株式会社 復建技術コンサルタント
平成29年2月
報告書
【 岩川大橋 】
平成28年度
酒田管内橋梁補修設計業務
【 目 次 】 1. 設計概要 ... 1 1.1. 橋梁概要 ... 1 1.2. 橋梁諸元 ... 1 1.3. 補修・補強履歴の整理 ... 1 1.4. 橋梁位置図 ... 2 1.5. 橋梁の状況 ... 3 2. 現地踏査 ... 4 2.1. 現地踏査概要 ... 4 2.2. 現地踏査結果 ... 5 3. 橋梁設計 ... 7 3.1. 補修設計項目 ... 7 3.2. 橋梁補修計画一般図 ... 8 3.3. コンクリート橋上部工補修設計・下部工補修設計 ... 9 3.3.1. 損傷状況 ... 9 3.3.2. 対策方針 ... 10 3.4. 支承補修設計 ... 13 3.4.1. 損傷状況 ... 13 3.4.2. 対策方針 ... 13 3.5. 排水設備補修設計 ... 18 3.5.1. 損傷状況 ... 18 3.5.2. 対策方針 ... 18 4. 施工計画(案) ... 19 4.1. 施工方法 ... 19 4.2. 周辺状況の確認 ... 20 4.3. 施工順序及び工程 ... 21 4.4. 施工計画図(案) ... 22 4.5. 施工要領 ... 23 4.6. 施工時留意事項 ... 28 5. 概算工事費 ... 29 6. 健全度評価 ... 30
1.
設計概要
1.1. 橋梁概要 岩川大橋[イワガワオオハシ]は一般国道 7 号、山形県鶴岡市大岩川字沢山地内に架橋する橋長 L=106.70m の橋梁である。本橋の上部工形式は 3 径間連続 PC ポステン箱桁橋であり、適用示方 書が平成8 年道路橋示方書の供用後 16 年が経過した橋梁である。 本設計では平成26 年度の橋梁定期点検結果により確認された損傷に基づき、延命化のための橋 梁補修設計を実施したものである。 1.2. 橋梁諸元 本橋の諸元を下記「表1-1」に示す。 表 1-1.橋梁諸元一覧表 橋 長 106.70m 有 効 幅 員 11.500m 斜 角 - 交 差 物 庄内小国川 橋 種 3 径間連続 PC ポステン箱桁橋 竣 工 年 平成 12 年(2000 年) 適 用 基 準 平成 8 年 道路橋示方書 点 検 年 次 平成 26 年度 設 計 荷 重 B活荷重 1.3. 補修・補強履歴の整理 本橋の補修・補強履歴を「表1-2」に示す。 表 1-2.補修・補強履歴一覧表 実施年 箇所 工事内容 - - - ※H18 設計に橋脚すりへり防護工(PIC フォーム(高耐久性埋設型枠))あり 工事は未実施1.4. 橋梁位置図
下記「図1-1」に橋梁位置図を示す。
図 1-1.橋梁位置図 岩川大橋
1.5. 橋梁の状況
下記に現況の状況写真を示す。
写真 1-1. 側面状況 写真 1-2. 橋面状況
写真 1-3. 床版下面状況 写真 1-4. A1 橋台
2.
現地踏査
2.1. 現地踏査概要
現地踏査では既往資料との現地整合性、自然条件、周辺条件などについて確認を実施した。 また、橋梁定期点検結果と現状の損傷部位、損傷状況の把握を実施した。
2.2. 現地踏査結果
損傷 部位 対策 区分 現地踏査結果と 定期点検結果(H26年度) 設計方針 当初 項目 状況写真 主桁 横桁 C1 ・ひびわれ、剥離・鉄筋露出、う き、漏水・遊離石灰が確認される。 【C1判定】 ・マンホール蓋の腐食・固着 【M判定】 ・定着部の異常が確認される。 【B判定】 前回点検時から若干の進行が見 られる。 損傷部から塩分浸 透により劣化が進 行する恐れがある ため ・ひび割れ注入 ・断面補修 〇 橋台 橋脚 C1 ・海側の梁部にひびわれ、漏水・ 遊離石灰、うき、剥離・鉄筋露出 が確認される。 【C1判定】 ・滞水、変形・欠損が確認される。 【B判定】 前回点検時から進行は見られな い。 ・ひびわれ注入 ・断面修復 →予防保全として、 海側は表面保護工 が望ましい 〇 支承 C1 S2 ・飛来塩分によると見られる、ゴ ム支承鋼材部の腐食,沓座モルタル のうき、欠損 【C1判定】 ・上沓とサイドブロックの遊間異 常 前回点検時から進行は見られな い。 【S2判定】⇒追跡調査 鋼材部の腐食は減 肉までには至って いないため、補修 による防錆機能の 回復を実施 ・防錆処理 ・モルタル打替 〇 高欄 防護柵 M ・ボルトキャップの腐食が確認さ れる。 【M判定】 ・高欄・防護柵に腐食・防食機能 の劣化が確認される。 【B判定】 前回点検時から進行は見られな い。 構造安全性への影 響が軽微であるた め、経過観察とす る。 ※維持工事で対応 -地覆 縁石 M ・剥離・鉄筋露出が確認される。 【M判定】 ・ひびわれ、漏水・遊離石灰が確 認される。 【B判定】 前回点検時から進行は見られな い。 構造安全性への影 響が軽微であるた め、経過観察とす る。 -伸縮装置 M ・排水装置の流末不良、土砂詰ま り 【M判定】 ・伸縮装置後打ちコンクリートに変形・ 欠損、路面の凹凸、ひびわれが確 認される。 ・流末が沓座に垂 れ流しとなってい るため導水管の延 長 後打ちコンクリートの損 増
