• 検索結果がありません。

主 i

m  i  m 

図5‑4 固定額奨励金による農産物供給曲線のシフト

固 定 奨 励 金

‑‑‑‑̲.・ ・F ・ー・‑・回.‑ ‑ ‑・・ ・・ ‑~~-

SG4‑M 

p t V i ) ( 時刈 ) i

i  lE  ︑

Jt

V2 r 

n H  

H

a

一 n 供

u E

h v

一 ヱ

O F

ん い

p z

﹃附苛川

{

ふ Q (

o  (m-~B)-B

‑ 1 4 1 ー

l '  

m (q +δ)2 

Q =

一一一一一一一一

2 n  2 P xn

そ し て こ の SoとSIと の 関 係 を 図 示 し た も の が 、 図5‑4で あ る 。 数 式 と 図 形 のどちらからも先に述べた通り、 S1はSoを一定率 (δ/q)だ け 上 方 に シ フ

ト さ せ た も の で あ る こ と が 確 認 で き る 。 つ ま り 休 耕 奨 励 金 6に は 、 供 給 曲 線 を

δ/q という定率上方シフトさせる効果をもっているのである。

第5節 食 糧 の 自 給 自 足 を 基 準 と し た 社 会 的 純 損 失 (EetEocia120st) 

さ て 本 節 は 、 前 節 で 導 出 し た 供 給 曲 線 (or限 界 費 用 曲 線 ) を 用 い 、 休 耕 奨 励 金 を 支 給 し て 生 産 調 整 を 行 な う 場 合 に 、 国 民 経 済 的 な 損 失 、 つ ま り 社 会 的 純 損 失 (Net Social  Cost :以下 N S C と 略 す る ) が ど の よ う に 変 化 す る の か を 検討することを目的としている。

その際、本来のN S Cを み る に は 自 由 貿 易 に よ る 国 際 価 格 を 基 準 に と ら な け れ ば な ら な い が 、 こ こ で は 、 表 現 を 簡 単 に す る た め 、 仮 定12に示

ι

た よ う に 処 分 価 格 を ゼ ロ と し て 圏 内 需 結 均 衛 を 基 準 と し た N S Cを用いることにする。

以 下 、 図5‑5に基づいて考えてい〈ことにする。

ま ず は じ め に 、 政 府 に よ る 保 証 価 格 Pxの 設 定 ( 価 格 支 持 政 輝 ) に よ り 過 剰 を 政 府 が か か え た 状 態 のN S Cを考える。

こ の 場 合 の 均 衛 点 は 、 生 産 者 に 関 し て は 50とPxと の 交 点 章 で あ り 、 消 費 者 に 闘 し て はDとPxと の 交 点 奪 で あ る 。 つ ま り 、 判 = 拘 だ け の 過 剰 が 発 生 し 、 そ れ を 政 府 が 管 理 し て い る 状 態 で あ る 。 過 剰 在 庫 の 管 理 費 用 を 考 l但の外に お 〈 も の と 恒 定 す る と 、 こ の 状 態 は 圏 内 需 給 均 衛 ( ミ で 均 衡 ) を 基 準 と し て N S Cを 測 る こ と が で き る 。 対 象 と な る 経 済 主 体 は 、 生 産 者 ・ 消 費 者 ・ 政 府

(納税者)の 3者である。

生 産 者 余 剰 は 、 三 角 形 加 悪 か ら 三 角 形 村 主 へ 変 化 し 、 台 形 付 刊 の 面 積 だ け 増加する。消費者余剰は、三角形 t~;~ から三角形 Y 1tへ変化し、 台 形 科 目

‑ 148 ‑

図5‑5 社会的純損失の変化

P x  

忌 l ⑦

⑦  :

: : 4 @

  . o

j

( t )  

開~J1qヌ益曲穂

U

U

P A U Q 6

 

B l   B o   . 8  

B ( h a . )  

1 4 9

の 面 積 だ け 減 少 し て い る 。 だ か ら 、 生 産 者 と 消 費 者 と の 余 剰 合 計 は 、 三角形守 り の 面 積 だ け 増 大 し て い る 。 一 方 、 圏 内 需 給 均 衝 の 場 合 に は マ ー ケ ッ ト メ カ

