• 検索結果がありません。

化学療 法に よ る空洞性陰影及 び結核腫様陰

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "化学療 法に よ る空洞性陰影及 び結核腫様陰"

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)616.. 24‑002.. 5‑073.. 75. 胸部x線 的不定型陰影 を呈す る結核性 小病変 の臨床並びに病理学的研究 第1編 臨. 床. 的. 研. 究. 国立療 養所山陽荘(指 導 ・荘長 八塚陽 一) 森. 重. 照. 夫. 〔 昭和33年11月25日受稿〕 目. 次. 第1章. 緒言並び に研究 目的. 第5項. 空洞の推移 と喀痰 中結核菌の消長 との. 第2章. 研究材料. 第3章. 研究方法. 第4章. 化学療 法に よ る空洞性陰影及 び結核腫様陰. 第1項. 結核腫の定義並びに分類. 影のX線 的推 移. 第2項. 化学療 法によ る結核腫の推 移. 第3項. 結核腫の推 移 と喀痰 中結核菌の消長 と. 関係 第3節. 第1節. 化学療 法の 内訳. 第2節. 空洞性陰影のX線 的推移. 結核腫様陰影のX線 的推移. の関係. 第1項. 空洞の分類. 第5章. 不定型陰影の分類. 第2項. 化学療 法の 内訳. 第6章. 予定 した切除の必要がな くなつて切除 を中. 第3項. 空洞 の性 状別及び大 きさ別 よ りみ た推. 第4項. 止 した症例. 移. 第7章. 総括並びに考按. 化学療 法 と空洞 の推 移. 第8章. 結. 第1章. 論. 然 しな が ら之 等 病巣 は 改 善 され て も,乾 酪 化 以 前 の. 緒 言 並 び に 研 究 目的. 新 鮮 な 浸 潤 がX線 上 全 く跡 を止 め ぬ 如 くな るの とは 異 肺 結 核 治 療 に お い てWaksman(1944)に Streptomycin(以 (1946)に PASと. 下SMと. 略 記)に. ydrazid(以. 下INHと. acid(以. 略 記)(1952)等. 下. の発見は ま. 者 相 まつ て 肺. 結 核 の 治 療 は こ の10数 年 間 に 鷲 くベ き 飛 躍 を 遂 げ た の. 之 等 陰 影 を従 来 知 られ て い る明確 な空 洞 影,結 核 腫 そ の他 新 鮮 な浸 潤 影,細 葉 性 小葉 性 の撒 布 巣 影 等 に 対 比 して 不 定 型 陰 影 と呼 ぶ こ と にす る. 肺 結 核 治 療 の 完 全 を期 し,そ の 再 発 を防 止 す るに 当. で あ る. 上 記 抗 結 核 剤 に よ り新 鮮 な 浸 潤 は 急 速 に 吸 収 さ れ, 縮 又 は 消 失 し,比. 較的安定 した. 病 巣 で あ る被 包 乾 酪 巣‑X線. 学 的 に は結 核 腫 と され る. ‑も. 小 し,あ. しば し ば 軟 化 融 解 し ,縮. るい は 洞 化 して. 消 失 す る こ と が あ る こ と が 知 られ る に 至 つ た.1) 2) 4) 5) 6) 7) 8). 以 前 にはX線 上 我 々が 余 り見 る機 会 を得 な か つ た種 類 の もの であ る.. の 他 の 努 力 に よ る手 技 の 改 善 と 共 に 肺 切 除 療 法. 多 く の 空 洞 は 縮 小,濃. 又 は全 く不 整 な 陰 影,棍 棒 状 陰 影 あ るい は 又 そ れ 等 の 混 在 す る陰 影 等 を残 す もの で あ つ て,之 等 は 化 学療 法. 時 に そ れ はOverh. の 完 成 に も 偉 大 な る貢 献 を も た ら し,両. り,後 に 何 等 か の,例 え は 輪 廓 の 明 確 で な い 気 腫 を思 わ せ る透 亮 影,線 状 又 は索 状 影,瘢 痕 を思 わ せ る星 形. よ るIsonicotinicacidh. さ に 革 命 的 な も の で あ つ た か,同 oltそ. つ づ くLehman. よ るParaaminosalicylic 略 記)Ribitzekに. よ る. 3). つ て不 定 型 陰 影 の 示 す 恐 らく安 定 した 病巣 が,如 何 な る本 態 を有 す るか を知 る こ と は 甚 だ重 要 で あ つ て,之 に つ い て は 熊 谷5)そ の 他 比 較 的 少数 の報 告9) 10) 11) 12)が あ るに過 ぎ な い の で あ るが,更 に 多 数 の 研究 に よ りX線 上 に示 され る之 等陰 影 の 本態 が究 明 され る必 要 が あ る.然 し それ は当 然 な が ら肺 切 除 の 材 料 に よ る.

