よ るバ ング ラ デ シ ュ海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の現 地 調 査
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(2) サ イ ク ロ ンSidrに. Raendaで. の 浸 水 高 は,ベ. 1397. よ る バ ン グ ラ デ シ ュ 海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の 現 地 調 査. ン ガ ル 湾 に面 したKuakata地. (N22°18'49.2",E89°51'29.3")か. ら水 平 距 離(下 段 の 数. 点 に お け る浸 水 高 と 同等 程 度 で あ っ た こ とが 分 か った.. 字)18.16mの. 図‑2は 高 潮 モ デ ル に よ る代 表 数 地 点 で の 水 位 変 動 予 測 結. 高 さ と して 示 した.こ. 果 の時 間 変化 を 図 示 した が,モ. を逃 れ て い た人 も,こ う した木 の 周 辺 が 浸 水 して い る様. デ ル は この よ う な現 象 を. 地 点 の浸 水 高 は,木(パ. ー ム種)に. 対す る. の木 よ り内 陸 に立 っ木 に 登 り,難. を 見 守 っ て い た.水 面 の 起 点 か ら水 平 距 離66.4mの. 概 ね 良 好 に 説 明 で き て い る(信 岡,2008).. で は,8人. の死 亡 が 確 認 さ れ た.水. 離255mの. 地 点 で は,地. 地点. 面 の起 点 か ら水 平 距. 面 か ら の 浸 水 深 が1.8mと2.2m. の 二 つ の証 言 が あ っ た が,後 者 は,水 が 家 屋 の 扉 の上 ま で 来 た と い う もの で あ った.ま 距 離342mの. た,水 面 の起 点 か ら水 平. 地 点 で の,地 面 か らの浸 水 深2.1mは,あ. る. 家 屋 の屋 外 に お け る証 言 で あ る.こ の 家 屋 の 屋 内 に お け る地 面 か らの 浸 水 深 に関 して は,家 族3人 の証 言 が 異 な り,そ の う ち の一 つ は,1.5mと. い う浸 水 深 で あ った が,. 信 頼 度 が 低 い と考 え た.被 災 後,河 が,家. 畔 に集 落 が 作 られ た. 屋 は,以 前 に そ れ ぞ れ が あ った 土 地 に建 て られ て. い る.. 図‑4 図‑2. Rayenda. バ ン グ ラ デ シ ュ 南 西 部 で 計 測 し た浸 水 痕 跡 高 (背 景 の 図 はBangladesh Center,2000よ (A. Raenda. Series,. Hafiz. Book. り 引 用) Bazar,. D. Naltona,. Map. B. Southkhali,. C.. Somboriya,. Rayenda. Bazarに. お け る河 岸 か ら の 距 離 と痕 跡 高. Bazar地 区 の 南 部 に位 置 す る シェ ル タ ー の調. 査 も行 っ た.本. シ ェ ル タ ー は,通 常,小 学 校 と して利 用. され て お り,壁. の な い1階 部 分 も教 室 と して 使 用 さ れ て. い る.. E.Kuakata). b) Southkhali Southkhaliで は,川. の近 く に,南. 向 きの 倒 木 が 多 数 見. られ た が,北 向 き の倒 木 も数 本 見 られ た.後 者 は,流 れ に よ る倒 木 で あ ろ う.1991年. の サ イ ク ロ ン に よ る 被 災 後,. 沿 岸 域 を 中 心 に植 樹 が 盛 ん に行 わ れ た が,根 て 植 樹 され た た め,Sidr来. を浅 く切 っ. 襲 時 点 で は 植 え られ た 樹 木 の. 根 が ま だ 浅 く,各 地 で 多 くの倒 木 が 見 られ た. 測 量 結 果 の断 面 図 を 図‑5に 示 す.河 岸 に は30年 程 前 に 堤 防 が 作 られ た が,Sidrが 図‑3. 崩 壊 して い た(図‑6).ま. 高 潮 の 数 値 シ ミュ レ ー シ ョ ン結 果. 