岩川大橋[イワガワオオハシ]国道7号(現道);山形県鶴岡市大岩川字沢山地内
●橋梁諸元 橋 長 106.700m 有 効 幅 員 11.500m 斜 角 ― 交 差 物 庄内小国川 橋 種 3径間連続PCポステン箱桁橋 竣 工 年 平成12年(2000年) 適 用 基 準 平成8年 道路橋示方書 点 検 年 次 平成26年度 設 計 荷 重 B活荷重●補修・補強履歴
H18設計に橋脚のすりへり防護工(PICフォーム
(高耐久性埋設型枠))あり 工事は未実施
橋梁全景 支障物件 JR路線、通信ケーブル(山側箱桁内部) 対外協議先 JR東日本、河川管理者(県) 写真-1.遊離石灰 写真-2.剥離・鉄筋露出 写真-3.剥離 写真-4.剥離 写真-5.腐食 写真-6.遊間の異常 写真-7.高欄全景 写真-8.腐食 写真-9.剥離・鉄筋露出 写真-10.デリネータ基部 ●橋梁概要 表-1.現地踏査一覧表3.
橋梁設計
3.1. 補修設計項目 橋梁定期点検結果及び現地踏査による確認された損傷について設計項目の抽出を行った。 補修設計項目は定期点検結果のC1 及び C2 判定を基本として設計することとしている。 表-3.1 設計項目一覧表 設計項目 内容 上部工補修 ひびわれ補修、断面補修 支承補修 金属溶射、モルタル打替え 伸縮装置補修 流末改良 下部工補修 ひびわれ補修、断面補修 図-3.1.定期点検結果総括3.3. コンクリート橋上部工補修設計・下部工補修設計 3.3.1. 損傷状況 上部工には竣工時の乾燥収縮によるひび割れ、竣工時のかぶり不足による剥離・鉄筋露出、う き確認される。 また、P1 橋脚では冬季時の波圧の影響により、海側の梁部にひびわれ、漏水・遊離石灰、うき、 剥離・鉄筋露出が確認される。(写真-5) 写真-1.床版下面のひび割れ 写真-2.主桁ウェブの剥離・鉄筋露出 写真-3.P1 橋脚の剥離 写真-4.左記接写 写真-5.橋脚への波飛沫(2015.12.18 撮影)
3.3.2. 対策方針 コンクリートのひび割れやうきは劣化進行速度が比較的遅いと思われるが、本橋は飛来塩分の 影響を受ける橋梁であるため、劣化因子抑制のため「ひび割れ補修」「断面修復補修」を実施する。 飛来塩分の影響を考慮して、断面修復は SSI 工法による補修対策を実施する。 本橋は上部工、下部工において表面被覆鋼材(エポキシ樹脂鉄筋)が使用されているため、塩 化物含有による鋼材腐食の可能性は考え難いが、施工時の表面被覆鋼材の欠損等が考えられるた め、補修を実施するものとする。 ◆ひび割れ補修対策 ひび割れからの劣化因子による内部鋼材への影響としては、ひび割れ幅が w=0.2mm 以上が影 響あるとされている(参照;コンクリートのひび割れ、調査、補修・補強指針 2013)ことから、 基本的にはひび割れ幅が0.2mm 以上のひび割れに対し補修を実施することとする。 ただし、定期点検時の結果から施工時までの間にひび割れ損傷が進行することが想定されるた め、本設計では0.2mm 以下のひび割れについても計上している。 補修材料選定に当たってはひび割れ部の挙動の大きさにより材料を選定することを基本とする。
◆断面修復対策 断面修復対策としては、コンクリート剥離や鉄筋露出によりコンクリートかぶり不足が生じ、 内部鋼材への影響が生じてしまうことから実施する必要がある。 修復方法としては損傷の規模や損傷箇所(施工向き)により適切に選定する必要があるが、今 回は損傷箇所が部分的であるため、基本的には左官工法により修復を実施する。補修材料として は、ポリマーセメントモルタルによる補修が基本となるが、今回は高い塩分量が確認されている ことから、SSI 工法による補修対策を実施する。 補修箇所の再劣化防止対策としては、①損傷の脆弱部を残さないこと、②補修箇所にある程度 の厚みをもって実施し、断面端部にはフェザーエッジ(下図)等の処理を実施することが必要で ある。
ポリマーセメント断面修復 SSI工法(NETIS KK-100009-A) 概要図 工法概要 ・劣化損傷の原因である既設発錆鉄筋表面に防錆処理を施した後、 ポリマーセメントモルタルで断面を修復する工法である。 ・劣化損傷の原因である既設発錆鉄筋表面に防錆処理を施した後、既設コ ンクリート中の塩化物イオン量により、塩分吸着剤入り防錆ポリマーペースト, モルタルおよび遮塩モルタルを適切に用いることで、補修後の残存塩分に よる再劣化を抑制する工法である。 防食性能 ・錆鉄筋ケレンでは完全に錆を除去することはできないため、残存 錆中に塩化物イオンが残る可能性がある。 ・錆鉄筋ケレンでは完全に錆を除去することはできないが、はつり出した鉄筋 の表面に高濃度な塩分吸着剤を配合することにより、防錆性が高くなる。 ・塩化物イオンを吸着すると同時に、亜硝酸イオンを放出するため、(NO2-/Cl-)※が大きくなり、鉄筋の防錆性が高くなる。 施工性 ・損傷箇所の状況に応じて鉄筋背面まで確実にはつり取る必要があ るため施工性がよくない。 ・鉄筋の半分をはつり出すだけで施工が可能。 ・ただし、既設コンクリート中の塩化物イオン量によって工程が増える場合が ある。 材工 47,800円/m2 57,000円/m2 本橋への 適用性 ・塩分に対する効果が期待できない。 ・経済性では劣るが内部塩分の吸着を実施することが可能である。 総合評価 ○ ◎ ◆補修材料選定表
