二〇一八年度卒業論文要旨集
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(2) 二〇 一 八 年 度 卒 業 論 文 要 旨 集. 掲載にあたって 中島和歌子. ワープロに変わったこと以外、大きな変更はありません。. は「教 平成三十年度は、以下のとおりでした。「総括の発表会」 職実践演習」の一環ですが、目標のうち「教科内容等の指導力. に関する事項」と卒論が深く関わるので挙げています。. 構想発表会 五月二十九日(火) 於管理棟第一・二会議室. (火) 於管理棟第一・二会議室 中間発表会 十月 九日. 提出 十二月二十八日(金)於古典文学研究室. 一部で、しかも人数が流動的ですが、中学校一種免許を卒業要. 攻と当専攻とに分かれ、 また、 英語教育分野以外の各分野でも、. は全員、小学校一種免許が卒業要件でした。それが理数教育専. 基礎学習開発専攻は、理系と文系が含まれ、英語グループ以外. 他の二十一名は、平成二十七年度に入学した言語・社会教育 専攻の国語教育分野の最初の卒業生です。平成十八年度以来の. ども達に日本語を教えるなどのボランティア活動を行いました。. 二 十 二 名 の う ち 一 名 は、 従 来 の 基 礎 学 習 開 発 専 攻 の 国 語 グ ループの所属です。一年間休学して、フィリピンのセブ島で子. します。. 続き学んでいます。体調不良により九月卒業になった一名を含. 務員(警察官一名を含む)として働き、四名が大学院等で引き. さて今年四月からは、八名が小学校(特別支援学級一名を含 む) 、四名が中学校、一名が高等学校の教員として、五名が公. について指導をして下さいました。. です。ただし、副査として、国語科教育学に限らず多くの卒論. 三十年四月の着任で、未だ研究室に四年次の学生がいないため. 順に挙げました。国語科教育学研究室が「第一」のみで「第二」. 次頁以降の要旨は、日本語学研究室、国語科教育学第一研究 室、近代文学研究室、古典文学研究室、日本語教育学研究室の. (土)於講堂 卒業式 三月 十六日. 於国語・国文第一演習室. 口頭試問 一月二十九日(火) 於国語・国文第三演習室. 件とする学生が復活しました。国語教育分野の初年度は、八名. め、ゼミ活動や卒論執筆などでの経験を生かして、それぞれの. (水) 総括の発表会 一月 三十日. が中一主免です。平成十九年度から十年を経て、再び三年次の. 北海道教育大学教育学部札幌校の平成三十(二〇一八)年度 の国語の卒業生二十二名の学士論文(卒業論文)の要旨を掲載. 五週間の教育実習を、中学校で行うことができました。. 点を忘れずに、元気で活躍してほしいと思っています。. 場所で、どのような時にも、物事を分析的・客観的に捉える視. が無いのは、担当の菅原利晃先生(平成元年度卒業生)が平成. このような改組がありましたが、 卒業論文の指導については、 平成二十八年度に横書きも可となり、二十九年度に手書きから. - 31 -.
(3) 並列表現「PたりQ」について. 感謝表現の使い分けについて. 接続助詞「たり」を用いた並列表現「PたりQ」 本研究では、 ( 例「 飲 ん だ り 食 べ る 」 )を、同じく「たり」を用いた並列表. 学生、大学生)別に行ったアンケート調査の結果に基づいて明. ( 「すみません」など)の使い分けを、発達段階(小学生、中. 本研究の目的は、感謝を述べる出来事が起こった場面(「感 謝場面」 )で用いる感謝表現(「ありがとう」など)と詫び表現. 日本語学研究室 五一〇四 澁谷 舞花. 現「 P た り Q た り す る 」 (例「読んだり書いたりする」 ) 「Pた. らかにすることである。調査は二種類あり、小学校六年生二九. 日本語学研究室 五一〇三 瀬川 瑞貴. りQたり」 (例「似たり寄ったり(だ/の) 」 )と比較することで、. から「Q」までの語数が多い。②「Q」に後接する語は名詞が. 観点ごとの比較の結果わかった「PたりQ」の特徴は、それ ぞれ次の通りである。①他の二つの表現と比較して、「Pたり」. 『Q』に後接する語の違い」 「③並列対象の違い」を設定した。. 較の観点には、「①『Pたり』から『Q』までの語数の違い」 「②. 選択させるものであり、二つの表現の使い分けに「申し訳なさ」. し思う」 「あまり思わない」 「思わない」のいずれかをそれぞれ. く思うか、また、どの程度当然だと思うかについて、 「思う」 「少. 調査は、感謝を述べる相手の行為に対して、どの程度申し訳な. 選択させるものであり、発達段階、感謝場面、相手の違いによ. 