親子関係と子どもの自己活動(1)
子どもの遊びに対する態度尺度の作成
中 原 弘 之
(1979年10月17日受理)
The Effects of the Parent−Child Relationships on the Child s Self−Activity(1):
The Construction of the Scale
to Measure an Attitude toward the Child s Play
*
giroyuki NAKAHARA
(Received October 17,1979)
Abstract
This paper aims to construct a scale of the mother s attitude toward achild s play. The scaling method is based on the method of equal一 appearing intervals which was originally developed by Thurstone and Chave
(1929).Wb developed our scale on the basis of ll selected statements.
This study is a part of continuous research into the correlations between the parents child−rearing behavior and the child s self−activity.
1 問 題
遊びについての鹸的綻義)が紹介されて既に久しい力報近においても遊びについての理論は衰 えることなく展開されつつある蘇研究においても,げれ遊びに対する独自の考妨を明らかにす
る予定であるが,子どもの日常行動において,遊びから分化した課業,仕事,勉強,と呼ばれるよう な行動を遊びよりも重視し,明確に遊びと対置せんとする未来主義的傾向が進む程,遊びを生存の根 3)
{現象として捉えんとするフィンク のような立場を強調せずにはいられない。
4)
P977年以来着手してきた筆者の研究において,幼児や児童の母親たちの遊びに対する考え方が分 析されたが,そこにおいて,母親の遊びに対する認識の在り方が,子どもの生活意欲と重大な関係を 有していることを類推せしめるような幾つかの資料を得ることが出来た。
たとえば,子どもの行動内容が遊びであるかどうかの判断は,その内容が学校における教科との類 似度によって影響されており,しかも子どもの年齢に関係なく,栂親の遊び観は一貫した特色を示し
■ているのである。これに対して子ども自身の遊び観は,自分自身の解放感や快感の高さによって規定
*茨城大学教育心理学研究室 Department of Educational Psychology,Faculty of Education,
Ibaraki University.
166 茨城大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
されるという特色があり,かつ年齢発達に伴って次第に母親の遊び観へと接近して行く傾向が見られ るのである。
このような結果からすれば,子どもにとって遊びは目的であり,生活そのものである,というよう な遊びの位置づけは,まさに建前論であり,子どもは母親の遊び観とズレた状態で特に幼児期を過し ていると考えられる。また,子どもの遊びに対して好意的な碍親ほど,子どもの日常行動のより多く の内容について,それらを遊びとして認識する傾向があり,このような反応を示す濁親の子どもは,
教師評定において,集団内行動での意欲的な行動特色が指摘されていることから,遊び観を周親の子 どもに対する養育行動のインデックスの1つとして位置づけることが出来るのではないかと考えた。
皿 研究目的
幼児期から学童期にかけての子ども達の遊びに対して,理由はともあれ「好意的」な意見を有する 親から「非好意的」な意見を有する親に至るまで,その意見は千差万別であろう。このように子ども 達の遊びに対する態度が,どの程度好意的であるかによって,当然ながら親の子どもに対する養育行 動に差異が生ずることになろう。
本研究は,親の子どもに対する養育行動が,子どもの自己活動にどのような効果を及ぼすかについ て分析するものであるが,特に「遊び」の問題を媒介変数に求める関係上,今回はまず遊びに対する 親の態度を測定するための尺度開発を試みることにする。
皿 研究方法
5)
ヤ度尺度の作成には幾つかの方法があるが,作成後の適用対象に幅を持たせる必要性から,サース トンらの等現間隔紹を用いることにした.この方法でウま①意見項目の作成,②判定値の算出と項目 の検討,③類似性指数による項目の検討,④類似性係数に基づく尺度値の決定と項目の選定,の4つ のステップに沿って作業が進められる。