3.4. 支承補修設計 3.4.1. 損傷状況 飛来塩分によると考えられる、ゴム支承ソールプレート鋼材部の腐食、沓座モルタルのうき・ 欠損が確認される。 また、上沓とサイドブロックの遊間異常【S2 判定】が確認されるため、追跡調査が必要である。 3.4.2. 対策方針 鋼材部の腐食は減肉までには至っていないため、補修による防錆機能の回復を実施する。 上部工がコンクリート桁であるため、施工スペースが狭い。 支承モルタルにおいてはひび割れ防止鋼材を配置したうえでモルタルの打ち替えを実施する。 写真-1.支承鋼材の腐食 写真-2.遊間の異常
・支承の補修フローを図-1 に示す ●支承本体に機能障害があり、部分補修が不可能なものは交換 部分補修で対応可能であれば部分補修を実施 ●支承本体に機能障害が無く、腐食のみの場合は支承の防食対策を実施する →対象橋梁の中で、交換が必要となる著しい損傷はみられないため、防食対策により対応する START 支承本体の損傷 支承部の機能障害 損傷の種類 部分補修で 対応不可能 支承交換 部分補修 支承防食対策へ 補修不要 有り ex)ストッパー補修等 YES 破断・亀裂等 無し 無し 腐食 有り NO
図-2.支承防食対策の検討フロー ・支承の防食対策フローを図-2 に示す
●支承周りの施工スペースに応じて、
『特殊エポキシセラミックコーティング(はけ、ローラー塗り)』を採用する
支承防食工法比較表 【適用箇所】経年劣化、漏水により腐食が生じた桁端部の支承部。 【検討方針】桁端部の狭隘な箇所でも施工可能な工法とする 工法案 工法名 施工写真 工程 工法の概要 施工性 評価 維持管理性 評価 評価 第1案:再塗装工(Rc-1) 第2案:支承の若返り工法 第3案:特殊エポキシセラミックコーティング 第4案:支承防食工法(透ける沓) - HR-100013-V KT-120043-A TH-120011-A ・既設の支承について、サンダーケレン又は、ブラストで 表面処理をした後、一般的な再塗装を行う。 ・再塗装の使用は、下塗り3層+中塗り+上塗りとなる。 ・既設の支承について、ブラストで表面処理をした後、常 温金属溶射を行い防錆する。 ・溶射金属は、亜鉛アルミニウム合金を用いる。上塗り1 層は、エポキシ樹脂系の塗装を用いる。 ・高緻密特殊保護塗膜により、腐食原因物質を環境遮 断、鋼材保護防食する工法。 ・特殊エポキシ樹脂に酸化珪素(SiO2)を含むセラミックを 混合することによって従来より緻密な塗膜構造を形成 する。 ・素地調整3種程度(電動工具、人力)しか適用できない 狭隘部にある鋼製支承を特殊樹脂で封入することによ り長期防食が図れ、維持管理においても点検調査時 の目視確認が可能。 ・支承の高さの小さい部分にハケ塗りで施工するため、 塗装作業時にピンホール(塗装欠陥)が生じやすい。 ・また、塗装の塗り替えは厚膜であるため施工は難しい。 層が多いため、工期は他案よりも長くなる。 ・施工の工程が少なく、工期は短期である。 ・狭隘箇所となる場合、ブラストや溶射が不十分となる可 能性がある。 ・湿潤面、ノンプライマー施工可能な為、現場施工が早 い。 ・また、刷毛・ローラーでの塗装施工が可能な為、狭隘部 施工が可能である。 ・人力のみで、施工工程もすくないため、施工は小規 模、工期は短い ・樹脂材はセルフレべリング性が高いため、充填性が高 い △ △ ○ ○ ・溶射金属の寿命に合わせて、再補修を行う必要がある が、概ね30年程度であるとされ、第1案に比べ、維持管 理の手間は半分程度になる。 ・緻密な特殊保護塗膜構造により高耐久年数を有し、耐 用年数は50年程度期待できる。 ・エポキシ樹脂ベースのため防食性能は変わらないが、 紫外線劣化の恐れがあるため、上塗り塗装が必要であ る。 ・密閉効果が高く腐食因子を遮断することができ、特殊 樹脂は透明性が維持できるため目視確認は容易であ る。 ・耐用年数は50年程度期待できる。 △ ○ ○ ○ 経済性 (1000kNクラス支 承直接工事費) ・1回の施工費は3案中最も安価であるが、LCCで見た場 合、最も劣り、コンクリート橋では維持管理性に劣る。 ・部分補修や他の支承が再塗装で実施されている場合 ・第1案に比べ1回の施工費はかかるが、LCCでは最も 優位性が高い。 ・実績が多く安定した工法であるが、狭隘箇所における ・1回の施工費がやや高く、単体のLCCにおいては若干 劣る。 ・施工回数は少ないため維持管理性はよい。 ・維持管理性において、補修の頻度の軽減が図られる が、初期のコストが若干高いため、LCCにおいて優位 性が見られない。 △ ○ △ △ ・塗装によって防食機能を維持するため、定期的な塗り 替えが必要である。 ・鋼桁であれば、塗装の塗り替えのサイクルに合わせる ことで、対応可能であるが、コンクリート端の場合、通 常、塗装の塗替えがないため、そのために足場設置等 の手間がかかる。 素 地 調 整 Ⅰ 下 塗 下 塗 下 塗 中 塗 上 塗 素 地 調 整 Ⅲ 下 地 処 理 透 明 型 枠 樹 脂 封 入 潤 滑 剤 注 入 素 地 調 整 Ⅰ 金 属 溶 射 封 孔 処 理 樹 脂 塗 料 素 地 調 整 Ⅱ 下 塗 中 塗 上 塗
3.5. 排水設備補修設計 3.5.1. 損傷状況 伸縮装置下面の止水ゴム材の排水パイプが未接続のため、橋台への漏水・滞水が確認され、ゴ ム支承ソールプレート鋼材部の腐食の助長となっている。 3.5.2. 対策方針 排水パイプの延長を行うことで、下部工への漏水を遮断する。 写真-1.伸縮装置下面の導水パイプ未設置 写真-2.排水パイプの延長例
4.
施工計画(案)
4.1. 施工方法 本橋の補修工種及び工事実施における条件等を下記表に記載する。 表-4.1. 補修工種一覧表 部材 工種 工事条件等 主桁 横桁 橋台 橋脚 ひびわれ補修 断面補修 桁下作業 ※桁下に河川有、JR 羽越線が隣接 支承 金属溶射 モルタル打替え 桁下作業 ※桁下に河川有、JR 羽越線が隣接 伸縮装置 流末改良 桁下作業 ※桁下に河川有、JR 羽越線が隣接 写真-1.橋梁下面状況 写真-2.周辺状況(JR羽越線)4.2. 周辺状況の確認
岩川大橋
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
出典:Google 航空写真 至 新潟 至 秋田 写真‐①.周辺状況(起点側) 写真‐②.桁下状況(十分な平場有り) 写真‐⑤.交差物件(庄内小国川) 写真‐⑥.交差物件(JR東日本) 写真‐⑦.架線状況(隣りJR東日本管理物件) 写真‐③.施工仮設ヤード候補(借地) 写真‐④.周辺状況(照明施設) 施工仮設ヤード③
4.3. 施工順序及び工程 1 伸縮装置補修工 m 4ヶ月 10 ひびわれ修復工 (2パーティで実施) m 60 30 断面修復工 m3 1 支承補修工(沓座モルタル) m3 0.4 10 支承補修工(金属溶射) 基 8 10 足場設置工・撤去工 (2パーティで実施) m2 1424 30 吊足場 30 20 30 2ヶ月 3ヶ月 備考 10 20 30 10 20 準備工 式 1 11 5 導水管設置 工種・種別・細目 単位 数量 日数 1ヶ月 10 20 30
4.5. 施工要領
以下に施工要領を記載する。
◆足場工 ①吊りチェーン取付工 床版下面に吊り金具を取り付け、チェーンをループにして取り付けます。この際、作業に先 立ち親綱を設置し、作業時には安全帯を使用します。 ②親ごパイプ設置工 ア)吊りチェーンのループの中に親ごパイプを入れます。 イ)安全ネットを張り、親ごパイプに結びつけます。この際、ネットとネットの間に隙間を作 らないようにします。 ③ころばしパイプ設置工 親ごパイプにクランプを使用してころばしパイプを取り付けます。取り付けの際はクラン プの締め忘れの無いように注意します。 ④足場板設置工 ころばしパイプ取付け後、ころばしパイプ上に足場板を敷設します。重ね部分は番線等で緊 結します。 ⑤中段足場設置工 ②~⑤の要領で、中段足場を組み立てます。 ⑥昇降設備設置工 1スパン当たりに1箇所、ビティ足場又はステップ階段を使用し組み上げます。 (ビティ足場を使用する場合) ア)設置個所に敷き板を設置し、その上にジャッキベースを置き高さ調整を行った後、ブ レスにて確実に固定しビティ足場を設置します。 イ)ビティ足場上に作業床・H型階段枠を設置し、1段目下部に単管クランプで周方向 に 固定し一体化させます。(根固めパイプ) ウ)根固めパイプを設置しながらもう一度ジャッキベースで高さを調整して1段目の足場 が水平になるように調整します。 エ)根固めパイプの設置が完了したら2段目からの足場はア)イ)の要領で組み上げます。 (組み上がった足場に親綱を張りそれに安全帯を掛け墜落防止とします。) ⑦吊り足場解体工 足場を使用する作業が全て完了した後、組立と逆の手順にて足場を解体します。 解体の際は、親綱、安全帯を使用して作業します。
4.6. 施工時留意事項 以下に施工時における留意事項を記載する。 ・コンクリート補修工は定期点検、現地踏査により作成したものであるため、補修工事には再 度現地損傷状況を確認に、必要箇所については追加実施の有無を確認すること。 ・別途、上部工箱桁内進入口のマンホールが腐食している状況であるため、維持工事において 定期的な防錆メンテナンスが必要である。
5.
