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駒澤大学佛教学部論集 27 003石井 修道・小川 隆「『禅源諸詮集都序』の訳注研究(四)」

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Academic year: 2021

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(1)

NII-Electronic Library Service 『

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、 凡 例 は 前 回 の 論 文 に 準 ず る 。 第 五 十 四 号 参 照 。

         

〔  〔  〔  〔  〔   〔        〔 七 六 五 四 三 二 一 〕  〕  〕  〕  〕  〕       @ 禅 源 諸 詮 集 都 序

の 序 『 駒 沢 大 学 仏 教 学 部 研

要 』 禅 源 諸 詮

何 か

と し て の 禅

種 禅 の 分 類 ー

四 種

達 磨 禅 な ぜ 教 家 の 人 は 宗 を

謗 す

か な ぜ 教

致 を 主

す る

T

偈 を 纂 集 す る 意 図 駒 澤 大 學 佛 教 學 部 論 集 第 十 七j  卒 成ェ 年\ 月 @  @  @          ロ 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

ロ ロ   ロ セ 死V ;| ≡ 西≡ 三 :δ 九ェ 〕    〕   〕  @

 

  〕  

 

    〕  

 

〕   〕    

 

〕   〕     〕 禅 語 の 性 格 禅 偈 纂 集 す

必 要

T

語 と 経 文

関 連 を 証 明 す る 十 の 理 由

禅 一 致 の 正 当 性 い か

し て 禅

派 の 教 説 を

理 す る 禅 の 邪 正 を 定 め

基 準 は

経 の

仮 は 仏

よ る 因 明 の 三 量 よ り み た 経

要 性 宗 に 対 す 疑 問

批 難 『 起 信 』 の 法 と 義 よ り み た 教 禅 一 致 の 正 当 四 種 の 心 頓 と 漸 と は 矛 盾 し な い 真 の は 頓

(2)

NII-Electronic Library Service 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』

      巻

   n         n   m  ロ         m  n                           

毛 宍

iii

西 ≡

δ

iil

モ 芙 豆 西

i

コ 〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕        〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕      

 

   

 

  の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 )

の 三 宗 と

の 三

混 絶 無

顕 心 性

意 依

相 教

 

  ( 以 上 『 紀 要 』 第 五 十 四 号 )

識 破

と 息

修 心

破 相

教 密

破 相

教 と 泯 絶

宗 顕 示

 

 

 

 

 

 

 

 

  ( 以 上 今 号 ) 達

禅 と 知 の 一 字

妙 の 門 自 性

浄 心 を い か に

す る か

対 の

心 空 宗 と 性 宗 の 十 の 相

法 と 義 の 解 釈 の 相 違 性 と 心 の 相

性 の 解 釈 の 相 違

と 知 の 解 釈 の 相 違 有

と 無

の 解 釈 の 相

理 の あ ら わ し 方 の 相

i

極 性 と 積

1

n        n        n  m  n  n  n  n  n        五 五 五 五 五 五 五 五 五 五 四 四 四 四 四 四 四 四 四 四 九 八 七 六 五 四 三 ニ ー 八 七 六 五 四 三 ニ ー 〕  〕  〕  〕  L _1  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕  〕 名 と

の 相

と 三 諦 の

の 相

説 の 解

無 に つ い て の

違 禅 の 三

に お い て は 一 頓

の 二 つ の

の 種 々 な

を 説 い た 本 意

の 本

と 三 種 の 教

と 衆 生 、

と 迷 と の

係  

 

 

 

 

 

   

 

す が た

り へ の 道

り と 迷 い の 図

の 心 が ま え む す び

H

む す び 口 後

 

四 〇  

 

 

   

 

   

 

   

 

つ で あ る  

 

 

   

 

   

 

の 頓 と 化

一 真 心 体 こ そ

法 の

で あ る

い の 過 程

凡 夫 の

り と 迷 い の

系 を 図 示 す る 理 由

り と

い の 図 式 に よ っ て 反 省 自

す べ き こ と N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(3)

NII-Electronic Library Service 〔 二 六 〕   将 識 破

教 と 息

心 宗                   ホ (

1

) 然 唯

三 將

、 與

妄 修           心 宗 而

會 。 以

、 不

外                

事 相 。 唯 息

者 、

我 法 之

心 者 、 修

識 之 心 、

之 教 。

佛 同 、                   如 何 毀

門 息 妄

、 時 時

心                                                 住 心 、 専

一 境 、 及

趺 調 身

調

也 。 此   上 種 種 方

便

、 悉 是 佛 所 勸

云 不 必                 是 坐 、 不 必 不 坐 。 坐 與 不 坐 、 任 逐 機 宜 、

心 運 心 、

量 習

。         ホ (

2

) 當

宗 大 帝 乃 至 玄 宗 朝

頓               本 宗

行 北

禪 秀 禪 師 大

漸 教 、 爲                      

 

  ホ ニ 京 法 圭 、 三

門 師 全 稱 達 磨 之

顯 即

之 旨 。 曹 溪

澤 恐 圓

、           ヰ

呵 毀

調

伏 等

。 但 是 除

、 非

法 也 。 况 此 之 方

便

是 五 租 大

教 授 、 各                      

 

   

 

可 爲 一 方 師 。

暦 以 壁 觀

人 安 心 云 、                                         ホ

止 諸 縁 内 心 無

、 身

墻 壁 心 如 死

、 可 以 入 道 。 豈 不 正 是 坐 禪 之 法 。 又 廬           ホ 山

公 與 佛 陥 耶 舍 二

僣 所 譯 達 暦 禪 經 兩 卷 、 具 明 坐 禪 門 戸

便 與 天 台 及                          

 

   

 

   

 

   

 

          ( 1 )   然 る に 唯 だ

三 の

破 境 の み は 、 禅 門 の 息 妄 修 心

と 相 い 符 会 す 。

                         

 

   

 

   

 

( 2 )                   や な 空 な り と 知 る を 以 て の 故 に 、 外

の 事 相 を 修 せ ず 。

を の み

む と は 、 我                 ( 3 )                                                       ( 4 ) 法 の 妄 を

む こ と な り 。 心 を 修 す る と は 、

識 の 心 を

す る こ と な り 。

に 唯 識       ( 5 )                                   か                           ( 6 ) の

と 同 じ 。

に 仏 と 同 じ く ば 、 如

を 看 、

時 に

拭 ( 7 )                               ( 8 ) し 、 心 を

ら し 心 を 住 せ し め て 、 一

注 し 、 及 び 跏

し ・ 調 身 ・ 調 息 す る を や ぶ     ( 9 ) 毀 ら ん や 。 此 の 上 の

種 の 方 便 は 、

く 是 れ 仏 の 勧 讃 す る

な り 。 浄 名 は 「 必

                    ( 10 ) し も 是 れ 坐 す る に は あ ら ず 」 と 云 う の み に し て 「 必 ず 坐 せ ざ れ 」 と は せ ざ る な                          

 

   

 

    お                               ( 11 ) り 。 坐 す る と 坐 せ ざ る と は 機 の 宜 し き に 任 せ 逐 い 、 心 を