ニ ズ ム に ゆ だ ね ら れ て い た か ら 政 府 の 財 政 負 担 は 存 在Lな か っ た が 、 過 剰 を 管 理 す る よ う に な る と 貯 蔵 コ ス ト を 無 視 し て も 、 政 府 す な わ ち 一 般 納 税 者 の 負 担 額 と し て 四 角 形 判 的 の 面 積 が 発 生 す る よ う に な る 。

以 上 の 余 剰 分 析 か ら 、 市 場 宰 加 者 の 余 剰 合 計 は 三 角 形 判 ヨ の 面 積 だ け 増 大 す る が 、 政 府 ( 一 般 納 税 者 ) は 四 角 形 判 抑 の 面 積 に 相 当 す る 額 を 負 担 し な け れ ば な ら な い こ と が わ か るo つまり、社会全体(国民経済全体)では、 { (四 角形判的)一(三角形判コ

J = 

(t:Jf州 の 面 積 )

I

だ け の 純 損 失 (NS C) が 発生しているのである。

次 に 、 こ の 状 態 に 対 し て 、 図5‑5で 示 す と 舛 だ け の 生 産 調 整 (5 

→ 。 Sd

を 行 な う た め に 休 耕 奨 励 金 を 単 位 面 積 当 り δだけ出したとしよう。

奨 励 金 を 出 す こ と で 、 供 給 曲 線 は 50から S1に シ フ ト し 、 生 産 者 の 均 衡 点 は 空 か ら 事 に 移 動 し て 持 だ け の 減 産 が 実 現 さ れ る の で あ る 。

こ の 場 合 、 奨 励 金 を 出 す こ と に よ る 需 要 曲 線 へ の 影 響 は 全 く な 〈 、 消 費 者 に 関 す る 均 衡 点 撃 は 動 か ず 変 化 し なL、から、消費者余剰にも変化はない。一方、

生 産 者 の 方 は 生 産 を 減 ら し た こ と に よ り 、 生 産 者 余 剰 は 、 三 角 形 制 ま か ら 台 形 録 制 へ 三 角 形 討 曹 の 面 積 だ け 減 少 す る 。 し か し 、 生 産 者 は 奨 励 金 と い う 形 で四角形;;1'1.:"1:に相当する金額だけ受け取るので、全体と Lて み る と 、 生 産 者 は 三 角 形 刊 す の 面 積 だ け の 利 潤 (or利得)が増大することになる。

これに対して、政府の財政負担は、奨励金支出の形では四角形~~-t撃の面積 分 だ け 増 え る が 、 過 剰 が 減 少 Lた こ と か ら 過 剰 に 関 す る 財 政 負 担 の 方 は 四 角 形 判 制 か ら 四 角 形 内 科 に 、 つ ま り 四 角 形 H 舛 の 面 積 に 相 当 す る 額 だ け 軽 減される。

こ の 財 政 負 担 の 増 分 と 誠 分 と の ど ち ら の 方 が 大 き い か は 、 生 産 調 整 の 大 き さ に よ っ て 左 右 さ れ 、 一 概 に は 決 定 で き な い 。 し か L、 一 般 に 現 実 の 政 府 が と る 行 動 は 、 財 政 負 担 を 増 や す 方 向 に 動 く こ と は な い と 考 え ら れ る 。 こ の 財 政 負 担 に 関 す る 詳 細 な 考 察 は 改 蹄 に ゆ ず る こ と に す る が 、 一 応 こ こ で は 、

(四角形

‑ 1 5 0 ‑

日 付 ) 一 ( 四 角 形 ジ 対 守 ‑ 台 形 刊 舛 ) 一 ( 三 角 形 河 川

l

だ け 財 政 負 担 が 減 少することにしておく。

以 上 の 余 剰 分 析 か ら 、 各 経 済 主 体 の 余 剰 ・ 負 担 を 集 計 し て 、 国 民 経 済 全 体 を 市 場 均 衡 状 態 と 比 較 Lて み る と 、 社 会 的 純 損 失 (NS C)は、 面 積 り ケ 材 の 部 分 で 示 す こ と が で き る 。 こ れ を 先 に 示 し た 生 産 調 整 を 実 施 す る 前 の 段 階 、 つ ま り 価 格 支 持 政 策 に よ り 膨 大 な 過 剰 を か か え た 状 態 の 場 合 のNS C (=面積抑 判 事 ) と 比 較 す る こ と に よ っ て 、 ネ ッ ト の 国 民 経 済 へ の 生 産 調 整 政 策 の 膨 轡 が