ステップ1意見項目の作成
1 意見項目収集のための構造と収集された意見項目
子どもの遊びに対して一定の態度を示すためには,反応者にそれなりの根拠が有る筈である。例え ば遊ぶことによって運動機能が高まる,遊びのルールを通して社会性が培われる。自然との接触によ
って美的感覚が具わる,言語や数概念の発達を促進する,などの判断が優勢であれば,恐らく遊びに 対して「好意的」な態度を示すことになろう。反対に遊びは病気を感染する,非行化の温床になりや
すい,破壊への好奇心をかりたてる,誤った知識を身につけ易い,というような判断が優勢であれば
「非好意的」な態度を遊びに対して示すことになろう。
このように,遊びに対する好意度は,遊びが何らかの意味で「有益」か「無益」かの判断を行うこ とによって決定さ泌ので,判断者の拠り所になると思われる4つのカテゴリ⊃をi)体育,li)鯖
iiD美育, IV)知育,とし,それぞれに「好意的」,「非好意的」の両極の意見項目を12項目ずつ収 集することにした。この結果,96(4カテゴリー×12項目×2極)項目が収集された。
2 意見項目による判定用紙の作成
上記96項目を乱数表に基づいて配列し,それぞれの意見項目がどの程度好意的又は非好意的な意 見であるかについて,9段階評定が求められるようにぐ哩+4 から −4 までの回答欄を設けた。
このような手続によって得られたものが論文末尾の付表1に示す判定用紙である。
ステップ2 等現間隔法に基づく判定値の算出と意見項目の検討 1 意見項目への判定
付表1の判定用紙を用いて,96の意見項目がそれぞれ 子どもの遊び に対して,どの程度の好意 度を表現しているか,について9段階(各段階の幅は主観的に等間隔)に判定を求めた。この場合の 判定者は茨城大学教育学部の学生150名と茨城キリスト教大学の学生50名であり,昭和53年6月に 実施された。
2 判定値の算出と意見項目の検討
上記200名の学生による判定作業の結果,ディスカードと見倣された40名の判定を除外し,160名 の判定資料に基づいて96項目の度数分布表を作成し,第1表のような判定段階に対応する尺度値によ
第1表 判定に用いた9段階と尺度値
判定段階 十4 十3 十2 十1 0 一1 一2 一3 一4
尺度値 0〜1 1〜2 2〜3 3〜4 4〜5 5〜6 6〜7 7〜8 8〜9
って各意見項目の中央値(Q2)及び四分位偏差(Q)を算出した。この結果は付表2に示してある。
次にQ2とQの値に基づいて多i義的と判断される項目の除去を行うわけであるが,第2表に示した
第2表 96項目のQ2の値別項目数
Q2 0,0〜α9 1.0〜1.9 20〜2.9 3.0〜3.9 4.0〜49 5.0〜5.9 6.0〜6.9 7.0〜7.9 8.0〜&9合計 該当 る
?レ数 5 27 14 2 0 3 20 18 7 96
通り96項目のQ2の分布が必ずしも均等ではないので,出来るだけ判定尺度値がoから9の範囲内 に均等にちらぽるように配慮し,かつQの値が1.oo未満であることを一応の基準として項目の検討 を試みた。この結果,付表3の如き40項目の意見が選出された。項目番号1から40までに改め
たo
ステップ3 類似性指数による項目の検討 1 40項目からなる質問表の実施
付表3の40項目に対して,実際にどのような反応が行われるかについて,完成後の態度尺度の適 用対象と同質の被験者に実施することにした。この作業によって,各意見項目の信頼性と類似性が吟 味される。実施対象は第3表に示したような181名の子ども達の母親であり,1週間後に再び同じ質 問表を用いて再検査が行われた邑)実施期日は昭和54年2月である。
第3表 質問表の実施対象(母親)
幼稚園児 小学校1年 小学校3年 小学校5年 合 計
男児の母 26 14 38 16 94
女児の母 29 16 26 16 87
合 計 55 30 64 32 181
168 茨城大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
2 信頼性係数(Pi)の算出と項目の検討
181名の母親による2回の回答に基づき,次式によって信頼性係数(Pi)を算出した。40項目に ni1 :第1検査で項目iが選ばれた頻数 ni(1・2)
n11 ・ ni2
ni(1・2):2回とも項目iが選ぽれた頻数
ついてのni1,ni(1.2),piの値は付表4に一括してあるが,これらの値から, ni1とpiの特に小さ い3項目(10,13,26)を除外し,残る37項目について以下の分析を行うことにした。
3 子どもの性差,年齢差による項目検討
