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よ るバ ング ラ デ シ ュ海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の現 地 調 査

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Academic year: 2022

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(1)海 岸 工 学 論 文 集,第55巻(2008) 土 木 学 会,1396‑1400. サ イ ク ロ ンSidrに. よ るバ ング ラ デ シ ュ海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の現 地 調 査. Field Survey. of Storm. Surge Disaster. due to Cyclone. Sidr in Bangladesh. 柴 山 知 也1・ 田 島 芳 満2・ 柿 沼 太 郎3・ 信 岡 尚 道4・ 安 田 誠 宏5・ ラクイ ブ Tomoya. ア フ サ ン6・ ミザ ヌ ー ル. SHIBAYAMA1•EYoshimitu. Tomohiro. ラ フ マ ン7・ シ ャ リ フ ル. TAJIMA2•ETaro. YASUDA5•ERaquib. イ ス ラ ム8. KAKINUMA3•EHisamichi. AHSAN6•EMizanur. RAHMAN7•EM.. NOBUOKA4 Shariful. ISLAM. 8. Field surveys were performed in the southwest of Bangladesh to learn lessons out of severe disasters due to Cyclone Sidr . Spatial distributions of inundation heights were measured. around the most damaged area. Inundation heights along the. Baleshwar river and the Burishwar river were relatively high compared to those observed on the coast of Kuakata although these sites are far from the coast. Detailed surveys were thus performed in these three areas and there found several residents who witnessed bore-like waves hitting on the damaged area. Embankments before the storm while dikes on the coast significantly. 1.. functioned. along the river had been eroded. to reduce the damages of the coastal area behind.. が って い る.本 調 査 で は,特. は じめ に. に高 潮 に よ る被 害 が 甚 大 で. あ った 図 の 陰影 枠 で 示 した 領 域 を 調 査 対 象 地 点 と した. 2007年11月15日. にバ ン グ ラ デ シュ南 西 部 を襲 った サ イ. ク ロ ンSidrは 最 大 平 均 風 速(1分 に 達 す る な ど,1991年. 間 平 均)が. 約250km/h. に 同 国 の 東 南 部 沿 岸 域 を直 撃 した. サ イ ク ロ ンに 次 ぐ観 測 史 上 二 番 目 の規 模 を 有 して い た. Sidrに 伴 う暴 風 雨 と高 潮 に よ り,バ. ング ラデ シ ュ南 西 部. を 中 心 に 被 災 した 人 口 は約700万 人 と さ れ て い る が,死 者 数 の み に着 目す る と,1991年. サ イ ク ロ ンが 約14万 人 の. 死 者 数 を 出 した の に対 し,Sidrで 末 時点)と1991年. の3%程. は3243名(2007年11月. 度 に 留 ま っ て い る.こ れ に は,. 1991年 の 大 災 害 を契 機 に整 備 が 進 め られ た シ ェル タ ー の 効 果 や,避 難 警 報 シス テ ム,サ イ ク ロ ン経 路 の 違 い な ど の要 因 が 考 え られ る.本 調 査 で は,Sidrに. よ る高 潮 被 害. 状 況 を詳 細 に調 べ る こ と に よ り,同 国 お よ び我 が 国 に お け る沿 岸 域 防 災 対 策 に 対 す る有 益 な 知 見 を得 る こ とを 目 的 と した.(柴. 山 ら,2006参. 