(2) 886. 森. 重. 以 外 に方 法 は な い.. 照. 夫. ま で に規 則 的 に併 用 療 法 を継 続 し た も の は すベ て系 統. 私 は 国立 療 養 所 山 陽 荘 に お い て 治療 し観 察 し,且 つ 肺 切 除 を行 つ た 患者 に つ き先 ず 不 定 型 陰 影 の 招 来 され る諸 種 の 条件 に つ き検 討 し,次 で 之 等 を切 除 肺 につ き. 的治 療 群 で あ る.更 にINHを ま ざ る群 に 分 類 し, INHの 第4章. 精 査 し て 一 応 の 知 見 を得 た の で以 下 の 如 く発 表 す る次 第1節 研. 究. 材. 料. まで に行 つ た 肺切 除1030例 中,長. 期 虚 脱 療 法 を施 行 した も の を除 外 して 少 く とも 術 前 化 学 療 法4カ. 化 学 療 法 の 内訳. 系 統 的 治 療 群 は18例(45%),非. 系統 的 治 療 群 は22例. (55%)で あ る.又INHを 含 む群 は25例(62.5%), INHを 含 ま ざ る群 は15例(37,5%)で あ る.. 月 以 上 施 行 した もの で,化 学療 法 開 始 時 の. X線 像 の 明 らか な空 洞 性 陰 影200例,結. 的推移. 化 学 療 法 の 内 訳 は 表1の 如 く,不 定 型 陰 影 群40例 中. 研 究 材 料 は 国立 療 養所 山陽 荘 に お い て,昭 和29年1 月 よ り昭 和32年6月. 含. 化 学 療 法 に よ る室 洞 性 陰 影 及 び 結 核 腫 様 陰 影 のX線. 第 であ る. 第2章. 含 む 群 とINHを. 特 殊 性 に つ い て検 討 し た.. 表1. 核 腫様 陰 影50. 化 学 療 法 の 内訳(1). 例,及 び 切 除 予 定 で計 画 的 に 化学 療 法 を施 行 中X線 写 真 上 不 定 型 陰 影 を示 し,切 除 を中止 し た6例 合 計256 例 で あ る. 256例 中 空 洞 性 又 は結 核 腫 様 陰 影 が 不 定 型 陰 影 に 至 つ た も の は40例 で,之 を不 定 型 陰 影 群 と し,そ の他 の 不 定 型 陰 影 を示 す に至 ら なか つ た216例. を非 不 定 型 陰. 影 群 と し た.非 不 定 型 陰 影 群 は 更 に不 変,縮 小,濃 縮 に 分類 し た.不 変 とは 文 字 通 りの 意 義 で 増 悪 例 も含 め た.縮 小 と は 空洞 性 陰 影 の 径 は 小 さ くな つ た が 尚 透 亮 の 残 存 す るも の で,結 核 腫 の場 合 は 長 径 が1/2以下 とな つ た もの,濃 縮 と は空 洞 性 陰 影 の透 亮が 消 失 し充 実 し. INH(+)‑INHを. 含む群. た 陰 影 と なつ たが,尚. INH(‑)‑INHを. 含 ま ざ る群. 円形 又 は 楕 円形 を示 す も の で あ. る. 第3章 研 究 方 法 は256例. 研. 究. 方. 表2. 法. 化学 療 法 の 内 訳(2). の 症 例 につ い て発 見時 の症 状,入. 荘 まで の 化 学療 法 の種 類,使 用 方 法,使. 用期 間 を調 査. し,入 荘 まで のX線 写 真 に よ り経 過 を推 定 し,入 荘 後 は 規 則 的 に化 学 療 法 を継 続 し,検 痰 は塗 抹 培 養 とも毎 月2回 宛, X線 写 真(普 通 写 真,断 層 写 真)は3月. に. 1回,必. 要 に 応 じ毎 月1回 撮 影 を行 い,術 前 気管 支鏡. 検 査,気. 管 支 造 影 検 査 を全 例 に行 い手 術 適 応 決 定 の 資. 料 と し,適 当 な 時 期 に 手 術 を行 つ た もの につ い て諸 種 の 関 係 を検 討 し た. 化 学 療 法 は 入荘 まで は 使 用 量,使 用 方 法,使 用期 間 も まち ま ち で あ るが,入 荘 後 は① SM PAS. 10g毎. 回, PAS. 日 法, ② INH. 10g毎. INH(+)‑INHを. 含 む群. INH(‑)‑INHを. 含 ま ざ る群. 1回1g週2回,. 1回200〜400mg週2. 日法, ③ 所 謂3者 併 用 法 の い ず れ か の. 非 不 定 型 陰 影 群216例 (7.3%)で. 中 系統 的 治療 群 は わ ず か16例. あ るが,非 系統 的 治 療 群 は200例(92.7%). 組 合 せ で 規 則 的 に 継 続 せ し め た.発 見 時 よ り手 術 まで. で あ る.又INHを. の 間,規. 含 ま ざ る群 は118例(54.6%)で. 則 的 に 併 用 療 法 を継 続 した も の を系 統 的 治 療. 含 む群 は98例(45.4%),. INHを. あ る.. 々 の薬 剤 を不 規 則 に単 独 又 は併 用 し且 つ 断 続 的. 化 学療 法 の 期 間 別 よ りみ る と表2の 如 く,不 定 型 陰. に使 用 し た もの を非 系 統 的 治 療 群 と した.従 つ て 入 荘. 影 群 で9カ 月以 上 の長 期 化 学療 法 の 行 わ れ た もの は40. 群,種.