第一の調査は、八種類の感謝場面ごとに、感謝を述べる六人 の相手に対して、感謝表現又は詫び表現のいずれを用いるかを. 名、中学校二年生三〇名、大学生三〇名を対象に実施した。. 「PたりQ」 の持つ特徴を明らかにすることを目的としている。. 多く、全体で連体修飾節として機能しやすい(例「虫がついて. 「当然さ」による影響があるかを確かめることが目的である。. 『日 三つの表現の用例は『現代日本語書き言葉均衡コーパス』 本語話し言葉コーパス』から収集した。また、三つの表現の比. いたり形の悪い野菜」 ) 。③他の二つの表現と比較して、対照的. 調査結果の分析では、分散分析と相関分析を行った。. て機能しない表現(例「似たり寄ったり」 )は全く見られない。. 及び「Q」に「する」を後接できず、全体でサ変動詞述語とし. 「当然さ」による影響が見られた。ただし、 発達段階の差によっ. 分析の結果、発達段階による差は見られず、感謝場面と相手 の違いにより二つの表現を使い分けていた。また、感謝場面と. る二つの表現の使い分けを確かめることが目的である。第二の. ど見られず、 全体で一語扱いできる表現 (例 「行ったり来たり」 ). 関係の並列表現(例「上がったり下がったり」 )の用例がほとん. 以上のように、 本研究では「PたりQ」は、「PたりQたり(す る)」が後続の「たり」を脱落させただけの表現ではなく、独. て、影響が見られた感謝場面と相手の種類は異なっていた。. 相手の種類によっては、二つの表現の使い分けに「申し訳なさ」. 自の特徴を有した表現であることを明らかにした。. - 32 -.
(4) 俵万智の歌集の特徴分析. 国語科教育における「言語感覚」について. 日本語学研究室 五一三四 安田 光佑. マリオ』は「家族」及び「自然」に関する内容に基づいた主題. さんの鼻』は「家族」 、 『かぜのてのひら』は「自然」 、 『オレが. 徴的な内容を明らかにし、 考察を行った。 『サラダ記念日』『プー. 「主題」については、特徴的な語彙の抽出、意味別による語 彙の分類、語彙同士の共起関係の図式化に基づいて各歌集の特. の五つの歌集の特徴を明らかにすることである。. を研究の観点とし、計量言語学的な分析手法を用いて、俵万智. 本研究の目的は、「ライト・ヴァース」の短歌に特徴的な「私 生活などを詠んだ『主題』 」 「 『現代的な語彙』の使用」の二点. 適否に対する感覚」の育成を目指した論文が三十本と最も多く、. で、収集した論文を分類した。その結果、「表現活動における. た特に育成する感覚は正誤・適否・美醜のいずれかという観点. 明に基づき、活動の種類は表現活動・理解活動のいずれか、ま. に含んだ論文を百十本収集した。『学習指導要領解説』での説. 『月刊国語教育』 『実 昭和四十三年以降の『教育科学国語教育』 践国語研究』を対象とし、 「言語感覚」という言葉をタイトル. 語教育雑誌に掲載された論文を調査し明らかにすることである。. いる「言語感覚」の育成を目指した授業の内容や問題点を、国. 校学習指導要領』以降、国語科の教科の目標に明記され続けて. ――ライト・ヴァースの観点から―― 日本語学研究室 五一〇七 久保 章太. を読み取ることができ、この四歌集は「家族」 、または「自然」. 、昭 本研究の目的は、昭和四十三年版『小学校学習指導要領』 和四十四年版『中学校学習指導要領』 、昭和四十五年版『高等学. に関する内容が詠まれているという点でそれぞれ他歌集と共通. 感覚を取り立てて育成を目指すという内容の実践が多く行われ. 「理解活動における正誤に対する感覚」の育成を目指した論文. ていることが明らかになった。また、収集し分類した論文の数. が十一本と二番目に多かった。. 「現代的な語彙」については、各歌集の固有名詞の意味領域 別の使用頻度に基づいて考察を行った。歌集による大きな違い. 量を比較し、その数量に大きく差が出たため、授業内で育成を. 性が見られるのに対し、 『チョコレート革命』のみ「愛す」な. は見られなかったが、「マクドナルド」 「ポッキー」のような「企. 目指す「言語感覚」の活動の種類や感覚に偏りがあることが問. どの語彙が多く用いられ、 「恋愛」に関する内容に基づいた主. 業」「商品名」に関する語彙が全ての歌集に共通して多く現れ. 本研究の調査では、「言語感覚」の取り立て指導の論文が多く、 スピーチや作文等の表現活動を通して、語や文に対する適否の. たことから、俵の歌においては、これらの語彙が現代の象徴と. 題点であることが明らかになった。. 題を読み取ることができるという違いがあることを示した。. して用いられていることを示した。. - 33 -.
