第 5 章 より進んだ録音機能
より効率よく、より高度な演奏データを録音するために、
KF-90 には 4 章の「演奏の録音と保存」で紹介した機能の 他にも、いろいろな録音機能があります。
録音方法を選ぶ
KF-90 では以下の 4 種類の録音方法が可能です。
通常は、以前に録音した音を消しながら、新しい音を録音し ていく「リプレース・レコーディング」を使用しますが、そ の他の録音方法を組み合わせることで、より簡単に曲を録音 することができます。
• リプレース・レコーディング
通常の録音方法です。以前に録音した音を消しながら、
新しい音を録音していきます。
• ミックス・レコーディング(P.116)
以前に録音した音を消さずに、音を重ねて録音します。
• ループ・レコーディング(P.116)
指定した小節間を、音を重ねながら繰り返し録音しま す。
繰り返し同じ区間を録音しながら、異なるパーカッショ ン音色を重ねるなど、リズム・パートを作るときに便利 です。
• パンチ・イン・レコーディング(P.117)
録音した演奏を聴きながら、指定した区間だけ録音をや り直すことができます。
※ 電源を入れた直後は、リプレース・レコーディングが選 ばれています。
録音方法の選び方
1. [Composer Navigator]ボタンを押します。
「コンポーザー・ナビ画面」が表示されます。
fig.05-01.j
2. <録音設定>にタッチします。
次のような「録音設定画面」が表示されます。
fig.05-02.j
3. <録音モード>の にタッチして、録音方 法を選びます。
表示 録音方法
リプレース リプレース・レコーディング ミックス ミックス・レコーディング ループ ループ・レコーディング
オート・パンチ・イン / アウト マーカーをつけた区間をパンチ・イ ン・レコーディング
マニュアル・パンチ・イン / アウト ペダルを踏んだところからパンチ・
イン・レコーディング
テンポ 録音した曲のテンポに変化をつける ことができます。123 ページをご 覧ください。
<戻る>にタッチすると、コンポーザー・ナビ画面に戻 ります。
第 5 章 より進んだ録音機能
■ 録音済みの音を消しながら録音する
(リプレース・レコーティング)
以前に録音した音を消しながら録音をしていく方法を「リプ レース・レコーディング」といいます。電源を入れた時に は、この方法に設定されています。
1. 録音設定画面(P.115)で<リプレース>を選びま す。
<戻る>にタッチすると、元の画面に戻ります。
リプレース・レコーディングの状態になります。
第 4 章(P.97)の録音方法や、「16 パートを使って多 重録音する(16 トラック・シーケンサー)」(P.118)
などの操作に従って、演奏を録音してください。
■ 録音済みの音を消さずに重ねて録音 する(ミックス・レコーディング)
以前に録音した演奏の上に音を重ねて録音することができま す。この方法を「ミックス・レコーディング」といいます。
1. 録音設定画面(P.115)で<ミックス>を選びます。
<戻る>にタッチすると、元の画面に戻ります。
録音方法がミックス・レコーディングに変わります。
「録音をやり直す」(P.101)や、「16 パートを使って多 重録音する(16 トラック・シーケンサー)」(P.118)
などの操作に従って、演奏を録音してください。
※ ミックス・レコーディングが終わったら、通常のリプ レース・レコーディングの状態に戻しておきましょう。
■ 同じ区間を繰り返し録音する
(ループ・レコーディング)
指定した区間を、音を重ねながら何度も繰り返して録音する ことができます。このような録音方法を「ループ・レコー ディング」といいます。リズム・パートを録音するときに便 利です。
例えば、この方法で 4 小節間のループ・レコーディングに します。最初にバス・ドラムを録音し、次にスネア・ドラ ム、次にハイ・ハット・・・と 4 小節ずつ繰り返し音を重 ねていきます。4 小節のリズム・パターンを録音し終えた ら、「小節をコピーする」(P.125)の操作で、その4小節を 必要な回数だけコピーすれば、リズム・パートが簡単にでき あがります。
