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親子の関係について : アンケート調査の分析 : (その2)子どもからみた親子の関係

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Academic year: 2021

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(1)Title. 親子の関係について : アンケート調査の分析 : (その2)子どもからみ た親子の関係. Author(s). 奥村, 晶子; 津村, 直子; 田中, 豪一 . Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 37(2): 181-198. Issue Date. 1987-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5032. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 親 子の関 係 につい て - ア ンケー ト調査の分析 一 その2. 子 どもか らみた親子の関係. 奥 村 晶 子@津 村 直 子o田 中 豪 一. 序 親アンケートと平行し子 ども へも同様内容のアンケートを試みた. 中学生の発達年代から, まだ 自分の家庭や親に肯定的気分も残しつつ, 尚批判も持っている筈で, この年代の子どもが, 如何な る親子関係を持ち親を感じているかを, 親の意識と対比する試みである, 親と 子を組み合わせて相 関を得たいと考えた が, 微妙な親子の機微に触れる為に, 親とは別の対象にせ ざるを得なかったが, 今日の子どもの家庭生活の一側 面を知ることは充分に可能であ ったと考える.. 95名である.ここに御協力いただいた学校, 協力いただいたのは札幌市内の4つの中学の2年生1 生徒諸君に感謝する, アンケートは昭和59年1 0月 に実施した. (尚, 男子, 女子の比較も試みた が. 有意の差は得られなかった.). 1. 家. 族. 構. 成. 0,3%,3人17. 9%,1人 母子家族4 .3%, 祖父母同居家族18,4%, 子 ども2人7 ,4%, 父子家庭1 パートそ 専業主婦3 5.7%, 8,3%,4人0 の他を含む稼 ,7%,5人0.7%で親資料と多少相違がある. 働主婦64. 3%で, 親資料より稼働主婦が相当多い. 地域差によるのかも知れない, 0,7%の子どもが自分の個室を持ち, 兄弟一緒のもの2 6,8%で, 大部分の子 どもが自己の空間を 7 確保しており, 今日の日本の家庭一般にみられるものであ って, 子ども部屋のないものは2.5%に過 ぎ な い,. 2, 子 ども の 日 常 生 活 に つ い て. 親アンケートと同様に, テ レ ビ視聴, 手伝い, 夕食について設問し, 生活実態の把握を試みた.. 1). テ レ ビ視 聴 に つ い て. 4%, ないもの66%である. 子ども専用のテ レビのある 生活を 子どもの自室にテ レ ビがあるもの3 しているものが3人に1人いることになる. 子 ども の生活に如何に深く浸透しているかに驚かされ. る数字であろう, 3% 7%, 1~2時間23.3%, 1時間以内11. テレ ビ視聴時間は, 2~3時間32.7%, 3時間以上32, ) である (表1 , 親資料では1~2時間が40%, 1時間以内も21%であるが, 子 ども資料では長時間. 181.

(3) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一. 視聴が多く, 対象が相違しているとは言え親は期待を含めた解答に傾く のかも知れない が, 自分専 用のテ レ ビを持つ子 どもの少なくない今日の家庭の中で, 実態は自由時間の相当部分をテレビに費. しているものも多いと言えよう, しかも, 60%の親が子 どもと一緒 にテ レ ビをみていると答えているが, 60%以上の子 どもは子ど. もだけでみていると感じている(表2 ) , この相違は対象の差と ばかりは言えないのではないか, と もかく相当多数の子 どもが, 家庭では親と関わりなしに長時間のテ レ ビ視聴という受身の形で自己. の世界に閉じこもっている様相は窺 えよう. 親子の 疎外はテ レ ビを介して確実に進行している. 表1 テレビ視聴時間 時. 間. %. 表2 テレビ視聴形態 形. 態. 表3 手 伝 い. %. 手 伝 い. 表4 手伝いの報酬 %. 手伝いの報酬. %. 1時間以内. 11.3. 親と一緒に. 37.2. 毎日する. 20.7. く れ る. 33.I. 1~2時間. 23.3. 子供だけで. 62.8. ときどきする. 51,6. くれない. 66.9. 2~3時間. 32.7. 余りしない. 27.7. 3時間以上. 32.7. ) 家事手伝いについて 2 子 ども資料も親資料と 同様, 家事手伝いが日常的には入っていないことを示している(表3 ) , 興 味深いのは, 手伝いの報酬に親資料と差のあることである(表4 ) . 親資料では家事手伝いへの報酬 は1 7%であるが, 子 ども資料で は3人に1人 が報酬を得ている. 相違した対象で単純に比較するの は問題だ が, 親は思っている以上に子 ども に報酬を与えているのかも知れない, 相当多数の子 ども. 達は家事手伝いを余りせず, 時に手伝え ば特殊のことをしたと親に評価され報酬をも らえる体験を 積んでいることが判る, 身辺の些事に迄到れり尽くせりにサー ビスされることを当然とし, 家庭の. 中で尽くす些細な労働も利得 になって了 っている傾向が深く浸透している. そこでは情緒交流も阻 害されるのは当然だろう,. ) 夕食の状況について 3 夕食が親と一緒というのは子 ども資料で少なく, 親資料の稼働主婦の割合 に近い(表5 ) . これも 親の観念的理想が実態を多少歪めて いるのかも知れない, 5人に1人の子ども は夕食す ら親と食卓 を共にせず子 どもだ けで食べている. テ レ ビも食事も別という家庭生活の中にある子 どもも相当多. いと推測されるが, 中学年代という不安定な時期, 子 どもは親との交流の場をどこに得ているのか, 食卓を共にするものも楽 しんで会話を しな が らと感 じて い るも の は少なく, テ レ ビを見 な が ら ( 50%)か, 母が中心で他の子 ども達が喋る話を聞いている( 60%) (表6 ) , 食卓での話題は表8 ,7 のようである, こうした姿は今日の母親中心の家庭像そのものなのかも知れない. 表5 夕食摂取形態 形. 態. 表7 夕食の時, 話をする 人. 表6 夕食時の様子. %. 様. 子. %. 親と一緒に. 79,6. テ レ ビを み な が ら 50.6. 子供だけで. 20.4. 楽しく話をしなが 24 7 . ら テ レ ビ, 話 を し な. がら. 14.3. 静 か に. 10,4. 話をする人. 母. %. 話. 題. %. 38.I. その日あったこと 49.O. 弟. 25.9. テ レ ビの こ と. わ た し. 19.7. 学校, 友人のこと. 8.2. 父. 7.5. 勉強のこと. 3.4. 重複. 5.4. 重. 複. 15.6. わたしを含む重複. 3.4. そ の 他. 10.9. 兄. わたしを含まない. 182. 表8 夕食の時の話題. 12.9.

