8. 属性マクロ
8.1. コードシーケンスマクロ (Code Sequence Macro)
表8-1は、コードシーケンス属性の項目の中にカプセル化される属性のデフォルト集合を明記する。これ らの属性はコードシーケンスマクロを構成する。
注:
指示「「コードシーケンスマクロ」の表8-1を挿入する」は、表8-1の属性が、項目のシーケンスの属 性集合の仕様に含まれていることを示す簡潔な方法として IOD で使用されるかもしれない。コード シーケンスデータ要素(値を定義するコンテキストグループなど)における付加制約は、「「コードシ ーケンスマクロ」の表8-1を挿入する」の指示に追加されるかもしれない。
このセクションのデフォルト仕様は、シーケンス項目またはコードシーケンス属性またはIODの適用範囲 内で、シーケンス項目またはコードシーケンス属性またはIODの適用範囲内で定義される対応する仕様に よって、置き換えられる。追加の属性はマクロの例示によって同様に明記されることがある。
基本符号化登録属性は符号化登録を完全に定義する。符号がそれから選択された表を伝達することが望ま れる場合には、任意選択の強化符号化モード属性が同様に送られることがある。
表8-1 Common Attribute Set for Code Sequence Attributes (Invoked as “Code Sequence Macro”) コードシーケンス属性に対する共通属性集合 (「コードシーケンスマクロ」として呼び出される)
No. Attribute Name Tag VR VM Type
BASIC CODED ENTRY ATTRIBUTES 基本符号化登録属性
1 Code Value コード値
(0008,0100) SH 1 1
2 Coding Scheme Designator コード化体系指示子
(0008,0102) SH 1 1
3 Coding Scheme Version コード化体系版
(0008,0103) SH 1 1C 4 Code Meaning
コードの意味
(0008,0104) LO 1 1 ENHANCED ENCODING MODE
強化符号化モード
5 Context Identifier コンテキスト識別子
(0008,010F) CS 1 3
6 Context UID コンテキストUID
(0008,0117) UI 1 3 7 Mapping Resource
マッピング資源
(0008,0105) CS 1 1C 8 Context Group Version
コンテキストグループ版
(0008,0106) DT 1 1C 9 Context Group Extension Flag
コンテキストグループ拡張フラグ
(0008,010B) CS 1 3
10 Context Group Local Version コンテキストグループ局所版
(0008,0107) DT 1 1C 11 Context Group Extension Creator UID
コンテキストグループ拡張作成者UID
(0008,010D) UI 1 1C
8.1.1. コードシーケンス属性の説明
M01-01 Code Value (コード値) 8.1.2.1 を参照。
M01-02 Coding Scheme Designator (コード化体系指示子) 8.1.2.2 を参照。
M01-03 Coding Scheme Version (コード化体系版)
8.1.2.2を参照。「Coding Scheme Designator (0008,0102)」の値が「Code Value (0008,0100)」を 曖昧さなく識別するために十分でない場合には必要。
M01-04 Code Meaning (コードの意味) 8.1.2.3を参照。
M01-05 Context Identifier (コンテキスト識別子) 8.1.2.6を参照。
M01-06 Context UID (コンテキストUID) 8.1.2.6を参照。
M01-07 Mapping Resource (マッピング資源)
8.1.2.4を参照。「Context Identifier (0008,010F)」が存在する場合は必要。
M01-08 Context Group Version (コンテキストグループ版)
8.1.2.5を参照。「Context Identifier (0008,010F)」が存在する場合は必要。
M01-09 Context Group Extension Flag (コンテキストグループ拡張フラグ)
コード値/コード化体系/コードの意味が「Context Identifier (0008,010F)」で特定されたコンテ キストグループの私的拡張であるか否かを示す。8.1.2.7を参照。
列挙値: “Y”、 “N”
M01-10 Context Group Local Version (コンテキストグループ局所版)
8.1.2.7を参照。「Context Group Extension Flag (0008,010B)」の値が“Y”である場合は必要。
M01-11 Context Group Extension Creator UID (コンテキストグループ拡張作成者UID) コンテキストグループへの拡張を作成した人または組織を識別する。8.1.2.7を参照。
8.1.2. コードシーケンス属性の補足説明
8.1.2.1. Code Value (コード値)
「Code Value (0008,0100)」は、「Coding Scheme Designator (0008,0102)」および「Coding Scheme Version (0008,0103)」によって指定されるコード化体系内で曖昧さがない識別子である。
注:
コード値は、通常自然言語ストリング、例えば、"T-04000"ではない。
8.1.2.2. Coding Scheme Designator and Coding Scheme Version (コード化体系指示子およびコード化体系版)
属性「Coding Scheme Designator (0008,0102)」は、期間のコードが定義されるコード構成を特定する。
DICOM情報交換で使用される標準コード化体系指示子は、「DICOM PS3.16-2011」に記載されている。
他のコード化体系指示子は、個人的なものと同様に公のコード化体系のために、使用されるかもしれない。
SOP インスタンスで使用されるコード化体系指示子の更なる識別は、「Coding Scheme Identification
Sequence (0008,0110)」で提供されるかもしれない。(セクション【C.12】参照)
注:
1. DICOMで使用される典型的なコード化体系は、DICOM定義コードCDCM"、SNOMEDのた
めの"SRT"、およびLOINCのための"LN"を含んでいる。
2. "99"で始まるコード化体系指示子とコード化体系指示子"L"は、プライベートかローカルのコード 化体系になるようにHL7 V2で定義される。
3. コード化された用語の使用を定義するほとんどのIODsは、「Baseline Context Groups」の交換 か「Defined Context Groups」の拡張を通じ、プライベートコードとコード化体系の使用に備え る。そのようなプライベートコード使用をサポートするシステムは、他のシステムによるプライ ベートコードの相互運用をサポートするためにコード化体系指示子のセット、コード値、および コード意味の構成にメカニズムを提供しなければならない。
