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社会的生活 支援ニーズ
︑
生活支援 ニーズ
生 活 ニース
欝
情報・コミュニケーション能力
不安定就労がもたらす影響が連鎖となって生活課題を生じさせており、ここに生活課題 の複合化をみてとることができる(図4−4参照)。子どもたちへの就学支援策が適切にと られないことの結果として、かれらは日本での就労の機会を極端に狭めるという状況に現
138 日本経済新聞2009年1月19日朝刊 139 朝日新聞2009年1月20日朝刊
在置かれているのである、
しかし、このような状況のなかでも定件への意向を強く}忙ノ人びともいる。美濃加茂市 が日本語を話せないことが外II]人の再就職を難しくしているとして企画した日本語講座に、
ブラジル、フィリピン、中国の3力国の30人が参加し、Ii∫児市の男性(45)は「日本が好 きなので、ずっと住みたい。今は日本語のレベルを上げて1い釧こ就くのがil標」と話した川。
美濃加茂lliで2008年5月に発足したllf井地区多文化共生推進座談会の活動報{li会では、
家族で日本での定住を決めたブラジル人らが1帰国はしない。日本で骨をうずめる」[日本 で大学を出て仕事をしたい」発言や[日本で経済危機を乗り越えようとする外国人にと一」
て、地域とのかかわりがより大事になる」と呼び掛けた111。
これらの報道された記事をみると「派遣切り1といわれる状況が進行するなかで、 ・ノノ に帰国を選択する人びとがいる。他力に、日本への定住し続ける選択をしている人びとが いる。家族とともに日本での牛活を長く続けてきた人びとにとりて、rどもの教育などを 考えても帰国の条件は難しくなっている。そして定住を意1識的に選択している。次項で彼 らに対する支援の現状に触れたい。
2.求められる生活支援
世界不況の影響のドでの外国人労働者の大靖失業にたいしての支援は、Jill濃加茂市の場 合には国際交流協会、ブラジル友の会などのNpo、また行政も就職相談やブラジル人学 校への支援などに前向きに対応している。ヒの記事の中には含んでいないが、派遣業者も 介護現場での外国人の就職を後押しするために外部委託でホームヘルパー2級の養成講座 を開設し授業料の一部を補助する制度を設けたり、派遣切りにあった日系ブラジル人との 契約を打ち切らず社会保険も負担しに場勤務時の時給で契約期間まで、1:場周辺の道路や 借りヒげ社宅などで清掃などをすることで雇用を継続したりするなどの試みもみられる目2。
調査から明らかになった生活実態や意識としてその概略を示したように、外国人労働者 はまさに移住生活者であり、その生活の全体性に対する支援が必要とされているといえる。
滞在の長期化は支援体制の早急な整備を迫一)ている。
そのような状況において既述した外国人集住都市会議では、2001年の「浜松宣、「及び提
110 中日新聞2009年1∫120日朝1:IJ(中濃版)
lll [}lH哀斤隣]2009fi−12月 31]朝Fり (4i2農1板)
142 中i]新間2008年12月191}、12月31日朝刊
言以来、2008年の みのかも宣言.に至るまでさまざまな提言を行りてきている。だが、
政府省庁の反応は鈍い。
制度的には、外国人であ一)ても利川できる制度は現在でも存イ1 している。しかしそれを 実際に利用するための情報に対して「言葉の壁1によりアクセスできなかりたり、運川に おいてその利川が妨げられていたりする。ニーズに応じた制度の利川をV∫能にするために は、ニーズの生じる背景にある複数の潜在的な生活課題に対する洞察力と、生活課題の複 合性に着目した効果的な支援が必要になる。
保育や教育に関わるニーズは最も表面化しやすいニーズではあるが、水面ドにはさらに 大きなニーズが潜んでいることはすでに多くの研究によりて知らオ1ている。それらに対す る現実の支援は、ボランタリーな括動によりて行わオ/、そのような活動の担い丁・の中には まさに多様で複雑なニーズをマネジメントするソーシャルワーカー的な役割を担リている 人びとが少なくない。
これらの実践の積み翻」が基礎自治体を動かし、少しずリ支援の形はll冬えられてきてい るともいえる。だが支援には人国時の総合相談・日本語研修や労働環境の整備、多Ii硫情 報や通訳など国や企業の役割(責任)の遂行と財政的裏づけを必要とするものが多い。
複合的生活課題に対して、利川できる公的なサービスが少ない現状において、かからの 支援にあたっているのがボランタリーな活動組織である。わたしたちは、現状では生活福 祉的視点にたった支援が重要だと考えている。共1司研究のメンバーの一人である朝倉美江 は生活福祉について公的領域、市場のいずれとも異なる市民の生活の共同関係のなかに1三 体的・自発的に生み出された生活問題解決の方策の総称と定義している。移柱生活者にと
っての生活課題は「いま、ここ」での課題である。移住生活者の福祉の現状は、 [いま、
ここ」での課題に向けての生活支援の道を、生活福祉として模索し続けている。
3.外国人労働者への生活支援