(4) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. 3, 親との情緒的交流について 親に子 どものことを質問したと同様の設問を子どもに実施した, 親子の立場の比較になると考え. た か ら で あ る,. ) 親は友人のことを知っているか 1 親は自分の友人のことを知っていると子どもが思っている割合は, 父親13,3%, 母親57.7%であ. る(表9) . 親資料で90%以上の親 が子 どもの友人のことを知っているとしたのに, 子 どもでは知っ てはいないと感じているものが圧倒的に多く差が甚だしい. 対象の相違はある が, 親は自分の生活 のことを余り知 って はいないと思っている子どもも相当いるということは立場の相違の反映であろ う, この年代の子どもの望ましい親子関係は, 親が友人の誰彼を知ってくれているということが子 どもの安全感に結 びつく筈であるが, そうした理想と相違した今日の親子の関係を窺わせるもので は な い だ ろ う か.. 2 ) 親は自分の気持を理解してくれているか 親は自分の気持を理解してくれていると思っているものは, 父親では55.6%, 母親では63,6%で. ある (表1 0 ) . 親資料では83.6%の親 が理解して いると答えており, 親子の間で相違のあることが 判る, 思春期年代は, 子どもの自己主張が親との相池の中で理解されていない気持を抱かせる場面 も多いので, この数値から親の無理解を問題にする訳にはいかないが, 家族関係の中で年代的な親 子の相池をのりこえ, 尚子どもにとり親に理解されている気分を持つことが子 どもの情緒的安定性. に重要であることを思う時, 理解されていないと思っている子どもの中, 如何程のものが, 単なる 反抗期とは言えない親との深刻な断絶感を持っているのか気にかかる所である, が, アンケートで はそこ迄は判 らない. 理解されていないとする子どもの数値の高さの意味を重視したい. 表9 親は友人のことを知っている か. 表10 親 は気持 をわ か っ て く れて い る か. 表11 親 に相談 し た い か. 父% 母%. 父% 母%. 父% 母%. よく知っている. 13,3 57.7. よく わ か っ て く れて い る 55.6 63.6. 相談したい. 38,8 55.4. 余り知らない. 86.7 42.3. 余りわかってくれない. 相談しなくない. 61,2 44.6. 44.4 36.4. ) 親に相談したいか 3 8.8%, 母親とは55.4%である 何等かの問題に直面した時に親に相談したい子 ども は, 父親とは3 が が多いと答えた数値と一致している ) 偶然ながら親 (表11 子どもの相談にのること . 発達的に未 . 熟でまだまだ親に依存している姿とみることも可能かも知れなし・ , 発達的にみれば, 親に理解され ているという数値が上昇し相談したくない数値が上昇する方 が子どものために望ましい家庭 と推測. できるだけに, 留意すべきと考える, ギャ ングエイ ジは消失, 仲間意識も稀薄になり集団での問題 解決もむずかしくなっている今日の子ども社会を思う時, 親と相談したくない子 どもがすべて自立. 欲求で親の介入を拒否しているとも言えない気もする. 相談相手として誰もいない子 どもも存在し て い る だ ろ う,. 4 ) 親は言い分をきいてくれるか. 親資料では85, 5%の親 が子どもの言い分はよくきくとしている が, 子ども資料では60.4%で, 2 40%の子 どもはきいてくれないとしている(表1 ) , 親が, 自分の言い分をきいてくれず理解してく. れないと感じている子 どもが相当数いることになるのだろうか, これを思春期の親子の相旭の中で 183.

(5) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一. の子どもの受 けとり方の歪みとかわ がままと片づ けてよいだろうか, 深い情緒的相関の分析を要す. る所だろう. ともかく, 言い分をきくこととわがままを通すことの区別も困難になっている今日の 家族関係が思われてならない. ) 叱られること, ほめられること 5. 親に叱られる, ほめられることに関して は, 父親との関係の少ないことが先ず注目される(表13 , 14 父親は どもの友人のことも殆 ) ど知らず気持も余り理解せず相 子 談相手にもなりずらく叱るこ , , ともほめることも少なく, 唯言い分にいささか耳を傾 けるという趨勢の中にあるのだろうか. 子 ど もと距離を持ち深く関わらず物判りのよい父親イメ ージが思われてならない. 関係の稀薄さは, 叱 られた時子 どものとる態度にも窺うことができよう, 子 ども は口答えをする形で母とのコミュニ ケーショ ンをもつ ( 60%) が, 父親にはあやま ったり聞き流したり部屋に閉じこもったり, 早々に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 切 っ て い る も の が 相 当 い る (表 15) ,. 表12 親は云い分をきし・てくれる 表13 親に叱られるこ 表1 4 親にほめられる と が多 い か. か. 父% 母% よくきいてくれる 60.4 59.7 余りきいてくれな 39 6 40 3. し・. .. ,. こ と が多 い か. 父% 母% 多い. 24.3 63.3. 少ない 75.7 36.7. 多い. 表15 叱 られた 時, どう す る か. 父% 母%. 父% 母%. 21.7 30.8. 素直にあやまる 29,4 18.9. 少ない 78.3 69,2. 口答えする. 36.8 58.O. 開き流す. 25.O 18.2. 部展に閉じこも る. 8.8. 4.9. 4. 親 の 自 分 へ の 関 わ り方 に つ い て の 受 け と め 方. 親の自分への関わり方を子どもはどう認識しているか. 親への設問と対応させて みた(表1 ) 6 .最. も注目されるのは, 親資料で言葉使いや生活のきまりに厳しいと自認している親が圧倒的に多いの に対し, 子 ども資料では50%と減少している. 日常の膜は余り受けているとは感じてし・ない子 ども が相当多いということになる. 親は子どもに対し意志の伝達に失敗していることを示して いるのか. も知れない. 親に注意されるのはわずらわしい思春期年代に膜を厳しくされているとは感じていな い子どもが半数もいると いうことは, 基本的な膜, 人間性の伝達が欠落しているとみて支障あるま. い. 少なくとも半数の子 どもは膜 られて はいないという結果であろう. 又,親は同じことをしても叱ったり叱らなかっ たりすると感じている子 どもが3人に1人は居り,. 叱った後で機嫌をとると感 じている子 どもも10%以上いる, 膜は余りなさず膜に一貫性がなく, 子 ども に自信のない親も相当いると言わ ざるを得ない. 、私がしようとしているの にしろという 項目が高い 親子の立場の相違で子 過干渉傾向も多い. 、 、 、 , どもにそう受 けとられても仕方のない場合も多いだろうが, 反面こうした干渉が子どもの自立の阻 、親は学校のこと 害因子になっていることを臨床場面で非常に多く経験するだ けに留意したい. 又 、. など細かく聞かないと気 がすまない、 、と感じている子 どもも相当多,い, 感じていない子どもの親が, 把握しているからなのか無関心なのか問題であるが, そこ迄は不明である, 唯子 どもの年代か ら, 親 子 が生活の場面を共有していることが多いと子 どもは比較的親に喋るので, 子 どもにこうした感 じを抱かせずに学校の生活等判る筈であり, 軽視したくない. 食事, テ レビ等の日常生活場面を共 有しない親子ほ ど, 子 どもにとり問いただされる感じになる場合 が多いことは臨床的に多く経験す. 184.

(6) . 親子の関係について - 7ソケート調査の分析 - 表16 親が自分に示す態度 項. 目. 父. %. 母. %. イ. ロ. イ. P. イ, 親は私の意見に賛成してくれる. 64.2. 35,8. 59,3. 40,7. ロ. 親はしっこくねだると買ってくれる. 29,O. 71.0. 21.6. 78.5. ハ. 親は私の云うことを本気できいてくれない. 21.6. 78.4. 19,I. 80.9. 二. 親は私の悪い所ばかりみる. 21.1. 78,9. 21.6. 78.4. ホ, 親 は私 がし よう と して い るの に しろ とい う. 31.8. 68,2. 53.3. 46.7. へ. 親は学校のことなど細かくきかないと気がすまない. 22,6. 77.4. 37.0. 63.O. ト, 親は言葉づかいや生活のきまりにやかましい. 49.0. 51.O. 54,I. 45.9. チ, 親をこわい人だと思う. 28,2. 71,8. 23,I. 76.9. リ, 親は叱ったあ・ とできげんをとったりする. 14.5. 85.5. 11.0. 89,O. ヌ, 親は同じことをしても叱ったり, 叱らなかったりする. 31.8. 68,2. 35,O. 65.O. イ : ぴ っ た りあ て はま る, 大 体あ て はま る. ロ;あまりあてはまらない, 全然あてはまらない. 表1 7 専業主婦と稼働の主婦の態度 項. 目. 専業主婦 ・イ. %. 稼働の主婦 %. ロ. イ. ロ. 親 は私 がしよ う と してし・る の に し ろ とい う. 67. 33. 45. 55. 親は叱ることが多い. 74. 26. 58. 42. 親はしっこくねだると買ってくれる. 11. 89. 28. 72. イ, 口 : 表16と 同 じ. る所でもある, 総じて言って, 父も母も 子どもにとり物判りよく甘いと受 けとられているといえよう 同時にロ , ハニ等の項目は, 子どもの発達に於いては持ってほしくない親イメ ージであ るから看過できない数 字だろう, 大部分の子どもは自分の親を受入れていると みられる データ なだけに ロハニの20%内 , 外の数字の重さは注目したい. こうした傾向の中から所謂問題児が出て来て いることを日常臨床で 多く観察してし・る時, 多数の親子は健全でも少数のこうした側面 に無関心な親との間での子どもの 心の側面への注目 が僕たれることであろう,. こうした側面 で専業主婦と稼働主婦とが, 子どもへの接し方の面で子どもに受けとめ られ方に相 違がある(表17 ) . 今日の一般的趨勢を窺わせ るとみてよいだ ろう, 即ち在宅の母は口うるさく先ど りして叱ることも多いがおねだりには甘く はないが, 稼働の母は過干渉になること は少ないが甘く. なり易いのかも知れない.. 5, 親 が 思 っ て い る と 子 ども が感 じて い る こ と. 親資料 は, 明るく素直なこと健康なこと, そしてよく勉強することの順位であるが 子 どもの感 , 185.