さきに第3表に示したように,幼児から学童に至る年齢幅の子どもについて,その遊びに対する態 度を測定することを目指しているため,出来ればこれらのどの年齢の場合にも共通に使用しうる尺度 であることが望ましい。そこで各項目に対するni1の値に基づいて,男女差及び年齢差の検討を行っ た(x2検定による)。
この結果,男女差の認められたのは1項目(16)のみであり,年齢差については8項目(9,12,16,
17,2&32,34,35)が該当した。いずれも5%以下の水準であった。項目16は両者に共通してい るので,結局,この段階で8項目が除外されて29項目が残された。
4 類似性指数(C ij)による項目検討
以上の手続きによって得られた29項目について,Qの大きさの順に配列してnijのマトリックス を作成し,次式によって類似性指数(C ij)を求めた。このC ijマトリックスに基づいて判定尺度
ni:項目iが選ぽれた頻数
C・」〒箒〒 ・」・項目jが選蹴頻数 nij:項目iとjが同時に選ばれた頻数
値との関係から不適合項目12(2,4,5,7,11,19,21,22,23,36,39,40)を除外することに よって17項目が残された。これら17項目のC,ijマトリックスは付表5の下半分に示してある。
ステップ4 類似性係数(φij)に基づく尺度値の算出と項目の選定 1 類似性係数(φij)と項目間の尺度距離(Xij)の算出
付表5のC〜jマトリヅクスから,次式によって類似性係数(φij)を算出した。付表5の上半分に
吋詩≒ ll」:鑑忌霧指数 :項目jの信頼性係数 Pj
一括した値がそれである。これらのφijの値が正規分布することを仮定して,単位正規分布表から各 項目間の尺度距離(Xij)を求める。この結果が付表6である。
2 尺度値の算出と項目の選定
付表6の尺度距離のマトリックスから,各項目の尺度値を算出した結果を示すと第4表のようにな る。これらの計算過程については付表7を参照されたい。このようにして求められた尺度値を直線上 に描くと第1図が得られるが,これによって尺度値の小さい方の極に項目が集中していることがわか る。そこで,この17項目の中から出来るだけ項目間の距離が均等になることを条件として,項目の 選定を行うことにした。
その結果,第1図に示したようなAとBの選定案が考えられた。A案では項目数11項目で,体育,
徳育,美育,知育の4つのカテゴリーのうち,徳育のみが2項目,他はすべて3項目ずつ選定するこ とが出来る。さらに比較的,項目間の距離が均等である。一方B案の方は,項目数が12項目であり,
第4表 17項目とその尺度値
尺度値
&子どもの遊びは,豊かな情操を育てる絶好の場である。 0.00 30.子どもの遊びは,子ども同士の信頼を確認しあう絶好の場である。 α10 14子どもの遊びは,協力の必要性を学ぶ場である。 α19 38.子どもの遊びは,集団生活に必要な秩序を学ぶ場である。 α30
α子どもの遊びは,他人に対する思いやりを育てるものである。 α38 25.子どもの遊びは,知性の発達に有効である。 0.49
ひんしよう
3.子どもの遊びは,敏捷な行動力を育てるものである。 α58 24子どもの遊びは,芸術に対する興味をおこさせるものである。 0.90
1.子どもの遊びは,物事を手ぎわよく処理する力を養うものである。 1.11 33.子どもの遊びは,物事を見ぬく力をつけるのに役立つ。 1.28 27.子どもの遊びは,むしろ身体の疲れをとるのに役立つ。 1.47 3乳子どもの遊びは,良い言葉や悪い言葉をおぼえさせる。 1.75 31.子どもの遊びは,興味本位なので体力的な無理が生じやすい。 245
⑳子どもの遊びは,体系的な計画性がないので知識の混乱を招く。 2。92
あいまい
2α子どもの遊びは,物事のけじめを曖昧にする。 a27 15子どもの遊びは,不規則な生活習慣をつけやすい。 3.80 18.子どもの遊びは,なまけぐせの一因となるものである。 生16
0 1 2 3 4
ll8 口 巳1 1 1 1 1 1 1 1 5 1 豊 83D14銘6ゐ3 盟 1 33 27 37 31 29 20 15 18項目番号 美徳徳徳徳知体 美 知 知 体 知 体 知 美 体 徳カテゴリー
O O O O O o o o 。 。 .A案 o 。 o o ● 。 。 。 。 o 。 。B案
第1図 17項目の位置と項目選定
A案よりやや項目間の尺度値の距離が不均等に思えるが,4つのカテゴリーからいずれも3項目ずつ 選定することが可能である。
いずれも一長一短はあるが,本研究で尺度化の方法として選んだ等現間隔法のねらいを重視するこ とにして,項目間の距離が比較的均等なA案によって最終的に11項目を選定することにした。
W 研究結果と今後の問題
4つのステップに従って,96の意見項目の中力㌔ら最終的に11の意見項目が選ばれ,幼児期及び児 童期の子ども達の遊びに対する母親用の態度尺度が構成された。実施時における教示を添えて尺度と