ら す と 心 を 運 ぶ と は 、             は か     ( 12 )

々 の 習 性 を 量 る の み 。           ( 13 )                 ( 14 )                                     ( 15 )  

宗 大

よ り 乃 至 し 玄 宗 の 朝 に 当 っ て は 、 円 頓 の 本

だ 北 地 に 行 わ れ                          

 

   

 

   

 

   

 

              ( 16 )

、 唯 だ 神 秀

の み 大 い に 漸 教 を

げ 、 二 京 の 法 主

の 門 師 と 為 り 、 全 く                          

 

   

 

   

 

  ( 17 )

し て 、 又 た 即

の 旨 を

わ さ ざ り し か ば

渓 、

沢 は 円

の 滅 絶                 か く せ ん こ と を 恐 れ て 、 遂 て 住 心 調 伏

を 呵

す 。 但 だ

れ 病 を 除 く の み に し                       ( 18 ) て 、 法 を

く に は

ざ る な り 。

ん や 此 の

便

は 本 と 是 れ 五 祖 大 師 の 教 授 に し て 、                          

 

   

 

( 194

々 皆 な 印

し て 一 方 の

し た る を や 。

は 壁 観 を 以 て 人 を し て

心 せ し め 、

に は

を 止 め 、

に は 心 に 喘 ぐ 無 く 、

は 牆 壁 の

く 、 心 は 死 灰 の 如 く                 べ         ( 20 ) に し て 、 道 に 入 る 可 以 し と 云 う 豈 に 正 し く 是 れ 坐 禅 の 法 に あ ら ざ ら ん や 。 又 た                          

 

   

 

   

 

   

 

        ( 21 )

山 の

公 と

陀 ・ 耶 舎 の 二

と 訳 す る 所 の 『 達 磨

』 両 巻 に 、

さ に 坐                          

 

   

 

    せ ん ( 22 )

の 門 戸 、

の 方 便 を 明 す は 、 天 台 と 及 び 洗 、 秀 の 門 下 の

趣 と 殊 な る こ と 無                          

 

   

 

    ( 23 し 。

に 四

は 、

十 年 中 、

に 至 ら ざ り き 。 即 ち 知 る 、 了 と

了 と の

『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 一 N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(4)

NII-Electronic Library Service 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 洗

趣 無

。 故 四 租 、

十 年

不 至

知 了 與 不 了 之

見 解 深 淺 、 不 以

調

與 不

調

之 行 而

圓 。                             ホ                   ホ 但 自 隨 病

、 不 須 讃 此 毀

。 前 有 人 間 難 除                             勸 坐 禪 者 、 今 以 此 答 だ ・ 四 二 は 、

々 見 解 の 深 浅 に 由 る の み に し て 、 調 と 不 調 と の

て 法 義 の

と 円 と を                                                             ( % )

む る に は あ ら ざ る こ と を 。 但 だ 自 ら 病 に

っ て 対 治 す る の み な れ ば 、 此 れ を 讃                 も ち                                         ( 25 ) じ て 彼 れ を 毀 る を 須 い ざ れ 〈 前 に 人 の 余 の 坐 禅 を 勧 む る を 問 難 す る 者 有 り 、 今 ま 此 れ を 以 て 之 に 答 う る な り 〉 。

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* 壌 11 境 敏 ( 明 ) 。 * 符 11 扶 ( 明 ) 。 * 境 11 竟 ( 高 ) 。 * 唯 11 唯 息 妄 修 心 也 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 靜 11 淨 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 專 11 全 ( 弘 ) 。 * 息 11 息 等 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 上 −− 等 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 是 H ナ シ ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 不 11 不 云 ( 高 ) ( 弘 ) 。 * 唐 H ナ シ ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 唯 凵 唯 有 ( 高 ) ( 弘 ) 。 * 膺 H 摩 ( 明 ) 、 以 下 同 。 * 調 伏 囗 伏 心 ( 明 ) * 云 H ナ シ ( 明 ) 。 * 身 “ 心 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 心 如 死 次 ” ナ シ ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 陌 脯 陀 ( 明 ) 。 * 〈 前 〉 ” 〈 前 叙 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ー− 〈 此 注 通 前 叙

V

( 明 ) 。   * 〈 余 〉 目 〈 余 云 何 以 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) * 〈 今

V

肛 〈 余 今 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 之

V

冂 く 也

V

( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 (

1

) だ が し か し 、 ( こ の

で )

三 の

の み が 、

の 息 妄

と 符 合 す る 。 外 境 は 全 て 空 で あ る と 知 る か ら                               お さ                                                       や 外

の 事

( 外 面

姿

・ 形 ) を

め な い の で あ る 。

念 の み を

め る と は 、

と 法 ( が 実

す る と い う ) の 妄

を 収 息 さ せ る こ と で あ り 、 心 を

め る と は 、 「 唯 だ

だ け の 心 」 を

め る こ と で あ る 。 そ れ

に 「 唯 だ

の み が

る と い う 教 」 と 同 じ な の で あ る 。

と 同 じ で あ る と な れ ば 、

の (

宗 の ) 漸

が 、 妄 念 を 息 め

心 を

に ( 心 の 塵 を )

き 拭 き 取 り 、 心 を           と ど

ら し 心 を

め て 一 つ の 対 象 に

中 し 、 さ ら に

跏 趺 趺 し て 身 を 調 え

を 調 え る こ と を 、 ど う し て 非

し な け れ ば な ら な い の                                                                                           す わ か 。 こ れ ら

々 の

便 は 、 全 て

が 勧 め 讃

し た も の で あ る 。 だ か ら 浄

) も 、 「 必 ず し も 坐 る の で は な い 」 と 言 っ た の で あ っ て 、 「 必 ず 坐 ら な い 」 と は し て い な い の で あ る 。 坐 る か 坐 ら な い か は

根 に 応 じ て

め れ ば よ い し 、 心 を

ら す か 心 を 運 ぶ か は 、

々 の

質 や 習 熟 の

に よ る だ け な の で あ る 。 (

2

) 唐 の

宗 か ら 玄

ま で の 時 代 に は 、 「 円 頓 の 本

」 は ま だ

地 で は 行 わ れ て お ら ず 、 た だ 神 秀 禅 師 だ け が 大 い に 漸 教

(5)

NII-Electronic Library Service を

揚 し 二 京 の 法 主 、 三

の 門

っ て 、 達

の 宗 の 全

を 名 乗 っ て い た が 、 そ れ で い て

の 旨 を

わ し て は い な か っ た 。 そ こ で 、 曹 渓 慧 能 や

沢 神 会 は

滅 し て し ま う こ と を 恐 れ て 、 心 を 住 め る と か 心 を

調

す る と か い っ た (

の ) 教 え を 非

攻 撃 し た の で あ る 。 だ が 、 そ れ は た だ

害 を 除 こ う と し た だ け で あ っ て 、 そ の 法

し よ う と し た の で は な い 。 ま し て こ の 方 便 は 、 も と も と 五

忍 大

授 し た も の で あ り 、 各 々 を 皆 な

地 方 の

者 と 印 可 し た も の で あ る 。 そ                                                                                                   か   べ も そ も 、 達