(7) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一. ) じていることは見事に逆転している(表18 , 半数の子 どもは, 親が今自分に一番望んでいるのは勉 強であると感じている, 勉強へのかりたて は厳として存在している, 明るく素直, 健康等基本的事 項は, 子 どもには期待されているとは受けとられていない, 親は, そうしたことは観念として持っ ても, 子 どもに伝達することに失敗し, 勉強中心の現実に直面させてし・る相様と言えよう. 表18 親が自分に一番望んでいること. 表1 9 親が望んでいること (専業-稼働の母) 専業主婦 稼働の主 目 項 婦 % %. 父 %. 母 %. よく勉強すること. 40.6. 50.O. よく勉強すること. 57. 46. 健康なこと. 26.1. 21.8. 健康なこと. 23. 21. 明るく素直なこと. 18.I. 16.9. 明るく素直なこと. 6. 23. 云うことをよくきくこと. 15.2. 11.3. 云うことをよくきくこと. 14. 10. 目. 項. 0%余りの子ども が感じてい 注目したいのは, 親の言うことをよくきくことを期待されていると1 ることである. 親 が支配的, 専制的と子どもが感じていることを意味しており, 親が親子関係の形 成に失敗し自立を阻害していると考えられる指標であろう. それだ けにこの数値の意味は重い と思 ) わね ばなるまい, この側面でも, 専業主婦と稼働主婦で幾分の差 があり興味ぷかい (表19 .. 6. 子 ど も に と っ て 望 ま し い 親 の イ メ ー ジ. ) 子 どもにとり望ましい親イメ ー ジはどんなものか確かめた(表20 , 一肢選択で父と母とについて 別々に記載させた が, 現代 っ子 が親 に期待している傾向の手がかりは与えられた. 父性と母性, 父 親役割と母親役割の問題は, 今日の日本の家庭では混乱し, 母性社会日本は父親不在母 親二人の様. 相を帯びていることは広く言われて おり, 児童精神科臨床でも多く経験する が, この資料でもその 趨勢が推定される. 辛うじて, 叱るべき時に叱る父, 相談し易い母 が多少の差で多いことに, 父母 の分業を感じさせ られる.. 更に, 叱ってもらったり相談にの っても らったり気にかけてもらったりすることが, 期待される 親イメージとして多い が, 子 どもの未熟性, 依存欲求として問題になるかも知れない. 逆に, 親資 6.4%) 料では, やりたいことを自由にやらせる親は些少だ が( , 子 どもでは20%と多い, これを子. どものわがままととるのは早計だろう, 自己追求, 自己開発したい年代の子 どもの自己主張の姿か も知れない. ) 6%に及ぶ (表21 将来, 親のような親になりたい子ども が5 . 半数の子どもにとり, 親は理想で 表20. 表21 将来, 親のようになりたいと 思う か. 望ま しい 親 のイメ ー ジ 項. 目. 父 % 母. %. 思. う. %. 14.5. 叱るべきときには厳しく叱ってくれる親. 36.8. 26.8. どちらかというと思う. 41.5. やりたいことを自由にやらせてくれる親. 24.3. 19.5. 思わない. 44.O. 友達のように何でも相談したり話したりできる親. 23.6. 34.2. いつもやさしく私のことを気にかけてくれる親. 14.6. 18.8. 0.7. 0.7. 何でもいうことをきいてくれる親 186.

(8) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. ありモデルであり学習されていると言えよう, そうは思わない子ども ( 44%) は, 親を受容した後 のり越えようとしていると健康と言えるが, 親をモデルとして受容することに失敗していると問題 であるが, このアンケートでは何れともいえない, 突込んだ分析を要する所である,. 現代の親は, 子どもにとってよい環境を提供しよい親子関係を結んでいると ばかりは言えない側 面も窺わせる数値も多いし こ拘わらず, 50%以上の子どもは, 素直に親を理想の親として受入 れモデ 、そうは思わない としてし・る が 中学2年であり今後成長 の中で ルとしている. 4 4%の子どもで 、 、 、 , 親との和解や受容も成り立つであろうから, 子どもは親を親モデルとして行く宿命だろうが, この 子達 が親世代になった時, 親子関係で現実と認識が更 に深刻になって行くと推測するの は取り越し. 苦労だろうか,. 7. 日常生活と親子関係 1 ) テレビ視聴と親 子関係 テレビを一緒 にみることと, 子 どもが親は自分の気持を判 ってくれると肯定的感情を持つことは 相関している, 即ち親 が気持を判 ってくれないと答えた 子どもの70. 9%が子 どもだ けでみている. (表22 ) , 勿論この年代は親に否定的感情をもつことのあるのは当然で, 一緒であるだ けで疎通して い る と はい え な い が, テ レ ビ視 聴 が一 つ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 場 を 作 っ て い る こ と だ け は 明 白 だ. ろう, テレ ビ視聴時間との相関は表23である.親が判 ってくれないと感じている子どもは比較的長時間. 視聴に費している. 余りに厳しい制限も問題だろうが唯漫然と自由にさせられることも, 子 ども に とり理解してもらっている気持になりにくいのかも知れない, 親が自分の気持を判 ってくれて いる と感じている子どもは1時間以上に多い(表23 ) , 1時間以内の視聴では親にコントロー ルされてい. る気分になる可能性は明白である, このコントロールは, テレビ以外の生活場面にも当然 及んでい ることは, 他の資料からも窺える, 表22 誰とテレビをみるか×母は気持をわかってくれる 気 持 わかってくれる% 余りわかって \\ くれない % \. ;を. 表23 テレビ視聴時間×母は気持をわかってくれる % 時 間 1時間 3時間 \\ 気 持 \\\ 以 内 以 上. 親と一緒に. 42.7. 29,1. わかってくれる. 子供だけで. 57.3. 70.9. わかってくれない. 8.2 16.1. 毒島品葡 28.6. 33,6. 29,6. 12.5. 33,9. 37.5. テレビを一 緒にみているかと, 親 が子 どもの生活に介入するしかたとをみたのが表24‐1 , 2であ. る, 甚だしい差異はないが, 生活を共にしている時に親はみかねて指示するが細かくきくことは少 なく, そうでない時には子どもに細かくきくが指示 はしないという方向に傾き易いという親のあり 方を窺わせて興味ぶかい. 表2 4- 1 テレビの見方×自分でしょうとしてし・るのに し なさい とい う. 母の 態度 母 塑璽度 ;▼で\-\. %. あて はま る. あて はま. 親と一緒に. 39. 61. 子供だけで. 29. 71. ら. な. い. 表2 4‐ 2 テレビの見方×学校のことをこまかくきく 母の B き墜度 ;貫き、\趣 ム. %. あて はま る. あてはま. 親と一緒に. 30,O. 70.0. 子供だけで. 40,O. 60.O. ら. な. い. 187.