来 襲 す る 以 前 か ら侵 食 され, た河 岸 侵 食 に伴 い,川 幅 が 徐 々. に 広 が り,河 床 水 深 は年 々小 さ くな っ て い る.堤 防 か ら 以 下,高. 陸 側 に約150mの. 潮 に よ る浸 水 被 害 が 顕 著 で あ っ た,Baleswar. 川 お よ びBurishwar川 面 したKuakata地 (1) Baleswar川. の 沿 岸 地 域,さ. らに ベ ン ガ ル 湾 に. 図‑5の 水 面 の起 点(N22°14'3.8",E89°50'3.8")か. 沿岸 における調査. Bazar,. Baleswar川. に 面 す るRayenda. の. 低 く,今 回 の 高 潮 に よ り. 越 流 が 生 じた.. 点 に お け る調 査 結 果 を 整 理 す る.. a) Rayenda. 位 置 に新 し く堤 防 が 作 られ た が,そ. 天 端 高 は,川 面 か ら約2.5mと. Sarankhola. 水 平 距 離254mの Bazarに お い て 浸 水 高 測. 地 点 に あ る シ ェ ル タ ー(図‑7)で. リ ング を行 った.こ. ら ヒア. れ に よ り得 られ た,本 地 区 に お け る. 量 を 行 っ た.測 線 を 内 陸 に延 長 しな が ら,詳 細 な ヒア リ. 高 潮 の概 要 と避 難 の状 況 は以 下 の通 りで あ る.段 波 状 の. ン グを 実 施 した.測 量 結 果 の 断 面 図 を図‑4に 示 す.図. 波 が3波 押 し寄 せ,第1波. が 河 岸 か ら約150m内. れ た堤 防 ま で 迫 り,第2波. が こ の堤 防 を 越 え,そ. の 浸 水 高 の 数 字 は水 面 起 点 か ら の高 さで,()内. 中. は地. 面 か らの 高 さ を示 して い る。図‑4に お け る,水 面 の起 点. 波 が シ ェ ル タ ー ま で 押 し寄 せ た.こ. 陸 に造 ら して 第3. れ らの段 波 の周.
(3) 1398. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 想 像 して い な か った.こ は,満. れ は,過 去 の 経 験 か ら,「 高 潮. 潮 と同 時 に起 こ る もの で あ る.」 と い う,間 違 っ. た 認 識 を住 民 が 持 って い た た め で あ る.夕 食 の 時 間 で も あ っ た た め,多. くの 人 が 避 難 しな か った.. 実 際 に 高 潮 が 来 襲 す る二 日 前 に,バ 図‑5. Southkhaliに. お け る 河 岸 か らの 距 離 と痕 跡 高. Meteorological Agencyが,カ 起 こ る と,テ. ン グ ラデ シュ の. テ ゴ リ ー10で5mの. 高潮 が. レ ビや ラ ジオ を通 じて 警 報 を 出 した が,実. 際 に は,そ の 日は 高 潮 が 発 生 しな か った.そ. の 翌 日に は. サ イ ク ロ ン に よ る 暴 風 雨 が 激 し く な り,再 び 高 潮 の 警 報 が 出 さ れ た が,こ. の 予 報 も外 れ た.高. 潮 が 来 襲 した 当 日. は,停 電 に よ りテ レ ビが 見 られ ず,情 報 伝 達 は,ラ か携 帯 電 話 を 通 じて の み で あ った.そ 民 に 情 報 が 届 か な か っ た.こ の 予 報 が外 れ た こ とで,住. の た め,多. の よ う に,前. ジオ くの 住. 々 日及 び 前 日. 民 の 多 くが 警 報 を 信 じず,な. か な か 避難 を 開 始 しよ う と しな か っ た.ま. た,高 潮 が 来. 襲 す る前 か ら暴 風 雨 が 激 し く,樹 木 が 倒 れ始 め て い た た 図‑6. め,自 宅 か らの 避 難 を た め ら っ た人 も多 か った.. Southkhaliで 侵 食 さ れ た 河 岸 堤 防. 避 難 は,大 雨 と強 風 の 中 で あ っ た が,雷 た た め,シ. が道 を照 らし. ェ ル タ ー ま で 逃 げ る こ とが で きた 人 もい た.. 風 向 き は,東. の 風 か ら,風 速 が 大 き く な る に つ れ て 北 の. 風 に変 化 した.