1. 録音する区間の前後にマークAとマークB をつけま す。
「曲中にマークをつける」(P.90)をご覧ください。
まだ何も録音していない場合は、必要な小節分を「空レ コーディング」してからマークをつけます。
2. 録音設定画面(P.115)で<ループ>を選びます。
<戻る>にタッチすると、元の画面に戻ります。
録音方法がループ・レコーディングに変わります。
3. Rec[ ]ボタンを押します。
トラック・ボタン(P.98)が表示されます。
4. 録音するトラック・ボタンにタッチします。
録音待機状態になります。
5. Play[ ]ボタンを押して、録音を始めます。
マーク A をつけた小節から録音が始まります。
マーク B まで進むと、マーク A に戻り録音が続きます。
繰り返し録音するごとに、演奏した音が重なっていきま す。
6. Stop[ ]ボタンを押すと、録音が止まります。
※ ループ・レコーディングが終わったら、録音設定画面
(P.115)で通常のリプレース・レコーディングの状態
空レコーディングとは
空レコーディングは、何も演奏せずに空白の小節を録音 することです。
1. 曲のテンポと拍子を決めます。
2. Rec[ ]ボタンを押してから、Play[ ]ボ タンを押します。
Rec[ ]ボタンと Play[ ]ボタンのランプが点 灯し、録音が始まります。
3. 何も演奏しないで、必要な小節数だけ録音した ら、Stop[ ]ボタンを押します。
Rec[ ]ボタンと Play[ ]ボタンのランプが消 灯し、録音が止まります。
ループ・レコーディングのショート・カット
次の方法でもループ・レコーディングの設定にすること ができます。1. 録音する区間の前後にマーク A とマーク B をつ けます。
「曲中にマークをつける」(P.90)をご覧ください。
まだ何も録音を行なっていない場合は、必要な小節分 を「空レコーディング」してからマークをつけます。
2. マーク画面(P.90)の<繰返し>のアイコンに タッチします。
これで、録音方法がループ・レコーディングになりま した。
演奏を録音してください。
第 5 章 より進んだ録音機能
第5章
■ ある区間の録音をやり直す
(パンチ・イン・レコーティング)
録音した演奏を聴きながら、指定した区間だけ録音をやり直 すことができます。
この録音方法を「パンチ・イン・レコーディング」といいま す。
メロディの一部分だけ録音をやり直したいときなど、すでに 録音した他の演奏部分を聞きながら、あるパートの指定の位 置だけ再録音できるので便利です。
パンチ・イン・レコーディングには、次の 2 つの方法があ ります。
• マーク A とマーク B で指定した区間を録音する
(オート・パンチ・イン/アウト)
あらかじめ、録音をやり直したい区間にマーク A とマーク B をつけておきます。「パンチ・イン・レコーディング」の 設定にして録音すると、マーク A からマーク B の間だけを 録音し直すことができます。
• ペダルを踏んだ位置から録音を始める
(マニュアル・パンチ・イン/アウト)
録音してあった演奏を聴きながら、指定の箇所にきたらペダ ルを踏んで、録音を始めることができます。もう一度ペダル を踏むと、録音は解除されて再生に戻ります。
マーク間を録音する
1. あらかじめ録音をやり直す区間にマークをつけて おきます。
「曲中にマークをつける」(P.90)の手順に従って、マー ク A、B で区間を指定してください。
2. 録音設定画面(P.115)で<オート・パンチ・イン
/アウト>を選びます。
fig.05-08.j(RecMode 画面)
録音方法が、「パンチ・イン・レコーディング」に変わ ります。
<戻る>にタッチすると、元の画面に戻ります。
3. 録音を始めます。
「録音をやり直す」(P.101)の手順にしたがって、録音 を始めます。
指定した区間までは、すでに録音した演奏が再生されま す。指定した区間になると音が消えて録音が始まります ので、演奏してください。
指定した区間が過ぎると録音が止まり、すでに録音した 演奏が再生されます。
4. Stop[ ]ボタンを押すと、演奏が止まります。
ペダルで指定した小節から録音を始める
