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1.本研究の背景

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Academic year: 2024

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1.本研究の背景

一国経済で中小企業の存在は言うまでもなく重要である。量的だけではなく、雇 用創出、地域経済発展、新市場創出にも大きく寄与している。特に知識集約化経済が 高度に発展している現在、創造性・成長性・柔軟性を持っている中小企業の活躍が期 待される。が、大企業に比べ経営資源配分での比較劣位や低い市場占有率などで、自 力発展には限界があり政策当局からの政策支援が必要になる。戦後、日本経済の発展 の中、中小企業も重要な役割をはたし、様々な問題に囲められながら成長・発展して きた。そして、中小企業政策も各時期問題の変化に対応して作成され中小企業の発展 を支えてきた。しかしながら、現在景気停滞の背景下、市場創出の需要が高まること などに対し、今の中小企業政策は多様性・可能性を持つ中小企業のさらなる成長・展 開に十分に満たせないことも見えてきた。

2.本研究の目的

各時期の中小企業の問題性と発展性および政策内容を分析評価し、それを通じて中 小企業政策のあるべき姿を考えることである。

3.本リサーチペーパーの構成と内容

本リサーチペーパーでは、戦後日本を4期に分け、戦後日本中小企業の問題と発 展、政策の内容とその変化を整理評価し、それを通じて中小企業政策のあるべき姿を 考えることにする。第1章では、中小企業の特徴を明らかにするとともに、働く場と しての中小企業の意味を理解しておく。第2章では、中小企業の2つの側面である問 題性と発展性を分析する。第3章では、中小企業が抱える問題を解決し、中小企業の 発展を図ることを目的とする中小企業政策を分析した上で、最後に、過後から学び、

現状に踏まえ、行うべき施策を取り上げた上、未来の中小企業政策の方向性を導くこ とにする。

4.結論と展望

日本経済は、円高、世界景気の減速等の影響により弱い動きとなったものの、足 下では持ち直しの動きが見られる。中小企業の景況は、持ち直しの動きが見られ、中 小企業等の再生・経営支援を徹底的に促進するとともに、被災地の産業振興のための 取組を加速する必要がある。

内需減退や大震災の影響等を受け、中小企業を取り巻く経済環境は依然として厳し い状況にあり、中小企業に対して、その指向・特性に応じてきめ細かな支援を行って いくことが必要である。そのためにまず、政策金融において経営支援と併せた信用保 証・政策金融による資金繰り支援を実施することで、中小企業に対する経営支援体制 の強化を図っていく。また中小企業における学生の採用から定着までを一貫して支援

日本の中小企業の現状と進化について

許 学峰   論文要旨

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する取組を実施する。さらに、中小企業・小規模事業者の更なる海外展開支援ニーズ の高まりを受け、平成24年3月に改定した「中小企業海外展開支援大綱」を踏まえ、

海外展開に要する資金調達の多様化・資本の充実化を進める。

そして、新たなイノベーションを生み出し得る中小企業の新たな事業活動を促進し ていくため、農商工連携等の枠組みを活用して、中小企業による創意工夫を凝らした 新商品・新サービスの開発等の取組を積極的に支援していく。さらに、起業・創業、

転業・新事業展開を促進するため、公的金融機関による融資・保証制度を着実に実施 するとともに、中小機構による民間の投資ファンドへの出資を着実に行うなど、企業 需要主導の政策体系を築くべきである。いわば、今の中小企業は大企業優位の仕組み を変えれば自力で発展しうる企業となっていて、今の状況を踏まえた新たな経済民主 主義追求の中小企業策が必要される。

参照

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