照) 図‑1. 2. 調 査 の 内 容 調 査 は2007年12月26日 た.バ. か ら同28日 の3日 間 に渡 って 行 っ. ング ラデ シ ュ南 西 部 の 地 形 お よ び 周 辺 水 深 分 布 を. 図‑1に 示 す.図. に見 られ る よ う にバ ン グ ラ デ シュ南 部 は. 平 均 海 面 か らの 標 高 が3m以. 下 で あ る地 域 が 広 範 囲 に 広. バ ン グ ラ デ シ ュ の 周 辺 地 形 とCycloneSidrの. 経路. 図‑2に は,各 地 点 で 計 測 した 平 均 水 位 に 対 す る浸 水 高 さ の 空 間 分 布 を 示 す.こ. れ らの 浸 水 深 の計 測 結 果 の多 く. は,各 地 点 に お け る被 災 直後 の 痕 跡 の 目撃 証 言 に基 づ い て い る.特 に移 動 経 路 上 で河 口 か ら離 れ た地 点 は,フ ェ リー乗 り場 に お け る計 測 結 果 で あ る.調 査 領 域 に は中 小. 1フ ェロー 工博 2正 会 員PhD.東. 横浜 国立大学教授 大学院工学研究院 京大学准教授 大学院工学系 研究科社会 基盤学専攻 3正 会 員 博(工)鹿 児 島大学准教授 工学部海洋土木工学科 4正 会 員 博(工)茨 城大学講 師 工学部都市 システム工学科 5正 会 員 博(工)京 都大学助教 防災研究所 6 博(工)バ ングラデシュ工科大学准教授 7 博(工)バ ングラデシュ工科大学准教授 8 博(工)バ ングラデシュ工科大学助教授. 規 模 の 河 川 が 縦 横 に 流 れ,移 動 に は フ ェ リー に よ る移 動 が 不 可 欠 と な る が,フ. ェ リー乗 り場 に は露 店 が 多 く,豊. 富 な 目撃 情 報 に加 え,露 店 に残 さ れ た 痕 跡 に基 づ き浸 水 高 さ を判 定 す る こ と が で き た.図 よ り,全 般 的 に は川 に 沿 っ て河 口 か ら上 流 に 向 か って 浸 水 高 さが 減 少 す る傾 向 が 見 られ た もの の,Burishwar川. やBlasewar川. な どの大. 河 川 河 口周 辺 域 で あ るSomboriyaやNaltona,Southkhali,.

(2) サ イ ク ロ ンSidrに. Raendaで. の 浸 水 高 は,ベ. 1397. よ る バ ン グ ラ デ シ ュ 海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の 現 地 調 査. ン ガ ル 湾 に面 したKuakata地. (N22°18'49.2",E89°51'29.3")か. ら水 平 距 離(下 段 の 数. 点 に お け る浸 水 高 と 同等 程 度 で あ っ た こ とが 分 か った.. 字)18.16mの. 図‑2は 高 潮 モ デ ル に よ る代 表 数 地 点 で の 水 位 変 動 予 測 結. 高 さ と して 示 した.こ. 果 の時 間 変化 を 図 示 した が,モ. を逃 れ て い た人 も,こ う した木 の 周 辺 が 浸 水 して い る様. デ ル は この よ う な現 象 を. 地 点 の浸 水 高 は,木(パ. ー ム種)に. 対す る. の木 よ り内 陸 に立 っ木 に 登 り,難. を 見 守 っ て い た.水 面 の 起 点 か ら水 平 距 離66.4mの. 概 ね 良 好 に 説 明 で き て い る(信 岡,2008).. で は,8人. の死 亡 が 確 認 さ れ た.水. 離255mの. 地 点 で は,地. 地点. 面 の起 点 か ら水 平 距. 面 か ら の 浸 水 深 が1.8mと2.2m. の 二 つ の証 言 が あ っ た が,後 者 は,水 が 家 屋 の 扉 の上 ま で 来 た と い う もの で あ った.ま 距 離342mの. た,水 面 の起 点 か ら水 平. 地 点 で の,地 面 か らの浸 水 深2.1mは,あ. る. 家 屋 の屋 外 に お け る証 言 で あ る.こ の 家 屋 の 屋 内 に お け る地 面 か らの 浸 水 深 に関 して は,家 族3人 の証 言 が 異 な り,そ の う ち の一 つ は,1.5mと. い う浸 水 深 で あ った が,. 信 頼 度 が 低 い と考 え た.被 災 後,河 が,家. 畔 に集 落 が 作 られ た. 屋 は,以 前 に そ れ ぞ れ が あ った 土 地 に建 て られ て. い る.. 図‑4 図‑2. Rayenda. バ ン グ ラ デ シ ュ 南 西 部 で 計 測 し た浸 水 痕 跡 高 (背 景 の 図 はBangladesh Center,2000よ (A. Raenda. Series,. Hafiz. Book. り 引 用) Bazar,. D. Naltona,. Map. B. Southkhali,. C.. Somboriya,. Rayenda. Bazarに. お け る河 岸 か ら の 距 離 と痕 跡 高. Bazar地 区 の 南 部 に位 置 す る シェ ル タ ー の調. 