(5) マンガにおける笑いのオノマトペ表現 ――発話、表現キャラクタから見る―― 日本語学研究室 五一四〇 田中 星羅 本研究では、笑いに関するオノマトペ表現が示す「発話キャ ラクタ」 「表現キャラクタ」を明らかにすることを目的とする。. 『学び合い』」の研究 小学校国語科教育における「. 国語科教育学第一研究室 五一一六 谷内 勇也. 」で児 本研究の目的は、小学校国語科における「『学び合い』 童に提示する課題を、より具体的で明確なものに改善する方法. を明らかにすることである。本研究で扱う「 『学び合い』」 とは、. 動作を表す言葉の「動作の行い手」の人物像である。. し手」の人物像である。 「表現キャラクタ」とは、言葉が示す. 「目標の二重構造化」論とは、学習者の目標を興味・関心のあ. 「目標の二重構造化」論を 次に、問題点を改善するために、 援用した「 『学び合い』」の授業実践を考え、仮説検証を行った。. 児童が活動しにくいという問題点があることを示した。. 『学 まず、文献研究を通して、現在の小学校国語科における「 び合い』 」には、児童に提示する課題が抽象的でわかりにくく. 西川純が提唱する授業論のことを指している。. まず、マンガから、笑い声のオノマトペ表現と笑う動作を表 すオノマトペ表現を収集した。それぞれの 「話し手」 及び 「動作の. る課題を解決することとし、指導者の目標を、学習者に課題解. 言葉はその内容だけでなく「話し手」及び「動作の行い手」 の人物像も示す。 「発話キャラクタ」 とは、 言葉が示す言葉の 「話. 行い手」 である登場人物を特定し、先行研究で取り上げられてい. 決の過程で言語能力等を身につけさせることとする理論である。. 仮説検証は質的研究の方法で進めた。具体的には、二人の児童. 素である「属性」の観点を本研究で新たに加え、五つの観点か. に着目して考案した授業の観察やノート等の資料の収集、イン. る 「性別」「年齢」「品位」「格」の四つの観点のほかに、性格的な要. 放性」 「協調性」 「誠実性」 「精神安定性」の五つの因子を用いた。. ら調査した。なお「属性」は、 特性五因子モデルの「外向性」 「開. 「精神安定性」 の高い 「表現キャラクタ」 を示すことが分かった。. キャラクタ」を示し、「にぃ・ニィ」は、「男」 「年輩」 「下品」で、. 「性別」 「年齢」 「品位」に指定は無く、 「協調性」の高い「発話. とが確認できた。よって、「 『学び合い』 」 に「目標の二重構造化」. た、課題解決の過程で教師側の目標も同時に達成されているこ. 「 『学び合い』 」を促すことができるという結果を得られた。ま. 仮説検証により、 「目標の二重構造化」論に基づいて課題を設 定することで、児童が課題を正確に理解し、従来よりも活発な. タビュー等を行い、課題の理解度、達成度を分析した。. これらの表現以外にも、三十種類の笑いに関するオノマトペ表. 論を援用することが課題の改善方法として有効だといえる。. 「格」の観点からはオノマトペ表現による違いが 調査の結果、 見られないことが分かった。また、 例えば「ははは・ハハハ」は、. 現が示す「発話キャラクタ」 「表現キャラクタ」を明らかにした。. - 34 -.
(6) 「話すこと・聞くこと」における「図解的説明」の力を 育てる国語科教育. アサーションを取り入れた人間関係形成力を育む国語科 教育. 本研究では適切な人間関係を築く力である人間関係形成力を 養うために、小学校国語科教育においてアサーションの指導を. 国語科教育学第一研究室 五一三三 米地 航希. 本研究では、国語科教育の「話すこと・聞くこと」における 目指すべき「図解的説明」の在り方を分析し、 「図解的説明」. どのように行うべきであるかを明らかにすることを目的とする。. 国語科教育学第一研究室 五一一七 福永光佐子. の力とはどのような力か明らかにすることを目的とする。. は、このような図を用いて説明が行われることを明らかにした。. 配置される図は、 「共通点や相違点」を表す。 「図解的説明」で. の意味を持つ。また、一つの形にもう一つの形が交わるように. 形の中に、もう一つの形が内包されているものは、 「分類」等. 味は、形の配置の仕方によって異なっている。例えば、一つの. より、形も意味を持った図になるということがいえる。その意. 意味を持たない。しかし、形を複数個組み合わせて使うことに. 「敷衍」 「理由」等の意味がある。一方、形は、単体のときには. の中の三人(②) 」五年生で「DESC法を使って話そう(①) 」. 四年生で「三つの自己表現のタイプを知ろう(④⑤) ・あなた. 析結果を踏まえて小学校国語科教育におけるアサーションの指. を満たしていなかったりする等の課題が見られた。これらの分. 元等を分析すると、①の条件から指導したり①~⑤の指導条件. 国語科教科書においてアサーションと類似する内容を扱った単. とが効果的であることが明らかとなった。しかし現行の小学校. は、③④(順不同)→②⑤(順不同)→①の順で指導を行うこ. の指導条件を明らかにした。またこれらの条件の指導の系統性. て「①アサーティブな表現をするための方法の理解と活用 ② 状況に合った適切な考え方 ③自己信頼 ④自他尊重の態度 ⑤三つの自己表現のタイプの理解」という五つのアサーション. 国語科教育外におけるアサーションの実践例の分析等を通し. 次に、「図解的説明」 の力を育むための諸能力を明らかにした。 「図解的説明」の力を養うためには、「情報を取捨選択する力」. 六年生で「ロールプレイをしよう(①~⑤)」を提案した。. まず、「図解的説明」で用いられる図について明らかにした。 「図解的説明」に用いられる図については、大別して矢印と円. や、「説明内容に適した図を選択する力」 、 「ICT機器で作成. 等の形の二種類がある。矢印は、 単体で使われたときに、「要約」. した資料を自己評価する力」が必要であることを提案した。. 今後は提案した指導計画にもとづく指導の成果を踏まえて、 指導計画の再考や改善等のより実践的な研究が求められる。. 導計画として、 三年生で「ほめほめ大会をしよう(条件③④)」. 今後の課題は、本研究で提案した「図解的説明」の力を系統 的に育てる手立てを考察していくことである。. - 35 -.