しての体裁を整えたものが第5表の尺度である。回答の採点方法は,選択された3つの意見項目の平
170 茨城大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
第5表 子どもの遊びに対する態度尺度
子どもの遊びについての意見が11並べてあります。この中から あなたの意見に最も一致するものを3つ選び,番号に○をつけて 下さい。
1.子どもの遊びは,良い言葉や悪い言葉をおぼえさせる。
2.子どもの遊びは,集団生活に必要な秩序を学ぶ場である。
3子どもの遊びは,不規則な生活習慣をつけやすい。
4子どもの遊びは,芸術に対する興味をおこさせるものである。
5 子どもの遊びは,体系的な計画性がないので知識の混乱を招く。
a子どもの遊びは,興味本位なので体力的な無理が生じやすい。
7.子どもの遊びは,豊かな情操を育てる絶好の場である。
&子どもの遊びは,物事を見ぬく力をつけるのに役立つ。
9.子どもの遊びは,なまけぐせの一咽となるものである。
ひんしよう
10.子どもの遊びは,敏捷な行動力を育てるものである。
あいまい
11.子どもの遊びは,物事のけじめを曖昧にする。
均尺度値を算出することになる。
この態度尺度を用いることにより,本研究では次のような諸問題を順次検討することを計画してい る。すなわち,子どもの遊びに好意的である栂親は,子どもの日常行動の多くを遊びとして認識する 傾向があり,かつ緯親に容認された幅広い行動経験を通して,その子どもからは意欲的な行動傾向が 期待されうるであろう。反対に,遊びに対して非好意的な母親は,子どもの日常行動の中で生産性に 関係づけうるもののみを許容しようとする,いわゆる未来主義の傾向が強い。このため,子どもの日 常行動を許容するためには,それが何らかの意味で生産性に関係した行動であることを認識する必要 がある。どうしても非生産的であると判断せざるを得ない行動に対して,彼女達はそれを遊びと見傲 すことになろう。
さらに前者の母親の遊び観は,子どもの遊び観と近似する傾向があるのに対して,後者の母親のぞ れは子どもの遊び観との間にズレが大きく,そのため子どもは,自分の遊び概念の修正を迫られると 同時に,遊びという行動に罪悪感をさえ抱くようになるかも知れない。
このようにして前者の子どもと後者の子どもとの間には,行動上に明確な特色の差が現われること が予想される。しかしながら,今回作成した態度尺度は,遊びを生存の根本現象と位置づけて作成し た尺度ではない。むしろ未来主義の立場からの好意度を,反応として求めていると考えるべきかも知 れない。この意味から,この態度尺度の反応が,現代人のどのような遊び観を反映しているかについ ても,分析することが必要であり,その遊び観を論ずるための根拠として,いずれ筆者自身の遊び観 を明らかにする必要性を感じている。
〔後記〕本研究は「遊びに関する自主ゼミナール」での成果に負うところ大であり,同ゼミナール 構成員諸君の努力を高く評価したい。また調査にあたり,快く協力して下さった日立市多賀二葉
幼稚園と水戸市立見川小学校の諸先生方,そして多くの保護者の方々と学生諸君の応援に対して,
心から感謝を申し上げます。
注
1) Spencer,H.(1873)らの余剰エネルギー説, Lazarus,M.(1883)らの気晴し説,Groos,K.(1898)
らの生活準備説,Carr,H.A.(1902)らの浄化説, Hall,G.S.(1906)の反復説, Applenton,L.E.
2) Huiz ,J.(1938), Piaget,J.(1951), Fink,E.(1957),Caillois,R.(1958),Elikonin,
D.(1966),Erikson,E.H.(1972)などがある。
3) E.フインク著,石原達二訳 『遊戯の存在論』,せりか書房,1976.
4) 中原弘之 『子どもの学習意欲と親子関係一子どもの遊び観を中心に一』,茨城県精神衛生協議会,
1973.中原弘之 「子どもの遊びと親子関係(1)」 『日本教育心理学会第20回総会発表論文集』,1978,
304〜305.中原弘之 「子どもの遊びと親子関係(2)」 『日本心理学会第42回大会発表論文集』,1978,
906〜907.
5) 本研究で用いる方法以外の主なものに,Likert,R.(1932)の集積評定法, Guttman,L.(1950)の累 積尺度,Osgood,C.E. et aL(1957)の意味差判別法がある。
6) L.L.唱Thurstone and E.J.Chave, TんθMθσ3%7θ駕θπ oノ!1∫μ π4θ(University of Chicago Press,1929).