査 も行 っ た.本. シ ェ ル タ ー は,通 常,小 学 校 と して利 用. され て お り,壁. の な い1階 部 分 も教 室 と して 使 用 さ れ て. い る.. E.Kuakata). b) Southkhali Southkhaliで は,川. の近 く に,南. 向 きの 倒 木 が 多 数 見. られ た が,北 向 き の倒 木 も数 本 見 られ た.後 者 は,流 れ に よ る倒 木 で あ ろ う.1991年. の サ イ ク ロ ン に よ る 被 災 後,. 沿 岸 域 を 中 心 に植 樹 が 盛 ん に行 わ れ た が,根 て 植 樹 され た た め,Sidr来. を浅 く切 っ. 襲 時 点 で は 植 え られ た 樹 木 の. 根 が ま だ 浅 く,各 地 で 多 くの倒 木 が 見 られ た. 測 量 結 果 の断 面 図 を 図‑5に 示 す.河 岸 に は30年 程 前 に 堤 防 が 作 られ た が,Sidrが 図‑3. 崩 壊 して い た(図‑6).ま. 高 潮 の 数 値 シ ミュ レ ー シ ョ ン結 果. 来 襲 す る 以 前 か ら侵 食 され, た河 岸 侵 食 に伴 い,川 幅 が 徐 々. に 広 が り,河 床 水 深 は年 々小 さ くな っ て い る.堤 防 か ら 以 下,高. 陸 側 に約150mの. 潮 に よ る浸 水 被 害 が 顕 著 で あ っ た,Baleswar. 川 お よ びBurishwar川 面 したKuakata地 (1) Baleswar川. の 沿 岸 地 域,さ. らに ベ ン ガ ル 湾 に. 図‑5の 水 面 の起 点(N22°14'3.8",E89°50'3.8")か. 沿岸 における調査. Bazar,. Baleswar川. に 面 す るRayenda. の. 低 く,今 回 の 高 潮 に よ り. 越 流 が 生 じた.. 点 に お け る調 査 結 果 を 整 理 す る.. a) Rayenda. 位 置 に新 し く堤 防 が 作 られ た が,そ. 天 端 高 は,川 面 か ら約2.5mと. Sarankhola. 水 平 距 離254mの Bazarに お い て 浸 水 高 測. 地 点 に あ る シ ェ ル タ ー(図‑7)で. リ ング を行 った.こ. ら ヒア. れ に よ り得 られ た,本 地 区 に お け る. 量 を 行 っ た.測 線 を 内 陸 に延 長 しな が ら,詳 細 な ヒア リ. 高 潮 の概 要 と避 難 の状 況 は以 下 の通 りで あ る.段 波 状 の. ン グを 実 施 した.測 量 結 果 の 断 面 図 を図‑4に 示 す.図. 波 が3波 押 し寄 せ,第1波. が 河 岸 か ら約150m内. れ た堤 防 ま で 迫 り,第2波. が こ の堤 防 を 越 え,そ. の 浸 水 高 の 数 字 は水 面 起 点 か ら の高 さで,()内. 中. は地. 面 か らの 高 さ を示 して い る。図‑4に お け る,水 面 の起 点. 波 が シ ェ ル タ ー ま で 押 し寄 せ た.こ. 陸 に造 ら して 第3. れ らの段 波 の周.

(3) 1398. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 想 像 して い な か った.こ は,満. れ は,過 去 の 経 験 か ら,「 高 潮. 潮 と同 時 に起 こ る もの で あ る.」 と い う,間 違 っ. た 認 識 を住 民 が 持 って い た た め で あ る.夕 食 の 時 間 で も あ っ た た め,多. くの 人 が 避 難 しな か った.. 実 際 に 高 潮 が 来 襲 す る二 日 前 に,バ 図‑5. Southkhaliに. お け る 河 岸 か らの 距 離 と痕 跡 高. Meteorological Agencyが,カ 起 こ る と,テ. ン グ ラデ シュ の. テ ゴ リ ー10で5mの. 高潮 が. レ ビや ラ ジオ を通 じて 警 報 を 出 した が,実. 際 に は,そ の 日は 高 潮 が 発 生 しな か った.そ. の 翌 日に は. サ イ ク ロ ン に よ る 暴 風 雨 が 激 し く な り,再 び 高 潮 の 警 報 が 出 さ れ た が,こ. の 予 報 も外 れ た.高. 潮 が 来 襲 した 当 日. は,停 電 に よ りテ レ ビが 見 られ ず,情 報 伝 達 は,ラ か携 帯 電 話 を 通 じて の み で あ った.そ 民 に 情 報 が 届 か な か っ た.こ の 予 報 が外 れ た こ とで,住. の た め,多. の よ う に,前. ジオ くの 住. 々 日及 び 前 日. 民 の 多 くが 警 報 を 信 じず,な. か な か 避難 を 開 始 しよ う と しな か っ た.