ま. た,高 潮 に よ る越 流 の流 れ は,北 東 向. きか ら,南 西 向 き に変 化 した.警 報 シ ス テ ムで は,サ. イ. ク ロ ンの 風 速 や 風 向 き,カ テ ゴ リー 等 の情 報 が 公 開 さ れ る もの の,高 過 去 に,カ. 潮 の 水 位 等 の 予 報 値 が 公 開 され て い な い.. テ ゴ リー10の サ イ ク ロ ン に よ って 高 潮 被 害 が. 発 生 しな か った こ とが あ った た め,カ 図‑7. Southkhaliの. だ け で は,住 民 が 逃 げ な い.ま. シ ェ ル タ. 警 報 が 発 令 され,住 期 は1分 程 度 で あ っ た.氾 濫 水 は赤 色 を帯 び,高 水 位 は 約15分 間 継 続 した. と して 女 性 と子 供 が 避 難 し. ェ ル タ ー が 建 っ 土 台 の 上 面 か ら3.8mに. す る窓 下 端 か ら2階 室 内 に浸 水 が あ った.ま 部 の 床 上0.6mま. で 浸 水 した.シ. 位置. 民 が 避 難 した が,実. 口部 周 辺 で の 調 査. a) Somboniya 本 地 区 は,Barguna県. の 南 西 端 に 位 置 し,ベ. た,こ の2階. に 注 ぐBurishwar川. の 河 口近 くで あ る.高 潮 の 来 襲 に よ. り,河 岸 が500mほ. ど侵 食 さ れ た(図‑8).被. 災 後 の河. 側 に 盛 土 式 の 堤 防 が あ り,そ. の標高 は. あ った.こ. 岸 か ら約230m陸. の2階 部 へ の 浸 水 に よ り,避 難 して い た 人 々 が 怖 くな っ. 平 均 水 面 か ら約4mで. て逃 げ 出 そ う と したが,風. く植 樹 さ れ て い た が,特. が 強 く,浸 水 も あ り ドア を 開 ア に は無 理 に開 け よ う と さ. れ た痕 跡 が 見 られ た.. あ っ た.堤. 防 の法 面 に は ヤ シが 多. に高 潮 流 下 方 向 に あ た る 陸 側 の. ヤ シ の倒 木 が 顕 著 で 根 が 地 盤 ご と削 り取 られ て い た.高 潮 に よ る 越 流 は堤 防 背 後 の 家 屋 を 倒 壊 させ た(図‑9).. シ ェ ル タ ー の3階 部 が 屋 上 で あ り,こ の 屋 上 に は 主 と. 当 地 点 で の 目撃 証 言 に 基 づ く,高 潮 の 来 襲 お よ び 避 難. して 男 性 が1,000人 近 く避 難 し,身 動 き が 取 れ な い ほ ど. 状 況 は次 の 通 りで あ る.ま ず,強. で あ った.こ. が 一 旦 引 き,異 変 に 気 付 い た.5分. の シェ ル ター に辿 り着 く まで に流 され た人. が 多 数 お り,中 に は3kmも. 流 され た 子 供 が い た.木. つ か ま って 助 か った 子 供 も い た.こ. に. の 地 区 で は,約300. に 来 襲 し,こ れ は,満 潮 と な る24:00. よ り も前 の 時 刻 で あ った た め,人 々 は,こ れ 程 の 高 潮 を. 風 が 吹 き始 め,川. の水. 後 に 浸 水 が 始 ま り,. 高 潮 が 本 当 に襲 って 来 る と初 め て 気 づ き避 難 した.段 波 状 の波 形 は確 認 され ず,約15分 こ の地 点 で は,多. 人 が 死 亡 した. 高 潮 は,20:00頃. ンガル湾. ェル ターの基 礎部 分上. 面 か ら,シ ェ ル タ2階 床 ま で の 高 さ は3.0mで. け る こ とが で き なか った.ド. 一 月 前 に津 波 際 に は,津 波 が. の こ と も住 民 の 避難 を 鈍 らせ た.. (2) Burishwar河. シ ェル タ ー の2階 に は,主 て い た.シ. 来 襲 せ ず,こ. テ ゴ リー を 聞 い た. た,Sidrの. 後 に最 高 水 位 に達 した.. くの 人 が 流 され 亡 くな っ た が,特. 難 に時 間 が か か る,も. に避. し くは十 分 な高 さ ま で 木 に登 れ な. い な ど の 理 由 で 避 難 で き る場 所 が 限 られ る女 性 や 子 供 に.
