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Solaris ホスト:FC ストレージ向けのセットアップ

ファイバー チャネル経由の LUNを使用するようにSolarisホストをセットアップする場合は、次のタス クを実行します。

1.Sun StorEdge Traffic Manager(STMS)の構成(50ページ)

2.データを格納するLUNの準備(52ページ)

Sun StorEdge Traffic Manager ( STMS )の構成

ホスト上でSTMSを使用して LUNへのパスを管理する場合は、まずそれを構成する必要がありま す。

手順

1. 次の構成ファイルを編集して、STMSを有効にします。

Solaris 10:次のいずれかを実行します。

l [/kernel/drv/fp.conf]ファイルを編集して、mpxio-disableオプションを[はい]

から[いいえ]に変更します。

または

l 次のコマンドを実行します。

stmsboot -e

2. STMSの自動リストア機能を有効にして、障害が修復された後に、LUNをデフォルトのSP

にリストアすることをお勧めします。Solaris 10では、自動リストアはデフォルトで有効になって います。

3. オフライン時にNFS経由でSTMSをインストールする場合は、ターゲット ホストのルート フ ァイル システムを共有して、インストール ホストに対してNFS経由のルート アクセスを許可 します。target_hostで次のようなコマンドを使用し、target_hostのルート ファイル システムを共有して、installer_hostにルート アクセス権を与えます。

share -F nfs -d ‘root on target_host‘ -o ro,rw=installer host,root=installer_host /

パッケージのベース ディレクトリ(デフォルトは /opt)はrootファイル システムの一部では ないため、このディレクトリについてもrootアクセスで共有する必要があります。

4. 最適なパフォーマンスとフェイルオーバー保護を実現するため、ロード バランシング ポリシーを ラウンド ロビンに設定することをお勧めします。

setting load-balance=”round-robin”

データを格納する LUN の準備

LUNを未フォーマットのディスクまたは未フォーマットのボリュームとして使用しない場合は、Solaris からLUNにデータを送信する前に、Solarisオペレーティング システムのドキュメントの説明に従って 次のタスクを実行する必要があります。

手順

1. LUNのパーティションを作成します。

2. パーティションにファイル システムを作成してマウントします。

次のステップ

これで、データをLUNに移行するか、またはホストでLUNの使用を開始することができます。データ をLUNに移行する場合は、FCまたはiSCSIデータのストレージ システムへの移行(81ページ)

に進みます。

データを格納するLUNの準備 79

FC または iSCSI データのストレージ システムへの移行

手動コピーを使用するか、アプリケーション固有のツールがあればそれを使用して、FCまたはiSCSI ディスクのデータをストレージ システムに移行できます。本章は、次のトピックで構成されています。

l FCまたはiSCSIデータの移行の環境と制限事項... 82

l iSCSIディスク データの移行...82

FCまたはiSCSIデータのストレージ システムへの移行 81

FC または iSCSI データの移行の環境と制限事項

次の表に、FCまたはiSCSIデータの手動コピーによる移行とアプリケーション ツールによる移行に必 要な環境を示します。

表 5 移行の環境

コンポーネント 要件

Unityストレージ 移行するLUNに存在するデータを収容でき、そのデ

ータの増加に対応できるサイズがあるLUN

ホスト 移行するデータを収めたLUNへのアクセス権および

移行したデータを収めるLUNのアクセス権を持つ1 台のホスト

LUN 全体をストレージシステム共有に移行するローカルの

FCまたはiSCSIストレージ デバイスまたは接続FC

またはiSCSIストレージ デバイスにある1つのLUN 手動コピーによる移行で発生するダウンタイムは、LUNからストレージ システムLUNにデータをコピ ーするために要する時間に比例します。アプリケーション固有のツールによる移行では、手動コピーに よる移行の場合よりもダウンタイムが短くなります。

iSCSI ディスク データの移行

iSCSIデータをストレージ システムLUNに移行するには、次のタスクを実行します。

1.新しいストレージ システムLUNにホストまたは仮想マシンを接続する(82ページ)

2.データの移行(82ページ)

新しいストレージ システム LUN にホストまたは仮想マシンを接続する

手順

1. 各ホストまたは各仮想マシンでLUNへのアクセスを必要とするイニシエーターを、新しい

LUNを持つiSCSIインターフェイス(ターゲット)に接続するように構成します。手順は、

Windowsホスト:iSCSIインターフェイスに接続するための構成(17ページ)(Windows ホストまたはWindows仮想マシンの場合)またはLinuxホスト:iSCSIストレージ向けの セットアップ(47ページ)(Linuxホストの場合)を参照してください。

2. データを受け取ることができるように新しいLUNを準備します。手順はWindowsホスト:

iSCSIまたはFCのLUNを使用するためのセットアップ(27ページ)(Windowsホストの 場合)またはLinuxホスト:iSCSIストレージ向けのセットアップ(47ページ)(Linuxホス トの場合)を参照してください。

データの移行

手順

1. 移行するデータを収めたデバイス(LUN)を、ホストや仮想マシンのアプリケーションでアクテ ィブに使用している場合は、そのアプリケーションを安全に停止します。

2. 該当のデバイスから新しいストレージ システムLUNにデータをコピーするうえで最適な方法

Windowsホストの場合、この方法は簡単なカット アンド ペースト操作やドラッグ アンド ドロ ップ操作であることも考えられます。

3. コピー処理の完了後、次の手順を実行します。

Windowsホストでの手順

a.一時的なドライブ レターをLUNに割り当てます。

b.データをコピーしたLUNに、それまで使用していたドライブ レター文字を割り当てます。

Linuxホストでの手順

a.デバイス上の元のファイル システムをマウント解除します。

b.データを収めた新しい場所を反映して、ホストのマウント テーブルを調整します。通常、

このマウント テーブルは[/etc/fstab]にあります。

c.[mount -a]コマンドまたは類似のコマンドを使用して、新しいLUNをマウントします。

4. ホスト上のアプリケーションを再起動します。

データの移行 83

ブロック ホストの一般タスク

本章は、次のトピックで構成されています。

l ホストLUN IDの変更... 86

ブロック ホストの一般タスク 85