あきらかとなるo

N S Cは、前段階と比較すると、 台 形 付 舛 の 面 積 だ け 減 少 し て い る の は 直

ちにわかる。つまり、休耕奨励金6を出すという形でなされる生産調整政策は、

膨 大 と な っ て い た N S Cを 台 形 刊 付 の 面 積 だ け 減 少 さ せ 、 こ の 観 点 か ら み る か ぎ り 、 社 会 の 構 成 状 態 は 若 干 な り と も 改 善 さ れ て い る と い え る 。

ま た 、 別 の 見 方 を す れ ば 、 こ の 面 積 部 分

(NS  C

の 誠 少 部 分 ) は 、 生 産 縮 小 に よ る 生 産 コ ス ト の 減 少 分 を 表 わ Lて い る 。 だ か ら 、 供 給 曲 線 の 上 方 あ る い は 左 方 シ フ ト の 仕 方 に N S Cの 変 化 は 依 存 せ ず 全 〈 彫 塑lさ れ な い 。 た だ 調 整 量 の 大 き さ と も と の 供 給 曲 線 (

0)の ス ロ ー プ と に の み 依 存 す る 。 つ ま り 、 奨 励 金 制 度 の 運 用 方 法 や 奨 励 金 の 配 分 方 法 を 変 化 さ せ て も 、 同 ー の 生 産 調 整 を 行 な

う際のN S Cの 変 化 は 全 く 同 ー な の で あ るo

なお、 三 角 形 言 明 の 部 分 は 、 ネ ッ ト の 政 府 か ら 生 産 者 へ の ト ラ ン ス フ 7ー とみなすべ全ものである点は詳細の必要もなかろう。

厚 生 状 態 は 政 策 に よ り 改 善 さ れ は し た が 、 こ の 奨 励 金 レ ベ ル δの 場 合 、 ま だ 面積明持事iで示される N 5 Cが 存 在 し て い る 。 で は 、 過 剰 が な 〈 な る ま で 生 産 調 整 ( 抑 ) を 行 な っ た 場 合 は ど う な る の か 。 最 終 的 に Dと52と で 需 給 均 衛させる場合に、なお残っている NSC は三角形t.~'!の部分である。これ以 上、 N S Cを 減 ら す こ と は 、 奨 励 金 と い う 手 段 を 用 い て 生 産 調 整 を 行 な う 政 策 では不可能である。 Lか も 現 実 に は 、 過 剰 が 完 全 に な く な る ま で 生 産 調 整 を 行 な う こ と は 、 政 府 の 財 政 負 担 を 逆 に 増 大 さ せ る お そ れ も あ り 、 そ こ ま で 政 府 が この方法で調整を進めることはないと考えられる。

‑ 1 5 1 ‑

第6節 財 政 負 担 に 関 し て 最 適 な 奨 励 金 レ ベ ル の 決 定

前 節 に お い て は 、 奨 励 金 を 出 し て 生 産 調 藍 を 行 な う 場 合 に 財 政 負 担 が 減 少 す る か ど う か は 一 概 に は 決 め ら れ な い と 述 べ たo し か し 、 実 際 に 政 府 が と る で あ ろう行動と Lて は 、 財 政 負 担 を 増 ぞ す 方 向 に 動 く こ と は な い で あ ろ う と も 述 べ た 。 本 節 で は 分 析 の 焦 点 を こ の 財 政 負 担 の 問 題 に あ て る こ と に す る 。

一 般 に 、 ど う い う 状 況 下 で 、 政 府 が 生 産 調 整 政 策 を と り は じ め る の で あ ろ う か 。 次 の よ う に 考 え る こ と が で き る だ ろ う 。 つ ま り 、 過 剰 が 膨 大 と な り 、 そ の た め 財 政 負 担 に 耐 え ら れ な く な り 、 他 の 農 業 政 策 費 等 に も 予 算 が と り づ ら く な る と い う 危 機 的 な 財 政 圧 力 か ら 奨 励 金 を 出 し て 生 産 制 限 ・ 削 減 を 行 な う と い う の が 普 通 の プ ロ セ ス で あ ろ う 。 と す れ ば 、 過 剰 を 減 ら す 目 的 で 奨 励 金 を 出 す 場 合 に 、 財 政 負 担 を 最 小 と す る よ う な 意 志 快 定 が 政 府 よ っ て な さ れ る と 考 え る こ