わたしたちは、特定地域に集中した生活困難が、諸要因の複合的相々二作川の結果として 生じているものであるとの理解にた一)。その複合的な構造の解明を就業、居住、医療、教 育、政治・地域への参加、移動や行政サービスへのアクセスの困難に着日した社会的排除 という観点から試みることが課題となる。この視点は社会的参画機会の剥奪が生活困難を 形成するという観点に、1ノ:つものであった。制度・政策的な対応が未確∪二の状況における複 合的多問題地域における集合的生活困難の解決には、多様な属性を持り人びとがi llいに排
除することなくボランタリーな個人ないし集団・組織を相/{:に担いT・としながら、試行錯 誤を繰り返しりっ相f ll支援の場を}杉成し、新たf, ii∫能性を探求しりづけるための協働的対 応のコミュニティ構築が求められる。
福祉ボランティア活動の出発点は、ともに生きる関わりのなかで感じとりた生活者とし てのU常性に根ざした気づきである。生の場にともにくある〉ことが福祉ポうンティアの 特質である。そしてそこでの関わりを通して、固有の生がその営みのために必要としてい ることへの気づきをもたらす。気づきは支え一一支えあう関係の基礎をなす。その関係は・
方向的な支援関係ではない。気づきが行動となり、そのような働きかけによりて気づきを 共有した人びととの協働へと深化することもある。
生活福祉の視点に、lt:りならば、生活者=市民としての共同関係において生活課題の解決 が図られる。そして生活福祉の担い手が生活者=iiitkEであるとするならば、外国人労働M が同じ市民として社会的にその存在を位置づけられるかはIF要である、同じ市民としての 認知を得られたとき、まさにそのときに「外国人労働拍はi外国籍住民1となり、生活 課題を抱える当事者であると同時に、課題を解決する1:体ともなる。
こんにち外国からの移住生活者の集住地域における定住化が進んでいる。外国人労働9一 やその家族たちは今も増加し、その滞在が長期化しリリある。かれらは労働者であるとと
もに生活者であり外国籍住民としての側面を持つのである。現実には、生活者であるかれ らはさまざまな生活ヒの困難を抱えている。かれらの抱える生活課題は、1司じ地域に住ん でいるというだけでかれらとのfn∫らかの関わりを持ソ機会がなけdlば、その困難に対する 理解を深めることは難しい。
だが、かれらの子どもたちなどを通じその生活の接点が増加し、かれらの困難への気づ きを持った人びとのなかには、何らかの支援のII∫能性を探る人びとも現れてきてはいる。
第4節 先駆的・実践的な支援活動
1.ボランタリー領域からの支援と気づき
外国人労働者の生活課題に対する支援においてもボランタリーかリ試行的な月更り組みが 見られる。わたしたちの岐阜県における調査では、国際交流協会における多様な支援活動 のほかに、NPOによる外国人児竜のための多文化共生施設(学・ 6保育とf(J」稚園・保育園 児竜など就学前の児童を対象とした託児型の補習や生活支援llξ動)、日本の学校に通う外国 籍児竜のための活動からスタートした日系ブラジル人自身によるNPO法人などがあげら れる。これらの民間団体による支援や活動は先駆的かり実践的なものとなりている。
2008年9月のアメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズ破綻に始まるg月危機の衝撃は、
日系ブラジル人たちの生活を直撃した。2008年11月21Hの中ll新聞では〔不況しわ寄せ 解雇」「日系ブラジル人SOSIなどの見出しでその状況を紹介している、、1世界的な金融危 機を受け、製造業の雇川に急ブレーキがかかった東海地方。特に愛知、 諏、岐1;1、静岡 の四県で約16万人にilる日系ブラジル人への影響は深刻だ。急な解雇でホームレスや車上 生活に身を落とす人も多く、支援団体からは『命をりなぐための緊急な支援が必要』との 声が1二がっている。」と伝えている。具体的な状況にりいて「愛知県の電}倍llllll㍉製造Il場で 働いていたマルコさん(27)は9月末、『来週からは来なくていいよ』と突然、解雇。人居 中のアパートの家賃は妻の稼ぎで賄うが、『妻もクビになったらアパートにいられないし、
航空運賃が高く帰国もできない。早く仕事を見》2けないと車で寝ることになる』と焦る。[
と紹介している。
調査の対象地である美濃加茂市の状況にっいては、同じく中日新聞の2008年12Jj 14 日の記事で紹介されている。
求職者でハローワーク美濃加茂を訪れている、II∫児市在住の日系:世のブラジル人タケ モト・アートリヤノさん(26)の状況は次のようなものである。[来日したのは3年ほど前。
日本語はほとんど話せない。市内の白動車関連製造会社が派遣先だりたが、4日前に解雇。
1カ月前、終業後にタイムカードを押している時、突然告げられた。『仲間が次々クビにな って、自分もいりかという状況だった』。給料は月額約23万円だった。雇川保険を3カ月 間受けられるが、収入は半減する。『もらえる間に仕事を見ソけたい』。このH、手応えは
なかった。.
同記事は、ハローワーク美濃加茂の相談件数は秋以降急増し、外国人だけで例年の4倍