(9) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一. 5である.当然テ レ ビを長時間みせている テ レビ視聴時間とねだると買 ってくれるとの相関が表2 一 親は買い与える率も高い, これは親資料とも 致する傾向である, 一時間以内のもの が続くが, 視 聴時間制限の強い親の子 どもでは要求自体が長時間視聴児よりささやかな要求かも 知れないが, 憶. 測の域を出なし・ , ともかく, 長時間ルー ズに視聴を認容する親は子 どもの要求を通す場合の比率が 高いことは確実で, 親資料とも一致しており, 膜の甘さが多面的に出現していると認めね ばなる ま し・ ,. 興味あるのは, テ レ ビ視聴 時間と子ども が父 に叱られるこ とが多いと感じているか否かの相関で ある(表26 ) , 1時間以内の子どもは父に叱られるこ とが多いとは思っていない. 親にコントロール されその枠 に収ま っている大人しい子どもだろうか. 3時間以上視聴の子 どもは半数近く叱られる. ことが多いと感じている. 口うるさく叱るが, 膜の徹底には失敗し子 どもからは陰性感情を持たれ ている親像 が推測される. 口で叱りつつルーズな生活を認容している親子の相関に問題を感ぜ ずに 居れまい, 又,3時間以上視聴で叱られることの少ない子 どもの存在も, 家庭の膜のあり様が気 にな る所である.. 表25 テレビ視聴時間×しつこくねだると. 時間 母の種渡一\\. %. 買 って く れ る. 1時間 以 内. 一~簡 歯品 3時間 以 上. あ て はま る. 22. 11. 19. 31. あてはまらない. 78. 89. 81. 69. % 表26 テレビ視聴時間×叱ることが多い 3 時 間 1~ 2 2~ 3 1 3時間 1時間 時 間 日 日 以 上 以 内 父の額面一\\. 毒&歯品. 多. い. 0. 少. し・. 100. 22. 14. 47. 78. 86. 53. ) 叱られた時子どもが親に対して とる態度を, テレ ビ視聴時間と相関してみた(表27 . 3時間以上 の子 どもでは口答えするものが多い, 親子の力関係で子どもに負 けている弱い親の 多いことを窺わ. せるデータ ーだろう. 1時間以内のものにも多いのは親の干渉 が多いための結果だろうか, 1~2時 間のものに口答えと聞き流す が高 い が, 親子の力関係の均衡を窺わせる. 表27 テ レ ビ視 聴 時 間× 叱 られ た と き の 態 度. 時間 子の題護 \\. 1時間 以 内. 毒~島農葡. %. 3時間 以 上. 表28 テ レ ビ 視 聴 時 間 × 親 が 自 分 に 一 番 望 ん で い る こ と %. 時間 母の覇蒔一\\. 1時間 1~ 2 以 内 間 間. 2弄 時ぶ. 3時間 以 上. 明るく素直なこと. 24. 27. 7. 17. 11. よく勉強すること. 76. 33. 65. 36. 親の云うことをきく. 0. 13. 15. 11. 健康なこと. 0. 27. 13. 36. 素直にあやまる. 24. 13. 27. 13. 聞き流す. 11. 38. 14. 口答えする. 65. 47. 55. 67. 閉じこもる. 0. 2. 4. 9. こと. ) テレ ビ視聴時間と親 が自 分に期待していると感じている ことを比較した(表28 . 1時間以内の者 の圧倒的多数 が勉強 へのかりたてを感じている. 2~3時間のものが続し・ている. テ レビが生活の相. 当部分に入っていながら, 勉強も親子の間で常に問題になっているのだろう, こうしてみてくると, 今日の家庭では, 1~2時間程度 が, 子どもと親の間で, 一応通じ合った妥 協的時間で, 子 ども にと って, 親の気持も理解しつつ, ある程度, 自己も認められている安心感の もてる妥当な線なのかも知れない. 3時間以上のものに, 健康なことが多い が, 積極的な健康への期待という風には思えない, 3 ) 夕食を介しての親子関係. 子 どもは, 親が思っている程には, 膜をされているとは感じていないことは前述した が, 夕食を ) 共にしている親の方 が, 子 どもの膜 は多いこと が判る (表29 , 188.

(10) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. 又, 子 どもとの接 点の少ない父親像, 子どもを認めることで接点を得ている父親像も前述したが, その部分でも, 夕食を共にしている父親の方が, 接点が多く, 共にしなし・父親は, その関係す らも 稀薄に傾く傾向のあることを示したのが表30である, 表29 夕食×言葉づかいや生活のきまりにやかましい% \\ 建 態度 あて はま る あ て は ま. - 竺. 夕食. ら. な. 表30 夕食×親がほめること. \\ ぎ 態度 夕食 ~ 塾. い. %. 多. い. 少 な い. 親と一緒に. 58. 42. 親と一緒に. 26. 7 4. 子供だけで. 39. 61. 子供だけで. 7. 93. 子どもだけで食事をする場合, 当然, テレビをみるか, 一人 で黙々と食べるかに, 二分している. 形 に な っ て い る (表 31‐1) ,. 静かに食事をする子 ども の6 2%は, 母親の 承認を得 にく いと感 じて いるの は興味ぶ かい (表. -2 ) 31 . 親子の間で, 母親の遠さが, 食卓の雰囲気にも出ているというのは言いすぎだろうか. 食卓の雰囲気と, 親の態度との相関をみたものが, 表31であるが, 特別の傾向はつかめなかっ た. 1 夕食×夕食の時の様子 表31 - % . \\\ 様子 テ レ ビを 楽しく話 テ レ ビ 夕食 \\ 見ながら しながら 十 話 静 か に 親と一緒に 子供だけで. 47 66. 29. 17. 3. 3. 7 28. 表31‐3 夕 食× 親 は云 う こ と を本 気できい て く れ ない %. 震度 母の怠. テ レ ビを 選子 見ながら. あて はま る. あて はま らな. し・. 22 78. 楽しく話 テ レ ビ 静 か に しながら 十 話 21. 9. 79. 91. 2 夕食×親はたいていの意見に賛成してくれる % 表31- 趣子 テ レ ビ を 楽しく話 テ レ ビ 静 か に 見ながら しながら 十 語 母の簡度\ あて はま る. 62. 63. 64. 38. あて はま らな. 38. 37. 36. 62. し・. 表31‐4 夕 食× し よ う と 思 っ て い る の に し な さ い と 云う %. 樵子 父の弼態 度\. テ レ ビ を 楽しく話 テ レ ビ 見ながら しながら 十 話 静 か に. 19. あて はま る. 26. 40. 38. 25. 81. あて はま らな. 74. 60. 62. 75. 5 夕食×親は友人のことを知っている 表31 - % 、 様子 テ レ ビを 楽しく話 テ レ ビ 話 静 か に 度 \\ 見ながら しながら 十 母の態顔 知 って い る. 44.8. 32,2. 16,1. 6,9. 知らない. 57.8. 15.6. 12.5. 14 . ,I. し・. 表31 -6 夕食×親に相談したし・ % 、を 楽しく話 テ レ ビ レ ビ テ \証希 選子 見ながら しながら 十 話 静 か に 母に相 談\ し た い. 47.5. 31.O. 15.5. 6,O. したく なし・. 53.0. 17.6. 13.2. 16.2. 4 ) 手伝いを介しての親子関係 手伝いをしない子どもの3人に1人が, ねだると買 ってくれる親と思っているのは, 親資料と- 致している(表32 ) ,次いで毎日している子どもが多し・ , しない子どもの場合よりも,親のコントロー ルの中で, 他の 子 どもとの比較の中で買 い与えている姿だろうか, 憶測を出ない. 手伝いを時々 し. かしない子ども, しない子 どもの5人に1人は叱られた時に聞き流して いる(表33 ) ,それに対して, 毎日している子 どもは, あやまる, 口答えする形に二分されている, しない子どもは, あやまるこ とも少ない, 親が子に負 けている姿を窺わせる, 年代的に, 口答えする形で反応する子どもが多い のは当然である が, きき流すという 子 どもの行為は, 親子の関係の中で, 親が, かみ合っていない. ことを窺わせられる時, やはり, 手伝いをさせられている子 どもの方 が, 親子関係をふかくも って いるといえそうである. 手伝を毎日する子 どもは, 今日の趨勢では親にコントロールされていると 189.