は 壁 観 の

え で 修 行

心 に 導 い て 、 外 で は

の 攀

を 止 め 、 内 に は 煩 悶 す る 心

く 、 身 が 牆 壁 の 如 く ( 不 動 ) と な り 心 が 火 の 気 の た え た 灰 の よ う で あ れ ば 、 そ こ で 道 に 入 る こ と が で き る 、 と

っ た 。 こ れ は 正 し く 坐

の 法 そ の も の で は な い か 。 ま た 廬 山 の

公 と 、 仏

と 耶 舎 の 二

僧 と が 訳 し た 『

羅 ) 禅

』 両 巻 に 詳 し く 坐 禅 の 入 門 方 法 や 漸

に ( 心 を 調 え る )

便 が

ら か に さ れ て い る が 、 こ れ は 天

智 顎 、

洗 お よ び 神 秀 の 門 下 の 主 張 と

な る こ と の

い も の で あ る 。 そ れ 故 に 四 祖 道

も 、

、 脇 を

に 着 け る (

に な っ て

る ) こ と が 無 か っ た の だ 。 し た が っ て 、 了

全 な

え ) の 宗 か 不 了 義 ( 不 完 全 な

え ) の 宗 か の 区 別 は 、

々 の 見

の 深 い 浅 い に 由 る の で あ っ て 、 心 を 調 え る 修 行 か

調

え な                                           か ん ぜ ん い

行 か の 区

に よ っ て 、 教 え が

っ て い る か 円 で あ る か が 定 め ら れ る の で は な い の で あ る 。 た だ 自 分 自

っ て 対 治 す れ ば よ い の で あ っ て 、 こ ち ら を

歎 し た り あ ち ら の 悪 口 を 言 っ た り す る 必 要 は な い の だ く 有 る 人 が 私 に 「 な ぜ 坐 禅 を 勧 め る の か 」 と 詰 問 し た こ と を 前 に 述 べ た が 、 今 、 私 は こ こ に 述 べ た こ と で そ の 答 え と す る

V

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1

)   唯 だ 第 三 の … … 口 前 段 で 密 意 依 性 説 相 教 を 入 天 因 果 教 と 断 惑 滅 苦 教 と 将 識 破 塁 教 の 三 つ に 分 け て 解 釈 し た う ち 、 第 三 の 将 識 破 境 教 が   禅 の 第 一 の 息

修 心 宗 と 対 応 す る こ と を 明 か す 。 (

2

)   外 境 は … … 冂 ( 高 ) ( 弘 ) 本 は 下 に 「 唯 息 妄 修 心 也 」 を 加 う 。 『 起 信 論 』 に 「 是 の 正 念 と は 、 当 に 知 る べ し 、 唯 心 の み に し て 外 の 境 界                                                                                         ヘ     へ     無 き を い う 」 ( 岩 波 本 九 七 頁 ) と い う 。 事 相 に っ い て は 、 一 一 段 の 注 ( 11 ) 参 照 。 『 金 剛 三 昧 経 』 に も 「 事 相 に 住 せ ざ る も 功 用 無 き に あ     ら ず 」 ( 大 正 九

二 七 〇 c ) と あ り 、 そ の 句 が 『 歴 代 法 宝 記 』 ( 柳 田 本 = ハ 四 頁 ) に 引 用 さ れ る 。 ま た 『 歴 代 法 宝 記 』 に は 「 教 法 東 流 、     三 百 年 前 よ り は 、 尽 く 事 相 の 法 則 無 し 」 ( 同 一 〇 七 頁 ) と も あ る 。 (

3

)   妄 を 息 む … … 冂 禅 宗 で 言 え ば 北 宗 を 指 す 。 二 二 段 に 妄 念 を 息 滅 す る と い う の を 参 照 。                             そ む (

4

)   心 を 修 す … … 四 ニ ニ 段 に 境 に 背 き 心 を 観 ず と あ る を 参 照 。 (

5

)   唯 識 の 教 と 同 じ “ 将 識 破 境 教 の 唯 識 観 を 参 照 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 三

(6)

NII-Electronic Library Service 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 四 (

6

) 静 を 看 冂 他 本 は 「 静 」 を 「 浄 」 に 作 る も 、 『 六 祖 壇 経 』 等 を 参 考 に す れ ば 共 通 に 使 用 さ れ る 。 後 の 注 ( 8 ) 参 照。 ( 7 ) 時 々 に 払 拭 し 目 北 宗 の 神 秀 の 偈 に よ る 。 二 二 段 参 照 。 ( 8 )   心 を 凝 ら し … … 冂 神 会 が 北 宗 の 教 説 を 批 判 的 に 要 約 し た 句 に 「 凝 心 入 定 、 住 心 看 浄、 起 心 外 照 、 摂 心 内 証 」 ( 『 南 宗 定 是 非 論 』 胡 適 本 二     八 五 頁 ) と あ る 。 一 六 段 の 注 (

10

) 参 照 。 ( 9 )

 

一 境 に … … 門 二 二 段 参 照 。 ( 10 ) 浄 名 は … … 凵 『 維 摩 経 』 弟 子 品 の 「 必 ず し も 是 れ 坐 す る を ば 宴 坐 と 為 す に は あ ら ざ る な り ・ … ・ 心 の 内 に 住 せ ず 亦 た 外 に 在 ら ざ る を 是     れ 宴 坐 と 為 す 」 ( 大 正 一 四 − 五 三 九 C ) を さ す 。                                     い                                                           も   も                                                     よ う ( 11 )   心 を 運 ぶ ” 『 天 台 小 止 観 』 に 「 何 を か 謂 い て 方 便 と 為 す 。 謂 く 吐 納 、 運 心 縁 思 、 善 巧 に 成 就 し て 其 の 宜 し き を 失 せ ざ る 」 ( 大 正 四     六 − 四 七 二

b

) と あ る 。 ( 12 )   習 性 を 量 る ー− 『 伝 燈 録 』 巻 五 の 韶 州 法 海 章 に 「 心 に 即 す る を 慧 と 名 づ け、 仏 に 即 す れ ば 乃 ち 定 な り 。 定 と 慧 と を 等 持 す れ ば 、 意 中 清                                 へ     も     浄 な り 。 此 の 法 門 を 悟 る は 、 汝 の 習 性 に 由 る 。 本 と 無 生 な る を 用 い て 双 び 修 す れ ば 是 れ 正 し か ら ん 」 ( 禅 文 化 研 究 所 本 六 九 頁 上 ) 。 ( 13 ) 高 宗 大 帝 ⊥ 咼 宗 ( 六 二 八 − 六 八 三 ) 、 李 氏 。 太 宗 の 第 九 子 、 名 は 治 、 字 は 為 善 。 唐 三 代 の 皇 帝 で 六 四 九 − 六 八 三 年 在 位 。 『 唐 書 』 三 、     『 旧 唐 書 』 四 参 照 。 ( 14 ) 玄 宗 冂 玄 宗 ( 六 八 五 − 七 六 二 ) 。 睿 宗 の 第 三 子 。 名 は 隆 基 。 中 宗 、 睿 宗 に 継 ぐ 唐 の 第 六 代 皇 帝 で 七 一 ニ ー 七 五 六 年 在 位 。 『 唐 書 』 五 、     『 旧 唐 書 』 八 参 照 。 (

