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これで、データをLUNに移行するか、またはホストでLUNの使用を開始することができます。データ をLUNに移行する場合は、FCまたはiSCSIデータのストレージ システムへの移行(81ページ)

に進みます。

iSCSI セッションのトラブルシューティング

ホストがiSCSIターゲット( iSCSIインターフェイス)へのログインを試行した際に接続エラーが表示

された場合や、ターゲットのLUNが認識されない場合は、イニシエーターとターゲット間のiSCSIセ ッションに問題が発生している可能性があります。

セッションを確立できない場合や、セッションから予想外の結果が返された場合は、次の手順に従っ てください。

手順

1. IPアドレスを指定して[ping]コマンドを実行し、ホストからターゲットのIPアドレスへの接

続を確認します。

IPアドレスを使用すると名前解決の問題を回避できます。

UnisphereでターゲットのIPアドレスを検索するには、[ストレージ] > [ブロック] > [iSCSI インターフェイス]を選択します。

一部のスイッチは、ワークロードが高いときに意図的にpingパケットをドロップさせたり、その 優先順位を下げます。ネットワーク トラフィックの量が多いときにpingテストが失敗する場合 は、スイッチの設定を確認し、pingテストが有効であることを確認してください。

2. ホスト ルーティングの構成を確認するには、Unisphereで、[設定] > [アクセス] > [ル ーティング]を選択します。

3. ホストで、iSCSIイニシエータ サービスが開始されたことを確認します。

iSCSIインターフェイスのiSCSIサービスは、システムの電源をオンにすると開始されます。

4. Microsoft iSCSIイニシエータで、ターゲット ポータルについて次の事項を確認します。

l ホストのLUNがあるストレージ システムのiSCSIインターフェイスのIPアドレスまたは DNS名。

PowerPathまたはWindowsネイティブ フェイルオーバーを実行するホストでは、ターゲ

ット ポータルに2つのIPアドレスがあります。

l ポートは3260(iSCSIトラフィックのデフォルトの通信ポート)。

5. イニシエーターのIQN(iSCSI Qualified Name)およびターゲットのiSCSIインターフェイス 名が、規定に従ったグローバルに固有なiSCSI名であることを確認します。

IQNはグローバルに固有なIDでなければならず、最大223のASCII文字を使用できま す。

Linuxホスト イニシエーターの場合:このIQNは[iscsiadm -m node]コマンドで確認

できます。このコマンドを使用すると、各iSCSIイニシエーターのIPアドレスとそれに関連する iqnが一覧表示されます。

Solarisホスト イニシエータの場合:このIQNはiscsi list initiator-nodeコマンドで確認で きます。

6. オプションのCHAP認証を使用している場合は、次の2つのシークレットを同じ値に再設定 して、これらを必ず同一にしておきます。

l ホストのiSCSIソフトウェア内ホスト イニシエータのシークレット。

l iSCSIインターフェイス上のiSCSIインターフェイスのシークレット。

7. オプションの双方向CHAP認証を使用している場合は、次の2つのシークレットを同じ値に 再設定して、これらを必ず同一にしておきます。

l ホストのiSCSIソフトウェア内ホスト イニシエータのシークレット。

iSCSIセッションのトラブルシューティング 53

l iSCSIインターフェイス上のiSCSIインターフェイスのシークレット。Unisphereの[アクセ ス設定]ページのCHAPセクション([設定] > [アクセス] > [CHAP])で、このシ ークレットを確認できます。