と は 、 決 し て 不 合 理 で は な い と 考 え ら れ る 。

そ こ で 、 改 の 仮 定 を 新 た に 追 加 し て 財 政 負 担 に 関 し て 最 適 な 奨 励 金 レ ベ ル を 決 定 す る こ と に す る 。 つ ま り 、 財 政 負 担 を 最 小 に す る 奨 励 金 の レ ベ ル 決 定 の た め の 条 件 が 求 ま れ ば 、 そ の 時 に は 必 ず 財 政 負 担 が 減 少 す る と い え る の で あ る 。

《仮定13))  政 府 は 、 財 政 負 担 を 最 小 に す る よ う に 行 動 す る 。 つ ま り 、 政 府 に と っ て の コ ス ト ・ ミ ニ マ ム 原 理 を 採 用 す る 。 そ し て 、 政 府 の 動 か せ る 政 策 手 段 は 奨 励 金 の レ ベ ル だ け で あ る と 考 え る 。

こ の 行 動 仮 説 を も と に 、 巨 大 農 企 業 の も つ 限 界 租 収 益 曲 線 を 図5‑6の よ う に y = f  (B)  と し て 、 こ の 図 に そ っ て 考 察 し て い く こ と に す る 。

祖収益(ニ総生産額)は、

f(B )d B で、そして補助金の総額は、

o (B‑B)  で 示 す こ と が で き 、 政 府 の 極 小 化 す べ き 財 政 負 担 Hは 、 恒 定 12 か ら 改 の よ う に 表 現 す る こ と が で き る 。

‑ 1 5 2 ‑

一 一

H

S

f(B)dB ‑ Px D(Px} + δ ( B  ‑ B) 

つまり、買入金額(=総生産額)から販売金額を差しヲI~、た残りに奨励金総額

を加えたものである。1>

ここで、耕作面積Bは 奨 励 金 の レ ベ ル6に 基 づ き 、 農 企 業 の 主 体 均 衡 に よ っ て決定されるo ゆ え に 、 農 企 業 の 主 体 均 衛 条 件 q +d'=f(B) を 変形 した

δ=f(B}‑q をHに代入して、

H = f  f(B )d B ‑ F x  D(Fx) 十 If(B)‑q} (B‑B) 

と書き直すことができる。

H極小化の必要条件は、 (dH/dB) O であるから、

一一一=

d H  f(B)+ f'(B)(B‑B)‑ I f(B)‑q 

d B  

= q  + f'(B)(B‑B) 

から、 q = ‑f'(B)(B‑B)が必要条件として求められる。

ま た 、 十 分 条 件 は 均 衛 点 の 近 債 で (d2H / d 82> 0 を 満 た す こ と で あ るヵ、ら、

d2

一 一 一 一

= f"(B)(B‑B)‑f'(B)>O  d B

f' ( B) 

より、 f(B)>

‑ ; : ; 一 一 ー

を満足することが必要となる。

B ‑ B  

ところで、このH極 小 化 の 必 要 ・ 十 分 条 件 は 図 形 上 主 ら に 経 済 学 的 に は ど う いうことを意味しているのであろうか。

必 要 条 件 q=‑f'(B)(B‑B)の 左 辺 は 単 位 面 積 当 り の 土 地 利 用 費 で あ るが、右辺のうち f• ( B)は限界担収益曲線の均面点での接線の傾きを、 ( B‑

B)は 休 耕 面 積 の 大 き さ を 示 し て い る 。 だ か ら 、 先 の 図5‑6で み る と 、 単 位 面 積

当りの土地利用費の大きさ q (縞)と限界粗収益曲線の接線と休耕面積の大き

さ と に よ っ て で き る 三 角 形 ( 都 市 ) の高さゅう)とが等しくなる時、 6は 政

1 5 3 ‑

図5‑6 最 適 奨 励 金 レ ベ ル と 農 企 業 の 主 体 均 衝 図 形 表 示

~. ~=-S{B)-

; 限 界 粗 収 益 曲 線

関連したドキュメント