ま. た,高 潮 が 来. 襲 す る前 か ら暴 風 雨 が 激 し く,樹 木 が 倒 れ始 め て い た た 図‑6. め,自 宅 か らの 避 難 を た め ら っ た人 も多 か った.. Southkhaliで 侵 食 さ れ た 河 岸 堤 防. 避 難 は,大 雨 と強 風 の 中 で あ っ た が,雷 た た め,シ. が道 を照 らし. ェ ル タ ー ま で 逃 げ る こ とが で きた 人 もい た.. 風 向 き は,東. の 風 か ら,風 速 が 大 き く な る に つ れ て 北 の. 風 に変 化 した.ま. た,高 潮 に よ る越 流 の流 れ は,北 東 向. きか ら,南 西 向 き に変 化 した.警 報 シ ス テ ムで は,サ. イ. ク ロ ンの 風 速 や 風 向 き,カ テ ゴ リー 等 の情 報 が 公 開 さ れ る もの の,高 過 去 に,カ. 潮 の 水 位 等 の 予 報 値 が 公 開 され て い な い.. テ ゴ リー10の サ イ ク ロ ン に よ って 高 潮 被 害 が. 発 生 しな か った こ とが あ った た め,カ 図‑7. Southkhaliの. だ け で は,住 民 が 逃 げ な い.ま. シ ェ ル タ. 警 報 が 発 令 され,住 期 は1分 程 度 で あ っ た.氾 濫 水 は赤 色 を帯 び,高 水 位 は 約15分 間 継 続 した. と して 女 性 と子 供 が 避 難 し. ェ ル タ ー が 建 っ 土 台 の 上 面 か ら3.8mに. す る窓 下 端 か ら2階 室 内 に浸 水 が あ った.ま 部 の 床 上0.6mま. で 浸 水 した.シ. 位置. 民 が 避 難 した が,実. 口部 周 辺 で の 調 査. a) Somboniya 本 地 区 は,Barguna県. の 南 西 端 に 位 置 し,ベ. た,こ の2階. に 注 ぐBurishwar川. の 河 口近 くで あ る.高 潮 の 来 襲 に よ. り,河 岸 が500mほ. ど侵 食 さ れ た(図‑8).被. 災 後 の河. 側 に 盛 土 式 の 堤 防 が あ り,そ. の標高 は. あ った.こ. 岸 か ら約230m陸. の2階 部 へ の 浸 水 に よ り,避 難 して い た 人 々 が 怖 くな っ. 平 均 水 面 か ら約4mで. て逃 げ 出 そ う と したが,風. く植 樹 さ れ て い た が,特. が 強 く,浸 水 も あ り ドア を 開 ア に は無 理 に開 け よ う と さ. れ た痕 跡 が 見 られ た.. あ っ た.堤. 防 の法 面 に は ヤ シが 多. に高 潮 流 下 方 向 に あ た る 陸 側 の. ヤ シ の倒 木 が 顕 著 で 根 が 地 盤 ご と削 り取 られ て い た.高 潮 に よ る 越 流 は堤 防 背 後 の 家 屋 を 倒 壊 させ た(図‑9).. シ ェ ル タ ー の3階 部 が 屋 上 で あ り,こ の 屋 上 に は 主 と. 当 地 点 で の 目撃 証 言 に 基 づ く,高 潮 の 来 襲 お よ び 避 難. して 男 性 が1,000人 近 く避 難 し,身 動 き が 取 れ な い ほ ど. 状 況 は次 の 通 りで あ る.ま ず,強. で あ った.こ. が 一 旦 引 き,異 変 に 気 付 い た.5分. の シェ ル ター に辿 り着 く まで に流 され た人. が 多 数 お り,中 に は3kmも. 流 され た 子 供 が い た.木. つ か ま って 助 か った 子 供 も い た.こ. に. の 地 区 で は,約300. に 来 襲 し,こ れ は,満 潮 と な る24:00. よ り も前 の 時 刻 で あ った た め,人 々 は,こ れ 程 の 高 潮 を. 風 が 吹 き始 め,川. の水. 後 に 浸 水 が 始 ま り,. 高 潮 が 本 当 に襲 って 来 る と初 め て 気 づ き避 難 した.段 波 状 の波 形 は確 認 され ず,約15分 こ の地 点 で は,多. 人 が 死 亡 した. 高 潮 は,20:00頃. ンガル湾. ェル ターの基 礎部 分上. 面 か ら,シ ェ ル タ2階 床 ま で の 高 さ は3.0mで. け る こ とが で き なか った.ド. 一 月 前 に津 波 際 に は,津 波 が. の こ と も住 民 の 避難 を 鈍 らせ た.. (2) Burishwar河. シ ェル タ ー の2階 に は,主 て い た.シ. 来 襲 せ ず,こ. テ ゴ リー を 聞 い た. た,Sidrの. 後 に最 高 水 位 に達 した.. くの 人 が 流 され 亡 くな っ た が,特. 難 に時 間 が か か る,も. に避. し くは十 分 な高 さ ま で 木 に登 れ な. い な ど の 理 由 で 避 難 で き る場 所 が 限 られ る女 性 や 子 供 に.