(7) 話し合い場面における問いの扱われ方の実態研究. 武者小路実篤『友情』論. 比較検討し、その友情関係が今までの文学作品にはない新しい. 本研究では、主人公である「野島」とその親友である「大宮」 との間の友情関係について、三角関係が描かれた作品を中心に. 近代文学研究室 五一〇八 伊藤 大晃. 本研究の目的は、中学校における話し合い場面の中で生徒の 問いがどのように扱われ、話し合いに影響しているかを明らか. 国語科教育学第一研究室 五一五八 篠原隆之介. にすることである。 「問いの扱われ方」とは、問いに対する生. ものかどうかを明らかにし、武者小路実篤が何に影響を受け、. られ、生徒の応答によって、問いが話し合いの中で機能するか. が弱い場合、問いが話し合いに与える影響が弱くなる場面が見. にも起因することが明らかとなった。問いに対する生徒の応答. の扱われ方における話し合いへの影響の大きさの差異が、生徒. させる影響を与えていることが明らかとなった。加えて、問い. 鎖的に繰り返されており、それぞれが相互に、話し合いを変化. 発話数を数値化したデータと話し合い場面における問いの出 現・反応についての考察から、問いの出現と問いの応答とは連. 二つの観点から考察を行った。. われ方について、問いの出現過程と問いに対する応答の仕方の. 授業場面について事例研究を行った。事例研究では、問いの扱. テルリンクなどの海外文学から影響を受けたと考えられ、ゴッ. していった。武者小路の「自然」という言葉の考え方は、メー. 夏目漱石や海外文学の「自然」から、 『友情』への影響を考察. 作品を比較する中で「自然」という言葉が共通して出てくる ことから、 「自然」に着目し、武者小路と関連の深いとされる. 新しい友情関係があったと言うことができなかった。. た。しかし、『友情』には崩壊した後の場面が描かれておらず、. 友情の崩壊がお互いのためになるという考えは新しい点であっ. と『それから』、 『宣言』は友情関係の描写が似ており、 『宣言』. じ白樺派の有島武郎の 『宣言』 を対象とした。その結果、『友情』. 『友情』との比較を行うにあたって、影響があったと考えら れる夏目漱石の『それから』、 『こゝろ』 、『門』と武者小路と同. 友情関係を書いたのかを明らかにすることを目的とした。. 徒の反応や、問いによる話し合い過程の変化のことを指す。. どうか左右されることが実態として明らかとなった。. 者小路はゴッホの考えを肯定する評論も残しており、ゴッホか. 本研究では、先行研究における成果と課題をもとに、発話分 類を軸として分析観点を設定し、札幌市内における中学校での. 今後の展望として、本研究で明らかになった話し合い場面に おける問いの扱われ方の実態を踏まえ、問いを扱う際の生徒の. らの影響が『友情』にはあったのではないかと考察した。. ホの愛と良心を両立させる考えが『友情』と同じであった。武. とは女性が積極的に行動する点が同じであったが、「大宮」の. 能力・内面と問いの扱われ方の関係についても分析したい。. - 36 -.