(3) 胸部X線 的不定型陰影 を呈す る結核性小病変 の臨床並 びに病理学的研究 例 中26例(65%)で. あ る が,非. 中80例(37%)で. 分 類 す る と 小 空 洞38例,中. 不 定 型 陰 影 群 は216例. あ る.. 表3. 887. 空 洞148例,大. 空 洞20. 例 と な る.. 表4. 化 学療 法 の 内 訳(3). 化学療法の 内訳. 系 統 的 治療 群34例 の み に つ い て 化 学療 法 の 期 間 別 よ りみ ると表3の 如 く,不 定 型 陰 影 群 で9カ 月 以 上 の 長 期化 学療 法 の 行 わ れ た も の は18例 中15例(83.3%)で あ るが,非 不 定 型 陰 影 群 は16例 中6例(37.5%)で. あ. る.. INH(+)‑INHを. 含 む群. INH(‑)‑INHを. 含 ま さ る群. 第2項. 要 す る に非 系統 的 治 療 群 よ り系 統 的 治 療 群 が 優 れ, INHを. 含 む群 とINHを. 含 ま ざ る群 との 間 に は不 定. 型陰 影 の 発 生 に は,特 に 著 名 な 差 は 認 め られ ない.又. 化 学療 法 の 内 訳. 206例 の 化 学 療 法 の 内 訳 は 表4の. 例(66.7%),ⅠNHを. も のが 多 くな る こ とが わ か る.. あ る.非. 空 洞性 陰 影 のX線 的 推 移. 第1項. (96.5%)で. X線 所 見上 透 亮 影 に は い ろ い ろの 性 状 の も のが あ る の で岩 崎 氏 の 分 類9'に 大 体 し たが つ て次 の如 く分 類 し た. ① ②. INHを. あ る が,非 あ る.又INHを. 中 系統 的治 療 群 はわ ず か 系 統 的 治 療 群 は164例 含 む 群 は83例(48.8%),. 含 ま ざ る群 は87例(51.2%)で. あ る.. 以 上 治 療 方 法 別 よ り み る と非 系 統 的 治 療 群 よ り系 統 INHを. 含 む 群 とINHを. 含 まざ る. 群 と の 間 に は 特 に 著 明 な 差 は 認 め ら れ な い.. 被 包 乾 酪 巣 の 一 部 が 崩 壊 し た と思 われ る壁 の厚 表5. い もの をB型. ③. 含 む 群 は24. 含 ま ざ る 群 は12例(33.3%)で. 的 治 療 群 が 優 れ,. 円 形 乃 至 楕 円形 の壁 の うす い も の をA型.. 系統 的治. あ る.又INHを. 不 定 型 陰 影 群170例. 6例(3.5%)で. 空洞の分類. 定型陰影. 群36例 中 系 統 的 治 療 群 は14例(38.8%),非 療 群 は22例(61.2%)で. 治療 の期 間 の 長 期 化 に し たが つ て不 定 型 陰 影 を呈 す る. 第2節. 如 く,不. 性 状 別 の空 洞 の推 移. 周 囲 に 新 ら しい 浸 潤 を伴 つ た空 洞 す な わ ち 大葉 性,区 域 性 の 比 較 的 均 等 な浸 潤 影 内 に存 在 す るも の をC型.. ④. 壁 は 比 較 的 うす いが 硬 い と考 え られ るも の をD 型.. ⑤. 周 囲 に 広 い 硬 化 影 を有 す るも の をE型.以 型 に 分 類 す る と,A型,B型,C型 洞 に 属 す る もの で, D型,. 上5. は 新 ら しい 空. E型 は硬 化性 空 洞 とみ. な され る もの であ る. 206例 に つ い て み る とA型41例, 例, D型15例,. E型14例. B型76例,. C型60. と な る.. 又 空 洞 の 大 き さに よ り次 の 如 く分 類 した. ①. 直 径2cm以. ②. 直 径2〜4cmの. ③. 直 径4cm以. 第3項. 下 の も の を小 空 洞.. 移. も の を 中空 洞. 上 の も の を大 空 洞.以. 空 洞 の性 状 別 及 び 大 き さ別 よ りみ た推. 上3型 に. 空 洞 の性 状 別 よ りみ た推 移 は 表5の 如 く,不 定 型 陰.