概算工事費
下記に今回設計内容の概算工事費を記載する。 工種 細目 単位 数量 単価(千円) 工事費(千円) 備考 支承補修工 579 金属溶射 基 8 70.0 560 沓座モルタル m3 0.37 50.0 19 伸縮装置補修工 17 新設鋼材重量 t 0.02 700.0 11 排水管 m 11.39 0.5 6 VP-40 コンクリート補修工 1,555 断面補修工 m3 1.05 1,100.0 1,150 ひびわれ補修工 m 55.1 7.0 386 注入工法 〃 m 4.6 4.0 19 充填工法 仮設工 7,122 吊足場 m2 1424.30 5.0 7,122 ※経費率 1.80 直接工事費(千円) 9,273 工事費(千円) 16,6916.
健全度評価
次項に『平成27 年度 鶴岡地区橋梁調査業務(弊社受注)』における調査結果と橋梁の健全度 評価を記載する。 ・外観変状は塩害によると想定される損傷は少なく、橋面防水や伸縮装置の止水対策が十分で ないものが原因とする損傷が発生している ・鋼材の腐食度は上部工及び下部工ともにエポキシ樹脂皮膜鉄筋を使用していることから現段 階においては腐食が確認されない ・上下部工にさび汁を伴った著しい劣化は確認されていない ・したがって、現段階ではグレードⅡと評価する ※塩害橋梁維持管理マニュアル(案) 平成 20 年 4 月 橋梁塩害対策検討委員会による健全度評価塩害橋 調査・点検記入表 その1 調査年; 橋梁名; 事務所 管理出張所 TEL FAX 担当課 担当者 E-mail 路線名 橋梁名 橋長(m) 径間数 竣工年 適用示方書 地域区分※1 塩害対策区分※2 海岸からの距離(m) 海面からの高さ(m) 凍結抑制材散布の有無 国道7号 岩川大橋 106.700 3 H12 H8 B2 S 20 不明 有 実施年 実施年 実施年 実施年 実施年 ※1;平成24年道路橋示方書[耐震設計編]より設定 ※2;平成24年道路橋示方書[共通編;耐久性の検討]より設定 橋梁諸元 その2 補修・補強工法 補修・補強工法 補修・補強工法 補修・補強工法 補修・補強工法 岩川大橋 平成28年 環境条件 補修・補強履歴 3径間連続PCポステン箱桁橋 構造形式 連絡先 橋梁諸元 その1 0234-27-3498 0234-27-3364 酒田河川国道事務所 道路管理課 鶴岡国道維持出張所 管理第二係長 図-1.側面図 図-2.平面図 図-3.断面図 写真-1.橋梁側面 写真-2.桁下状況 P 1 P 2 A 1 A 2 M E M D L = - 1 0 . 0 0 0 L W L = 0 . 5 0 0 H W L = 2 . 6 9 0 至 酒 田 至 新 潟 11000 9000 1500 500 6 000 1500 2 500 11 00385 22 00 77 00 9900 148 5 5500 86 0 0 9 600 5000 E 600 32500 400 00 32500 60 0 250 1 06200 250 1 06700 橋長 桁長 支 間長 支間 長 支間長 N O . 2 5 N O . 2 6 N O . 2 7 N O . 2 8 N O . 2 9 P 1 P 2 A 1 N O . 2 2 N O . 2 2 + 6.80 0 N O . 2 3 N O . 2 4 A 2 至 酒 田 至 新 潟 庄 羽越本線 5500 500 0 5000 5500 12 6 00 50 00 1 2700 9000 1 2 5 00 橋 長1 0 6700 60 0 250 6 0 0 桁 長1 0 6200 2 5 0 支間長 32500 支 間長4 0 000 支 間 長3 2 5 0 0 60 0 2900 9000 90 0 47 50 6 00 11 500 4 00 12 500 5 .000 % 2 .0 00% 25 0 250 100 300 0 12 500 80 2600 2 50 0 42 50 3 25 0 15 00 1 500 3 2 50 2000 1 塩害橋 調査・点検記入表 その2 調査年; 橋梁名; 調査年 調査年 調査年 調査年 調査部位 調査部位 調査部位 調査部位 0-20 7.55 0-40 7.24 0-10 11.90 0-10 13.00 0-10 6.95 0-10 7.11 20-40 3.83 40-80 1.52 10-20 9.20 10-20 12.67 10-20 3.72 10-20 9.77 40-60 1.67 80-120 0.26 20-30 5.26 20-30 13.40 20-30 2.31 20-30 9.06 30-40 2.66 30-40 11.86 30-40 