15

)   円 頓 の 本 宗 朋 達 磨 系 の 禅 宗 を さ し 、 】 般 に 天 台 宗 を 円 頓 と い う の と 異 な る 。 こ こ で は 特 に 曹 渓 慧 能 ー 荷 沢 神 会 の 系 統 を 北 宗 神 秀 と 区     別 し て 呼 ん だ も の で 、 後 文 に 円 宗 と あ る の に 同 じ 。 (

16

) 神 秀 … … ” 一 二 段 の 注 ( 4 ) お よ び ニ ニ 段 参 照 。 二 京 法 主 三 帝 門 師 の 語 は 張 説 撰 「 荊 州 玉 泉 寺 大 通 禅 師 碑 銘 并 序 」 ( 『 唐 文 粋 』 六 四 ) に     「 両 京 法 師 三 帝 国 師 」 と 見 ゆ 。 両 京 は 長 安 と 洛 陽、 三 帝 と は 則 天 武 后、 中 宗、 睿 宗 を 指 す 。 『 楞 伽 師 資 記 』 ( 柳 田 本 二 九 五 頁 ) の 三 主 国 師                                                                             な     を 参 照 。 こ こ は 神 会 の 『 定 是 非 論 』 に 「 遠 法 師 問 う 秀 禅 師 は 両 京 の 法 主 三 帝 の 門 師 為 り 。 何 が 故 に 充 て て 六 代 と 為 す を 許 さ ざ る や 。     和 上 答 う 、 達 摩 よ り 巳 下 、 能 和 上 至 る ま で 六 代 の 大 師 、 一 人 と し て 帝 師 と 為 る 者 有 る こ と 無 し 」 ( 胡 適 本 二 入 四 頁 ) と あ る を 承 け る 。 (

17

)   全 く 達 磨 の … … 囗 「 即 仏 の 旨 」 は 先 の 「 円 頓 の 本 宗 」 と 同 義 。 神 秀 は こ れ を 欠 い て 漸 教 の み を 説 い て い た に も か か わ ら ず 頓 漸 の 総     称 た る べ き 「 達 磨 の 宗 」 を 名 の っ て い た の 意 。 ( 18 )   但 だ 是 れ 病 … … 鯉 『 維 摩 経 』 問 疾 品 に 「 唯 だ 其 の 病 を 除 き 、 其 の 法 を 除 か ず 」 ( 大 正 } 四 − 五 四 五 a ) と あ る に 依 る 。                                                                                                     よ ( 19 )   五 祖 大 師 … … ロ 『 楞 伽 師 資 記 』 弘 忍 条 に い わ く 「 又 た 日 う 、 吾 が 一 生 の 如 き は 人 を 教 う る こ と 無 数 な れ ど も 、 好 き 者 は 並 び に 亡 ぜ N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(7)

NII-Electronic Library Service                                     ば か り     り 。 後 に 吾 が 道 を 伝 え ん 者 は 只 だ 十 可 な る の み 。 我 れ 神 秀 と 『 楞 伽 経 』 を 論 ぜ し に 玄 理 通 快 な り 必 ず 利 益 多 か ら ん 。 資 州 の 智 読     白 松 山 の 劉 主 簿 は 、 兼 ね て 文 性 有 り 。 華 州 の 恵 蔵 ・ 随 州 の 玄 約 は 、 憶 す る も 之 れ を 見 ず 。 嵩 山 の 老 安 は 深 く 道 行 有 り 。 湖 州 の 法 如 ・                                             カ も へ も へ ぬ                       ヤ ヘ ヤ ヘ へ                           し き り     韶 州 の 恵 能 ・ 揚 州 の 高 麗 僧 智 徳 は 、 此 は 並 び に 人 の 師 と 為 る に 堪 え た る も 、 但 し 一 方 の 人 物 な る の み 。 越 州 の 義 方 は 、 仍 便 に 講 説 す 、                                                                                                             ほ か     と 」 ( 柳 田 本 二 七 三 頁 ) 。 た だ し 『 歴 代 法 宝 記 』 は こ の 文 を 承 け つ つ 、 「 吾 れ 一 生 に 入 を 教 う る こ と 無 数 な る も 、 恵 能 を 除 く 餘 に は 、         の み                                                                                                     ヘ   ヘ   ヘ   へ     十 有 る 尓 。 神 秀 師 、 智 読 師 … … 、 吾 が 左 右 を 離 れ ず と 雖 も 、 汝 ら 各 ≧ ] 方 の 師 な り 」 ( 柳 田 本 九 二 頁 ) と し て 、 慧 能 以 外 の 弘 忍 門 下 を す     べ て 「 一 方 の 師 」 と し て 並 列 す る 表 現 に 改 め て い る 。 宗 密 の 文 も こ の 『 歴 代 法 宝 記 』 の 用 法 を 踏 襲 し て い る で あ ろ う 。 ( 20 )   達 磨 は 壁 観 … … 峠 『 伝 燈 録 』 巻 三 の 菩 提 達 磨 章 に 『 別 記 』 の 説 と し て 壁 観 の 解 釈 を 示 す の と 同 じ 。 た だ し 壁 観 の 説 は 『 菩 提 達 摩 大     師 四 行 論 』 に 説 か れ 、 『 続 高 僧 伝 』 巻 一 六 、 『 楞 伽 師 資 記 』 に 継 承 さ れ る が 、 そ の 解 釈 に は 諸 説 が 存 す る 。 近 年 、 石 井 公 成 「 石 壁 を 通 り     ぬ け る 習 禅 者 と 壁 に 描 か れ た 絵

壁 観 の 原 義 に っ い て

」 ( 『 仏 教 学 』 第 三 七 号 、 一 九 九 五 年 一 二 月 ) の 論 考 は 興 味 深 い 。 な お 、 他     本 に は 「 心 如 死 灰 」 の 語 は 無 く 、 心 如 牆 壁 と 伝 え る 。 身 心 の 喩 え と す る 五 山 版 は 独 自 の 説 で あ る 。                                                                                         す な わ (