(4) 888. 森. 影 群 はC型 空 洞 か ら36.7%で か ら24.4%,. 重. 最 も 多 く,次 でA型 空 洞. 照. 夫. 3). C型 空 洞 に つ い て. 4). D型 空 洞 に つ い て. 5). E型 空 洞 に つ い て. 6). ABCDE型. 7). 大 空 洞 につ い て. D型 空 洞 か らは1例 も 認 め て い な い.. 次 に 空 洞 の 大 き さ別 よ りみ た推 移 は 表6の 如 く,不 定 型 陰 影 群 は 小 空 洞 か ら42.1%で らは12.8%大. 最 も 多 く,中 空 洞 か. 空 洞 か らは わ ず か1例. 認め たのみであ. る. 以 上 に よ り不 定 型 陰 影群 は性 状 別 よ りみ る と,周 囲 に 新 ら しい 浸 潤 を伴 つ た空 洞,大 2cm以. きさ別よ り み る と. 下 の小 さ い 空洞 よ り移行 す るも の が 多 い こ と. が わ か る. 表6. 第4項. 大 き さ別 の空 洞 の推 移. 化 学療 法 と空 洞 の 推 移. 各 空 洞 型 に つ い て 化 学療 法 の期 間 別 の 推 移 は 表7に 示 す如 くで あ る. 1). 2). 表7 化 学 療 法 の 期 間 別 の推 移 A型 空 洞 に つ い て. B型 空 洞 に つ い て. 空洞 に つ い て.

(5) 胸部X線 的不定型陰影 を呈す る結核性小病変の臨床 並びに病理学 的研究 8). 中空洞について. で は24.4%と. 889. 増 加 し, 12カ 月以 上 に な る と約3割 は 不. 定 型 陰 影 を呈 す るに至 る. 第5項. 空 洞 の 推 移 と喀 痰 中 の 結 核 菌 消長 との 関係. 切 除前3カ. 月間 塗 抹 培 養 と も常 に 陰 性 の 場 合 を術 前. 陰性 と して取 扱 つ た.初 め よ り塗 抹 培 養 とも 陰 性 の も の を初 め よ り陰性,化 学 療 法 に よつ て術 前 陰 性 と なつ た も の を陰性 化,化 学 療 法 に よ つ て も術 前 陰 性 と な ら な か つ た も の を術 前 陽 性(陰 性 よ り術 前 陽 性 とな つ た もの も含 む)と す る と,空 洞 の推 移 と喀 痰 中結 核 菌 の 消 長 との 関係 は 表9の 如 く,不 定 型 陰 影 群 中 初 め よ り 9). 陰 性 は11例 で,陰 性 化 は21例 す な わ ち36例 中32例. 小 空 洞 につ い て. (88.9%)は. 切 除 前 陰 性 で 所 謂Taget. 着 した も の で あ るが,尚4例. Pointに. 到. に排 菌 を認 め た こ とは 注. 意 す ベ きで あ る.非 不 定 型 陰 影 群 は170例 中55例(32.4 %)は. 術 前尚 陽性 を示 した.こ の中46例 に 耐 性 検 査 を. 行 つ た が,各 薬 剤 の何 れ か に10r以 上 の完 全 耐 性 菌 を 証 明 した もの は34例(73.9%)の 表9. 化 学 療 法 の 効 果 を比 較 す る場 合 に は所 謂Back. 高 率 に達 し て い る.. 空 洞 の 推 移 と喀 痰 中 菌 の 消 長 との 関 係. gr. ound factorが 重 要 な 問 題 とな る こ と はMitchell 18)に よ り指 摘 され 岩 崎14)も こ の 点 を強 調 して い る. こ の 中 で最 も重 要 な もの は 病 巣 の性 状 で あつ て,肺 結 核 の 中て 化 学療 法 に比 較 的 よ く反 応 す る浸潤 型 肺 結核 症 な らび に新 らし い空 洞 を有 す るも の を選 ぶ の が 正 し い と して い る.そ こ で化 学 療 法 前新 ら しい 空 洞 に 属 す るA型,. B型,. C型 空 洞177例. 第3節. に つ い て 化学 療 法 の期. 第1項. 間 に よ る空 洞 の推 移 をみ る と表8の 如 く, 5カ 月 以 下 の治 療 で は不 変76.5%に 6.4%で. あ るが,. 6〜8カ. 対 し不 定 型 陰 影 群 は わ ず か 月 では15.8%,. 9〜11カ 月. 結核 腫様 陰影 のX線 的 推 移 結 核 腫 の 定 義 並 び に 分類. X線 写 真 上 円 形 又 は 楕 円 形 で 径1cm以. 上 の均 等性. 陰 影 を示 し,化 学療 法 前 に 一 度 も透 亮 を 認 め得 なか つ た もの を云 い,そ の50例 を観 察 の 対 象 と した.. 表8. 化学 療 法 の 期 間 に よ る空 洞 の推 移. 又 結 核 腫 はX線 上陰 影 の 大 きさ に よ り次 の 如 く分類 し た. ①. 長 径2cm以. ②. 長 径2〜4cmの. ③. 長 径4cm以. 以 上3型. 下 の も の を小 結 核 腫. も の を中 結 核 腫. 上 の も の を大結 核 腫.. に 分類 す ると,小 結 核 腫20例,中. 例,大 結 核 腫6例 第2項. 結 核 腫24. とな る.. 化 学 療 法 に よ る結 核 腫 の推 移. 結 核 腫 は比 校的 安定 した 病 巣 で あ つ て 化 学 療 法 に よ つ て も余 り改 善 を み な い も の とさ れ て い た が,最 近 は INHを. 含 む 化学 療 法 に よ り乾酪 物 質 を融 解 排 除 して.