1.19 30-40 8.29 調査年 40-50 1.21 40-50 8.38 40-50 0.57 40-50 7.85 測定部位 50-60 0.53 50-60 6.56 50-60 0.31 50-60 6.23 P1橋脚 60-70 0.24 60-70 3.32 60-70 0.13 60-70 4.31 70-80 0.11 70-80 3.01 80-90 0.13 80-90 2.13 90-100 0.13 90-100 1.08 損傷状況の概要・損傷進行状況 中性化グラフ (劣化予測等) 測定結果 塩化物グラフ (劣化予測等) 0.0mm 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 塩化物グラフ (劣化予測等) 塩化物グラフ (劣化予測等) 平成26年 【左】床版下面,【右】床版下面(劣化) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 平成26年 判定結果(腐食状況) 中性化深さの測定 未実施 平成28年 岩川大橋 塩化物イオン含有量調査 鋼材の腐食度調査 損傷状況および調査結果 平成26年 【左】A1橋台,【右】P1橋脚(劣化) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 塩化物イオン (kg/m3) 平成25年 【左】床版下面,【右】A1橋台 上部工塩分量 下部工塩分量 健全箇所 写真-1.【H26】床版下面 ひび割れ箇所 写真-2.【H26】床版下面(劣化) 健全箇所 写真-3.【H26】A1橋台 ひび割れ箇所 写真-4.【H26】P1橋脚(劣化) 20年後(2034年)の劣化予測:床版下面劣化 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00 0 10 20 30 40 50 60 70 塩 化 物 イオン 濃 度 (k g/ m 3 ) 構造物表面からの距離(mm) 実測値 推定値 <将来>
塩害橋 調査・点検記入表 その2 調査年; 橋梁名; 調査年 調査年 調査年 調査年 調査部位 調査部位 調査部位 調査部位 0-10 10.82 10-20 7.99 20-30 7.37 30-40 5.74 調査年 40-50 4.44 測定部位 50-60 4.11 60-70 2.97 ※赤文字は鋼材位置付近での塩化物イオン量を示す 塩化物グラフ (劣化予測等) 損傷状況の概要・損傷進行状況 中性化グラフ (劣化予測等) 塩化物グラフ (劣化予測等) 塩化物グラフ (劣化予測等) 未実施 測定結果 判定結果(腐食状況) P2橋脚梁(ひび) 中性化深さの測定 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 塩化物イオン (kg/m3) 塩化物イオン (kg/m3) 表面からの 深さ(mm) 未実施 平成26年 平成28年 岩川大橋 損傷状況および調査結果 鋼材の腐食度調査 塩化物イオン含有量調査 上部工塩分量 下部工塩分量 ひび割れ箇所 写真-5.【H26】P2橋脚梁(ひび) 20年後(2034年)の劣化予測:P1橋脚劣化部 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 0 20 40 60 80 100 塩 化 物 イオン 濃 度 (k g/ m 3 ) 構造物表面からの距離(mm) 実測値 推定値 <将来> 3 塩害橋 調査・点検記入表 その3 調査年;平成28年 橋梁名;岩川大橋 損傷図・損傷写真等 定期点検結果;H26 N O . 2 5 N O . 2 6 N O . 2 7 N O . 2 8 P 1 P 2 A 1 N O . 2 2 N O . 22 + 6 . 8 0 0 N O . 2 3 N O . 2 4 A 2 至 新 潟 庄 羽越本線 5500 50 00 50 00 5500 1260 0 5000 1 270 0 9000 125 0 6 00 290 0 9 000 写真-1.地覆のひびわれ (B) 写真-7.橋台のひびわれ (B) 写真-2.支承の腐食 (M) 写真-8.縦排水流末不良 (M) §点検結果 対策区分 箇所 損傷状況 C判定 主桁 ひびわれ、剥離・鉄筋露出 うき、漏水・遊離石灰 橋脚 ひびわれ、剥離・鉄筋露出 漏水・遊離石灰、うき 支承その他 腐食、防食機能の劣化 沓座モルタル ひびわれ、うき、変形欠損 S判定 支承本体 遊間の異常、支承部の機能障害 M判定 主桁 マンホール蓋の腐食 伸縮装置 縦排水パイプ流末不良、土砂詰り §点検結果 対策区分 箇所 損傷状況 B判定 主桁 定着部の異常 横桁 ひびわれ、うき 床版 漏水・遊離石灰、床版ひびわれ、うき 橋台 ひびわれ、漏水・滞水、変形・欠損漏水・遊離石灰、うき 地覆 ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏水・遊離石灰 縁石 剥離・鉄筋露出 伸縮装置 ひびわれ、変形・欠損、路面の凹凸 防護柵 腐食、防食機能の劣化