7) 4つのカテゴリーは,ソビエトの「就学前教育プログラム」に示されている教育分野であるが,筆者も次の 拙稿において,子どもを評価する観点として,これと対応する4つの因子を得ている。中原弘之「親子関係 把握のための測定尺度の作成(1)」 『茨城大学教育学部教育研究所紀要』3,1970,61〜70.
8) 茨城県日立市多賀二葉幼稚園及び水戸市立見川小学校の協力を得て実施された。
付表1判定用紙
子どもの遊びに対する態度尺度の作成について
子どもが人間として成長する際に,「遊び」が重要な役割を果すことは周知の通りです。しかし
「たてまえ」と「ほんね」とは違って「遊び」に対する態度は人さまざまであると思います。そこで
親の態度が子どもにどのような影響を与えるかについての研究の一環として,子どもの遊びに対する
親の態度を測定するための尺度を作成することになりました。ついては,皆さんのご協力を是非得た いと思います。どうか以下の手順に従って,ご回答をお願いいたします。
昭和53年6月28日
茨城大学教育学部教育心理学研究室 中 原 弘 之
〔答 え 方〕
1. 「子どもの遊び」について96の意見が並べてあります。これらの意見をu4 から −4 ま での9段階に分類して下さい。
曙曹 S には子どもの遊びに対して最も好意的だと思う意見
172 茨誠大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
璽一4 には子どもの遊びに対して最も非好意的だと思う意見
聖聖 O には子どもの遊びに対して中立的だと思う意見 をそれぞれ分類(該当らんに○を記入)して下さい。
2 聖聖3 u2 般1 更一1 聖璽一2 璽更一3 の各らんには,哩曙0 を中心として般4 から
− S にいたる意見を,その程度に応じて分類して下さい。つまり子どもの遊びに対して最も好 意的な意見から最も非好意的な意見にいたる9段階に,96の意見を順次配列する作業です。
3.各段階に分類する意見項目の数は別に統一する必要はありません。
4 まず96の意見をひとわたり通覧して,はじめに璽曹4 とu−4 に該当すると思う意見から分 類作業に入って下さい。
5.訂正しやすいように鉛筆を使用されるとよいでしょう。
6.無記名です。来週のこの時間にご提出下さい。
好 中 非
4 3 2 1 0 一1 一2 一3 一4
1.子どもの遊びは,美しいものへの独占欲をいたずらに刺激する。
2子どもの遊びは,知的発達にとっての無駄なまわり道である。
a子どもの遊びは,エネルギーの単なる浪費にすぎない。
4.子どもの遊びは,協力がいかに大切かを学ぶ最良の場である。
5.子どもの遊びは,創造性を豊かにするための最良のものである。
6.子どもの遊びは,物事を洞察する力を高めるものである。
7.子どもの遊びは,豊かな情操を育てる絶好の場である。
&子どもの遊びは,楽しみながら思考力を鍛える最善の手段である。
9.子どもの遊びは,病気の感染の場となりやすい危険性を有している 1α子どもの遊びは,子どもの思考を非現実的にする。
11.子どもの遊びは,集団にとけこめない子どもを孤立させがちである。
12・子どもの遊びは,しょせん無意味なことを覚えるだけのものである。
13。子どもの遊びは,筋肉の疲労回復力を高めるものである。
14.子どもの遊びは,美的感覚を豊かにするものである。
15.子どもの遊びは,科学に対する興味をおこさせる最良の場である。
16.子どもの遊びは,健康への近道である。
17.子どもの遊びは,閉鎖的なグループを作りがちである。
18.子どもの遊びは,古いものを軽視する習慣を身につけさせる。
19.子どもの遊びは,人格の形成に最も大きな影響を与えるものである。
2α子どもの遊びは,繊細な感覚を育てるものである。
21.子どもの遊びは,個性を伸ばす最良の場である。
22.子どもの遊びは,勉強を妨げるものである。
2a子どもの遊びは,規則正しい生活習慣を平気でふみにじる。
24.子どもの遊びは,危険性への判断を鈍らせて惨事を招く恐れがある。
25.子どもの遊びは,カッコよさに気をとられやすくするものである。
好 中 非
4 3 2 1 0 一1 一2 一3 4
26.子どもの遊びは,なまけぐせの原因となるものである。
27.子どもの遊びは,基礎的な運動能力を身につけさせるものである・
