第 4 章 デジタル型 POP コンテンツの五感への訴求表現
5 おわりに
POP 広告ツールはあくまで店頭ツールの一部に過ぎない。しかし、その企画設計か ら店頭設置まで多くの人員と制作工程を要する。特に小売流通の協力なしには、制作し たPOPの店頭での展開すら困難であるといえる。このような環境下、小売流通、メー カー企業、制作会社間が協業し、それぞれの知見と強みを活かし、より消費者にメッセ ージ訴求できる、実店頭ならではの高付加価値体験を今後どう提供していくか、一緒に
58 不実証広告規則は、効能・効果に関して疑いがある事業者に対して期間(原則 15 日)を定めてその裏付けとなる合理的な根拠飼料の 提出をもとめることができ、提出された資料が事実と異なる場合や、提出されない場合は誇大広告であるとみなすというものである。合 理的な根拠資料とは、①提出資料が客観的に実証された内容のものであること②表示された効能・効果と提出資料によって実証された内 容が適切に対応していることの2つの要件をみたすもの。不実証広告規制については、景品表示法は第 4 条第 2 項で、特定商取引引法 は第 12 条の 2、第 36 条の 2、第 43 条の 2、第 54 条の 2 で規定しています。誇大広告と判断された場合、事業者は処置命令や業務停 止命令などの行政処分を受けることになる。(日本新聞協会広告員会・広告掲載基準研究会(2016)『広告表示の基礎知識』(改訂第 8 版))
76 なって取り組んでいくべきである。
今後店頭における広告宣伝費が益々厳しくなるなか、より限られた予算の中でいかに 店頭における広告宣伝効果、販売促進効果を最大化させるべきか検討する必要がある。
本研究では、店頭にて用いられる販促ツールのひとつであるPOP広告を取り上げたが、
実店舗においてはその他様々な販促手法やツールが用いられており、それらの相互作用 が相乗効果を生み出しているといえる。そのため、売場全体を視野に入れた販促施策の 企画立案が求められ、消費者とのコミュニケーションを基とした売場づくりにおける訴 求の仕方とそのデザインについても、今後追求していきたい。
これまで制作現場において、販促の企画立案は制作者の経験値や知見に頼りがちな部 分が大きいが、予測できぬ非効果的な結果で終わるケースもあることは否定できない。
そのため、学術的観点を取り入れた仮設設計と制作現場でその具現化と有効性を検証し ていくことで、実務に寄与する有意義な結果が期待でき、制作アウトプットの質を高め ていくことが可能となる。今後は、現場の実務的なアイディアやノウハウと理論に基づ いた学術的な視点を掛け合わせて、店舗・消費者・制作側にとってwin-winな売場づく りに取り組んでいきたい考えである。
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謝辞
本研究を進めるにあたり、下記ご指導・ご協力いただいた方々にお礼を申し上げたい。
まずは、学部時代からご指導いただきました指導教員である脇山真治教授、ご多忙の 中熱心にご指導いただきましたこと心よりお礼申し上げます。また、論文の副査を務め た清須美匡洋教授、都甲康至教授、日々研究実務ご多忙の中、本研究に対し貴重なご意 見・ご指導を頂きましたこと感謝申し上げます。調査実験を進めるにあたり統計学及び 統計的分析方法をご教示頂きました笹渕祥一教授、お忙しい中熱心にご対応頂き誠にあ りがとうございます。
学外においては、行動経済学の心理効果に関する調査設計でご助言頂きました山梨英 和大学の後藤明先生、学術投稿論文の執筆の際に共同研究者としてご助言頂きました慶 応義塾大学の小林延至氏、誠にありがとうございました。デジタルサイネージ及びPOP の調査研究においては、日本プロモーショナル・マーケティング学会にて 2 年間の研究 助成を頂き、研究調査をスムーズに進めることができましたこと心より感謝しておりま す。
その他、本研究を進めるにあたり、業界関係者の方々にもお礼申し上げたい。デジタ ルサイネージ市場に関して貴重なご意見を頂きました一般社団法人デジタルサイネー ジコンソーシアムの江口靖二氏を始めとする皆様、誠にありがとうございました。その 他、調査にご協力頂きました各制作会社の担当者様に心よりお礼申し上げます。
※本研究において、第 3 章における従来型POPの訴求表現に関する実験及び第 4 章におけ るデジタルサイネージコンテンツの五感に対する訴求表現に関する実験については、それ ぞれ 2017 年度及び 2016 年度の「日本プロモーショナル・マーケティング研究助成」を受け て執筆したものである。
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参考文献
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