21

) 廬 山 の 遠 公 … … q 『 歴 代 法 宝 記 』 の 菩 提 達 摩 多 羅 章 に 「 時 に 漢 地 の 衆 生 を 観 見 す る に 大 乗 の 性 有 り 。 乃 ち 弟 子 仏 陀 ・ 耶 舎 の 二 人 を 遣 わ                                                   た ち ま                                                                                                         お     し て 、 秦 地 に 往 い て 頓 悟 の 法 を 説 か し む 。 秦 中 の 大 徳 、 乍 ち 聞 い て 狐 疑 し 都 て 信 受 す る 無 し 。 擯 出 せ ら れ て 廬 山 東 林 寺 に 逐 わ る 。 時                                                   も                                                                       こ こ                                             の べ     に 法 師 遠 公 な る も の 有 り 。 問 う て 日 く 、 大 徳 何 の 法 を 採 ち 来 た り て か 乃 ち 擯 出 せ ら る る 、 是 に 於 て 二 婆 羅 門 、 手 を 申 て 遠 公 に 告 げ て             こ お し                                                     は や     曰 く 、 手、 擧 と 作 り 、 擧 、 手 と 作 る 、 是 の 事 疾 き や 。 遠 公 答 え て 日 く 、 甚 だ 疾 し 。 二 婆 羅 門 言 く 、 此 れ は 未 だ 疾 し と 為 さ ず 。 煩 悩 即 菩                                       ま じ                                                                                                                                                                                       よ     提 、 此 れ を 疾 し と 為 す 。 遠 公 深 く 達 し 、 方 め て 菩 提 煩 悩 の 本 よ り 異 な ら ざ る を 知 る 。 即 ち 問 う て 日 く 此 の 法 は 彼 の 国 に 復 た 誰 よ り か                                                               お わ     学 ぶ 。 二 婆 羅 門 答 え て 日 く 、 我 ら は 達 摩 多 羅 を 師 と す 。 遠 公 深 く 信 じ 已 り 、 便 ち 『 禅 門 経 』 一 巻 を 訳 出 せ し む 。 具 さ に 大 小 乗 の 禅 法 を                                                                                                           げ ん ざ い     明 か し 、 西 国 所 伝 の 法 は 、 具 さ に 『 禅 経 』 序 上 に 引 く 二 婆 羅 門 は 経 を 訳 し 畢 り て 、 同 月 に 滅 度 し 廬 山 に 葬 ら る 。 塔 廟 見 在 す 」 ( 柳     田 本 六 七 − 八 頁 ) と あ る 。 こ の 話 に 対 し て 神 清 は 『 北 山 録 』 巻 六 で 非 難 し て い る が、 宗 密 は こ こ で 『 禅 門 経 』 を 『 達 摩 多 羅 禅 経 』 の     話 と 改 た め た う え で 継 承 し て い る ( 柳 田 聖 山 『 初 期 禅 宗 史 書 の 研 究 』 三 〇 七 頁 以 下 参 照 ) 。 (

22

)   天 台 と 及 び 洗 11 = 一 段 の 注 ( 11 ) と (

5

) 参 照 。 (

23

)   四 祖 は … … ー− 『 歴 代 法 宝 記 』 道 信 章 の 「 昼 夜、 常 に 坐 し て 臥 せ ず 、 六 十 余 年、 脇 席 に 至 ら ず 」 ( 柳 田 本 入 六 頁 ) を 承 け る 。 因 み に 『 続     高 僧 伝 』 『 楞 伽 師 資 記 』 『 伝 法 宝 紀 』 に は こ の 記 事 は な い 。 ( % ) 但 だ 自 ら 病 … … 門 『 伝 燈 録 』 巻 二 八 の 玄 沙 師 備 の 語 に 「 古 人 、 無 窮 の 妙 薬 を 以 て 医 療 対 治 す 」 ( 禅 文 化 本 五 九 四 頁 ) と あ り 、 『 無 量 義     経 』 に 「 医 王 ・ 大 医 王 な り 、 病 相 を 分 別 し 薬 性 を 暁 了 し て 、 病 に 随 っ て 薬 を 授 け 衆 を し て 薬 を 服 せ し む 」 ( 大 正 九

L

二 八 四 c ) と あ る 。 (

25

)   前 に 人 の … … 隠 一 六 段 に あ り 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 五 N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(8)

NII-Electronic Library Service 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 〔 二 七 〕

 

相 顕 性 教                                 ネ 〇 二 、

破 相 顯

数 。 據 慣 實 了 儀 、 則 妄 執                       本 無                           更 何 可 破 。 無   ホ 漏 諸 法 是 眞 性 、 隨 縁 妙 用 永 不 斷 絶 叉 不 應 破 。 但             ホ 爲 一 類 衆 生 執 盧 妄 相 、 障 眞 實 性 難 得 玄 悟 、 故 佛 且

都             櫛 諦 鯲 齬

此 敏

、 前 教

既 皆

之 識 、 豈 獨

實 。 心

                          而

也 。 且 心

孤 起 、 仗

方 生 、

                      不

生 、

心 故 現 。 心 如 帥

之 心 、 曾 無

心 之 境 。

能 見 所 見 之 殊 、

同 一 虚 妄                                 都

、 亦 復

是 。 皆 以 假 託

自 性

曾 有 一 法 不 從 因 縁 生 。

法 無 不 是 室 者 。 凡 所 有 相 、                  

。 是

無 眼 耳 鼻 舌 身 意 無                                   十 八

、 十 二 因 縁 、 四 諦

亦 無

、 無

無 證 、 生 死 涅

、 罕 等

                          幻 。

以 不

、 無

無 着

道 行 。                                 諸

卷 經 及 中 百 門

及 廣 百

等 、

此 也

四 六                       ( 1 ) 〇 二 に は

破 相

教 な り 〈 真 実 了 義 に 拠 ら ば、 則 ち 妄 執 は 本 よ り 無 に し て 、 更 に 何                                                 ( 2 ) と こ し な κ を か 破 す べ け ん や 。 無 漏 の 諸 法 は 是 れ 真 性 に し て 随 縁 の 妙 用 、 永 に 断 絶 せ ざ れ ば 、 又                                     ( 3 )                   〔 4 )   さ た 応 に 破 す べ か ら ず 。 但 だ 一 類 の 衆 生 の 虚 妄 の 相 に 執 し て 、 真 実 の 性 を 障 え 玄 悟 を 得 難 き が 為 に 故 に 仏 は 且 ら く 善 悪 、 垢 浄 、 性 相 を 揀 ば ず し て 、 一 切 呵 破 す 。 真 性 と 及 び 妙 用 と は 無 き に あ ら ざ る も 、 而 も 且 ら く 無 と 云 う を 以 て 、 故 に 密 意 と 云 う 。 又 た 意 は 性 を 顕 わ                                         あ ら す に 在 る も 、 語 は 乃 ち 相 を 破 せ ば 、 意 は 言 の 中 に 形 わ れ ず 、 故 に 密 と 云 う 〉 、 此 の

は       ( 5 )                       す で 説 く 、 前

の 中 に て

既 に

な れ ば 、

の 識 の み 豈 に 独 り

な                                                           〔 6 ) ら ん や 。 心 と 境 と は 互 い に 依 り 、 空 に し て 而 も

た る が

な り 。 且 つ 心 は 孤             よ             よ じ 起 せ ず 、

に 仗 り て 方 め て 生 じ 、

生 せ ず 、 心 に

る が

に 現 わ る 。 心 に し て 如 な ら ば 即 ち

は 謝 し 、

に し て 滅 せ ば

ち 心 は 空 な り 。

無 き の 心

ら                                     ( 7 )                     こ と な り ず 、

て 心 無 き の

し 。

に て

を 見 れ ば 、 能 見 と

見 と の

あ る に 似 た る                               す                                                                             ま も 、

