3. JP1_DEFAULT_3rd.tar.Z
2.8 組み込み DB 使用時のトラブルの対処
2.8.1 トラブルが起こったときの組み込み DB の処理と組み込み DB システ ム管理者の処置
トラブルが起こったときの組み込み DB の処理と組み込み DB システム管理者(システム管理者)の処置 について説明します。
(1) トラブルが起こったときに組み込み DB システム管理者がすること
トラブルが起こった場合,組み込み DB システム管理者は次の個所にトラブルシュート情報が出力される ので,情報を採取します。
Windows の場合
• 組み込み DB 運用ディレクトリ
\spool
下のファイル• 組み込み DB 運用ディレクトリ
\tmp
下のファイル• 組み込み DB 運用ディレクトリ
\uxpldir
下のファイル• Windows イベントログ UNIX の場合
• 組み込み DB 運用ディレクトリ
/spool
下のファイル• 組み込み DB 運用ディレクトリ
/tmp
下のファイル• syslog
Windows Server 2003 の場合で,ワトソン博士のログが出力されているときは,バックアップを取得し ておくか,または内容を印刷しておいてください。
備考
トラブルシュートに必要な情報を「2.8.7 採取が必要な情報」に記載してあります。組み込み DB シス テム管理者は必ず参照してください。
(2) トラブルが起こったときに組み込み DB が取得する情報
トラブルが起こったときに組み込み DB が取得するトラブルシュート情報を次の表に示します。
表 2‒3 トラブルが起こったときに組み込み DB が取得するトラブルシュート情報
取得情報 説明
メッセージログファイル Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool
\pdlog1,pdlog2 UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/
pdlog1,pdlog2
組み込み DB が出力するメッセージです。トラブル時には,バックアッ プを取得してください。
コマンド実行時の標準出力,標準エラー出力 コマンドの出力情報,およびエラーメッセージです。コマンドを入力し た画面に表示されます。ファイルに残したい場合は,必要に応じてリダ イレクトしてください。
Windows の場合
Windows イベントログ UNIX の場合
syslog
組み込み DB が出力するメッセージです。
UNIX の場合は,OS のエディターで参照してください。syslog へのア クセスが集中すると,メッセージを出力できない場合があります。
退避コアファイル※
(UNIX の場合)
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/save/ファイ ル名
UNIX の場合に取得される,組み込み DB の関連プロセスのデータ,お よびスタック情報です。3 個までしか退避されないので,残しておきた い退避コアファイルは,バックアップを取得してください。
ファイル名の形式は「ajs2n」となります。nは退避コアファイルの通 し番号(1〜3)です。ただし,通し番号は付けられないことがあります。
アボート情報ファイル※ Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool\save\ファ イル名
UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/save/ファ イル名
アボート情報です。出力された場合は,バックアップを取得してくださ い。アボートコードだけなら任意のテキストエディターで参照できま す。ファイル名の形式は「abcode.サーバプロセスのプロセス ID」とな ります。
トラブル時のスナップ※ Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool\save\ファ イル名
UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/save/ファ イル名
トラブル時のスナップ情報です。出力された場合は,バックアップを取 得してください。ファイル名の形式は「ajs2n.deb」となります。nは トラブル時のスナップの通し番号(1〜3)です。ただし,通し番号は付 けられないことがあります。
共有メモリーダンプファイル※ Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool
\pdshmdump\ファイル名
組み込み DB が共有メモリーに保持するデータです。出力された場合 は,バックアップを取得してください。ファイル名の形式は「ajs2.rmb.
サーバプロセスのプロセス ID」となります。
取得情報 説明 UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/
pdshmdump/ファイル名
組み込み DB が共有メモリーに保持するデータです。出力された場合 は,バックアップを取得してください。ファイル名の形式は「ajs2.rmb.
サーバプロセスのプロセス ID」となります。
簡易ダンプファイル※ Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool\各サーバ 対応のディレクトリ\ファイル名
UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/各サーバ 対応のディレクトリ/ファイル名
組み込み DB が共有メモリーおよびプロセス固有メモリーに保持する データです。出力された場合は,バックアップを取得してください。
ファイル名は日付とプロセス ID を組み合わせた形式になります。
コマンドトレースファイル Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool
\cmdlog1,cmdlog2 UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/
cmdlog1,cmdlog2
実行したコマンド(組み込み DB が内部で生成するコマンドも含む)の 履歴情報です。任意のテキストエディターで参照するときは,バック アップを取得してください。
エラーログファイル Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool\errlog
\errlog1,errlog2 UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/errlog/
errlog1,errlog2
組み込み DB が出力する内部情報です。出力された場合は,バックアッ プを取得してください。
接続ユーザ情報ファイル Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool
\cnctusrinf UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/
cnctusrinf
組み込み DB 終了時の接続ユーザ情報です。任意のテキストエディター で参照してください。
接続ユーザ詳細ファイル Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool
\cnctusrdtl UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/
cnctusrdtl
取得情報 説明 排他資源管理テーブル情報ファイル
Windows の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ\spool\pdlckinf
\出力日時.mem UNIX の場合
組み込み DB 運用ディレクトリ/spool/pdlckinf/
出力日時.mem
組み込み DB の排他制御でデッドロック,排他待ちタイムアウト,また は排他資源管理テーブル不足エラーが発生したときのユーザ情報です。
任意のテキストエディターで参照してください。出力された場合は,
バックアップを取得してください。
注※
組み込み DB のサーバプロセスが異常終了したときに出力されるトラブルシュート情報です。組み込み DB のサーバプロセスが異常終了したことは,メッセージ KFPS01820-E の出力によって確認できま す。メッセージ KFPS01820-E からはサーバ名,プロセス ID,終了状態(end state)を確認できま す。ただし,次に示す場合,トラブルシュート情報は出力されません。
• 終了状態(end state)の最初が c または d で始まる場合,トラブルシュート情報は出力されません。
• 終了状態(end state)が Windows の場合は 007f,UNIX の場合は 0009 であれば,アボート情 報ファイル,退避コアファイル,および共有メモリーダンプファイルは出力されません。
(3) トラブルが起こったときの組み込み DB の処理
トラブルが起こったときの組み込み DB の処理について説明します。
(a) 組み込み DB が異常終了したときのシステムの回復
組み込み DB が異常終了した場合,トラブルの原因を取り除いたあとに組み込み DB を再開始すると,組 み込み DB はシステムの状態をトラブル発生時点まで回復します。
(b) 組み込み DB が連続して異常終了したときの処理
組み込み DB が異常終了した場合,組み込み DB は再開始処理を実行します。ただし,30 分以内に 3 回 連続して組み込み DB が異常終了すると,組み込み DB は再開始処理を中止します。この場合,組み込み DB システム管理者はトラブルの原因を対策したあと,
ajsembdbstart
コマンドで組み込み DB を再開始し てください。(4) 組み込み DB の処理プロセスでトラブルが起こったときの対処方法
組み込み DB のプロセスに障害が発生すると,そのプロセスは異常終了します。このとき,組み込み DB は回復プロセスを起動してロールバック処理を実行します。そのあと,該当するプロセスが自動的に再起 動されるため,組み込み DB システム管理者が対処することはありません。ただし,トラブルの影響度に よっては組み込み DB が異常終了します。この場合,組み込み DB は自動的に再開始します。組み込み DB システム管理者はトラブルの原因を取り除いたあとに操作を再実行してください。