(8) 安部公房『他人の顔』論. 横光利一『花園の思想』論. かれている「死」を、肉体を必要とする「具体的な死」と、肉. 本研究では、横光利一の『花園の思想』において、「死」は どのように描かれているか明らかにすることを目的とした。描. 近代文学研究室 五一一三 小田 実織. 本作品の主人公である「ぼく」は、化学研究所での事故によ り顔にケロイド瘢痕を負った。 「ぼく」は、その傷を隠し、妻. 体を必要とせずそれ自体で独立した「抽象的な死」に分けて分. 近代文学研究室 五一〇九 横道 弘樹. である「おまえ」との関係を回復するために、 仮面を作製する。. 析した。. 横光は、「具体的な死」である「妻の死」に「抽象的な死」の「美. 本研究では、 「ぼく」がなぜ、その仮面に人格があると捉えて. しさ」を見出し、「恍惚と」する「彼」を描いた。これは「妻. いるのかを明らかにする。加えて、その疑問を通して、表題で まず、「ぼく」と「おまえ」が考える顔の差異を明らかにした。 「おまえ」は他人の顔を、その人の人格を探る手がかりにして. の死」を深い「悲しみ」や「虚無」といったマイナスのイメー. ある「他人の顔」の意味を明らかにすることを目的とした。. いる。それに対して、 「ぼく」は他人の顔を、自分を映す「鏡」. ジを想起させるものだけで終わらせないことによって、亡き妻. 「彼」は「――これだ。 」と「眼 最終場面で「妻」が死ぬと、 前に姿を現した死の美しさに、見とれながら、恍惚と」する。. として利用している。 「ぼく」は、そのとき置かれた自身の状. 人からは仮面であることに気づかれない。その素性を隠すこと. てしまう「彼」を描くことで、亡き妻キミを自分がどれほど愛. 光は、「具体的な死」である「妻の死」によってこのようになっ. 「一枚 一方で、その後「彼」は、深い「悲しみ」によって、 の紙のようにふらふらしながら、花園の中へ降りてい」く。横. キミへの哀悼の意を示したかったからではないかと考えた。. 況を、他人の顔、 特に表情から把握しているということである。. に加え、隠していることに気づかれない効果が、 「ぼく」の抑圧. していたかも表したのではないか。. 「ぼく」が 次に、「ぼく」が作製した仮面の効果を分析した。 作製した仮面は、表情まで変化するという特徴があるため、他. を、理屈の上では自分のものだと理解しながら、以前の自分の. されていた「掟破り」の人格を表出させた。 「ぼく」はその人格. ていない。横光は『花園の思想』執筆までに「抽象的な死」を. 以前に描かれた病妻物の『春は馬車に乗って』 、 『花園の思想』 『蛾はどこにでもいる』では、 「抽象的な死」の詳細が描かれ. 以上により、 「ぼく」にとって、仮面は人格を持つ他人の顔 であった。そのため、表題が「仮面」ではなく、 「他人の顔」. 見出し、 『花園の思想』特有の「死」を描いたといえよう。. 人格とは大きく異なっていたため、 仮面の人格であると捉えた。. になったのではないかと考えられる。. - 37 -.
(9) 坂口安吾『白痴』論. 『中務内侍日記』における方違 『弁内侍日記』. 「白痴の女」との生活を通して、 「伊沢」は否定しつつも女 に共感し愛着を持つようになっていた。その結果、女を手放せ. の思い』では自身の白痴者に対する共感を描いていた。. 次に、安吾と他の作家による知的障害表象を比較した。安吾 は他の作家より白痴者を肯定的に描いており、自伝的小説『石. わせることで、女を共感できる存在であると認識していた。. さらに、「伊沢」は自身の孤独と「白痴の女」の孤独を重ね合. けでなく、感情や考え方を肯定・否定の間で変動させていた。. まず、「伊沢」が「白痴の女」に対して抱く感情や、考え方 の変化を場面ごとに分析した。 「伊沢」は女に嫌悪感を抱くだ. れているが、 発表当時の作風を優先する目的でそのまま用いる。 ). れているかについても考察した。 ( 「白痴」は現在差別用語とさ. どのような知的障害観を持ち、それが本作にどのように反映さ. らず、坂口安吾の作品に数多くみられることから、安吾自身が. ことを目的とした。また、白痴者や白痴という言葉が本作に限. 『白痴』において主人公「伊沢」が最終的に「白 本研究は、 痴の女」を置いて立ち去らずに、共に歩みだす理由を解明する. は、参加者を記すなど記録性の強さも窺えるが、天象は限られ. 共に節分方違では大雪の中の「月」を描くが、『弁』は明、『中 務』 は暗で、従来の両記全体についての指摘に合致する。 『中務』. の十五日方違があり、前者は「行幸はじめ」でもあった。. 『中務』には、主君伏見天皇即位の年の弘安十年(一二八七) 十二月二十五日の節分方違と、翌年二月十二日(翌日が春分). していた。建長は、「幣」に映る「月」で主君の神の加護を表す。. 描き、臨時祭の記事でも「霜」 「月」で「曇らぬ」御代を表現. れ替えて、前年と同様に方違記事で大内裏への行幸を繰り返し. 代」を祈った段と関係付けている。宝治は、 『経俊卿記』から十. 行けたことを「月」の「めぐり」で表現し、「雪」によって「千. 方違の記事がある。寛元の例は、大嘗会の翌月に大内裏に再び. 日方違、二年後の建長元年四月十七日(翌日が芒種)の十五日. 主君後深草天皇即位の年の寛元四年(一二四六) 『弁』には、 十二月二十一日の節分方違、翌宝治元年十月二十四日の四十五. (以下『弁』 『中務』 ) 本研究では『弁内侍日記』『中務内侍日記』 の方違記事の特徴を解明した。共に行幸以外の方違は無い。. 古典文学研究室 四四三九 五十嵐勘内. なくなり共に生きることを選んだのだと考えられる。また、「伊. る「月」 「雪」 「霜」の天象によって他の大嘗会等の記事と関係. る。 『弁』は、大内裏という場を取り上げ、後深草の比喩とされ. 近代文学研究室 五一三七 髙橋 遥奈. 沢」が「白痴の女」を肯定的に捉えたり共感したりする人物と. 付けるなど、 より意識的に方違記事を天皇賛美に生かしていた。. 月と特定できた。新嘗祭と賀茂臨時祭は実は後であり、順を入. して描かれるのは、安吾自身の白痴者に対する共感や理解が反 映されているからであるとわかった。. - 38 -.