塩害橋 調査・点検記入表 その4 調査年; 橋梁名; グレードⅠ 部位 工法 備考 期限 グレードⅡ C 主桁 ひび割れ補修断面修復 対策区分C判定 H31 920 C 下部工 ひび割れ補修断面修復 対策区分C判定 H31 470 C 支承 モルタル補修金属溶射 対策区分C判定 H31 1,300 - 伸縮装置 止水対策(交換) 次回点検ではC判定となる可能性 H31 17,800 - 下部工 表面保護工 予防保全対策 5,500 グレードⅣ 点検頻度 次回点検 グレードⅠ /5年 H31 グレードⅡ /5年 H31 グレードⅣ 健全度評価 グレードⅠ グレードⅢ グレードⅣ 維持管理計画 健全度 ※1;表番号は「塩害橋梁維持管理マニュアル(案) 橋梁塩害対策検討委員会 H20.4」を参照。また架設後約30年以上の場合「グレードⅡ」、「塩化物イオン量、中性化深さ」は対象外 グレードⅢ グレードⅢ ②今後20年以内に 25mm未満 25mm以上 ③25mm未満 ― ― ― ④今後20年以内に 1.2kg/m3以上 今後20年以内に 1.2kg/m3未満 ①今後20年以内に 25mm以上 ・定期点検結果から対策区分「C」判定となっている部材があるため、次回 点検までに補修を行う必要がる。 ・定期点検結果には記載がないが伸縮装置からの漏水が生じているため 劣化進行抑制を目的として止水対策(交換等)を実施していく必要がある 劣化範囲の確認 ※特にP1橋脚の剥離部に着目 塩化物イオン濃度 上下部工の塩化物イオン濃度の確認 漏水状況 伸縮装置及び橋面防水等の漏水状況確認 /3ヶ月 -・外観変状は塩害によると想定される損傷は少なく、橋面防水や伸縮装置の 止水対策が十分でないものが原因とする損傷が発生している ・鋼材の腐食度は上部工及び下部工ともにエポキシ樹脂皮膜鉄筋を使用 していることから現段階においては腐食が確認されない ・上下部工にさび汁を伴った著しい劣化は確認されていない ・したがって、現段階では「グレードⅡ」と評価する 劣化予測 現状 ひび割れ 表-2.日常管理(点検)計画一覧表 項目 ①腐食なしまたは②ごく表面的な腐食 (表4.3による評価がグレードⅠ) 表-4.3 塩化物イオン含有量(鋼材位置)・中性化深さ調査結果の評価【架設後約30年未満】※1 塩化物イオン含有量 中性化残り 現状 劣化予測 健全度 ⑤コンクリートの断面欠損が認められ、 内部の鋼材の破断が認められる 表-4.2 鋼材の腐食度調査【架設後約30年未満】※1 内容 鋼材の腐食状況 グレードⅡ 将来塩害による損傷の発生が懸念される 1.2kg/m3未満 損傷原因が塩害以外 健全度 損傷原因が塩害以外 将来塩害による損傷の 発生が懸念される グレードⅢ 損傷原因が塩害 ①腐食なしまたは②ごく表面的な腐食 (表4.3による評価がグレードⅡ) ③浅い孔食など断面欠損の軽微な腐食 ④断面欠損が著しい腐食 ⑤鋼材が破断している グレードⅢ グレードⅢ 表-4.4 健全度の総合評価【架設後約30年未満】※1 外観の健全度 鋼材の健全度 塩化物オイン含有量および中性化残りの健全度 (最も厳しいもの)総合評価 損傷原因が塩害 ⑤1.2kg/m3以上 ― ②ひび割れ、錆汁、剥離、あるいは 剥落が部分的に認められる ③ひび割れ、錆汁、剥離、あるいは 剥落が連続的に認められる 損傷原因が塩害以外 将来塩害による損傷の 発生が懸念される 過去に補修が行われていない部材 健全度 表4.3による評価がグレードⅠ 表4.3による評価がグレードⅡ グレードⅢ 損傷原因が塩害 ― ②補修後の経過年数が5年を超えて 損傷の範囲が局部的 ③補修後の経過年数が5年以内で損傷の 範囲が局部的もしくは補修後の経過年数が5年 を超えて損傷の範囲が全体的 ④補修後の経過年数が5年以内で損傷の 範囲が全体的 ⑤内部の鋼材の破断が認められたとき ④コンクリートの断面欠損が認められ、 内部の鋼材の露出が認められる 健全度評価結果・対策方法の選定プロセスの詳細 岩川大橋 平成28年 外観変状 ①ごく軽微なひび割れや錆汁が認められる 過去に補修が行われていない部材 健全度評価結果 維持管理計画 補修項目 対策 区分 補修内容 概算工事費 (千円) (直接工事費) 表-1.