は 同 一 の 虚

に し て 、

べ て

き が 如 し 。 諸

と 諸

と も 亦

た                                                     ( 8 ) 是 く の

し 。 皆 な

り に 衆

に 託 し て

き を 以 て の

に 、

て 一 法 と し                                                                     ( 9 ) て 因

よ り 生 ぜ ざ る も の 有 ら ず 。 是 の

に 一

の 法 は

れ 空 な ら ざ る も の 無 し 。     あ ら ゆ                             ( 10 ) 凡 そ 所 有 る

は 、

な 是 れ

な り 。

に 空 の

に は 眼 耳

意 も 無 く 、                                                     ( 11 ) 十 八

も 、 十 二 因

も 、 四 諦 も 無 く 、

く 亦 た

く 、

も 無 く

も 無 ( 毘 )             ( 31 )           ひ ご         ( M ) く 、

も 無 く 証

く 、 生 死 も 湟

も 平

し く 幻 の

し 。

だ 一

に 住 せ ず 、

も 無 く

き を

て 、 而 も

と 為 す と 。 諸

の 千

巻 の

と 、 及 び                                             ( 15 )                     ( 16 ) 中 百 ・

等 の 三 論 と 、 及 び 広 百 論 等 は 皆 な 此 れ を 説 く な り く 『 智 度 論 』 百 巻 も 亦 た 此                                   ( 17 ) の 理 を 説 く も 論 は 通 達 し て 執 せ ざ る こ と を 主 と す る が 故 に 大 小 乗 の 法 相 を 該 収 し て 、 N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(9)

NII-Electronic Library Service   ホ 相 、 潜 同 後 ホ 眞 性 宗 也 。         ( 18 ) 後 の 真 性 宗 に 潜 同 す 〉 。 * 〈 則

V11

〈 即 〉 ( 明 ) 。 * 〈 無 〉 囗 〈 室 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 何 > H 〈 無 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 法 > 11 〈 法 本 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 相

V

囗 〈 想 〉 ( 弘 ) 。 * 此 敏 1ー ナ シ ( 明 ) 。 * 仗 11 託 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 如 日 室 ( 明 ) 。 * 皆 以 日 以 皆 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 中 11 中 無 色 ( 明 ) 。 * 十 11 無 十 ( 明 ) 。 * 四 凵 無 四 ( 明 ) 。 * 着 け 著 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 及 ほ ナ シ ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 論 H ナ シ ( 高 ) ( 弘 ) 。 * 〈 論

Vu

〈 但 論 〉 ( 高 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 潜 〉 皿 く 溜

V

( 明 ) 。 * 〈 眞 > H 〈 一 眞

V

( 明 ) 。 * 〈 也

V

ロ ナ シ ( 明 ) 。

N工 工一Eleotronlo  Llbrary  Servloe

  二 に は

破 相

で あ る 〈 真 実 の 了 義 ( 完 全 な 教 え ) に よ れ ば 、 妄 執 も も と も と 空 で あ っ て 、 も は や 破 す べ き な に も の も 無 い 。 無 漏 ( 煩 悩 の 無 い ) の 諸 法 も 真 性 で あ り 、 随 縁 の 妙 用 も 永 遠 に 断 ち 切 ら れ る こ と が な い の で 、 や は り 破 す べ き で は な い 。 だ が 、 あ る 種 の 衆 生 は 虚 妄 の 相 に 執 着 し 、 真 実 の 性 を 遮 っ て い て 奥 深 い 悟 り を 得 る こ と が 難 し く 、 そ れ が 為 に 仏 は 善 と 悪 、 垢 と 浄 、 性 と 相 と の 区 別 な く 、 一 切 を 破 斥 す る の で あ る 。 真 性 と 妙 用 と は 無 い わ け で は な い が 、 と り あ え ず そ れ を 無 い と 云 う の で 「 密 意 」 と 言 う の で あ る 。 ま た そ の 「 意 」 は                                                                         あ ら 「 性 を 顕 わ す 」 こ と に 在 る の だ け れ ど も 、 言 語 と し て は 「 相 を 破 」 し 、 意 が 言 語 の 上 に 形 わ れ な い の で 、 「 密 」 と 言 う の で あ る 〉 。 こ の

の よ う に

い て い る 。

の 教 の

で は 、 生 み 出 さ れ る

な 虚

で あ る と 言 っ て い た が 、 そ れ な ら ば 、 生 み

だ け が ど う し て

で あ り え よ う か 。 な ぜ な ら ば 、 心 ( u

) と 境 と は 互 い に 依

し て 成 り 立 つ も の で 、 空 で あ り な が ら

の ご と く 見 え て い る に 過 ぎ な い も の だ か ら で あ る 。 つ ま り 、 心 は そ れ の み で

こ る こ と は な く 、

に よ っ て 始 め て 生 ず る も の で あ り 、 か た や

も そ れ 自

で 生 ず る こ と は な く 、 心 に よ っ て こ そ

わ れ る も の な の で あ る 。 心 が 如 で あ れ ば 対

は 去 り 、

が 滅 す れ ば 心 も 空 と な る 。 対 境 の

い 心 は い ま だ 存

せ ず 、 心 の

い 対 境 も

し た こ と が な い の で あ る 。 そ れ は 夢 で 物 を 見 る の と

じ で あ る 。 見 る も の と 見 ら れ る も の と の 別 が あ る よ う だ け れ ど も 、 そ の 実 は

一 に 虚

で あ っ て 、 な ん ら

す る も の は

い 。 ( 心 の 働 く

の ) 諸 識 と ( そ の 対

の ) 諸

も ま た 同

な の で あ る 。 す べ て は 仮 り に

縁 に 付 託 し た も の で あ っ て 、 そ れ

身 の 本

を も た な い か ら 、 因

よ り 生 じ た の で な い も の は い ま だ

て 一 法 も な い の で あ る 。 そ れ ゆ え 、 一

の 法 は 空 で な い も の は な く 、 あ り と あ ら ゆ る 相 は す べ て 虚

で あ り 、 ま た そ れ ゆ え 、 空 の

に は

鼻 舌 身

も 無 く 、 十 八 界 ・     『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 )                                                     四 七

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NII-Electronic Library Service       『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 )                                                     四 八                                                                   ひ   と 十 二 因 縁 ・ 四

く 、

も 無 く 、 生 死 も 湟

も 平 等 し く 幻 の 如 き も の で あ り 、 た だ 一

に 住 せ ず

も 無 い こ と を こ そ 、

行 と す る の で あ る 。

部 の 『

』 千 余 巻 や 『

』 ・ 『 百 論 』 ・ 『 十 二 門

』 等 の 三

、 及 び 『 広 百 論 』

は 皆 な こ の こ と を 説 い て い る の で あ る 〈 『 大 智 度 論 』 百 巻 も こ の 理 を 説 く け れ ど も 、 こ の 論 は 全 体 に 通 達 し て 一 つ の も の に 執 着 し な い と い う こ と を 主 旨 と す る の で 、 大 小 乗 の 法 相 を 兼 ね 備 え て い て 、 潜 在 的 に は 後 の 真 性 宗 に 通 ず る も の と な っ て い る 〉 。