(4) サ イ ク ロ ンSidrに. 1399. よ るバ ン グ ラ デ シ ュ海 岸 ・河 川 高 潮 災 害 の 現 地 調 査. て 東 西 に 伸 び た 白 い線 は,1962年 で あ る.水 路 沿 い のAlipurお 高 に 着 目 す る と,こ Kuakataの. に作 ら れ た 盛 土 式 堤 防. よ びHajipurに. れ ら2地 点 に お け る 浸 水 高 はWest. 堤 防 背 後 に お け る 浸 水 高2.3mよ. 上 高 か っ た.さ. ら にHajipurはAlipurよ. 置 す る もの の,浸 水 高 はAlipurよ. 図‑8. Somboniyaに. お け る河岸 の侵 食状 況. お ける浸水. り も約2m以. り も上 流 側 に位. り も高 か っ た.Hajipur. 前 面 の 水 路 幅 は約330mとAlipurの90mよ. り も広 く,ま. た 川 か らの距 離 も近 く,さ ら に,Hajipurで. は河 岸 に フ ェ. リー2隻 が 打 ち上 げ られ て お り,河 川 が 高 潮 の 遡 上 を 助 長 させ て い た こ とが 推 測 さ れ る.以 下 にKuakataお West Kuakataに. 図‑9. Somboniya堤. 多 くの死 者 が 出 た.コ か ま りな が ら3kmほ. よび. お け る観 測 内 容 を 整 理 す る.. 防 背後 に お ける被災 状況. ンテ ナ の 箱 の よ うな 物 と 流 木 に つ ど 流 さ れ,生. き延 び た老 人 が い た.. 図‑10. 住 民 は警 報 を把 握 で きて い な か っ た.. a) West. b) Naltona. 前 に起 こ っ て い た.ま. れ に伴 う破 堤 がSidr. た,高 潮 で 船 が400mほ. ど陸側 に. 打 ち上 げ られ,調 査 時 に は 岸 近 くの家 は跡 形 もな くそ の 基 礎 に あ た る 整 地 した面 だ け が 残 って い た. 浸 水 高(6.8m)は,測. 定 した 木 よ り300m陸. な か った」 との 記 憶 と,翌. っ ぱ しか 見 え. 日 に この 木 に 登 っ た 人 の 証 言. に よ る もの で あ る.. Earthよ. り 引 用). 辺 の 防 潮 堤 天 端 幅 は 約12m,標. 均 海 面 上 約5mで. あ っ た.堤. 高 は平. 防 の す ぐ背 後 や 堤 防 上 に は,. 漁 師 や農 民 の家 屋 や 観 光 ホ テ ル な ど が 建 て られ て お り, そ の さ ら に背 後 に は広 大 な低 地 が 農 地 と して 使 わ れ て い る.堤 防 の 前 面 に は幅150mで. 側 に はい っ. た所 に あ る樹 木 に 登 っ て,高 潮 を見 て い た人 の 証 言,す な わ ち 「水 面 は 幹 の 部 分 を 越 え て い た,葉. 辺 の 地 形 と浸 水 高 の 分 布. Kuakata. West Kukata周. 