(6) 890. 森. 瘢 痕 化 せ しめ 得 る とい う報 告1). 重. 8) 17)が か な りみ ら. 照. 夫 次 に 結 核 腫 の推 移 とINHと. の 関 係 につ い て み る. れ る よ うに な り,こ の 方 面 の 研 究 も 活発 とな つ て きた. と表12に 示 す 如 く,縮 小3例 中2例,不. 定 型 陰 影 群4. が 未 だ は つ き り した結 論 は で て い な い よ うで あ る.. 例 は す ベ てSM+PAS群. 含 む群 は各1. 私 の50例 の 観 察 で は 不 定 型 陰 影 を呈 す るに 至 つ た も の は4例(8%)で, %)は. 3例(6%)は. 縮 小, 43例(86. で,. 例 で あ るか らINHが. INHを. 他 の薬 剤 以上 に特 殊 性 を発 揮 し. て い る とは認 め られ なか つ た.. 不 変 であ つ た.. 化 学療 法 に よ る期 間 別 の 推 移 は 表10に 示 す 如 く必 ず 第3項. しも 長 期 化 学 療 法 群 に 不 定 型 陰 影 群 が 多 く な く,4例 中3例(75%)は9カ. 結 核 腫 の推 移 と喀痰 中結 核 菌 の消 長 と の関係. 月以 下 の比 較 的 短 期 間 の 治 療 で. 結 核 腫 の 推 移 と喀 痰 中 結 核 菌 の 消 長 との 関 係 は表13. あ つ た.. の 如 く,不 定 型 陰 影 群 で は 初 め よ り陰性 は1例,陰 表10. 化 学療 法 の 期 間 別 の 結 核 腫 の推 移. 性. 化 は5例 で 全 例 が 術 前 陰 性 で あ る.非 不 定 型 陰 影群 で は 縮 小 例 は 全例 陰 性 化 し てい るが,不 変 例 は43例 中7 例(16.3%)は. 術 前 陽 性 を示 し,初 め よ り 陰 性 は28. 例,陰 性 化 は わ ずか8例(18.6%)に. す ぎ なか つ た.. 術 前 陽 性 を 示 した7例 中5例(71.4%)に. 各薬剤のい. ず れ か に10γ 以 上 の 完 全耐 性 菌 を証 明 した.. 表13. 大 き さ別 の 結 核 腫 の 推 移 は 表11に 示 す 如 く,不 定 型 陰 影 群 は 小 さ い も の か らは1例 も認 め な いが,大. 結 核 腫 の 推 移 と喀痰 中 結 核 菌 の 消 長 との 関 係. きい. も の か らで も1例 認 め た こ と は注 目す ベ き で あ る. 表11大. き さ別 の 結 核 腫 の推 移. 第5章 表12. 結 核 腫 の推 移 とINHと. 不 定型陰影 の分類. の 関係 化 学 療 法 前 のX線 像 及 び 化学 療 法 中 のX線 学 的経 過 を参 考 に しなが ら,切 除 前 のX線 像 を 断 層 写 真 を中心 に具 体 的 に 表 現 す ると 次 の5型 に 分 類 で き る. ①. 1型 … … 索状 陰 影(図1,. 2). ②. 2型 … … 星 状 陰 影(図3〜. 図6). ③. 3型 …… 棍 棒 状 陰 影(図7〜. ④. 4型 … … 小 斑 点 状 陰 影(図11,図12). ⑤. 5型 … … 塊 状 陰 影 影(13,図14). 図10). こ れ らの 陰 影 と化 学 療 法 前 のX線 像 との 関 係 は 表14 INH(+)‑INHを INH(‑)‑INHを. 含 む群 含 ま ざ る群. に 示 す 如 く,棍 棒 状 陰 影 はC型 空 洞 か ら,小 斑 点状 陰.