(10) 『百人一首』の動植物. 『栄花物語』正編の研究――密通の記事を通して――. で、続編は措き、正編の六組の記事の特徴を明らかにした。. 『栄花物語』は正式な結婚だけでなく密通(何らかの理由で 結婚せず忍び会う関係)も描いているが、研究が少ない。そこ. 古典文学研究室 五一二六 佐々木 凌. 『百人一首』の選歌の偏りは、歌人や季節、恋などが指摘さ れてきた。本研究では、動植物という観点から選歌の特徴を明. 古典文学研究室 五一一一 桃井 彩加. らかにする。天智天皇の「刈穂」 (稲作)の歌で始まり、順徳. 六組とは、順に、村上天皇と登子、頼定(村上の孫)と綏子 (三条天皇の東宮時代の女御)、伊周と為光三女、花山院と同. 「蘆刈根」 「篠薄」 「白菊」 「艾草」といった『万 また、「八重桜」 葉集』には見られない植物の歌が六首ある。うち「艾草」は二. の傾向と一致せず、 定家が意識的に採らなかった可能性がある。. に「雁」 「女郎花」の歌が無いことは、 秋の歌が多い『百人一首』. も同様)。故に十代集の代表的な動植物を網羅していない。特. も関わらず『百人一首』には無い(関連語の「言葉」 「草枕」. 「青柳」「苔」 「花橘」は、十代集では三十一首以上見られるに. 「女郎花」 「菖蒲」 「萩」 「秋萩」 「草葉」 「卯花」 「杉」 「花薄」 「藤」. 採られている。しかし、「鶯」 「雁」 「虫」 「小牡鹿」 「鶴」や「梅」. 度についてのセンスという点で道長に劣ることも明記している。. る登子との関係で聖帝から堕ちてしまった。他の記事では、調. 父親としての度を超えた怒りを描く。村上天皇は、密通に始ま. また、天皇や院に対する批判もあった。史実では道長と確執 のあった三条院は、綏子が密通した時ではなく、 『源氏物語』少. 実の病ではなく、その噂が原因として悲劇性を高めている。. 難し、また密通の噂は事実無根とする一方で、当子の出家を史. るとは言え、業平の恬子との密通を持ち出すことで間接的に非. かけになった。道雅については、現斎宮か否かの違いに言及す. まず、中関白家批判が密通からも窺えた。六組のうち、伊周 と道雅だけが父子である。伊周の密通は史実どおり左遷のきっ. 四女、頼定と元子(顕光女)、道雅と当子(三条皇女)である。. 院の「忍」 (懐旧)で終ることからも植物は重要である。また「奥 山に紅葉踏み分け鳴く鹿の」のように動植物の組合せもある。. 首だが、十代集でもこれら以外に二首しか無く、珍しい。動物. なお、綏子が『大鏡』と異なり東宮から愛されていなかったと. 「郭公」 「鹿」や「桜」 「花」 「紅葉」のよ 『百人一首』には、 うに、『続後撰集』までの十代集に 首以上ある動植物の歌が. では、家持歌の「鵲」は、実は平安中期頃から注目された鳥で. このように『栄花』では、密通も道長賛美に繋がっている。 . するのは、むしろ道長の異母妹への配慮と考えられる。. 女巻の内大臣や元子の父顕光と類似する表現を用いて、当子の. あり、「千鳥」も平安後期頃特有の詠み方の歌を採っている。 このように、基本的には平安時代の動植物の嗜好と共通する が、標準的ではない点もあることに留意すべきである。. - 39 -. 百.