(4) サ イ ク ロ ンSidrに. 1399. よ るバ ン グ ラ デ シ ュ海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の 現 地 調 査. て 東 西 に 伸 び た 白 い線 は,1962年 で あ る.水 路 沿 い のAlipurお 高 に 着 目 す る と,こ Kuakataの. に作 ら れ た 盛 土 式 堤 防. よ びHajipurに. れ ら2地 点 に お け る 浸 水 高 はWest. 堤 防 背 後 に お け る 浸 水 高2.3mよ. 上 高 か っ た.さ. ら にHajipurはAlipurよ. 置 す る もの の,浸 水 高 はAlipurよ. 図‑8. Somboniyaに. お け る河岸 の侵 食状 況. お ける浸水. り も約2m以. り も上 流 側 に位. り も高 か っ た.Hajipur. 前 面 の 水 路 幅 は約330mとAlipurの90mよ. り も広 く,ま. た 川 か らの距 離 も近 く,さ ら に,Hajipurで. は河 岸 に フ ェ. リー2隻 が 打 ち上 げ られ て お り,河 川 が 高 潮 の 遡 上 を 助 長 させ て い た こ とが 推 測 さ れ る.以 下 にKuakataお West Kuakataに. 図‑9. Somboniya堤. 多 くの死 者 が 出 た.コ か ま りな が ら3kmほ. よび. お け る観 測 内 容 を 整 理 す る.. 防 背後 に お ける被災 状況. ンテ ナ の 箱 の よ うな 物 と 流 木 に つ ど 流 さ れ,生. き延 び た老 人 が い た.. 図‑10. 住 民 は警 報 を把 握 で きて い な か っ た.. a) West. b) Naltona. 前 に起 こ っ て い た.ま. れ に伴 う破 堤 がSidr. た,高 潮 で 船 が400mほ. ど陸側 に. 打 ち上 げ られ,調 査 時 に は 岸 近 くの家 は跡 形 もな くそ の 基 礎 に あ た る 整 地 した面 だ け が 残 って い た. 浸 水 高(6.8m)は,測. 定 した 木 よ り300m陸. な か った」 との 記 憶 と,翌. っ ぱ しか 見 え. 日 に この 木 に 登 っ た 人 の 証 言. に よ る もの で あ る.. Earthよ. り 引 用). 辺 の 防 潮 堤 天 端 幅 は 約12m,標. 均 海 面 上 約5mで. あ っ た.堤. 高 は平. 防 の す ぐ背 後 や 堤 防 上 に は,. 漁 師 や農 民 の家 屋 や 観 光 ホ テ ル な ど が 建 て られ て お り, そ の さ ら に背 後 に は広 大 な低 地 が 農 地 と して 使 わ れ て い る.堤 防 の 前 面 に は幅150mで. 側 に はい っ. た所 に あ る樹 木 に 登 っ て,高 潮 を見 て い た人 の 証 言,す な わ ち 「水 面 は 幹 の 部 分 を 越 え て い た,葉. 辺 の 地 形 と浸 水 高 の 分 布. Kuakata. West Kukata周. 前 面 の河 川 で 大 規 模 河 岸 侵 食,そ. Kuakata周. (背 景 写 真 はGoogle. こ の地 域 もボ ラ ンテ ィ アが 警 報 を 伝 え 回 っ た が,周 辺 の. 緩 傾斜 の砂 浜 が広 が って. お り,そ の 構 成 成 分 は細 粒 砂 で,周 辺 河 口 域 で 卓 越 的 な シ ル ト成 分 と は 明 らか な 違 い が 見 られ た. 図‑10に 整 理 し た 浸 水 高 分 布 に 見 られ る よ うに,当 点 で は,堤 防 上 で の 越 流 水 深 が60cm程. 度 で あ り,そ. 地 の. 