(11) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一 手伝い×しつこくねだると買ってくれ る % あてはま 度 態 \ 塾竪. %. 表33 手伝い×叱られたとき子供のとる態度. \まき三態度. 轡もぎ. 霞ま喜. ら な い. 22. 78. 毎日する. 35. 6. 53. 時々する. 18. 82. 時々する. 19. 22. 58. I. 余りしない. 31 ‐. 69. 余りしない. 7. 21. 62. 10. 手伝. -. 毎日する. 手伝. あやまる. 口 答 え す る. 聞き流す. 6. じ易く, 全くしない子 どもは, 親との距離 があ りすぎ, 親が負 けているとすると, 子どもにとり, 々 は手伝いをさせられているという感じが, 最も妥協し易い所なのかも知れない. それだ け, 家 の中は, 甘くなっていると言えそうである, 表34 手伝いの報酬x叱ったあとできげ. んをとる. 叱 っ た 後 で, 親 が 機 嫌 を と る と 感 じて い る 子. 親の態度 \ 麹 も 報 二態 父 酬 \の 鷺 濯ぎ暮さ 璽徽 駕 璽多 芸嘉一. 父 的 報酬 く れ る 1 8. あて はま る. し ろ 働 い てし・る こ と を 窺 わ せ ら れ る (表 34) ,. くれない. 手 伝 い を 毎 日 し て い る 子 供, 時々 して い る 子 やも の 望 ま し い 父 親イ メ ー ジ は 叱 る べ き 時 , ,. 12. 母 母 1 ・ 4. 10. %. 父 父. 、 母 母. 8 8. 9 0. あてはまらない 2 8. 8 6. 厳しく叱ってくれる親, いつもやさしく私のことを気にかけてくれる親という風に多い が, しな ・子 どもは, 友達のように何でも相談したしたり話したりできる親, 次いで厳しい親を理想として ・る, 又, 母親のイメージは, 手伝いを毎日している子 ども, 時々手伝いをしている子 どもが, 母 や さ し さ, 次 い で 厳 し さ を イ メ ー ジ し て お り, 手 伝 い を し な い 子 ども は, 友 人 の イ メ ー ジ が 多 い. 35 ) , 子 どもの 日常の体験の中から, 理想の親イメージは描かれると考えられるから, 手伝いを ない子どもでは, 親子関係は, 世代間の境界が暖昧になり易い傾向があるとい ってもよいだろう, 手伝いを毎日している子どもの60%以上が, 将来, 親のような親になりたいとは思 っていない. 伝いをしない子 どもの55%も思っていない (表36 ) , これは, 子 ども の受けとり方の相違と みる. が 正 しい の で は な い か. 毎 日 して い る 子 ども は, 親 を の り こ え る べ き も の と 認 識 し 易 い だ ろ う し,. 伝をしない子 どもは, 親を軽んじる気分を底流させることが, 前述のデータからも窺うことがで ) るからである, 時々手伝う子 どもが,親を理想のイメージとして受とりやすいこと が判る(表36 .. i述したが, 親子が, 共同し合うの は, 今日の家庭生活の中では, 時々手伝わされる程度の, ソフ な親 子関係に於いて, 最も形成し易いといえよう, 手伝い×望ましい親のイメージ. 1 ネミ. I. 2. 3. % 4. 5. 父 母 父 母 父 母 父 母 父 母. 毎日する. 50 23. 6 17 17 10 27 50 0. 0. 時々する. 38 31 19 19 14 12 27 37 2. 余りしない 24 22 12 20 49 41 15 17 0 , . . . .. 叱るべき時には厳しく叱ってくれる親 やりたいことを自由にやらせてくれる親 友達のよう に何でも相談したり話したりできる親 いつもやさしく私のことを気にかけてくれる親 何でもいうことをきいてくれる親. 表36 手伝い×将来, 親のような親になりたい. ≧ご. 思. う. どち らか と. いうと思う. %. 思わない. 毎日する. 18. 21. 61. I. 時々する. 15. 48. 37. 0. 余りしない. 0. 45. 55.

(12) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. 8. 子 ども は 親 を どう みて いる か. 子 どもが, 親をどう感じているかをみたの が, 表37-1~7である. 父との関係, 母との関係は, 子 どもにとっては, 大体, 平行して受とられて おり, 大きい差異は ないこと が証明される,即ち,父が,子 どもの友人のことを知っていると思っている子どもの89.5% 6,9% が,母も知 っ は,母も知っていると認識し,父が友人のことを知らないと思っている子 どもの4 4% が, 母にも同じ感情 てはいないと思っている. 又, 父に相談をしたいと思っている子どもの91. をも っているのに対し, 父に相談したくないと思っている子どもの66.3%が, 母にも相談したくな い と 思 っ て い る.. 以下, 気持を理解してくれている, 言い分をきいてくれる, 相談したい等, 同じような傾向があ ) る (表37 . 表37‐ 1 父母-友達のことを知ってい. 父 毒\\\. る. よく 知 っ て い る. %. 表37‐2 父母 -相 談 し たし・. 毒さ. きき名 余ら りな し知・. 余り知 らない. た. 89.5. 53.I. し. 10.5. 46.9. したく ない. 爵. よくきく. き か なし・. よくきく. 73.0. 37.9. きかない. 27,O. 62.I. い. し・. 91,4. 33.7. 8.6. 66.3. \ ミい分 気欝. %. る. 毒ミ 駒樋. し 響解 れを. 理解して くれない. 84.3. 34,4. 15.7. 65.6. 理解して くれない. %. きいてくれない. きいてくれる 父. 母. 父. 母. 理解してくれる. 79.5. 78.1. 20,5. 22,9. 理解してくれない. 35.4. 28,6. 64.6. 71,4. 表37‐ 6 父母-相談したい×云い分きていくれる きいてくれる. したくな. 3 父母-気持を理解してくれ 表37 -. 5 父母-気持理解してくれる×云い分きいてくれる 表37-. 7‐ 4 父母-云い分をきいてくれる% 表3. \\\ 云い分 \\ 相 談. し た い. %. %. きいてくれない. %. 7 父母-気持理解してくれる×相談したい 表37-. 相 談 \ 気 毒 \\. し. た. い. したくない. 父. 母. 父. 母. 父. 母. 父. 母. い. 83.1. 73.3. 16.9. 26.7. 理解してくれる. 58,3. 74.5. 41.7. 26.5. したく ない. 45,6. 42.6. 54.4. 57.4. 理解してくれない. 15.2. 23,2. 84,8. 76.8. し. た. 家庭 が, 子育てにもつ雰囲気の反映が出てきている傾向と考えられるから, 父と母は, 連合して 子 どもと接していると子 どもに受けとられているこ と, 父と母という性差の為に多少差をも って受 けとられている と, 推測して間違いあるまい, ということ は, 母親と望ましい関 係にある子 どもは, 父親とも望ましい関係を持ち易く, そうでない場合は, 父にも母にも 陰性の関係に傾く場 合が多い と言えよう, 子ども が, 親との間で, どういう関係にある時に, 理解されていると感じるかについての関係を み た も の が, 表 38 , 39 で あ る,. 父は, 叱ることも少ないことは前述した が, 叱ること が少ない方が, 子 どもは気持を判 ってくれ ていると思っている割合で高くなっている. このことは, 父の叱る場面の問題 が窺わせられる. 膜 に対しての 厳しさよりも, 先ず子ども が, 自分の意見に賛成してもらえたり, 欠点をあげつ らうこ とをされたりしない方が, 父に, 理解されていると感じ易いという当り前のデータである, 母につ 191.