(7) 胸部X線 的不定 型陰影 を呈す る結 核性 小病変の臨床 並びに病理学 的研究 影 は結 核 腫 か ら,そ の他 の陰 影 は主 と してA型, 空 洞 か らの も のが 多 いが,特. C型. に 一 定 の 関係 は 認 め られ. な い. 表14. 891. るが,こ の 中索 状 陰 影例 は副 病 巣(乾 酪 性 気 管 枝 炎 に よ る排 菌 で 後述 す る)に よ るも の と され るか ら,排 菌 の 認 め られ た も の は す ベ て塊 状 陰 影 例 で,そ の 他 の 陰. 化 学 療 法 前X線 像 と不 定 型 陰 影 との関 係. 影 は排 菌 を認 め て い な い.. 表15. 第6章. 排 菌 と不 定 型 陰 影 との 関 係. 予 定 した 切 除 の必 要 が な くな つ て 切 除 を 中止 した 症 例. 次 に こ れ らの 陰 影 と排 菌 との 関 係 は 表15に 示 す 如 く, 40例 中排 菌 の 認 め られ た も の は4例(10%)で. 表16. あ. 化学療 法によつて予定 されていた切除 の必要がな く なつて切除を中止 した症例 は表16に示す如 くであ る.. 化 学 療 法 に よ り予定 した切 除 の必 要 が な く なつ て切 除 を中 止 した症 例. 切 除 中 止 の判 定 は主 に喀 痰,胃. 液 培 養,断 層 写 真 に. よつ た.す なわ ち培 養 が 切 除 中 止 前 少 く とも3カ 月 間 は常 に陰 性 で,断 層 写 真 に よ り索状 陰 影 を呈 して瘢 痕. 切 除 中 止 の 判 定 を し てか ら1年 以 上 経 過 例 は な く, 観 察 期 間 が 比 較 的短 い の で遠 隔成 績 は勿 論 不 明 で あ. 性 治 癒 が 想 像 され た もの で あ る. 化 学療 法 開 始 時 のX線 的 病 型 は全 例 空 洞 性 陰影 で, 性 状 別 よ りみ る と5例 がC型,. には 陽 性 で, 6例 中5例 は 化 学療 法 開始 後6カ 月 以 内 に 菌 陰性 化 して い る.. 1例 はA型 で す ベ て新. り, 6例 中5例 は空 洞 の再 開或 は転 移 病 巣 等 は認 め て い な いが,注. 目す ベ き は切 除 中止 の判 定 を してか ら4. らし い空 洞 に 属 す るも の で,又 大 き さ別 よ りみ る と4. カ 月 後 に1例 に空 洞 再 開 をみ た こ とで あ る.(図15〜. 例が 中 空洞,. 図21). 2例 は 小 空 洞 で大 空 洞 は な く,化 学療 法 含 ん だ 系統 的 治療. 本 症 例 は切 除 中 止 判 定 後 も 化 学療 法 を継 続 して い た. 群 で あ る.喀 痰 中結 核 菌 の 消長 は 全 例 化 学療 法 開 始 時. こ と と もあ わ せ 考 え る と,乾 酪 物 質 の遺 残 が 考 え られ. 期 間 は9〜24カ. 月 で, 4例 はINHを.

(8) 892. 森. 重. 輝. 夫. るが,筒 不 明 な 点 に つ い ては か か る症 例 の 多 数 例 に つ. 関係,特. い て の 観 察 に よ り決 定 さ れ る問題 で あ る と思 う.. る と とこ ろ で あ るが, INHが. にINHと. の 関 係 は 最 近 か な り議 論 され て い 特 に 関 係 す る と唱 え る. 人 と,必 ず しも そ うで な く特 に 関 係 は 認 め な い とす る 第7章 昭 和29年1月. 総 括並びに考 案. よ り昭 和32年6月. 人 とが あ る.す な わ ち 山 本18),田. ま での 間 に 国立 療 養. 所 山陽 荘 に おい て 切 除 し た1,030例. の うちか ら長 期 虚. 脱療 法 を施 行 した もの を除 外 して,少. く と も化 学 療 法. 中19),山. は特 に差 異 を認 め な か つ た と述 ベ,藤 例 に対 し9〜12カ. 田20)等. 田21)は 空 洞93. 月 以上 の 化学 療 法 を行 つ て空 洞 消 失. の 半 数 以上 は6カ 月 以 内 に 消 失 を 認 め, INHを. 含む. 4カ 月 以 上 施 行 し た もの で,化 学 療 法 開始 時 のX線 像. 治 療 と く に 三者 併 用 の優 秀 性 を認 め て い る.沼 田ω は. の 明 らか な 空 洞 性 陰 影206例(6例. 空 洞 及 び乾 酪 巣55例 につ い て6カ. 