継 続 時 間 は10分 か ら15分 で あ っ た とい う現 地 証 言 を 得 た.. こ の地 区 に お け る高 潮 の 状 況 と避 難 行 動 に つ いて 住 民. ま た 堤 防 上 に建 て られ た 納 屋 が,ほ. ぼ 真 北 に55m程. 度. の説 明 を ま とめ る.高 潮 警 報 は知 って い たが シ ェ ル タ ー. 流 さ れ て お り,当 地 点 で の 越 流 方 向 が 北 向 きで あ っ た と. ま で は遠 い の で,木. 推 定 で き る.堤 防 背 後 の 漁 民 の 家 屋 に 残 さ れ た痕 跡 の浸. しの い だ.こ 上 あ る.河 2km以. に登 った りつ か ま っ た り して,耐. え. の地 区 か ら最 寄 の シ ェ ル タ ー ま で1km以. 岸 沿 い に 住 ん で い る人 だ と さ ら に1km,計. 上 あ り逃 げ られ る距 離 で な い の で,近. くに シ ェ. ル タ ー が必 要 で あ る. (3) 沿 岸 域(海. 岸)で. 水 深 は約70cmで,堤. 防 か ら離 れ て 位 置 す る シ ェ ル タ ー. 周 辺 の 痕 跡 で は 浸 水 深 が 約1m程. 度 で あ った.こ. の 家 屋 は,基 礎 打 ち さ れ て お ら ず,越. の漁民. 流 に よ り1mほ. ど. 流 さ れ て 破 壊 を 免 れ た.現 地 証 言 に よ れ ば,堤 防 海 側 に も多 くの 家 屋 が 建 て られ て い た が,全. の被 災 特 性. 最 後 に海 岸 沿 岸 域 に お け る被 災 状 況 を 把 握 す る た め, Kuakataに お け る調 査 を 実 施 し た.Kuakataは,Sidr経. は 痕 跡 も見 られ な か った. 図‑11(a)に は調 査 時 に お け る堤 防 の 一部 の 様 子 を 示 す.. 路 の危 険半 円 側 に位 置 し,周 辺 地 域 で は最 も海 側 に張 り. 堤 防 の 前 面(海. 出 し た地 域 で あ る.図‑10にKuakata周. 域 で 崩 れ た 痕 跡 が 見 られ た.一. 計 測 した浸 水 高 の 平 面 分 布 を 示 す.図. 辺 の衛 星写 真 と 中 の 海 岸 線 に沿 っ. て 流 失 し調 査 時 に. 側)の. 較 的 緩 や か(s=3/10)だ. 勾 配(s=1/2)は 方,堤. っ た が,剥. 大 き く,ほ. ぼ全. 防 背 後 の 勾 配 は比. 離流 に よ るものだ と.
(5) 1400. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 推 察 で き る 局 所 洗 掘 が 所 々 で 見 ら れ た(図‑11(b)).以 上 のWest. Kuakaに. お け る調 査 結 果 よ り,盛 土 式 堤 防 は. 高 波 と15分 程 度 の 越 流 に よ る 外 力 を受 け て 一 部 が崩 壊 し た もの の,背 後 域 の 減 災 に本 来 も と め られ る機 能 を 発 揮 して い た とい え る.. 図‑12. 図‑11. West. Kuakataの. 盛 土 式 堤 防(a:海. 側,お. よ びb:陸. Kuakataに. お け る調 査 内 容 の 平 面 図. 側). b) Kuakata 図‑12にKuakata周. 辺 の 平 面 図 を 示 す.Kuakata地. は海 岸 か ら堤 防 まで の 距 離 が690mあ. り,さ. 点で. に は砂 堆 や植 生 も多 く,高 潮 は 堤 防 を越 流 しな か った. Kuakataで 140mの. は2地 点 で 浸 水 高 を 計 測 し た.海. 岸線か ら. 地 点 に 立 て られ た鉄 柱 を支 持 す る ワ イ ヤ ー に 絡. ま っ た わ らの 標 高 は,平 均 海 面 上9.6mで 海 岸 か ら約330m内 跡高 は6.5mで. あ っ た.ま. た. 