28.子どもの遊びは,子どもの情緒を安定させるものである。
29.子どもの遊びは,子どもを堕落させるものである。
30.子どもの遊びは,創作活動の基礎的能力を高めるものである。
31.子どもの遊びは,危険から身を守る能力を養うために必要である。
32子どもの遊びは,表面的美しさに目を奪われやすくするものである。
33,子どもの遊びは,筋肉の発達を促すものである。
34子どもの遊びは,興味本位なので体力的に無理を伴う危険性がある。
』
R5.子どもの遊びは,知性の発達を す最も有効な行為である。
36.子どもの遊びは,いたずらに興味本位の空想心を刺激する。
37.子どもの遊びは,物事への知的好奇心を育てる最良の場である。
38.子どもの遊びは,模倣になれて個性的な創造性を著しくそこなう。
39.子どもの遊びは,人間らしい愛情を育てるためになくてはならない。
40.子どもの遊びは, な行動力を育てるものである。
41.子どもの遊びは,すばやい判断力を鍛えるために大いに役立つ。
42子どもの遊びは,不衛生なことにも鈍感にさせる不潔な行為である。
43.子どもの遊びは,勉強からのむなしい逃避にすぎない。
44子どもの遊びは,スポーツへの関心を高める絶好の機会である。
45.子どもの遊びは,勉強の疲れを回復させるものである。
4a子どもの遊びは,科学的な考え方を自然に身につけさせる場である。
47.子どもの遊びは,支配・服従関係をつくるものである。
4&子どもの遊びは,悪いことぽを習得する場である。
4a子どもの遊びは,物事に対する集中力を養うものである。
50.子どもの遊びは,正しいと思うことをやり遂げる力を育てるものである。
51.子どもの遊びは,わがままな子どもをつくるものである。
52子どもの遊びは,欲求不満を解消するために極めて有効である。
53,子どもの遊びは,好奇心を刺激して偏った知識をうえつける。
54.子どもの遊びは,自然を愛する心を養うものである。
55.子どもの遊びは,自分勝手な理屈を身につけさせるものである。
56子どもの遊びは,物事を手ぎわよく処理する力を養うものである。
57.子どもの遊びは,バランスのとれた運動能力の発達を妨げる。
58子どもの遊びは,想像力を伸ばすために大いに役立つ。
59.子どもの遊びは,芸術に対する興味をおこさせるものである。
60.子どもの遊びは,自然な表現力を養うものである。
61.子どもの遊びは,計画性がないので体力づくりにむしろ障害になる。
62子どもの遊びは,単なる模倣に甘んじる習慣を自につけさせる。
174 茨城大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
好 中 非 4 3 2 1 0 一1 一2一2一3
63.子どもの遊びは,文化的伝統の継承の場である。
64子どもの遊びは,自然のうちに健康管理に役立つものである。
65.子どもの遊びは,幅の広い鑑賞力を養うものである。
66.子どもの遊びは,物事の分別を学ぶ手段である。
67.子どもの遊びは,子どもを反抗的にさせるものである。
6&子どもの遊びは,子どもの敵対心をかりたてるものである。
69.子どもの遊びは,悪い遊び友達に染まる危険性がある。
70.子どもの遊びは,活動の巨大な原動力である。
7L子どもの遊びは,感情に溺れやすい子どもを育てるものである。
72子どもの遊びは,子どもをおおらかにするものである。
73.子どもの遊びは,怠惰な習慣に溺れ,まじめな学習習慣を鈍らせる 74.子どもの遊びは,他人に対する思いやりを育てるものである。
75.子どもの遊びは,無分別な行為にはしらせるものである。
76子どもの遊びは,子ども同士の信頼を確認しあう絶好の場である。
77.子どもの遊びは,仲間同志の連帯感を高めるものである。
7a子どもの遊びは,好奇心による破壊行動へと偏る危険性がある。
79.子どもの遊びは,体力づくりのためのよい機会である。
80.子どもの遊びは,体力を消耗させる以外の何ものでもない。
81.子どもの遊びは,集団生活に必要な秩序を学ぶ場である。
82子どもの遊びは,子どもを横暴にするものである。
8a子どもの遊びは,運動神経の発達にとって有効である。
84.子どもの遊びは,物事のけじめを にする。
85.子どもの遊びは,子どもを流行に溺れさせるものである。
86・子どもの遊びは,自分を生き生きと表現できる子どもを育てる。