核 腫 様 陰 影50例 合 計256例. は 切 除 を中 止),結. に つ い て,化 学 療 法 に よ る. X線 的 推 移 を主 と し た臨 床 的 成 績 の 総 括 を述 ベ,少. し. 空 洞 の 自然 治療 は 従 来 時 折 み られ るも の で あ つ た 学療 法 殊 に 長 期 化 学療 法 に よ るX線 上 空 洞 の 消. す な わ ち長 期 化学 療 法 に よ る空 洞 消 失 は 山 本16)は. は20%,中 25)は50%. 中19)は15.6%,山. 田20,は53.1%,尾. 村23)は10〜15%,熊 ,上 月26)は18.4%と. 関22). 谷24)は36.6%,木. 村. 以 上 諸 家 の 報 告 で空 洞 消 失 率 が10〜50%ま. で のか な. りの 差 異 の あ る こ と は,化 学 療 法 の種 類,使. 用 方 法,. 空 洞 消 失 の 解 釈,空 洞 の 性 状 等 に よ る ため で あ つ て, 私 の 成 績 で は206例 な らば, 17.5%で. 中不 定 型 陰 影 群 を空 洞 消 失 とす る. 然 しな が ら空 洞 消 失 に は 空 洞 の 性 状 が か な り重 要 な 関係 を もち,新. らしい 空 洞 は 古 い 空 洞 に 比 ベ て消 失 率. と述 ベ,尾. 村28)は 新 らしい 空 洞 が 最 も消 失 し易 い. 関ssは. 壁 の うす い 淡 い 周 囲 浸 潤 を伴 う空. 影 群36例,非. 不 定 型 陰 影 群170例 につ い て, INHを. 周 囲 に散 在 性 病変 あ り輪 廓 や や 不 明 な 空. 洞 が 最 も消 失 率 が 高 く56%,均. 含. 含 ま ざ る群 を比 較 して み る と,前 者 で. 含 む群 は36例 中24例(66.7%),. ま ざ る群 は36例 中12例(33.3%)に INHを. 特 殊 性 を認 め て い る.. 中空 洞 消失 す な わ ち不 定 型 陰. 対 し,後. 含 む群 は170例 中83例(48.8%),. ざ る170例 中87例(51.2%)で,不. INHを. 含. 者 では. INHを. 含ま. 定 型陰影群に お い. 含 む群 がや や 勝 つ てい るが 特 に 著 明 な差 異. は 認 め られ な い. こ こ で 問 題 とな るの はX線 写 真 上 不 定 型 陰 影 が 果 し しそ の. X線 上 の 形 を臨 床 的 に 治 癒 と扱 うな らば,そ れ 等 の 形 と予 後 との 関 係 は 如 何 に な るか と い うこ と であ る. こ れ らの 問 題 の 解 決 を与 え て くれ る もの は,不 定 型. 洞 が 最 も高 率 に 消 失 した と報 告 して い る. 山 本18)は. う らず け て い ると し てINHの. はINHを. 13%でINH・. て解 剖 学 的 に如 何 な る性 質 の もの で あ るか,も. が 高 い よ うで あ る. 上 月26).中. 々41%,. に 明 らか に 高 率 で,ま た 乾 酪 巣 の 融 解排 除 を. 私 の成 績 で は空 洞206例. てINHを. 諸 家 の 報 告 の範 囲 に あ る.. SM・PAS群65%. 状 態 に まで達 した も のは,夫. む群 とINHを. 報 告 して い る.. 用34例 を用. で 両 老 の 間 に特 別 な 差 は 認 め 難 い が,そ の 中瘢 痕 化 の. PAS群. 失 は近 来 多 く経 験 され る とこ ろ で あ る. 38%,田. 照 に はSM・PA併. い てX線 所 見 の 推 移 を観 察 し,空 洞 の 消 失 率(濃 縮 化 を含 む)はINH・PAS群72%,. く考 按 を加 え た い と考 え る.. が,化. 併 用療 法 を行 い,対. 月 以 上INH・PAS. 等性 硬 化 萎縮 巣 中 の 空. 洞 に は 消 失 を認 め なか つ た と報 告 して い る.私 の成 績 で は 不 定 型 陰 影 群36例 中22例 はC型 空 洞 す なわ ち 周 囲. 陰 影 を 呈 し た症 例 の 肺 切 除 材 料 に よ る検 討 で あ り,他 は 手 術 しな い 多 数 例 に つ い て遠 隔成 績 を まつ よ り方 法 は ない であ ろ う. 大 里60)は 空 洞 に 対 す る 化 学療 法 の 効 果 を臨 床 的 方. に 新 らし い 浸 潤 を伴 つ た空 洞 か らで最 も 多 く,壁 は う. 