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( 1 )   密 意 破 相 顕 性 教 −− 澄 観 は 十 宗 を 一 、 我 法 倶 有 宗 、 二 法 有 我 無 宗 、 三 法 無 去 来 宗、 四 現 通 仮 実 宗 、 五 俗 妄 真 実 宗 、 六 諸 法 但     名 宗 、 七 三 性 空 有 宗 、 八 真 空 絶 相 宗 、 九、 空 有 無 礙 宗 十 、 円 融 具 徳 宗 に 分 け る が 、 密 意 破 相 顕 性 教 は そ の 八 に 相 当 す る . 『 華 厳 経                                             ふ た つ     疏 』 で は 「 入 、 真 空 絶 相 宗 と は 、 謂 く 、 心 と 境 と 両 な が ら 亡 じ 直 に 体 を 顕 わ す が 故 に 」 ( 大 正 三 五 − 五 二 一

bc

) と す る 。 五 教 判 ( 小     始 終 頓 円 ) で 言 え ば 頓 教 に 当 り 、 そ れ を 無 相 宗 と も 呼 び 、 法 蔵 の 十 宗 判 で は 九 の 相 想 倶 絶 宗 と な ろ う 。 こ の 入 に つ い て は さ ら に 「 第 八     は 亦 た 二 諦 双 絶 宗 と も 名 つ く 。 謂 く 勝 義 は 相 を 離 れ る が 故 に 。 世 俗 は 有 る に あ ら ず 。 縁 生 如 幻 の 故 に 是 れ 無 な り 」 ( 同 ) と あ る 。 こ れ     は 『 原 人 論 』 で は 大 乗 破 相 教 に 相 当 す る い わ く 「 四 に 大 乗 破 相 教 と は 前 の 大 小 乗 法 相 の 執 を 破 し て 密 に 後 の 真 性 空 寂 の 理 を 顕 わ     す 。 〈 破 相 の 談 は 唯 だ 諸 部 の 般 若 の み な ら ず 、 遍 ね く 大 乗 経 に 在 り 前 の 三 教 は 次 に 依 っ て 先 後 す 。 此 の 教 は 執 に 随 い て 即 ち 破 し 、 定     ま れ る 時 節 無 し 。 故 に 龍 樹 は 二 種 の 般 若 を 立 つ 。 一 に は 共、 二 に は 不 共 な り 。 共 と は 二 乗 同 じ く 聞 を 信 解 し て 二 乗 の 法 執 を 破 す る が 故     に 。 不 共 と は 唯 だ 菩 薩 の み 解 す、 密 に 仏 性 を 顕 わ す が 故 に 故 に 天 兢. 一 に 戒 賢 と 智 光 の 二 論 師 、 各 お の 三 時 教 を 立 て 此 の 空 教 を 措 く 。                                                                                                       な じ     或 は 唯 識 法 相 の 前 に 在 り と 云 い 、 或 は 後 に 在 る と 云 う 。 今 の 意 は 後 を 取 る 〉 。 将 に 之 れ を 破 せ ん と 欲 し て 先 ず 之 れ を 詰 り て 日 く 、 所 変     の 境 既 に 妄 な ら ば 能 変 の 識 豈 に 真 な ら ん や 。 若 し 一 は 有、 】 は 無 と 言 わ ば 〈 此 の 下 は 却 っ て 彼 の 喩 を 将 っ て 之 れ を 破 す 〉、 則 ち 夢 想                                                                               さ     と 所 見 の 物 と 応 に 異 な る べ し 。 異 な れ ば 則 ち 夢 は 是 れ 物 に あ ら ず、 物 は 是 れ 夢 に あ ら ず 。 寐 め 来 り て 夢 滅 さ ば 其 の 物 応 に 在 る べ し 。 又     た 物 若 し 夢 に あ ら ざ れ ば、 応 に 是 れ 真 物 に あ ら ざ る な り 。 夢 若 し 物 に あ ら ざ れ ば 、 何 を 以 て 相 と 為 さ ん 。 故 に 知 り ぬ 夢 の 時 は 則 ち 夢                         こ と な                                   よ                                                                                                         し か     想 夢 物 と 。 能 見 と 所 見 の 殊 り に 似 た る も 、 理 に 拠 ら ば、 則 ち 同 一 の 虚 妄 に し て 、 都 て 所 有 無 し 。 諸 識 も 亦 た 爾 り 。 皆 な 仮 り に 衆 縁 に 託     し て 自 性 無 き を 以 て の 故 に 。 『 中 観 論 』 に 云 く 、 未 だ 曾 て 一 法 の 因 縁 よ り 生 ぜ ざ る 有 ら ず 。 是 の 故 に 一 切 法 は 是 れ 空 な ら ざ る 者 無 し 。     又 た 云 く 、 因 縁 所 生 の 法 は 、 我 れ 即 ち 是 れ 空 な り と 説 く 。 『 起 信 論 』 に 云 く 一 切 の 諸 法 は 唯 だ 妄 念 に 依 り て 差 別 有 り 。 若 し 心 念 を 離                                             あ ら ゆ る     れ ば 、 即 ち 一 切 境 界 の 相 無 し 。 経 に 云 く 、 凡 そ 所 有 の 相 は 皆 な 是 れ 虚 妄 に し て 、 一 切 相 を 離 れ る を 即 ち 諸 仏 と 名 つ く < 此 の 如 き 等 の 文               あ ま れ                                                                         は に                                                   こ こ                       た ボ ぬ     は 大 乗 蔵 に 偏 し 〉 。 是 に 知 り ぬ 、 心 と 境 と 皆 な 空 に し て 方 め て 是 れ 大 乗 の 実 理 な り 。 若 し 此 に 約 し て 身 を 原 れ ば 、 身 は 元 よ り 是 れ                                                                                                             ず べ     空 に し て 空 は 即 ち 是 れ 本 な り 。 今 ま 復 た 此 の 教 を 詰 り て 日 く 、 若 し 心 と 境 と 皆 な 無 な ら ば、 無 を 知 る 者 は 誰 ぞ 。 又 た 若 し 都 て 実 法 無

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NII-Electronic Library Service                                     か                                                                                                                               も け れ ば 、 何 に 依 り て 諸 の 虚 妄 を 現 ず る や 。 且 っ 現 に 世 間 の 虚 妄 の 物 を 見 る に 、 夫 だ 実 法 に 依 ら ず し て 能 く 起 る 者 有 ら ず 。 如 し 湿 性 不 変 の 水 無 く ん ば 、 何 ぞ 虚 妄 仮 相 の 波 有 ら ん や 。 若 し 浄 明 不 変 の 境 無 く ん ば 何 ぞ 種 種 の 虚 仮 の 影 有 ら ん や 。 又 た 前 に 夢 想 と 夢 境 と 同 じ く                                                                                                   い ぶ か 虚 妄 と 説 く は 、 誠 に 言 う 所 の 如 し 。 然 る に 此 の 虚 妄 の 夢 は 、 必 ず 睡 眠 の 人 に 依 る 。 今 ま 既 に 心 と

