するその他の操作(OTHERSエディット)
1
Receive ch(レシーブチャンネル)パートごとにMIDIレシーブチャンネルを設定しま す。
3
A01〜16、B01〜16、C01〜16、D01〜16、off4
MIDIメッセージの受信チャンネルを設定します。A01〜16では、MIDI IN-A端子からの入力(HOST SELECTスイッチがMIDIの場合)、またはTO HOST端子 からのポート1の入力(HOST SELECTスイッチがMIDI 以外の場合)を受信します。
B01〜16では、MIDI IN-B端子からの入力(HOST SELECTスイッチがMIDIの場合)、またはTO HOST端子 からのポート2の入力(HOST SELECTスイッチがMIDI 以外の場合)を受信します。
C01〜16ではTO HOST端子からのポート3の入力を、
D01〜16ではTO HOST端子からのポート4の入力を受 信します(いずれもHOST SELECTスイッチがMIDI以外 の場合)。
offを選択すると、MIDIチャンネルメッセージは受信しま せん。
2
Detune(デチューン)パートごとのピッチを0.1Hz単位で細かくずらしま
3
す。−12.8〜+00〜+12.74
・メロディパートをやや高めに設定してメロディを少し 目立つようにしたり、反対にベースパートを低めに設 定して重みを出したりすることができます。・複数のパートの音色を同じに設定し、互いのチューニ ングを微妙にずらし、複数のパートのレシーブチャンネ ルを同じにしたり、同じ演奏データを複数のパートに 同時に送ったりすると、広がりのある音色効果が得ら れます。
3
PartMode(パートモード)パートごとにノーマルボイスとドラムボイスのど ちらのボイスを使用するかを選択します。ドラム ボイスをエディットして使用する場合は、ドラム セットアップを設定(P58)します。
3
・normal、drum、drumS1、drumS2、drumS3、drumS4 (TG300Bモードではdrumは選べません。)・normal(ノーマル)は、ノーマルボイスを選択する際に 設定します。
・drum(ドラム)は、ドラムボイスやSFXキットを選択しま す。ただし、エディットはできません。
・drumS1〜S4(ドラムセットアップ1〜4)は、ドラムボイ スやSFXキットをエディットする場合に選択します。
4
MU128ではドラムボイスを直接エディットすることはで きません。そこで、パートに対してドラムセットアップを 割り当て、これをエディットすることで間接的にドラムボ イスをエディットする仕組みになっています。MU128ではドラムセットアップを4つ内蔵しており、4 パートのドラムボイスに対して異なるエディットを行うこ とができます。
1
出荷時はXGモードで、パート10(A10)…drumS1、パート 26(B10)…drumS3、パート42(C10)…drum、パート58 (D10)…drum、他のパートはnormalになっています。TG300Bモードでは、パート10(A10)、パート26(B10)、
パート42(C10)、パート58(D10)がdrumS1、他のパートは normalになっています。
4
Mono/Poly(モノ/ポリ)モノモード/ポリモードをパートごとに設定します。
3
mono(単音しか発音しない状態)、poly(和音が演奏でき る状態)4
・シンセベースなど本来単音でしか鳴らない楽器を割 り当てるパートにモノモードを設定してください。・パートモードにドラムモードが選択されている場合は
「***」と表示され、設定できません。
5
PortamntSw(ポルタメントスイッチ)ポルタメントの効果をかけるかどうかをパートご とに選択します。
3
off、on4
・ポルタメントとは、音程の違う2つの音の間をなめらか に移動する機能です。・パートモードにドラムモードが選択されている場合は
「***」と表示され、設定できません。
2. パートごとに音色を作り替える (マルチパートエディットモード)
6
PortamntTm(ポルタメントタイム)ポルタメントのかかり具合をパートごとに設定し
3
ます。000〜1274
・値を大きく設定するほどポルタメントがゆっくりになり ます。・パートモードにドラムモードが選択されている場合は
「***」と表示され、設定できません。
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NoteLimitL(ノートリミットロー)8
NoteLimitH(ノートリミットハイ)発音域をパートごとに設定します。
3
NoteLimitL、NoteLimitHともに C-2〜G84
・NoteLimitL(ノートリミットロー)は、各パートの発音域 の下限を設定します。・NoteLimitH(ノートリミットハイ)は、各パートの発音域 の上限を設定します。
ノートリミット ロー
ノートリミット ハイ
発音します 発音しません
発音しません
1
複数のパートを同じレシーブチャンネルに設定し、ノート リミットで音域を分けることで、スプリット状態(ひとつの 鍵盤に複数の音色が並んでいる状態)にすることがで きます。9
Dry Level(ドライレベル)(VarConnect=SYS(P94)のときのみ表示される)
エフェクトのドライラインへの送り量をパートごと に設定します。
3
000〜1274
・値を大きくするとパンによる定位感は大きくなります が、エフェクト効果が浅くなります。・各エフェクトへのセンドレベルを考慮して設定してく ださい。
0
VelSensDpt(ベロシティセンスデプス)A
VelSensOfs(ベロシティセンスオフセット)受信したノート情報のベロシティ(外部MIDI機器 の鍵盤を弾く強さ)に対するセンシティビティ(感 度)を設定することによって、音源に働くベロシ ティの変化の仕方を変えます。
3
VelSensDpt、VelSensOfsともに 000〜1274
・ベロシティセンスデプス鍵盤を弾く強さに対して音源に働くベロシティの変化 の度合い(最大ベロシティでの音量)をコントロールし ます。
デプスによるベロシティカーブの変化 (オフセット=64で一定にしたとき)
オフセット=64
音量デプス=64 デプス=127
デプス=32 デプス=0
鍵盤を弾く強さ(ベロシティ)
・ベロシティセンスオフセット
音源に働くベロシティの値を一律に増減します。
オフセット値を64より大きくすると、音源に働くベロシ ティ値が全体に増加し、鍵盤を弱く弾いても比較的大 きなベロシティが音源に働き、鍵盤をある強さ以上で 弾くとベロシティは最大値(127)で一定になります。
オフセット値を64より小さくすると、音源に働くベロシ ティ値が全体に減少し、ある強さ以上で鍵盤を弾くま ではベロシティは最小値(0)で一定になり、強く弾い ても音源に働くベロシティ値は比較的小さくなります。
オフセット値が64の場合は、受信したままのベロシティ 値が音源に働きます。