前 面 の河 川 で 大 規 模 河 岸 侵 食,そ. Kuakata周. (背 景 写 真 はGoogle. こ の地 域 もボ ラ ンテ ィ アが 警 報 を 伝 え 回 っ た が,周 辺 の. 緩 傾斜 の砂 浜 が広 が って. お り,そ の 構 成 成 分 は細 粒 砂 で,周 辺 河 口 域 で 卓 越 的 な シ ル ト成 分 と は 明 らか な 違 い が 見 られ た. 図‑10に 整 理 し た 浸 水 高 分 布 に 見 られ る よ うに,当 点 で は,堤 防 上 で の 越 流 水 深 が60cm程. 度 で あ り,そ. 地 の. 継 続 時 間 は10分 か ら15分 で あ っ た とい う現 地 証 言 を 得 た.. こ の地 区 に お け る高 潮 の 状 況 と避 難 行 動 に つ いて 住 民. ま た 堤 防 上 に建 て られ た 納 屋 が,ほ. ぼ 真 北 に55m程. 度. の説 明 を ま とめ る.高 潮 警 報 は知 って い たが シ ェ ル タ ー. 流 さ れ て お り,当 地 点 で の 越 流 方 向 が 北 向 きで あ っ た と. ま で は遠 い の で,木. 推 定 で き る.堤 防 背 後 の 漁 民 の 家 屋 に 残 さ れ た痕 跡 の浸. しの い だ.こ 上 あ る.河 2km以. に登 った りつ か ま っ た り して,耐. え. の地 区 か ら最 寄 の シ ェ ル タ ー ま で1km以. 岸 沿 い に 住 ん で い る人 だ と さ ら に1km,計. 上 あ り逃 げ られ る距 離 で な い の で,近. くに シ ェ. ル タ ー が必 要 で あ る. (3) 沿 岸 域(海. 岸)で. 水 深 は約70cmで,堤. 防 か ら離 れ て 位 置 す る シ ェ ル タ ー. 周 辺 の 痕 跡 で は 浸 水 深 が 約1m程. 度 で あ った.こ. の 家 屋 は,基 礎 打 ち さ れ て お ら ず,越. の漁民. 流 に よ り1mほ. ど. 流 さ れ て 破 壊 を 免 れ た.現 地 証 言 に よ れ ば,堤 防 海 側 に も多 くの 家 屋 が 建 て られ て い た が,全. の被 災 特 性. 最 後 に海 岸 沿 岸 域 に お け る被 災 状 況 を 把 握 す る た め, Kuakataに お け る調 査 を 実 施 し た.Kuakataは,Sidr経. は 痕 跡 も見 られ な か った. 図‑11(a)に は調 査 時 に お け る堤 防 の 一部 の 様 子 を 示 す.. 路 の危 険半 円 側 に位 置 し,周 辺 地 域 で は最 も海 側 に張 り. 堤 防 の 前 面(海. 出 し た地 域 で あ る.図‑10にKuakata周. 域 で 崩 れ た 痕 跡 が 見 られ た.一. 計 測 した浸 水 高 の 平 面 分 布 を 示 す.図. 辺 の衛 星写 真 と 中 の 海 岸 線 に沿 っ. て 流 失 し調 査 時 に. 側)の. 較 的 緩 や か(s=3/10)だ. 勾 配(s=1/2)は 方,堤. っ た が,剥. 大 き く,ほ. ぼ全. 防 背 後 の 勾 配 は比. 離流 に よ るものだ と.