(13) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一 表38‐1 父-叱ること×気持を理解し 表3 8- 2 父-叱ること×云い分をきし・ 表38 3 父-相談したい×叱ったあと - てくれる. \\ \ミミ 叱ること 多. %. てくれる. %. \\ 云い分 き い て き い て \\【十 ” 、 \ 叱ること\\\ く れ る くれない. 理解して. 理解して く れ る くれない. でき げん をとる. ー 処そ 酒 豪. い. 14.3. 34.8. 多. い. 14.4. 37.9. L た い. 少 な み. 85.7. 65.2. 少 な い. 85.6. 62.1. したくない. %. て. あてはま. は ま る. ら な い. 13.7. 86,3. 8,8. 9 1.2. あ. 表38‐ 4 母-叱ること×気持を理解し 表38- 5 母-ほめること×気持を理解 て く れる. \\き 理解して 叱ること せ く れ る 多. %. 理解して くれない. して く れ る. \\\ \\きき ほめる と こ. %. 理解して 理解して く れ る くれない. い. 58.7. 73,I. 多. い. 40.2. 16.I. 少 な い. 41.3. 26.9. 少 な い. 59.8. 83.9. 表39 親の態度の諸側面×気持を理解してくれる. 親の態度. \、 \ \ NN. 気. 持. 理解してくれる. 理解してくれない. I. 2. I. 2. 父は私の意見にたいして賛成してくれる. 77.4. 22.6. 46.9. 53.I. 父は私の悪い所ばかりみている 父は言葉づかいや生活のきまりをやかましく云う. 14,3 41.7. 85.7 58,3. 30.3 56.7. 69.7 43.3. 母は私のわるい所ばかり見てし ・ます. i 3,2 ‐. 86.8. 42.9. 57.I. 母は私の意見にたいてい賛成してくれる. 76.3. 23.7. 29.1. 70.9. 母は私の云うことを本気できいてくれない. 13.2. 86.8. 24.3. 69.6. 1: あ て はま る. 2 :あ て はま らな い. いては, 叱ることよりも, ほめられることが 疎通性に重要な意味 をも っていることが判る 又 , , , 本気で耳を傾け, 長所を認め 意見を入れるということが 子どもに 母に対して陽性感情を抱 か , , , せる点であ るという, これも当然の結果であろう , 親 が, 子 ども に 何 を 望 ん で い る か につ い て 父 と 母 と を 比 較 した の が 表 40 41 42 で あ る , , , , .. 父が勉強 を期待していると感じている子 ども の7 9.6%が, 母も同じと感じており, 最も一致率が 高いことが注目される. 次いで 父が 明るく素直なことを望 んでいると思っている子どもの40% , , が, 母も同じと考えているが 4 4 %の子どもは , , 母は勉強を期待して いると認識している. 父が, 親の言うことをよくきく ことを期待していると思っている 子 どもは 45%が母も同じと考 , え, 45%が勉強と感じていることが判る, 父が健康を期待していると 思っ ている子 ども では 母は親 のいうことをきくことを期待している , と思っているものが多 いことも興味ぶかい 父が健康での びの びと いう美名のもと に何も言わない . 場合, それだけ母親 の方が口やかましく支配的に反応して いるのだろうか 健康を期待す るという , 時, 実は放任 に流れている場合も多いのだろう 意味ぶかい数字と 推測する . , 表4 3は, 子 どもが親に期待さ れていると感じて いることと 親が自分に示す態度との相関につい , てみたものである, 前述した如く何れ にしても勉強中心に感じて いる子 どもが多いわけだが 叱る , ことが多い, 悪い所ばかりみると 父親を感じて いる子どもの半数 は 親は勉強を期待していると , , 感じて いる, という ことは 親は 勉強中心 に考えて そうした言行 に出ることが多いのだろう , , , . 同 様 の こ と は, 母 の, 叱 る こ と が 多 い しよ う と して い る の に 先 ま わ り して い な さ い と い う と 子 ど ,. 192.

(14) . 親子の関係について - ァソケート調査の分析 - 表40 父, 母の自分に望むこと. 爵\\叉. 1 1. I. 40.O. 表41 将来親の 将来親のような親になりたい×親の自分に望. %. 2. 3. 4. 7,4. 5,O. 13,9. .. \\\ 期待 \十 \\\ 将 将来 \ 思. う. どち らかと い. むこと. %. I. 2. 3. 4. 12.O. 14.3. 9.5. 11.2. 2. 44,O. 79.6. 45.O. 13.9. うと思う. 68.0. 37.5. 19.O. 44,O. 3. 8.O. 9.3. 45.O. 72.O. 思わない. 20.O. 48.2. 71.5. 44.8. 4. 4.O. 3.7. 5,O. 0. 1, 2, 3, 4 : 表40に同 じ. 明るく素直なこと 2 よく勉強すること 親の云うことをきくこと 4:健康なこと 表42 将来親のような親になりたし・×親の態度 \\\ 悪 の態度 父は叱ること 態 塾態度 父は叱ること だ\憩 、 な い 将来 来 が 多 い が′ 少 将 思. 父 はほめる こ 父はほめる と が 多 い. 父 はほ め る こ. とが少ない. 母はほめるこ と が 匁 多 い. % 母はほめるこ と が 少 なし ・. う. 8. 16. 27. 10. 29. 8. どちらかとし・う と思う. 30. 45. 30. 45. 44. 42. 思わない. 62. 39. 42. 45. 27. 50. 表43 親の態度×親が自分に望むこと. 親の態度. \N 、 \. 、\. %. 期. 待. 父は叱ることが多い 父は叱ることが少なし・ 父は私のわるい所ばかりみる. I. 2. 3. 4. 2 53 21 24 23 37 14 26 0 50 23 27. 父は私のわるい所ばかりみるわけでない. 23 39 12 26. 母は叱ることが多い. 10 61 10 19. 母は叱ることが少ない. 30 40. 母 は私 が しよ う と してし・る の にし な さい と いう 母 は私 がし よ う と して い る の に し なさし・等 と い. わない. 表44 叱られた時の態度×親の自分に望むこ と. 待 . 叱髪鯵 罵、迎変期 度. I. %. 2. 3. 4. 素直にあやます. 32 49. 聞き流す. 23 30 20 27. 口答えする 部屋に閉じこもる. 5 14. 6 45 22 27 10 30 20 40. 1, 2, 3, 4:表4 0に同じ. 9 21. 9 58 16 17 27 40. 6 27. 1, 2, 3, 4 : 表40に 同 じ. もが感じている姿にも窺うことが可能である.. 叱られた時に子 どもの示す態度と, 子ども が期待されていると思っていることの関係をみた (表 ) 4 4 , 部屋に閉じこもる子どもの40%は, 健康を期待されていると感じている, これは, 健康を期待 するという積極的な意味よりも, 子どもとの距離があり, 勉強も強制しないという消極的な意味で ある場合が多いとし・うことが, 他の, 前述の データからも推測される所である,. こうした親の態度 を受けつつ, 子どもが将来の自己の親イメージをどう感じているかをみてみた (表41 ) 8,2%, 親の言うことをきくことを期待され , 勉強を期待されていると感じている 子どもの4. ていると感じている子どもの71,5%が, 親のようにはなりたくないと考えている, 健康を期待され ていると考えている子どもの44% が, 同様に親のようになりたくないであるが, これは, 健康を積 極的に期待して 関わるというより, 子どもからみると, 放置されているように受 けとられているこ. とを, 暗示しているものと考える.. 193.