補修項目一覧表 表-4.1 外観変状調査結果の評価【架設後約30年未満】※1 5 塩害橋 調査・点検記入表 その5 調査年;平成28年 橋梁名;岩川大橋 その他 特記事項①;上部工のかぶり不足 写真-3.P1橋脚柱のひび割れ P1 特記事項②;橋脚のひび割れ 写真-4.偏光顕微鏡観察結果【岩川大橋_P1橋脚】 特記事項③;アルカリ骨材反応の影響 特記事項④;伸縮装置からの漏水 ○調査結果:電磁波レーダー及びはつり調査で確認 一部不足している箇所があるが比較的かぶり厚は確保 図-1.かぶり調査位置及び結果 図-2.上部工断面図 N O . 2 5 N O . 2 6 N O . 2 7 N O . 2 8 P 1 P 2 A 1 N O . 2 2 N O . 2 2 + 6.8 0 0 N O . 2 3 N O . 2 4 A 2 至 新 潟 庄 羽 越本 線 5500 5 00 0 500 0 550 0 12 6 0 0 5000 12 7 00 9000 1 25 00 6 00 2 900 9 0 0 0 電磁波レーダー;57mm 電磁波レーダー;49mm 電磁波レーダー;53mm 電磁波レーダー;54mm 電磁波レーダー;48mm はつり調査 ;44mm 電磁波レーダー;48mm はつり調査 ;43mm ・変形泥岩、凝灰 岩にわずかな反 応縁が見られる ものの顕著なゲ ルの生成は確認 されない ・変形泥岩には微 小質石英が含ま れており、遅延 膨張性の反応を 引き起こすとさ れるため注意が 必要 鉄筋純かぶり t=77-(15.9mm/2)-12.7mm ※設計上のかぶり厚の基準値は50mmであ る
塩害橋 調査・点検記入表 その5 調査年;平成28年 橋梁名;岩川大橋 その他 特記事項⑤;床版下面のひび割れ 写真-1.主桁下面のひび割れ 写真-2.主桁下面のひび割れ 写真-3.主桁下面のひび割れ 仮支承 仮支承 下床版 曲げモーメント マンホールによる部材 欠損 マンホール 橋軸方向のひび割れ 図-1.主桁側面図 ○箱桁下床版のひび割れ 主桁下床版に橋軸方向にひび割れが確認される ・押し出し仮設の際に設置する仮支承によるもの ・進行性は小さいと考えるが今後の進行確認が必要 模式図 7
0 10 20 30 N NN E N E ENE E ESE SE SSE S SSW SW W SW W W N W N W NN W 発 生 頻 度 % 図-3.架橋位置平面図 写真-1.終点海側より撮影 ○起点側は消波ブロックが設置されていることから冬季の波浪時には海塩粒子の飛散がある ○小国川河口付近は波高が小さいことから起点側に比べ海塩粒子の飛散は少ないものと考えられる 写真-2.海側正面より撮影 図-1.日平均飛来塩分量(mdd) 図-2.風向風速と発生頻度 塩分捕集器 風向風速計 ●塩分捕集器 ○風向風速計
架橋環境【岩川大橋】
37.00 49.19 44.68 28.36 49.12 4.38 0.07 0.31 0.04 0.04 0.89 4.20 21.29 30.00 18.28 6.83 0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 50.00 60.00 70.00 80.00 90.00 100.00 日平均飛来塩分量 (m d d ) ○調査結果:電磁波レーダー及びはつり調査で確認 一部不足している箇所があるが比較的かぶり厚は確保 図-1.かぶり調査位置及び結果 写真-1.はつり調査結果 N O . 2 5 N O . 2 6 N O . 2 7 N O . 2 8 P 1 P 2 A 1 N O . 2 2 N O . 2 2 + 6.8 0 0 N O . 2 3 N O . 2 4 A 2 至 新 潟 庄 羽 越本 線 5500 500 0 50 00 5 5 0 0 12 600 5000 127 00 9000 12 50 600 29 00 9 000 電磁波レーダー;57mm 電磁波レーダー;49mm 電磁波レーダー;53mm 電磁波レーダー;54mm 電磁波レーダー;48mm はつり調査 ;44mm 電磁波レーダー;48mm はつり調査 ;43mm上部工かぶり調査結果【岩川大橋】
図-2.塩化物イオン含有量試験結果 写真-1.H25【A1-P1間】 図-1.塩化物イオン含有量試験位置 P 1 P 2 A 1 A 2 M E M L W L = 0 . 5 0 0 H W L = 2 . 6 9 0 E 600 32500 40000 32500 600 250 106200 250 106700 橋長 桁長 支間長 支間長 支間長 写真-1(海側) 写真-2(CL) 写真-2.H26【A1-P1間】 写真-3(CL) 写真-3.H26【A1-P1間】 ひび割れ箇所 健全箇所 健全箇所