ペダルを使うときは、あらかじめペダルの働きを変えておき ます。
「ペダルに機能を割り当てる」の操作で、ペダルに<パン チ・イン/アウト>を割り当ててください(P.147)。
1. 録音設定画面(P.115)で<マニュアル・パンチ・
イン/アウト>を選びます。
録音方法が、「パンチ・イン・レコーディング」に変わ ります。
<戻る>にタッチすると、元の画面に戻ります。
2. 録音を始めます。
「録音をやり直す」(P.101)の手順にしたがって、録音 を始めます。
すでに録音した演奏が再生されます。
ペダルを踏むと録音が始まりますので、演奏してくださ い。
もう一度、ペダルを踏むと、録音が止まり、すでに録音 した演奏が再生されます。
3. Stop[ ]ボタンを押すと、演奏が止まります。
※ パンチ・イン・レコーディングが終わったら、通常のリ プレース・レコーディングの状態に戻しておきましょ う。「録音方法を選ぶ」(P.115)をご覧ください。
第 5 章 より進んだ録音機能
16 パートを使って多重録音する
(16 トラック・シーケンサー)
多重録音とは、録音済みのパートの演奏を聴きながら、他の パートの演奏を重ねて録音していく手法のことです。
KF-90 では、16 のパートを多重録音することができます。
1 つのパートに 1 つの音色で録音しますので、最大 16 音色 の演奏を重ねて 1 つの曲データに仕上げることができます。
16 のパートを 1 パートずつ多重録音していく機能を「16 トラック・シーケンサー」といいます。
fig.05-03.j(16 トラック多重録音の略図。いれないくてもいいけど)
○ 16 トラック・シーケンサーとトラック・ボタン
KF-90 の録音機能には「16 トラック・シーケンサー」の他 に「トラック・ボタン」(P.98)があります。この「トラック・ボタン」は、16 トラック・シーケンサー の 16 のパートを 5 つのボタンにまとめたものです。ですか ら、トラック・ボタンを使って録音した演奏を、16 トラッ ク・シーケンサーを使って、さらに音を重ねて録音したり、
より細かく編集することができます。
また、16 トラック・シーケンサーで作った曲データを再生 し、トラック・ボタンにタッチするだけで、あるパートの音 をミュートする(音の出ない状態にする)なども簡単にでき ます。
トラック・ボタンと 16 トラック・シーケンサーのパートは 以下のように対応しています。
トラック・ボタン パート
< R/Rhythm > D (10)、S (11)
< 1/Whole > 1
< 2/Accomp > 2、5 〜 9、12 〜 16
< 3/Left > 3
< 4/Right > 4
16 トラック・シーケンサーでは 1 パートごとに 1 種類の音 色を録音していくため、レイヤー演奏(P.53)やスプリッ ト演奏(P.55)などを使って、同時に 2 種類以上の音色を 1 パートに録音することはできません。また、自動伴奏を 使った演奏を録音することもできません。
自動伴奏を使って録音したいときは、トラック・ボタンを 使って録音すると良いでしょう。(「自動伴奏を使って録音す る」(P.100)参照)
○市販の SMF ミュージックデータ
市販のローランド SMF ミュージックデータの曲データも 16 のパートで構成されています。
フロッピー・ディスクから曲データを読み込み、16 トラッ ク・シーケンサーを使えば、曲データを編集することもでき ます。
※ 市販のローランド SMF ミュージックデータのパート 11 は、トラック・ボタンの< 2/Accomp >に含まれま すが、その他のパートのトラック・ボタンへの対応は同 じです。
※ 市販のミュージック・データの中には編集できないもの もあります。
Part 16 Part 4 ピアノ・パート(左手)
Part 3 ピアノ・パート(右手)
Part 2 ベース・パート
Part 1 フルート・パート
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1パートずつ演奏を録音し、最大16パートで1曲を構成する 16トラック・シーケンサー