FC 経由 LUN ストレージを使用するための Windows または Mac OS ホストのセットアップ

この章では、FC経由LUNストレージを使用するようにWindowsまたはMac OSホストをセット アップする方法について説明します。次のトピックで構成されています。

l ホストをセットアップするための要件... 56

l VSS HWプロバイダーの概要...56

l Windowsホスト:FC経由でのマルチパス管理ソフトウェアの使用...57

l ホスト向けのFC LUNの構成...58

l Windowsホスト:FC LUN向けのセットアップ...58

l Windowsホスト:FC LUNへの接続... 60

l Windowsホスト:iSCSIまたはFCのLUNを使用するためのセットアップ... 62

l Mac OSホスト:FC LUN向けのセットアップ... 64

FC経由LUNストレージを使用するためのWindowsまたはMac OSホストのセットアップ 55

ホストをセットアップするための要件

Unityストレージを使用するようにホストをセットアップする前に、これらのシステムおよびネットワーク

要件を満たす必要があります。

Unityストレージを使用するようにホストをセットアップする前に、次のストレージ システムおよびネット

ワーク要件を満たしている必要があります。

システム要件

ストレージ システムにアクセスするようにホストを構成する前に、次の要件を満たしていることを確認 します。

次のタスクを実行してから、ホストをストレージ システムに接続してください。

l [初期構成]ウィザードを使用してシステムをインストールし、構成します。

l UnisphereまたはCLIを使用して、ストレージ システム上のNASサーバーまたはインターフェイ

ス、あるいはiSCSIまたはFC(ファイバー チャネル)LUNを構成します。

SAN の要件

FC LUN、またはUnityシステム上のVMware VMFSおよびブロックVvolデータストアにホストを 接続するには、そのホストが、ストレージ システムを含むSAN環境に存在し、SAN上でホストと VNXeが互いに認識されるようにゾーニングされている必要があります。マルチパス環境では、ホスト

用の各Unity FC LUNに2つのパスを関連づける必要があります。これらの2つのパスは、高可

用性を確保するために、それぞれ異なるスイッチに存在している必要があります。

パス管理 SAN の要件

ホストとUnityシステムの間に高可用性SANを実装する場合、次の点に留意します。

l LUNまたはVMware VMFSデータストアが、両方のSPで認識されます。

l 1つのLUNに複数のパスを構成できます。それらのパスは同じSP上の別々の物理ポートに 関連づけられている必要があります。

l 各LUNは、すべてのホストに対して同じLUN IDで提供される必要があります。

ホストが両方のSPに接続されており、必要なマルチパス ソフトウェアがある場合は、ストレージ シス テムへのホストの直接接続がサポートされます。

VSS HW プロバイダーの概要

VSS HWプロバイダーはWindowsサービスとして実行され、Microsoft VSS(ボリューム シャドウ

コピー サービス)とストレージ システムとのインターフェイスとなります。VSS HWプロバイダーを使用す ると、VSSに対応したバックアップ アプリケーションなどのVSSリクエスター アプリケーションからiSCSI

およびFC LUNのスナップショットを作成できます。

Microsoft VSS

VSSはWindows Server 2003 R2、Windows Server 2008、Windows Server 2012のバッ クアップ フレームワークを提供するもので、データのポイント イン タイム コピーであるスナップショット

ド アプリケーションと統合されているため、シャドウ コピーの作成やシャドウ コピーへのアクセスをフロン トエンド アプリケーションから行うことができます。

VSSアーキテクチャにはVSSプロバイダーが含まれます。VSSプロバイダーはシャドウ コピーを作 成、管理し、ストレージ プラットフォーム(ハードウェア ベースのプロバイダー)またはホスト オペレーテ ィング システム(ソフトウェア ベースのプロバイダー)上のポイント イン タイム イメージング機能へのイ ンターフェイスとして機能します。Unity VSS HWプロバイダーはハードウェア ベースのプロバイダー で、Unity iSCSIおよびFCインターフェイス上のiSCSIやFC LUNと、Windows Server 2003 R2、Windows Server 2008、Windows Server 2012ホスト上のVSSサービスと直接連携し て、一貫したシャドウ コピーの作成とアドレス指定を実現します。

Unity VSS HWプロバイダーはハードウェア ベースのプロバイダーであるため、ホストのCPUやメモリ

の負荷が軽減されます。また、複数ボリュームのシャドウ コピーを同時に作成しなければならない環 境でも、より効率的に機能します。

VSSの詳細については、Microsoftのドキュメントを参照してください。