(5) 1400. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 推 察 で き る 局 所 洗 掘 が 所 々 で 見 ら れ た(図‑11(b)).以 上 のWest. Kuakaに. お け る調 査 結 果 よ り,盛 土 式 堤 防 は. 高 波 と15分 程 度 の 越 流 に よ る 外 力 を受 け て 一 部 が崩 壊 し た もの の,背 後 域 の 減 災 に本 来 も と め られ る機 能 を 発 揮 して い た とい え る.. 図‑12. 図‑11. West. Kuakataの. 盛 土 式 堤 防(a:海. 側,お. よ びb:陸. Kuakataに. お け る調 査 内 容 の 平 面 図. 側). b) Kuakata 図‑12にKuakata周. 辺 の 平 面 図 を 示 す.Kuakata地. は海 岸 か ら堤 防 まで の 距 離 が690mあ. り,さ. 点で. に は砂 堆 や植 生 も多 く,高 潮 は 堤 防 を越 流 しな か った. Kuakataで 140mの. は2地 点 で 浸 水 高 を 計 測 し た.海. 岸線か ら. 地 点 に 立 て られ た鉄 柱 を支 持 す る ワ イ ヤ ー に 絡. ま っ た わ らの 標 高 は,平 均 海 面 上9.6mで 海 岸 か ら約330m内 跡高 は6.5mで. あ っ た.ま. た. 陸 に 入 った 植 物 園 管 理 棟 に お け る痕. あ っ た.West. 跡 高5.6mも 勘 案 し,わ. Kuakataに. お け る堤 防上 の 痕. らの 痕 跡 高9.6mは. 現地 証言 で も. 確認 で きた 高 波 の 存 在 に よ る 影 響 が あ った と考 え られ る. Kuakata地 区 周 辺 で は海 岸 線 周 辺 に 標 高1〜1.5mの 堆 が広 が って お り,砂 堆 上 に 家 屋(食 堂)も い た が,高. 砂. 建 て られ て. 潮 と高 波 の 来 襲 に よ り全 て 消 失 した.図‑13. は 消失 した 砂 堆 跡 を 海 側 か ら見 た様 子 で あ る.こ 高 さ約1mの. 砂 堆 が 幅30mに. 図‑13. ら に海 岸 線. こで は. わ た って 消 失 し,砂 堆 上 に. 消 失 した 砂 堆 と漂 着 し た 松(Kuakata). 岸 域 で は,越 流 を許 し た もの の 防 潮 堤 の 有 効 性 が 確 認 で き た.さ. らに,集. 中 的 な被 害 が 見 られ た 河 口部 に お け る,. 河 岸 堤 防 の 侵 食 問 題 も大 きな 課 題 で あ る と考 え られ る. シェ ル タ ー は,避 難 に有 効 に 機 能 し たが,避. 容 人 数 を 考 慮 す る と,絶 対 数 が 不 足 して い る.ま. 今 後 の 避難 方 法 に 関 し て は,1)迷. 信 や誤 った概 念 に. 惑 わ さ れ な い き め 細 や か な 防 災 教 育,2)コ. らに,3)適. 要 で あ る. 本 調 査 は,土 木 学 会 受 託 研 究((社)国. 大 学,茨. 災 効 果 が 大 きか っ た.. て は,バ. ン グ ラ デ シ ュ工 科 大 学,国. 俊 也,林. 興 治 両 氏 に 助 力 を 仰 い だ.記. 測量 と ヒ ア リ ング に よ る 災 害 被 害 調 査 を 行 い,被 災 時. 的 な 差 異 が 見 られ た理 由 を考 察 した.高 潮 が 段 波 を 伴 っ て 来襲 した とい う 目撃 証 言 が 多 く,段 波 の 形 成 機 構 や 流 体 力 を 勘 案 して 高 潮 対 策 を 行 う必 要 が あ る.ま た 海 岸 沿. 切 な避 難距 離 と. 十 分 な 収 容 人 数 を考 慮 した シ ェ ル タ ー の 建 設 と管 理 が重. 砂 堆背 後域 の 浸 水 被 害 は比 較 的 小 さ く,砂 堆 の消 波 ・減. の 現 象 を 全 体 と して 把 握 す る と と もに,被 災 程 度 に 局 地. ー ラ ン朗 読. に用 い られ る ス ピー カ等 を 利 用 した 避 難 情 報 の確 実 な伝 達 及 び 伝 達 手 段 の 確 保,さ. 会NGO補. 論. た,波. 浪 を 伴 う高 潮 氾 濫 流 に耐 え 得 る 防 潮 堤 の 増 設 が望 ま れ る.. 植 え られ て い た 松 が 流 さ れ て 背 後 の松 林 に漂 着 して い た.. 3. 結. 難 距 離 と収. 助,(財)河. 際建 設 技術協. 川 環 境 管 理 財 団 委 託),横. 城 大 学 の 資 金 補 助 に よ り実 施 した.調. 参. 考. 文. 浜国立 査 に当 っ. 境 な き技 師 団 の 塚 本 して 謝 意 を 表 す る.. 献. 柴 山知也 ・安 田孝志 ・小 島治幸 ・田島芳満 ・加 藤史訓 ・信 岡尚 道 ・安 田誠 宏 ・玉川 勝 巳(2006): Hurricane Katrinaに よ る高潮被 害の調 査, 海岸 工学論 文集, 53, 401‑405 信 岡尚道(2008): サ イ クロ ン ・シ ドルに よ る高潮 の数 値再現, 茨城大学(未 発 表原稿).

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参照

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