87.子どもの遊びは,なげやりな態度を育てるものである。
88・子どもの遊びは,まちがった知識を子どもに与えやすい場である。
89子どもの遊びは,スポーツのルールを平気で破る無法地帯である。
9α子どもの遊びは,自分本位になり,正しい鑑賞力をゆがめる。
91.子どもの遊びは,ことぽの発達にとって必須の場である。
92.子どもの遊びは,きままに振舞えるので姿勢を悪くしがちである。
93.子どもの遊びは,学習意欲の低下を招く行為である。
94子どもの遊びは,病気に対する抵抗力を高めるものである。
95.子どもの遊びは,体系的な計画性がないので知識の混乱を招く。
96.子どもの遊びは,傷害を伴う危険きわまりないものである。
付表2 96項目のQ2とQ(*印はこの段階で選出された40項目)
項目番号 カテゴリー Q2 Q 項目番号カテゴリー Q2 Q 項目番号 カテゴリー Q2 Q
1 d 6.88 1.13 33 C 1.95 1.10 65 D 2.33 1.05
2 a 8.33 0.68 34 C 6.93 0.76 66 A 2.18 1.05
3 C 8.35 0.65 35 A L54 1.03 *U7 b 7.15 0.88
4 B 1.09 0.69 *R6 d 6.36 1.08 68 b 4.96 1.19
*T D 0.70 0.84 37 A 1.23 0.72 69 b 6.02 1.75
6 A 1.79 1.02 38 d 7.49 1.02 *V0 C 1.16 0.83
7 D 0.96 0.65 *R9 B 1.94 0.94 *V1 d 6.88 0.93
* *
8 A 0.96 0.68 40 C 2.01 0.79 72 B 1.40 0.77
9 C 6.82 1.34 *S1 A 1.78 0.91 73 a 7.58 0.99
10 a 6.74 122 42 C 7.91 0.71 *V4 B 1.57 0.89 11 b 5.56 1.16 43 a 8.20 0.64
*V5 b 6.80 0.84
* * *
12 a 8.39 0.31 44 C 1.55 0.91 76 B 0.87 0.57 13 C 3.41 0.96 *S5 A 1.79 0.84 77 B 1.06 0.65
*P4 D 1.83 0.85 46 A 2.55 0.99 78 d 6.38 1.25
15 A 1.73 1.02 47 b 5.53 1.38 79 C 1.94 1.07
16 C 1.88 0.94 48 a 6.13 1.40 *W0 C 6.42 L27 17 b 5.79 1.14 *S9 A 2.38 0.99 *W1 B 1.35 0.34 18 d 6.82 0.93 50 B 2.41 1.30 *W2 b 7.71 0.80 19 B 1.26 1.06 51 b 7.44 0.87 83 C 1.91 0.90 20 D 2.62 1.02 52 B 2.54 1.44 *W4 d 6.78 0.97
*Q1 B 1.14 0.23 53 a 7.21 0.91 85 d 6.34 1.17
* *
22 a 8.02 0.70 54 D 1.93 0.91 86 D 1.20 0.84 23 C 7.56 1.01 *T5 a 7.03 0.87 *W7 b 7.53 0.61 24 C 6.36 1.47 *T6 A 2.64 0.95 88 a 6.55 1.19 25 d 6.07 1.12 *T7 C 7.19 0.97 *W9 C 7.91 0.68
* *
26 b 7.12 1.04 58 D 0.94 0.64 90 d 7.09 0.74
27 C 1.56 1ユ2 59 D 2.53 1.02 91 A 1.38 1.36 28 B 2.69 L19 60 D 1.93 0.98 *X2 C 6.26 1.01
* *
29 b 8.36 0.32 61 C 7.55 0.80 93 a 7.45 0.90
* * *
30 D 1.37 0.73 62 d 7.41 0.89 94 C 2.15 0.91
* *
31 C 2.32 1.07 63 D 3.87 1.22 95 a 6.53 0.98 32 d 6.40 1.13 64 C 2.26 1.08 *X6 C・ 8.20 0.58
