ネイティブのマルチパス フェイルオーバーが LUN へのパスをすべて認識していることを確認する
マルチパス フェイルオーバーを使用している場合は、次の手順に従います。
手順
1. LUNの再スキャン:
ioscan -NfC disk|
insf -e
2. ホストで使用可能なLUNを表示します。
ioscan -NfnC disk
3. ストレージ システムへのパスがすべてCLAIMEDであることを確認します。
ioscan -NkfnC lunpath
データを格納する LUN の準備
LUNを未フォーマットのディスクまたは未フォーマットのボリュームとして使用しない場合は、HP-UX からLUNにデータを送信する前に、HP-UXオペレーティング システムのドキュメントの説明に従って 次のタスクを実行します。
手順
1. LUNをHP-UXが認識できるようにします。
2. LUN上にボリューム グループを作成します。
㽷
Linux iSCSIドライバは、ホスト内のすべてのNIC(ネットワーク インタフェース カード)に同じ名前
を付けます。この名前は、個々のNICではなくホストを示すものです。これは、同じホストから複数 のNICが同じサブネット上の iSCSIインターフェイスに接続されている場合、1つのNICだけが実際 に使用されることを意味します。その他のNICはスタンバイ モードです。ホストは最初のNICが故 障した場合のみ、他のNICの1つを使用します。
iSCSIストレージ システムに接続されている各ホストのイニシエータ(NIC)は、固有のiSCSIイニ
シエータ名を持つ必要があります。ホストNICのiSCSI イニシエータ名を確認するには、open-iscsiドライバに対して/etc/iscsi/initiatorname.iscsiを使用します。 iSCSIインターフェイスに接 続されている複数のホストで同じiSCSIイニシエーター名が使用されている場合は、イニシエーター 名を固有の名前にする方法についてLinuxプロバイダーにお問い合わせください。
Linux [open-iscsi]ドライバを構成するには、次の手順に従います。
㽷
EMCオンライン サポートのWebサイトにある「EMC Host Connectivity Guide for Linux」に は、[open-iscsi]ドライバの構成に関する最新情報が記載されています。
手順
1. ストレージ システムのUnisphereの[iSCSIインターフェイス]ページ([ストレージ] > [ブ
ロック] > [iSCSIインターフェイス])で、ホスト イニシエーターの接続先ストレージ システ
ムiSCSIインターフェイス(ターゲット)のIPアドレスを確認します。
2. CHAP認証が有効になっている iSCSIインターフェイスに接続しているLinuxイニシエータ
ーについては、LinuxホストのiSCSIサービスを停止します。
3. viなどのテキスト エディタで、/etc/iscsi/iscsi.confファイルを開きます。
4. 次の表に一覧表示されているように、iSCSIドライバ構成ファイルで推奨される変数設定の 前のコメントを解除(#記号を削除)します。
表 3 Open-iscsiドライバの推奨設定
変数名 デフォルト設定 推奨設定
node.startup manual auto
node.session.iscsi.InitialR2T × 可 node.session.iscsi.ImmediateDat
a
可 ×
node.session.timeo.replacment_t imeout
120 120
㽷
輻輳したネットワークでは、この値を600には増やすこともできます。ただし、この時 間はnode.conn[0].timeo.timeo.noop_out_intervalと node.conn[0].timeo.timeo.noop_out_timeを合わせた時間よりも 長くなる必要があります。
node.conn[0].timeo.timeo.noop_o ut_interval
10 輻輳したネットワークではより低い値を設定This value should not exceed the values in
node.session.timeeo.replacement_timeout.
表 3 Open-iscsiドライバの推奨設定 (続き)
変数名 デフォルト設定 推奨設定
node.conn[0].timeo.timeo.noop_o ut_timeout
15
5. 再起動時および電源投入時にiSCSIサービスを自動的に開始するには、iSCSIサービス の実行レベルを345に設定します。
6. Red Hat 5以降についてはiscsiadmコマンドを、SuSE 10以降についてはYaSTを使 用して、接続するホストを検出しログインします。
検出を実行する必要があるのは1つのIPアドレスだけです。ストレージ システムでは、他方
のiSCSIターゲット(2番目のiSCSIインターフェイスに構成されている場合)も返されるか
らです。
7. open-iscsiドライバのイニシエータで、オプションのCHAP認証を構成します。
[Red Hat 5以降の場合:]
[iscsiadm]コマンドを使用して次の処理を実行します。
オプションのイニシエータCHAPの場合:
a. CHAPを認証方法として有効化します。
b.イニシエーターのユーザー名をイニシエーターのIQNに設定します。これは[iscsiadm -m node]コマンドで確認できます。
c.イニシエーターのシークレット(パスワード)を、ストレージ システムのホスト イニシエーター に入力したものと同じシークレットに設定します。
オプションの双方向CHAPの場合:
a.ユーザー名(username_in)をイニシエーターのIQNに設定します。これは[iscsiadm -m node]コマンドで確認できます。
b.ターゲットのシークレット(password_in)を、 iSCSIインターフェイスに入力したものと同 じシークレットに設定します。
[SuSE 10以降の場合:]
YaSTを使用して、open-iscsiドライバのイニシエータに以下の処理を実行します。
オプションのイニシエータCHAPの場合:
a.着信認証を有効にします。
b.イニシエーターのCHAPユーザー名をイニシエーターのIQNに設定します。これは
[iscsiadm -m node]コマンドで確認できます。
c.ストレージ イニシエーターのCHAPパスワード(シークレット)を、システムのホスト イニシ エーターに入力したものと同じシークレットに設定します。
双方向CHAPの場合:
a.送信認証(双方向CHAP)を有効にします。
b.双方向CHAPのユーザー名をイニシエーターのIQNに設定します。これは[iscsiadm -m node]コマンドで確認できます。
c.ターゲットのイニシエーターのパスワード(シークレット)を、 iSCSIインターフェイスに入力 したものと同じシークレットに設定します。
8. 使用するドライバ パラメータ モデルを見つけ、構成ファイルの例に示されているように構成し ます。
Linux iSCSIイニシエータ ソフトウェアの構成 49
9. iSCSIサービスを再開します。
LUN を使用するための Linux ホストのセットアップ
Linuxオペレーティング システムのドキュメントの説明に従って、次のタスクを実行します。
手順
1. LUN IDを検索します。
a. Unisphereで、[ストレージ] > [] > [ブロック]を選択します。
b. LUNで、[編集]を選択します。
c.[プロパティ]ウィンドウで、[アクセス] > [アクセスの詳細]を選択してLUN IDを判 別します。
2. ホスト上でLUNのパーティションを作成します。
3. パーティションにファイル システムを作成します。
4. ファイル システムのマウント ディレクトリを作成します。
5. ファイル システムをマウントします。
結果
これで、LinuxホストとLUNのファイル システム間でリードやライトを実行できます。