陸 に 入 った 植 物 園 管 理 棟 に お け る痕. あ っ た.West. 跡 高5.6mも 勘 案 し,わ. Kuakataに. お け る堤 防上 の 痕. らの 痕 跡 高9.6mは. 現地 証言 で も. 確認 で きた 高 波 の 存 在 に よ る 影 響 が あ った と考 え られ る. Kuakata地 区 周 辺 で は海 岸 線 周 辺 に 標 高1〜1.5mの 堆 が広 が って お り,砂 堆 上 に 家 屋(食 堂)も い た が,高. 砂. 建 て られ て. 潮 と高 波 の 来 襲 に よ り全 て 消 失 した.図‑13. は 消失 した 砂 堆 跡 を 海 側 か ら見 た様 子 で あ る.こ 高 さ約1mの. 砂 堆 が 幅30mに. 図‑13. ら に海 岸 線. こで は. わ た って 消 失 し,砂 堆 上 に. 消 失 した 砂 堆 と漂 着 し た 松(Kuakata). 岸 域 で は,越 流 を許 し た もの の 防 潮 堤 の 有 効 性 が 確 認 で き た.さ. らに,集. 中 的 な被 害 が 見 られ た 河 口部 に お け る,. 河 岸 堤 防 の 侵 食 問 題 も大 きな 課 題 で あ る と考 え られ る. シェ ル タ ー は,避 難 に有 効 に 機 能 し たが,避. 容 人 数 を 考 慮 す る と,絶 対 数 が 不 足 して い る.ま. 今 後 の 避難 方 法 に 関 し て は,1)迷. 信 や誤 った概 念 に. 惑 わ さ れ な い き め 細 や か な 防 災 教 育,2)コ. らに,3)適. 要 で あ る. 本 調 査 は,土 木 学 会 受 託 研 究((社)国. 大 学,茨. 災 効 果 が 大 きか っ た.. て は,バ. ン グ ラ デ シ ュ工 科 大 学,国. 俊 也,林. 興 治 両 氏 に 助 力 を 仰 い だ.記. 測量 と ヒ ア リ ング に よ る 災 害 被 害 調 査 を 行 い,被 災 時. 的 な 差 異 が 見 られ た理 由 を考 察 した.高 潮 が 段 波 を 伴 っ て 来襲 した とい う 目撃 証 言 が 多 く,段 波 の 形 成 機 構 や 流 体 力 を 勘 案 して 高 潮 対 策 を 行 う必 要 が あ る.ま た 海 岸 沿. 切 な避 難距 離 と. 十 分 な 収 容 人 数 を考 慮 した シ ェ ル タ ー の 建 設 と管 理 が重. 砂 堆背 後域 の 浸 水 被 害 は比 較 的 小 さ く,砂 堆 の消 波 ・減. の 現 象 を 全 体 と して 把 握 す る と と もに,被 災 程 度 に 局 地. ー ラ ン朗 読. に用 い られ る ス ピー カ等 を 利 用 した 避 難 情 報 の確 実 な伝 達 及 び 伝 達 手 段 の 確 保,さ. 会NGO補. 論. た,波. 浪 を 伴 う高 潮 氾 濫 流 に耐 え 得 る 防 潮 堤 の 増 設 が望 ま れ る.. 植 え られ て い た 松 が 流 さ れ て 背 後 の松 林 に漂 着 して い た.. 3. 結. 難 距 離 と収. 助,(財)河. 際建 設 技術協. 川 環 境 管 理 財 団 委 託),横. 城 大 学 の 資 金 補 助 に よ り実 施 した.調. 参. 考. 文. 浜国立 査 に当 っ. 境 な き技 師 団 の 塚 本 して 謝 意 を 表 す る.. 献. 柴 山知也 ・安 田孝志 ・小 島治幸 ・田島芳満 ・加 藤史訓 ・信 岡尚 道 ・安 田誠 宏 ・玉川 勝 巳(2006): Hurricane Katrinaに よ る高潮被 害の調 査, 海岸 工学論 文集, 53, 401‑405 信 岡尚道(2008): サ イ クロ ン ・シ ドルに よ る高潮 の数 値再現, 茨城大学(未 発 表原稿).
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