(11) 『落窪物語』の衣 古典文学研究室 五一三一 中山 愛. 教科書掲載の小町の「夢」の歌研究. 本研究では、中学第三学年の国語科教科書掲載の小野小町の 「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらまし. 古典文学研究室 五一四九 鶴谷 生実. は、女君が縫物上手であることや、そのた 『落窪物語』の衣 めの虐待、救出後の幸福という点から、主に注目されてきた。. 見てしより夢てふものを頼みそめてき」(同・五五三)について、. きぬ. そこで本研究では、縫物に限らず、衣を表す語句 例(総称 と和歌を除く全用例)を取り上げ、表現上の役割を探った。. 指導内容を充実させる要点を具体的に示すことを目的とした。. 「白き」衣は全員に共通し、「清げ」などの状態の違いにより、. のは女君、男君、あこぎ、北の方、男君家の女房達だけである。. るという現代にはない夢の信仰を詠んだという解釈もある。. し「うたた寝に」歌は、相手が自分を思っているから夢に現れ. 小町の「夢」の歌は十三首あるが(うち『古今集』が五五四 を含む六首)、この二首は最も技巧が少なく理解しやすい。但. 『古今集』の十三種類の注釈書や小町歌の先行研究を踏まえ、. を」 ( 『古今和歌集』恋歌二・五五二)、 「うたた寝に恋しき人を. 着用者は女君、男君、侍女あこぎ、継母北の方、中納言、典 薬助、四の君の姫君、蔵人の少将、大君の夫、中の君の夫、男. 女君の境遇の段階的な好転を含め、各人物の境遇や財力・地位. 『 万 葉 集 』 巻 十 五・ 相 聞 の 中 臣 宅 守 の 類 「思ひつつ」歌は、 歌があるが、教師用指導書でさえ必ずしも触れていない。. 君家の女房達、四の君付きの女房達だが、色や素材にも触れる. を示す。女君の不如意の表現は本人の「袴」や、あこぎとの対 比もある。その他に、種々の色や素材、衣の扱い方で、心遣い、. 「夢」の歌に限らず小町歌は、漢詩の影響が指摘されている が、 「うたた寝に」歌は、特に夢に恋しい妻が現れたことを詠. 心配、焦りや、美しさ、有能、粗野、好色、滑稽、折に合う衣 を選ぶ心得など、 各人物の感情や人柄を表し、 女君の「紫苑色」. の『万葉集』は『古今集』との違いを主に扱うが、類歌によっ. む『玉台新詠』巻二の張華の情詩五首・其二に類似している。. て 連 続 性 も 分 か る。 「夢」は同学年の教材「平泉」でも重要な. と男君の「山吹」は、 時間の経過も示す。女君の「綾」 「織物」 例のうち 例の授与される衣は、贈物、禄、捧物の三種類 あり、色目の「朽葉」の例がある。これらも、女君の縫物の才. 語であり、後の時代にも繋げられる。また、「春望」など漢詩. このように、この二首は生徒が共感しやすいだけでなく、古 代特有の信仰にも触れるきっかけとなる。また同じ「三大集」. 能や不如意、虐待だけでなく、贈り手の趣味や人柄、地位、立. 「二藍」の着用が各親との対面場面だけなのも特徴的である。. 場の逆転、行事の盛大さ、女君の娘の入内などを示している。. とも関連し、文学史を踏まえ指導の幅を広げることが出来る。. 41. - 40 -. 154. 以上、『落窪』の衣の重要性を、新たな視点から確認した。. 154.
(12) 古代文学作品の打楽器. 遂行動詞が言いさし表現「~から」に現れる場合について. 『小右記』 『中右記』等に、奏楽、 打楽器のうち鼓や拍子は、 報時、合図等の用途が見られる。その音には、雨乞いなどの呪. か、史料等の例と比較しながら明らかにすることを目的とした。. 『うつほ物語』 『源氏物語』を中心に、古代(上 本研究では、 代・平安)文学作品中で打楽器がどのような役割を担っている. 行できるものを指す。通常の動詞が現れる言いさし文は先行研. うな発語内行為動詞のうち、動詞が表す行為を発話と同時に遂. いを頼むから。」のように言いさし表現「~から」に遂行動詞. 」のような接続助詞「~ 本研究では、「飲み物置いておくから。 から」で終わる「言いさし文」を対象とし、そのうち「おつか. 日本語教育学研究室 五一二三 石築 誠. 術 的 な 役 割 や、 役 夫 を 鼓 舞 す る よ う な 心 を 駆 り 立 て る 役 割 も. 究が用法を四つに分類しているが、遂行動詞が現れる言いさし. 古典文学研究室 五一五二 佐藤 賢. あった。一方、文学作品には、史料にはない役割も見られた。. ことを目的とする。. 身分的に近い人々どうしの、私的な場での楽しみの例が多い。. 楽器と共に、 源氏や内大臣、 弁少将等によって演奏されている。. 別などが対照的といえる。 『源氏』では、主に笏拍子が、管絃. 『うつほ』の例は扇拍子で、奏者は「蔵開」巻の童女 拍子は、 達、「楼の上・下」巻の嵯峨の院や朱雀院と、これも身分・性. が対照的である。. 唐代の古式の楽だったことを表す。卑俗・滑稽と、高雅・盛大. がら、行為を要求する表現を直接用いることは避けられ、行為. という行為を要求している。