と 皆 な 空 な ら ば 、 未 審 し 何 に 依 り て 妄 現 ぜ ん 。 故 に 知 り ぬ 、 此 の 教 は 但 だ 執 情 を 破 す る の み 、 亦 た 未 だ 明 か に 真 霊 の 性 を 顕 わ さ ず。 故 に 『 法 鼓 経 』 に 云 く 、 一 切 の 空 経 は                                   さ と 是 れ 有 余 の 説 な り 〈 有 余 と は 余 の 義 未 だ 了 ら ざ る な り 〉 。 『 大 品 経 』 に 云 く 空 は 是 れ 大 乗 の 初 門 な り L ( 鎌 田 本 八 六 ー 九 三 頁 ) 。 こ の 中 に 言 う 戒 賢 ( Gり 臣 箇 ぴ 的 匹 冨 ) は 護 法 (

U

ゲ 胄 ヨ 巷 包 餌 ) に 師 事 し た イ ン ド 唯 識 学 派 の 学 匠 で 玄 奘 の 師 に 当 り 、 智 光

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密 p 碧 壁 ) 冨 ) は 提 婆 (

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鵠 ) や 清 弁 ( ロσ

話 幺 話 訂 ) の 学 説 を 承 け た イ ン ド 中 観 学 派 の 学 匠 を い う 。 二 人 の 説 は 、 澄 観 の 『 大 方 広 仏 華 厳 経 疏 』 巻 二 ( 大 正 三 五 ー 五 一 〇 ab ) の 説 と 同 様 、 『 大 疏 』 巻 上 一 に 日 照 三 蔵 の 説 と し て 次 の よ う に 述 べ ら れ る 。 「 西 域 と は 、 即 ち 今 の 性 相 の 二 宗 は 、 も       か な た 元 と 彼 方 よ り 出 た れ ば 故 に 西 域 と 云 う 唐 初 の 中 天 竺 日 照 三 蔵 云 く 、 近 代 の 天 竺 の 那 爛 陀 寺 に 同 時 に 二 大 徳 の 論 師 有 り 一 に 戒 賢 と                     み                 な か ま                                                   け い そ う 日 い 、 二 に 智 光 と 日 う 。 並 な 神 解 は 倫 を 超 え 声 は 五 印 に 高 く 六 師 稽 顯 し 、 異 部 誠 を 帰 す 。 大 乗 の 学 人 は 之 れ を 仰 ぐ こ と 日 月 の 如 し 。 天 竺 を 独 歩 す る に 、 各 お の 一 人 な る の み 。 然 る に 承 る 所 の 宗 を 異 に し て 教 を 立 つ る に 互 い に 違 う 。 謂 く 、 戒 賢 は 則 ち 遠 く は 弥 勒 、                             つ 無 著 を 承 け 、 近 く は 護 法 、 難 陀 に 踵 ぐ 。 『 深 密 』 等 の 経 と 『 瑜 伽 』 等 の 論 に 依 り て 三 種 教 を 立 て 、 法 相 大 乗 を 以 て 了 義 と 為 す。 即 ち 唐 三 蔵 の 宗 と す る 所 な り 。 謂 く 仏 は 初 め 鹿 苑 に 於 て 四 諦 法 輪 を 転 じ 諸 の 有 為 法 の 縁 生 〈 外 道 の 自 性 の 因 等 を 破 す 〉 に し て 無 我 〈 外 の                                                                       こ 計 す る 我 を 翻 す 〉 な る を 説 く 。 然 も 猶 お 未 だ 法 無 我 の 理 を 説 か ず 。 即 ち 『 阿 含 』 等 是 れ な り 。 第 二 時 中 に 遍 計 所 執 に 依 り て 諸 法 の 空 〈 小 乗 を 翻 破 す 〉 な る を 説 く と 雖 も 、 然 も 依 他 と 円 成 と は 猶 お 未 だ 有 と 説 か ず 。 即 ち 諸 部 の 『 般 若 』 な り 。 第 三 時 中 に 具 さ に 三 性 三 無           は じ                                                                                                                                                                                                                     は じ 性 等 を 説 い て 方 め て 大 乗 の 正 理 を 尽 く す 。 即 ち 『 解 深 密 』 等 〈 初 め は 有 に し て 次 に 空 な り 。 故 に 了 義 に あ ら ず 。 後 に 中 道 を 説 い て 方 め                                                                                                             う て 了 義 と 為 す 。 此 に 『 深 密 経 』 に 依 り て 判 ず る 所 な り 〉 な り 。 二 に 智 光 論 師 は 遠 く は 文 殊 、 龍 樹 を 承 け 、 近 く は 青 目 、 清 弁 を 禀 く 。 『 般 若 』 等 の 経 、 『 中 論 』 等 の 論 に 依 り て 亦 た 三 種 教 を 立 て 、 無 相 大 乗 を 以 て 真 の 了 義 と 為 す 。 謂 く 、 仏 は 初 め 鹿 苑 に て 小 乗 を 説 き 心 境 倶 に 有 な る く 外 を 破 す る こ と 前 に 同 じ

V

を 明 か す 。 次 に 法 相 大 乗 の 境 は 空 に し て 心 は 有 な る く 漸 に 小 乗 を 破 す る が 故 に 彼 の 空 を 怖 る         し ば ら る に 由 り て 且 く 仮 名 を 存 し て 接 引 す

V

と 説 く 。 後 に 上 根 の 為 に 無 相 大 乗 の 心 境 倶 に 空 に し て 平 等 一 味 な り と 説 い て 方 め て 了 義 と 為 す 〈 此 の 三 の 次 第 は 『 般 若 燈 論 釈 』 中 に 『 大 乗 妙 智 経 』 を 引 い て 説 く が 如 し > 」 ( 続 蔵 一 四

i

一 = 一 左 下 ー

三 右 上 ) 。 な お 、 宗 密 は 空 有 の 二 系 統 の 相 違 を 認 め た 上 で そ の 和 会 に つ い て 次 の よ う に つ づ け る 。 「 問 う 、 此 の 二 つ の 所 説 は 、 既 に 各 お の 聖 教 は 互 い に 矛 盾 を                                                               な か ま 為 せ ば 、 和 会 す べ き や 。 答 う 三 義 有 り 。   に 祖 宗 に 約 す 。 天 親 と 龍 樹 の 流 は 、 則 ち 和 会 を 仮 ら ず 。 仏 意 を 得 る が 故 に 。 二 に 末 学 に 約               や か ら                                                       あ ら モ                         こ   こ す 。 護 法 と 清 弁 の 類 は 、 則 ち 和 会 す べ し 。 宗 を 立 て て 諍 う が 故 に 。 三 に 此 方 に 約 す 。 転 承 し て 末 に 計 る は 、 則 ち 須 ら く 料 揀 す べ し 。   め ぐ                           う た 時 澆 り 処 異 な り て 執 転 た 堅 き が 故 に 」 ( 同 − 一 = 二 右 上 ) 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 四 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 九 N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

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