A:知育(好意的) B:徳育(好意的) C:体育(好意的) D:美育(好意的)
a:知育(非好意的) b:徳育(非好意的) c:体育(非好意的) d:美育(非好意的)
176 茨城大学教育学部紀要(教育科学)29号(1980)
,o o
♪ o o ゆ o o
慧暮 逐囎
o
ゆ穂P 薫掴 囎P懸 ∫争 ゆ槍㌣ ゆ櫓㌣
o
P巻思 逐》知
駒sゆ ゆ槍和Q
♂帽電 s3 謡購Q縄 Qぬ選 乞却飛 sQ凪 ♂個超 恩囎和 くK
閧pぬ
∫←
逐宰駒 ゆ囎P螂
∫ 碧 思 宰 諭 思 肛 景 櫓 園 曝 思 Q 潔 憂 根 矯 翁 ゆo
2 逐総
毅ゆ》 樋蝦》 鴛翼
遣槍
漁劇知 Q£ 如霜 和Q二 の雛鯉 堵1
タ濫
Q碧毅 Q漁恕 硲宰 ゆ碧1哩 宰狗⇔ 連翼如 卦如憧 砕杣照 》髄如
㌣ 櫃 」 如 ㌣ 思 心 串 饗 如 R ゆ ○ 狛 如 o 蘇 艇 如 諭
掴 如 夜 意 最 皿 夷 二 喚 櫻 雌 歩 掴 o ρ 思 市10 凝 麗 恥
℃ 聖 思 賦 檸 魑 騒 乍 劇 蝉 P 思 R 為 認 噸 二 臨 篶 串
蝦Q 劇二
胃 ゆ乍 思遡 風旨 Q葦 衡虞 国註 旱 Q縫 藁翻 蒼 ぐQ Qぐ 如躯 腰砕 電思 Q1 ζ飛
』 ⑩ 」 凝 茨 課 如 釦 購 々 匝 週 如 咽 掴 叙 麹 蘇 躯 辱 翻
るB》
灸纈蟄 憩踵く 姻睡旨 思縷手1K Q劇最 £串 £釦 思聖樋 呂帳茸 蝿串 粁慧賦 鵡面 如怖§ 冠串 1隈K Q題遜 1111且 畑囹蘇 ミ管 Q漣榔
知誰@ F−o
@ 》母轣@のや狛 rく榔ト 冊巡》 9畷踏 駆》
葱為欄Q霜串 ゼ為捜s勾串 葱為欄s勾串 葱る期Q霜串 葱る欄Q霜串 葱b欄Q鋸串 套b期Q霜串 葱る期Q霜串 葱b捜Q霜串 埜b掴Q霜串 埜b欄Q霜串 埜る掴Q£串 蛭る掴Q霜串 葱る欄s勾卵 埜為捜Q霜串 葱る欄s勾串 ぜる蝦Q鋸串 ゼる捜s勾串 埜る捜s旬串 彗る捜Q鋸串
㌣ 即の 蜀 臼 鵠 爲 鵠 爲 鵠 圏 爲 爲 9 舘 舘 蕊 霧 9 話 鶉 霧 專
ぐ 回申 縮 裏 。
㌣ 〜》二 。
鄭 虞駒二
儒 二楼皿劃帽 o櫃毅憩翼
I 90饗魯1
@ 轟甲仙 無 Q 8§諭
葱る捜3勾 葱b捜s勾 慮b欄s勾
蛭る欄s勾 套b鯉s勾 ぜる欄$勾 ぜb欄s勾 慧る欄s勾 葱b捜s勾 ぜ為捜s勾 ぜる撰s勾 奮る欄3勾 ぜる欄s勾 ぜる蝦s勾 葱る鰻s掬 葱b撰s勾 ぎる捜s勾 ぜ為捜s掬 葱る捜s掬 6b撰s勾
cつ りρ
」律 串日
串凶 串め 串ぜ 串め 串6 串s 庫Q6 串6 串白 嗜自 串日 串曽 串亘 串曽 串雲 串§ 串曽 串曾 串臼
付表4 40項目のPiとその関係値
ni1 ni2 ni(12) Pi
1 123 143 114 0.86
2 10 11 5 0.48
3 167 170 158 0.94
4 26 26 16 0.62
5 13 15 6 0.43
6 174 175 171 0.98,
7 18 19 9 0.49
8 170 173 165 0.96
9 158 159 149 0.94
10 10 7 3 0.36
11 162 158 151 0.94
12 15 16 6 0.39
13 8 6 2 0.29
14 174 178 174 0.99
15 22 18 9 0.45
16 98 108 79 0.77
17 169 167 161 0.96
18 12 9 5 0.48
19 155 153 144 0.94
20 13 14 13 0.96
21 21 17 10 0.53
22 174 176 169 0.97
23 31 27 17 0.59
24 110 122 94 0.81
25 170 168 164 0.97
26 7 1 1 0.38
27 132 142 120 0.88
28 18 16 8 0.47
29 11 13 5 0.42
30 177 178 175 0.99
31 33 29 14 0.45
32 167 165 157 0.95
33 154 154 143 0.93
34 82 89 66 0.77
35 152 167 150 0.94
36 51 56 29 0.54
37 161 142 135 0.89 ■
38 177 177 174 0.98
39 30 21 11 0.44
40 178 178 176 0.99