(15) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一 表45 親の態度の側面×将来親のような親になりたい. 、. ー. 親の態度 親. \. 十 ~ ~ \ \. 将. 父は私のたいていの意見に賛成する. 父決私の意見に賛成するわけではない 母は私のたいていの意見に賛成する あて はま らない. 母は私の云うことを本気できいてくれない あ て はま らない. 母は私の悪い所ばかりみる あて はま らない. 父は言葉づかいや生活のきまりにやかましい あ て はま らない. 母は言葉づかいや生活のきまりにやかましい あて はま らない. 父をこわい人だと思う あて はま らな い. 母をこわい人だと思う あて はま らな い. 母は私が同じことをしても叱ったり叱らなかったりする あて はま らない. 来. % 思. う. どちらかと 思 わ な い し・うと思う. 17. 45. 38. 9. 37. 54. 20. 47. 34. 8. 37. 57. 3. 37. 60. 、17. 43. 40. 9. 29. 62. 16. 46. 38. 13. 36. 51. 14. 47. 38. 13. 36. 51. 17. 4 9. 35. 14. 28. 58. 13. 48. 39. 17. 22. 61. 13. 48. 39. 7. 30. 63. 17. 49. 34. 明るく素直なことを期待されていると感じている子 どもが, 親との同一 視傾向で強いのは, 子ど もの情緒の中身に触れる何かである場合に, そう受けとられ易いものと思われる, 表4 5は, 親が子 どもにどう受けとられているかと, 親のような親になりたいかの相関を示したも のである, 当然のことながら, 子 どもにとって良い関係 がもたれていると感じられている場合, 親 を親モデルとして受け入れ易いが, 陰性の関係と受けとられている場合には, 親モデルとして受入 れることに否定的感情をもつ傾向 があること が判る.. こうした数値のみで, 直ちに結論めいたことは言えない が, それでも, 子 どもの成長の中で, 親 が子 どもと良い関係を継続的に持ち続 けること ができる時に, 子 どもは, 家庭生活の中で, 自己の 存在を混乱せずに成長発展させて行 き易 いという こ と はい える 所だ ろ. う,. 表 46 は,親 に 叱 られ た 時 に 示 す 子. ども の 態 度 と, 親 モ デ ル の 受 容 の 関. 係をみたものである. 最も注目され る の は, 部 屋 に 閉 じ こ も る 子 ども の. 態 度 であ ろ う. 71% の 子 ども は, 親 194. % 表46 叱られた時の態度×将来親のょぅな親になりたい \ \ \ どちらかと 来 署 う 宗旨 漆ち , 思 思わ ない \ せ 姿 き 思 ・ ぅ 家の 引態度 叱 られ た時 時 態 度-- いうと思う 思わなし 叱ら れた 2 6. 48. 2 6. 8. 5 0. 4 2. 口答えする. 10. 4 1. 49. 部屋に閉じこもる. 2 9. 0. 1 7. 表直にあやまる 聞き流す.

(16) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. を親モ デルとしては拒否しようとしている. 親子の関わりの否定である, 29%の子 ども は, 発達年 代的特性の中で, 反抗し目閉に傾く態度を示しつつ, 親モ デルを受容していることが判る. 素直にあやまること ができる 子 どもが, 親モデルの受容は容易であることが判る.. 最後に, 少数ながら存在した母子家庭と, 両親健在の家庭の子 ども について, 差異のあ った諸点 ) は興味ぶかい(表47 , 即ち, 母子家庭の子どもは, 母は, 自分の欠点に注目していると感じる率は 低いことから, 親に受容され易いと考えられる が, しっこくねだると買い与えられるという甘さが, 極端に高い, 子 どもへの不憐さへの親心 が, こうした現象に現われているの だろう, 表47‐1 家庭の状況×しつこくねだると何で. 薬きき寒. も買 っ て く れる(母)%. 2 家庭の状況×親は私のわるいところ 表47- ばか り み る. あて はま る. あて はま. 父一在. 20. 80. 態度 \一態盛運 家庭 父-在. 父-不在. 57. 43. 父-不在. ら. な. い. 表47‐ 3 家庭の状況×理想の親イメージ. (. 二. 家. 庭. (母)%. あ て はま る. あてはま. 20. 78. 14. 86. ら. な. い. % 父--在. 父-不在. 叱るべきときには厳しく叱ってくれる親. 24. 71. いつも私のことを気にかけてくれる親. 20. 0. やりたいことをやらせてくれる親. 20. 14,5. 友達のように何でも相談したり話したりできる親. 34. 14.5. 理想の親イメージ. 何でも云うことをきいてくれる親. I. 0. 子 どもが, 望ましし・親イメージとして挙げているのは, 叱るべき時には厳しく叱ってくれる親で あって, 家庭の中に所謂男性性ないし父性が, 欠落し易い傾向を窺わせ られるものと理解したい,. 考. 察. 親の分析において述 べた所であるが, 家庭の中における親子の情緒の 交流と, そこでの子 どもの ene s sとして, 把握し理解 心の発達は, すくれて個別的であって, 一 対の親子の相関を縦断的にcas. して行くものではある が, そうした深い分析はさておき, 親資料分析と並べて比較する時, 現代の 子どもの一つの側面は, 窺うことが可能であったと考えられる, 対象 が, 親とは一致 していなかっ たことから, 単純な比較検討することは, ひかえね ばならない だろうが, 子 どもが, 家庭の中にあ って, どんな感情をも っているかの種々の側面は, 大人にとっ て参考にしなけれ ばならない点を示してくれていると思われる, 1 , テレ ビ文化抜きにした子 どもの生活は, 現代は考えられない, 自分専有のテ レ ビをもつ子ど ビ もも少なくなく, 2 , 3時間或はそれ以上と, 自由時間の相当部分をテ レ 視聴に過し, 過半数の子 ビ が どもは, 子 どもだけでみている. テレ の内容 , 情緒や人格の形成に関与している 様態も, 追究 しなけれ ばならないと感じられる, 195.

