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直結8形(改)レール締結装置用アンカーボルトの特性の検討

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Academic year: 2022

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キーワード レール締結装置、スラブ軌道、ボルト軸力

連絡先 〒185-8540 東京都国分寺市光町 2-8-38 TEL042-573-7275 FAX042-573-7432

直結8形(改)レール締結装置用アンカーボルトの特性の検討

鉄 道 総 合 技 術 研 究 所 正会員 ○西宮 裕騎 鉄 道 総 合 技 術 研 究 所 若月 修 九州旅客鉄道株式会社 正会員 吉田 昌史

1.はじめに

1997 年以降に建設された新幹線のスラブ軌道にお いては、直結8形(改)レール締結装置が多く用いられ ている。そこで今後の効率的な締結装置の維持管理を 検討する上で、長期間に渡るアンカーボルト軸力の推 移は重要なパラメータであると考えられる。

本報告では、アンカーボルトの軸力の長期間の維持 を検討するために行った現地調査結果を報告する。

2.測定方法

アンカーボルトの軸力を長期間に渡り測定するた め、測定場所として新幹線における曲線区間の 7 締結 /軌道スラブ区間 (以下、「7 締結区間」と称する。) と、

8 締結/軌道スラブ区間 (以下、「8 締結区間」と称す る。) の2箇所を選定した。それぞれの区間の軌道ス ラブの 6 箇所に、ひずみゲージを埋め込んだ測定用ア ンカーボルトを設置した。ひずみゲージ埋め込み位置 を図 1 に、設置状況を図 2、3 に示す。

測定用アンカーボルトは標準緊締トルクの 350N・m で緊締し、約 100kN の軸力を負荷させた。測定は約半 年に1回の割合で実施し、最長で 2 年間、計 5 回実施 した。

測定用ケーブル 埋込型ひずみゲージ

140mm 50mm

図 1 アンカーボルトのひずみゲージ埋込位置

図 2 測定状況

a1 a2 a3 a4 a5 a6 a7 レール締結装置番号

:測定箇所 外軌

内軌

(a) 7 締結区間

b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 レール締結装置番号

(b) 8 締結区間

図 3 測定用アンカーボルトの位置

3.測定結果

表 1 にアンカーボルトの軸力減少率を示す。表 1 より、締結から 1 年後のアンカーボルトの軸力減少率 は 7 締結区間で 15~26%、8 締結区間で 12~18%で、

さらに 2 年後の減少率は 7 締結区間で 17~29%、8 締結区間で 13~20%であった。

測定用ボルト レール

測定用ケーブル 土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑531‑

Ⅳ‑266

(2)

表 2 軸力推移の近似曲線の係数と予測値 7 締結区間 8 締結区間

係数

F0 78.3 81.4

a -3.0 0.0

b 25.7 18.9

t0 279.6 267.8 5 年後の軸力

減少率 25 % 19 %

4.考 察

試験結果で得られた 3 年後以降の軸力低下量を予 測する目的で、試験結果を近似する回帰式(1.1)を選 定し、表 2 に示すように設置場所毎に適合する係数を 決定した。

FF0ae(tt0)/b (1.1) ここで、

F

は軸力、

t

は経過日数、

F

0 ,

a

,

b

,

t

0 は係数である。

図 4 に示すように、各近似曲線は試験結果と良い一 致を示している。この結果より、締結から 5 年後のア ンカーボルト軸力の低下量を予測した。締結から 5 年後のアンカーボルトの軸力減少率は 7 締結区間で 25%程度、8 締結区間で 19%程度と推定された。過去 の研究 1)から十分な横圧強度が確保できるアンカー ボルト軸力は 63kN であり、予測値はこの値を上回っ ている。

なお、7 締結区間のアンカーボルトで、締結後 2 年 間で最大 29%程度の軸力減少が見られた。しかし、

減少傾向は他のボルトと同等であることから、整備周 期の延長にあたっては、ばらつきを考慮しても、締結 から 5 年間程度は軸力 63kN が確保されるものと推定 される。

0 20 40 60 80 100 120

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 経過日数(日)

アンカーボルト軸力kN

外軌 外側 (a3) 内軌 内側 (a3) 外軌 内側 (a4) 内軌 外側 (a4) 外軌 外側 (a5) 内軌 内側 (a5) 予測式

(a) 7 締結区間

0 20 40 60 80 100 120

0 500 1000

経過日数(日)

ボルト軸力(kN

外軌 外側 (a5) 内軌 内側 (a5) 外軌 内側 (a4) 内軌 外側 (a4) 外軌 内側 (a6) 内軌 外側 (a6) 予測式

(b) 8 締結区間

図 4 アンカーボルトの軸力の推移

5.まとめ

直結 8 形(改)レール締結装置のアンカーボルトの 軸力を長期間に渡って測定した。その軸力の推移から 求めた回帰式から、5 年間程度は必要とされる軸力を 確保できると推定され、この結果は今後の保守計画を 立てる上で参考になると考えられる。

参考文献

1) 熊崎他:レール締結装置横圧強度の向上、研究開 発テーマ報告、P31401、(財)鉄道総合技術研究所、

1992 年 3 月 表 1 アンカーボルトの軸力減少率

(a) 7 締結区間 (単位:%) 外軌

外側

内軌 内側

外軌 内側

内軌 外側 1 年後 21 15 24 26 2 年後 24 17 28 29 (b) 8 締結区間 (単位:%)

外軌 外側

内軌 内側

外軌 内側

内軌 外側 1 年後 14 11 18 12 2 年後 15 13 20 13

土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

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Ⅳ‑266

参照

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