これは、話し手が行為を遂行しな. そ の 結 果、 「~から」で終わる言いさし文に遂行動詞が現れ る用例は、行為を要求する以外の用法がみられないという違い. ている用例を収集した。. 行動詞として用いられ、「から」で文が終わり、 言いさし文となっ. 言葉コーパス』を用いて、発語内行為動詞が「から」に接続し. が示した発語内行為動詞の一覧を 調査では、 D.Vanderveken 用いた。 『 現 代 日 本 語 書 き 言 葉 均 衡 コ ー パ ス 』 や『 日 本 語 話 し. 文も同じように用法を分類することができるかを明らかにする. が現れる場合について考察した。遂行動詞とは、「頼む」のよ. 「田鼓」が見え、 鼓は、『うつほ』には、「藤原の君」巻に「鼓」 博打や京童べと共に上野の宮の滑稽さを表現する。対して『源. 打楽器は、奏楽に限らない幅広い用途があり、身分の低い者 も扱った楽器であるからこそ、文学作品では、登場人物の感動. 氏』の「鼓」は、「紅葉賀」巻の桐壺帝の朱雀院行幸での楽が、. を表すほかに、管絃楽器とは異なり、人物や場面の滑稽さや盛. を要求する表現は言いさしによって省略されたと考察できる。. が明らかになった。 「この通り謝るから。 」は、聞き手に「許す」. ている用例を収集した。さらにその中で、発語内行為動詞が遂. 大さの表現といった極端な役割を持つことが可能なのである。. - 41 -.
(13) 若者言葉「卍」について. 日本語の音読における読点とポーズの関係について. ポーズの関係が変化するか、 (Ⅲ)文章を読み聞かせするときの. (Ⅰ)どのような読点にポー 本研究では、文章を音読する際、 ズを置くかに関する傾向、 (Ⅱ)読む状況の変化によって読点と. 日本語教育学研究室 五一四四 木下 幸弥. 「青ニット最高卍」のような、近年SNS上で 本研究では、 頻繁に使われている「卍」という若者言葉について、用法や働. 日本語教育学研究室 五一二四 嶋﨑みのり. きを明らかにすることを目的とした。. 本 研 究 で は、 本 学 札 幌 校 の 学 生 五 十 名 を 対 象 に し て 調 査 を 行った。調査に使用した文章は、上田篤著「五重の塔はなぜ倒. 読み手の読点への意識の三点を明らかにすることを目的とした。. として扱われている場合があることを明らかにし、 「卍」が言. れないか」である。また、音読をする状況として、聞き手がい. まず、北海道教育大学札幌校の学生四十人を対象にしたアン ケート調査から、 「卍」が言葉として扱われている場合と記号 葉として扱われている場合のみを調査対象とした。. かせるように音読することを 「読み聞かせ」 とそれぞれ定義した。. ない状況で音読することを「単独音読」と、聞き手に文章を聞. 次に、「卍」の用法について明らかにするために、汎用性と いう点で「卍」と共通点が多い若者言葉「やばい」との比較を アンケート調査によって行い、置き換えができる場合とできな. 合では、 ポーズを置かない傾向が高くなることが明らかになった。. (Ⅰ)について、読み聞かせでは、並列の意味で解釈されて いる語句や用法は、ポーズを置く傾向が高く、品詞が副詞の場. (Ⅱ)について、単独音読では、人に聞かせるという意識が なく、読み手が自由に読むため、読み聞かせに比べて、ポーズを. 法について考察した。その結果、「卍」には、「終助詞的用法」 「形. 置かない傾向が高くなったが、連用形の語句では、ポーズを置く. い場合を調査した。さらに、SNSから用例を八百例集め、用. 詞的用法」 「言葉遊び」の七つの用法があることが明らかになっ. 傾向が高い等の読み聞かせとの共通点もあることがわかった。. 容詞的用法」 「形容動詞的用法」 「副詞的用法」 「名詞的用法」 「動. も調査した。その結果、 「卍系の高校生」のような、名詞的用法. た。また、各用法から三十例ずつを選び、 「卍」の意味について のみが否定的に使われる方が多いということが明らかになった。. 置くのかについての意識調査では、キーワードの語句の直前の. いうことが明らかになった。また、どのような読点にポーズを. (Ⅲ)について、読み手の意識調査の結果、読み聞かせする ときの読点への意識と実態は必ずしも一致するわけではないと. 「卍」の働きについては、前述のアンケート調査とは別のア ンケート調査を行い、評価や感情などの表現と共に使われる場. 読点でポーズを置く等、 聞き手を意識した回答が多く検出された。. 合は表現をより強調し、それらの表現がない場合は、書かれて いない状況や感情を想像させる働きがあることを明らかにした。. - 42 -.
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十四 スチレン 日本工業規格K〇一一四又は日本工業規格K〇一二三に定める方法 十五 エチレン 日本工業規格K〇一一四又は日本工業規格K〇一二三に定める方法
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