山梨学院大学 国際交流センター
Vol.17 2020.2国際交流センターでは、日本人学生の海外留学・海外研修への送り出し、外国人
留学生の受入・生活支援のほか、海外協定校との国際交流活動などの業務を行って います。その一環として、毎年たくさんの短期交換留学生が、中国、ベトナム、インドネシ ア、タイ、ロシアなどの協定校から本学に留学に来ています。
今月は、短期留学生の成長のレポートをご紹介いたします。
貿易大学
ホーチミン市分校
NGUYEN Quynh Nhuさん
一年間の歳月は長いようで短かったです。私はここでの思い出を忘れませ ん。ベトナムで日本語を勉強したものの、実際、日本では会話が聞き取れ なかったり、うまくコミュニケーションができませんでした。でも、それをきっかけに 自分の苦手分野を知り、そこから猛勉強し、今では挨拶から長い文までが 言えるようになりました。何度も練習を重ね、クラスのみんなの前でプレゼン もできるようになりました。日本には、秋には紅葉、春には桜、冬には雪が あって、絵のようにきれいです。そして、観光だけでなく、一年の中で日本の 料理を作ったり、伝統的な着物を着たり、和紙の里で灯り漉き作りを体験 したりしたことも、とても面白かったです。
一人で日本に来たとはいえ、心細い感じはしませんでした。大学にも、バ イト先にも、どこでも友達がいます。嬉しいときは一緒に遊びに行き、また、
困った時にはお互いに助け合いました。
一期一会。将来また日本に戻れるかどうかは分かりませんが、ここにいた 時間は、私の人生に最も深い印象を残してくれました。青春時代にこのよ うなきれいなところで過ごし、優しい人たちに出会えたことだけで、もう十分 幸せです。
カセサート大学 PRAPANPAS Kochakornさん
生まれて初めての一人暮らし、もし山梨学院大学に来ていなければ、多分まだ分からないことや、できないことが たくさんあっただろうと思います。私の人生にとって、とても大きな一歩でした。たった一年間で私の世界がこんなに広 がるとは全く思ってもいませんでした。留学する前の私は、絶対に自分から他人に話しかけませんでした。しかし、こ こに来て、ただ誰かに話しかけられるのを待っているだけではいけないと気が付いて、頑張って色々な人に声をかける ようになりました。最初はちょっと恥ずかしかったですが、皆さんの優しさでどんどんスムーズに話せるようになりました。
これも私にとって、大きな一歩です。また、日本に留学して、一つの発見ができました。クラスの雰囲気がタイとは全く 違うということです。学生の数がそんなに多くなくて、皆とよく話せることが一番いいと思いました。そして、ときどきクラス の中でディスカッションとか、ディベートなどを行って、とても楽しかったです。タイではそういうことがあまりないので、とて も新鮮に感じました。クラスの皆さんの意見を聞くことで、自分の世界も広がると思います。山梨学院大学で過ごし た毎日が、私の考え方を少しずつ変えてくれたのだと思います。私は漢字が苦手でしたが、以前より何倍も書けるよ うになりました。テストがあるから、頑張って練習しないといけないと思い、毎晩部屋で漢字を書いていたことを今でも まだ覚えています。大変でしたが、いい結果が出ると、疲れも吹き飛びました。やはり、「努力は絶対裏切らない」と 実感しました。文学、音楽、そして、法律など、色々勉強しましたが、勉強すればすれほど、どんどん楽しくなっていき ました。例えば、音楽の授業では、最初は全然内容が分からなかったので、あまり興味がなかったのですが、ある時、
「今回は自分の心を開いて、頑張って勉強しよう」と思って勉強してみると、なかなか面白く、なんだかそんなに悪くは ないと感じ、それからは楽しい授業になりました。やはり、もっと上達したいなら、まず心を開かなければいけません。こ のように考えられるようになったのは、きっと日本留学のおかげです。ここでの一年間は本当に私の大切な思い出で す。ありがとうございました。
山梨学院大学 国際交流センター 発行:2020年2月
YGU 卒業生ロールモデル
倉光 素さん
いすゞ自動車中国四国株式会社 総務人事部
人事採用担当者に聞く ~社会に通用する人材とは
福岡生まれ、広島・山梨育ち、山梨学院大学卒業。現在はいすゞ自動車中国四国株式会社にて採用担当 者として活躍中。今回は、倉光さんに企業が求める人材像や就職活動の際の悩みを聞き、また、たくさんの名言
「倉光語録」と学生への熱いメッセージを頂きましたので、ご紹介いたします。
Q. 就職活動が難しいと思われるのはなぜ?
「就職氷河期」と呼ばれていた頃よりは、内定は獲得 しやすくなっています。しかし早期離職の割合も上がって いて、約3分の1が3年以内に離職しています。その理 由は、入社前後のギャップによるミスマッチにあります。企 業側に原因がある場合もありますが、実は学生側にも 原因があります。その理由は、①自己分析不足で自分 のやりたいこと、自分に合うこと、自分の希望がわからな い状態で入社予定先を決めているから、②自分の志望 企業は決まったが、選考を通過する為の努力を怠って いるから、③そもそも受けようとする企業も志望企業も 少ないため、自分の中で志望企業が探しきれていない、
しぼりきれていない、の3つです。
Q. どんな企業に入社したいかわからない。
まず、自分のやりたいことがある方は、どうやった らその仕事ができるのか、考えてみましょう。また、
自分の中でまだやりたいことが決まっていない方は、
自分が興味を持てたり、仕事としてイメージができ るように、いろいろな企業や人に話を聞いてみま しょう。
Q. 企業が求める人材像とは?
企業の面接で最後によく聞かれるのが、
「最後に何かありますか?」という質問です。
そして、多くの学生が「是非御社で頑張ら せて頂きます。」などと意欲をアピールする のですが、実際ここで企業が見ているのは
「意欲」ではなく、「入社してからの心配ごと のイメージがちゃんとできるかどうか」なので す。企業が欲しいのは、「自分の考えをしっ かり言える人」です。また、「個」を尊重する ことも大事ですが、「自由過ぎる」のは問題 です。組織を破壊するSuper playerは ただの破壊者でしかなく、組織を活性化す るSuper playerこそが真の強者なのです。
学生へのメッセージ
私はここの学生でした。卒業して7年ですが、学生時 代にやっておけばよかった、こうしておけばよかった、と思う ことはいくらでもあります。一番後悔しているのは、就職 活動です。現在私はいすゞ自動車の販売会社のいすゞ 自動車中国四国で働いております。これまで、厳しいこと やどうしようもないこと、悩むこと、辞めたくなるような出来 事もありましたが、今は楽しく仕事をしています。学生時 代、大人の言うこと、親や教員のい言うことに耳を傾けず、
失敗をした後に「聞いておけばよかった」と後悔したことが たくさんあります。人間はそうやって成長していくものなの で、「失敗をして成長しよう」という方もいらっしゃるでしょう が、大きな失敗や人生を左右することに対して失敗をす るということは、人によっては立ち直れないことになりかねま せん。私の話を聞く、聞かないは自由ですが、聞いてくだ さる学生さんの力に少しでもなれたらと思っております。
国際交流センター
Open:月~金 9:00-18:00
電話:055-224-1330 [email protected] インタビューを終え、社会から、企業から「大学に求められるもの」とは 何か、を改めて考えさせられました。そして、このギャップを克服するた めに、「国際交流」という観点からどのような役割を果たせるのか、今 こそ、考えるべき時なのではないでしょうか。