(17) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一. 何れにしても, 受身の学校の勉強と, テレ ビ文化と, 二つの中で24時間を過すことの多い中学生 も多い訳で, 積極性主体性とか は, そのままでは育ちにく い環境 が, 一 般的なのではないだろうか. 生まれた時か らテ レ ビづ けで受身に育 っている子 ども達を みる時, 積極的 に取捨選択し 教育的に , 配慮して行く親の知恵の必要を感ぜしめられる, 2 . 食事は, 子どもの身体的栄養の摂取の場にはなっていても, 情緒的栄養摂取の場にはなって いない子 どもも多い, 5人に1人の子どもは, 親と夕食を共にしていない. 主婦が稼働する傾向は , 今後, 益々, 増加して行くだろう中で, この数値は増加して行くだろう, 人間が共に食することの 情緒的交流の意味を, 親は充分に認識する必要があるのではないだろうか, 、手伝い で象徴される日常的行動の中での価値観 の伝達に 現代は 普通の育 児をしてい 、 3 . 、 、 , , て は, 完全に失敗してしまうのかも知れない. 多くの子 ども は, 家族の中で自分なり に働くという. 極めて 日常的な体験をせず成長して行 っているし, 数値として は示されないが 現実には 母親が , , 稼働して いる為, 親の一方的都合で, 手伝わされていること に不満や疑問をも っている子 どもも多 いことを, 臨床的に体験したりす ると, 逆の意味の極端さの中で戸惑いを感ずる. 子 どもは 日常 , 生活の中で, 親から生活感情として, 積極的に何を伝達されるのか--問題を残す, 例えば 親子 , が, 家庭の中で協力して生きる時, 報酬を与えられね ばならない筈 はないし 共働の喜びと 子 ども , への承認の方が, 子 どもの情緒の発達には大きな意味があろう, 口で朕られることも余り多くはなく, 共に前向きに協力して何 らかの努力をする生活体験も乏し い子 ども達は, どんな目標をもち成長して行くのか, 明確な指標が与えられていないことも多いの ではないか, 日々の平穏無事のみが, 成長の糧とも言いえない, 4 , 親が, 主観的に考えている以上に, 子どもは, 親に自分のこ とが知られた り理解されたり受 入れられたりしているとは思っていないことが判る, 親の思い込みは, 子どもとの相関の中では ,. 完全に, 親の楽観的みかたや自信であ って, 現実の子 どもとずれているとみなくてはなるまい. 友 人のことを知 っているか, 気持を理解してくれているか, 言い分をきいてく れるか等々 何れも , , 対象は相違しているとは言え, 親資料との落差は大きい. 親が, 主観的 に, そう思い込むことと , 子どもに受とめられていることとは相違する筈であ る. 親が, 受 け入れや伝達に失敗し, 子 どもの 心との間に疎外が浸透して 行っている可能性はないだ ろうか, 親 子関係は, 情緒交流であ るだ けに , 留意したい思いがする. 又, 自分の悪い所 ばかり みられたり, 言う事を本気できいてくれないと感じている 子どもの存在 , 親の自己中心的な拒否 を敏感に感じと っている子 ども像かも知れない. 5 , 勉強へのかりたて についても, 子 ども は, 親の期待を敏感に感じとっている, これは, 学歴 社会で日本中が進学熱にうかさ れている今日, どうしようもない現実として, 子 どもの生活を覆 っ て ・いるのだろう. 人間としての実感としての体験 を稀薄にして しま っている現代の家庭 の中で, 重 みをも った実感として, 子 ども自身が体験 できるのは, もしかしたら勉強だけなのかも知れない. 6 , 子 どもは, 余り朕られている意識 は, ないものが多い. 半数の 子 どもが, 言葉づかいや生活 のきまりにやかましいと感じているので, 朕 られていると感じているのだろう が, 半数の子 どもは 感じていない, しかし発達的にみれば, もう自分で判断できる方が, 望ましい年代の筈でもあるか. 196.

(18) . 親子の関係について - アンケート調査の分析 -. ら, 子 どもの幼稚化と親の甘さ が問題なのではないだろうか, 現代の社会では, 子どもは, 幼い時には, 自由を多くして膜の機会もない日本的親子関係の中に, 親の枠の中にあり, 子 どもの生活圏が拡大する年代になっても, 子ども自身 が自己規制できず, 親 にも余り膜られていなし・と感じて .育 っている子ども--, 社会性の欠落は, 如何なるものか疑問を. 思わしめ られよう.. 又, 家庭の中での膜と, 子 どもに対する支配とは相違する筈であろう. 子どもからみて, 親が, 叱ったり叱らなかっ たり, 叱った後で機嫌をと ったり, という風に受けとられる場合も, 相当多い ということは, 子どもにとって望ましい体験ではないだけに留意 したい, 更に, 今日, 子 どもの主体性が問題と言われている が, 子 どもは, やりたいことを自由にやらせ. てくれることを期待している数値も多く, この願望は, 発達的には, 子 どもの主体性への萌芽とも. み えよ う. そ れ だ け に, 子 ども の, こ の 願 望 と, 家 庭 内 に お け る 膜 と, こ の 両 方 の バ ラ ンス の 中 で,. 何が, どう親から子どもに伝達されて行っているのか が, 問題にされね ばならないだろう,. 7 . 子 どもからみて, 父母連合は, 大部分の家庭で成立している. しかし, 父親像, 母親像は, 明確に区別されて受 けとられてはい ない. むしろ, 父親は, 子 ども にと って遠い存在であり, 母親 を介して受けとられている 感覚ではないだろうか, 家庭における父親役割, 母親役割が, 不明確になって来ている現代において, 子 どもが, 厳しく 叱る父を期待する率 が, わずかに高いことに注目したい. それだけに, 子 どもの成長のための父母 連合の鍵をにぎるのは, そして, 父親イメー ジ, 母親イメー ジを, 子どもに伝達して行くのは, 母. 親だろう, 何はともあれ, 子 どもは, 親を親なる が故 に, 親モデルとして受けとめ, 60%の子ども が, 親の ような親になりたいと, 親と受容し成長して行 っている. それだけに, 親の人生観或は, 価値観は, 子どもに, 伝達されているとみなけれ ばならない,. 結. 語. 親子関係について, 子どもアンケ ートの調査結果を報告した. 親資料と, 対象は相違している が, 得られた知見を比較してみる時, 子どもからみた親の姿の, ある側面は窺い知ること ができたと考 える,. 、親子関係について をテーマにして御協力いただいた 斉藤尚子 藤村直 終りに, 卒業論文に 、 、 、 , , 子, 宮川ま どかの諸嬢に感謝する,. 参考文献 加藤正明, 藤縄昭, 小此木啓吾:講座家族精神医学 弘文堂 昭57年 8 3年 飯田真, 笠原嘉, 河合隼夫, 佐治守夫, 中井久夫:岩波講座精神の科学7家族 岩波書店 19 岡宏子, 小倉法, 上出弘之, 福田垂穂:親子関係の理論 岩崎学術出版 1985年 祐宗省三編:子どもの社会心理1家庭 金子書房 昭57年 6 有斐閣 1 97 9年 日本の子ども ジュリスト増刊総合特集 No1 197.

(19) . 奥村晶子・津村直子・田中豪一 大原健士郎, 岡堂哲夫:現代人の異常性4現代家族と異常性 現代のエスプリ別冊 至文掌 昭51年 大原健士郎:現代人の断絶1家族内の断絶 現代のエスプリ別冊 至文堂 昭5 2年 松原治郎他:家族とは 家庭とは 現代のエス プリ別冊 至文堂 昭58年 松原治郎, 佐藤かつ子:しつけ-現代家族の功罪-, 現代のエス プリ Nol13 至文堂 昭51年 大原健士郎:子どもの心理 現代のエスプリ別冊, 至文堂 昭54年. T. Rar ly Soc ial izat ion and lnteract sows ion Process Rout eset al l くegan edge and 王 . , R. F. Bal ,: Fami ,. pan l 956 ,1 , 橋爪貞雄他訳, 核家族と子どもの社会化 慈明書房 昭45年 総理府青少年対策本部編:青少年と家庭に関する国際調査報告書 昭57年 稲村博, 小川捷之:親の心・子の心 共立出版 1 983年 河合隼夫:家族関係を考える 講談社現代新書 1 98 0年 佐藤理, 内島貞夫, 奥山例, 下村義夫:北海道の子ども あゆみ出版 19 85年 NHK世論調査編:中学生高校生の意識, 受験, 校内暴力, 親子関係 日本放送出版協会 19 8 4年 足立己章NHKおはよう広場班:なぜひとりで食べるの 日本放送出版協会 昭5 8年 (奥村 晶子 本学教授 津村 直子 本学講師 田中 豪一 本学助手 いずれも札幌分校). 198.

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参照

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