4. ローカルまたは、標準的でないコード化体系がコード化体系識別シーケンスで特定されることが 強く勧められる。
「Code Value(コード値)(0008,0100)」または「Code Meaning(コード意味)(0008,0104)」の曖昧さ を解決する必要ある場合、コード化体系のバージョンを識別するために、属性「Coding Scheme Version
(コード化体系版)(0008,0103)」が使用できる。「Coding Scheme Version (0008,0103)」は、コード化体 系の下位互換性の改定のためには要求されない。何故なら「Coding Scheme Designator(コード化体系
指示子)(0008,0102)」が責任ある組織から現在公表されているコード化体系全体を識別しているからであ
る。
注:
1. 「SNOMED Coding Scheme Designators 99SDM」、「SNM3」、および「SRT」の議論に関して
「DICOM PS3.16-2011」を参照。
2. 「ICD-10」は例えば、「ICD-9」の後方互換改訂ではなく、したがって、それは、異なったコー
ド化体系指示子であって、単に異なったコード化体系版ではない。
8.1.2.3. Code Meaning (コードの意味)
「Code Meaning (コード意味)(0008,0104)」は、人に対して意味を持つテキストであり、「Code Value
(コード値)」と「Coding Scheme Designator(コード化体系指示子)」の組み合わせで定義される用語の 意味を伝える。そのような意味は、コード化体系の辞書では”looked up(照会)”となるリ得るが、そのよ うな辞書にアクセスできないアプリケーションの便宜のために符号化される。特定の「Coding Scheme Designator (0008,0102)」と「Code Value (0008,0100)」に関し、「Code Meaning (0008,0104)」に対して いくつかの代替値が定義されるかもしれないことに注意することが望ましい。これらは同じ言語の同義語、
または「Coding Scheme(コード化体系)」の他言語への翻訳であるかもしれない。したがって、「Code Meaning (0008,0104)」の値は、キー、インデックス、決定値としては、決して使用してはならず、むし ろ「Coding Scheme Designator (0008,0102)」と「Code Value (0008,0100)」の組み合わせが使用される。
「Code Meaning (0008,0104)」は、純粋に注釈的、記述的属性であり、このことは、「Code Meaning
(0008,0104)」が任意の自由テキストで満たされて良いことを暗に伝えている。「Coding Scheme」または
選択された言語での翻訳から入手できる値が使われなければならない。
8.1.2.4. Mapping Resource (マッピング資源)
「Mapping Resource (0008,0105)」の値は、値セットを指定するコンテキストグループを指定するメッセ ージ/専門用語のマッピング資源を指示する。「Mapping Resource (0008,0105)」の値の定義用語は以下の 通り。
"DCMR" = "DICOM Content Mapping Resource"
"SDM" = "SNOMED DICOM Microglossary" (退役)
「DICOM PS3.16-2011」はDICOM Content Mapping Resource(DCMR)を明示する。
注:
別の方法で指定されない場合、DCMR は、この標準で指定されたすべてのコンテキストグループ とテンプレートの源である。
8.1.2.5. Context Group Version (コンテキストグループ版)
「Context Group Version (0008,0106)」は、「Context Identifier (0008,010F)」によって特定されたコン テキストグループの版を伝える。この属性は、VR値DTを使用するが、「DICOM PS3.16-2011」で定義 されたコンテキストグループに関してコンテキストグループ版の精度は、時間帯のオフセットは使用せず、
1日に制限される。
8.1.2.6. Context Identifer and Context UID (コンテキスト識別子とコンテキストUID)
「Context Identifier (0008,010F)」の値は、「Code Value (0008,0100)」と「Code Meaning (0008,0104)」
の値が選択されたから、あるいは、「Code Value (0008,0100)」と「Code Meaning (0008,0104)」がプラ イベートなコンテキストグループ拡張子として加えられて、「Mapping Resource (0008,0105)」によって 定義されたコンテキストグループを特定する。(セクション【8.7】参照)
コンテキスト識別子属性は、VR値CSを使用し、「DICOM PS3.16-2011」で定義されたコンテキストグ ループのために、値は、先行ゼロがなく、ストリングに"CID"を含んでいない、ケタのストリングとして のコンテキストグループ識別子である。
「Context UID (0008,0117)」の値は唯一コンテキストグループを特定する。「DICOM PS3.6-2011」参照。
注:
Privately defined Context Groups are not identified by Context Identifier and Mapping Resource.
8.1.2.7. Context Group Extensions (コンテキストグループ拡張)
「Context Group Extension Flag (0008,010B)」は、コンテキストグループの私的拡張からの選択として コード値/コードの意味ペアを指示するために使用されるかもしれない。コンテキストグループ拡張フラ グが存在し、“Y”の値を持つなら、「Context Group Extension Creator UID (0008,010D)」は、コンテキ ストグループへの拡張を引き起こした人か組織を特定するのに使用されるものとする。「Context Group Local Version (0008,0107)」は、私的拡張を含むコンテキストグループの実行詳細の私的バージョン日時 を伝える。
注:
1. これらの属性はオリジナルのコンテキストグループバージョンに関して参照の整合性を保持し ている間、コードセットを便利に拡張するための実施の手段を提供する。
2. 「Context Group Local Version (0008,0107)」のローカルに定義した(個人的な)値は、通常、
標準メッセージ特定される「Context Group Version (0008,0106)」の基準値/コンテキストグル ープで定義する用語「Mapping Resource」より最近の期日である。