面 か ら観 察 し,化 学療 法7〜12カ. す くて も硬 い と考 え られ る空 洞 か らは1例. 瘢 痕 化 を認 め,か. も認 め て い. 月 に40%以. 上 に濃 縮. りに 解 剖 学 的 治癒 を示 さな くて も透. な い.す な わ ち性 状 別 よ りみ る と新 らし い空 洞 が 最 も. 亮 が 消失 又 は 著 明 な縮 小濃 縮 を来 し,所 謂Taget. 消 失 率 が 高 い こ とが わ か る.大 き さ別 よ りみ る と小 空. ointに 達 し た も の の悪 化 は比 較 的低 率 で あ るこ と か. 洞 が 消 失 率 が 最 も 高 く,大 空 洞 か らは わ ず か1例 消 失. ら,解 剖 学 的 治 癒 に至 らな く とも臨 床 的 治 癒 は 別 個 に. を認 め た の み であ る.. 考 え て も よ い と思 うが,こ れ は 今 後 の 遠 隔 成 績 に よ つ. 化 学療 法 の 期 間 別 よ りみ る と, 5カ 月 以 下 で は 空 洞 の 消 失率 は わ ず か6%に. す ぎな いが,治 療 が 進 む に し. たが つ て 多 く な り, 12カ 月 以上 で は 約30%は. 消失す. る. 次 に 化 学 療 法 の 種 類 別,施 行 方 法 別 と空 洞 消 失 との. P. て 決 定 され る問 題 で あ る と し て慎 重 な態 度 を とつ て い る. 砂 原27)は 瘢 痕 様 陰 影 とな つ た の か ら で も 化 学療 法 中止 後7.6%の とが 多 い が,. 悪 化が 起 り,こ れ は 半 年 以 内 に 起 るこ 1年 以 上3年. の期 間 に も起 つ て い るか ら.

(9) 胸部X線 的不定型陰影 を呈す る結核性小病変 の臨床並 びに病理学的研究 仲 々油 断 が 出 来 な い と述 ベ,索 状 陰 影 に なつ て も それ は必 ず しも 完 全 な 瘢痕 を意 味 せ ず,約3割. は 多か 静 少. なか れ乾 酪 物 質 を内 蔵 して い る と述 ベ て い る.. した6例. を経 験 した が,こ れ らは す ベ て 培 養 が 切 除 中. 止 判 定前 少 く とも3カ 月間(5例. 1例 に 切 除 中 止 判 定 後4. ヵ月 目に 空洞 再 開 をみ た の で,切 除 を行 つ て 病 理 組 織 学 的 に検 索 した結 果,壊. 死 乾 酪 層 の 厚 い 空 洞 で染 色 に. よ り多 数 の結 核 菌 を認 め た.. 完 全 な瘢 痕 化 巣 で は な く,結 核 菌 を含 ん だ乾 酪 物 質 の 残 存 が考 え られ る とこ ろ で あ る.. を考 え る と,X線. INHを. 含む. 他 の薬 剤 以上 に特 殊 性 を 発 揮. して い る とは 認め られ なか つ た.然. しなが らこの 問 題. に 関 して は尚 多数 例 につ い て検 討す ベ き で あ ろ う. 第8章. 結. 論. 肺 結核 症 に お い て,比 較 的小 範 囲 の空 洞 性 病 変206 例,結 核 腫50例 の4カ 月以 上 化 学 療 法 施 行 に よ るX線 的推 移 につ い て,特 に 不 定 型 陰 影 へ の 移 行 を 目標 と し て検 討 し,次 の結 論 を得 た.. 術 前 陰 性 で 所 謂Taget. Point. 4例 に尚 排 菌 を認 め た こ と. 写 真 上 不 定 型 陰 影 す なわ ち所 謂 瘢 痕. 様陰 影 と なつ て も それ は完 全 な瘢 痕 を意 味 せ ず,あ. る. もの は 尚 多 か れ 少 なか れ 乾 酪 物 質 を遺 残 し,空 洞 再 開 或 は 劉 巣 転 移 等 の危 険 性 を含 ん で い る と思わ れ,尚 治 療 継 続 の 必 要 も考 え られ る. 結 核 腫 に つ い て は, INHの. 塊 状 の5型 に 分 け られ る. 2). 空 洞 で17.8%,結. 核 腫 で8%の. 不 定型 陰 影 へ の. 移行 を認 め た.. 又 不定 型陰 影 群 と排 菌 との 関 係 に つ い て み る と,36. に到 着 し た も の で あ るが,. 定型陰影. 1) 不 定 型 陰 影 は 索 状,星 状,棍 棒 状,小 斑 点 状,. 本症 例 は 尚 化 学療 法 継続 中 で あ つ たが,退 荘 当 時 尚. 例 中32例(88.9%)は. 群4例 中3例 は と も にSM+PAS群,. は6カ 月 間)は 常 に. 陰 性 で,断 層 写 真 に よ り索 状 陰 影 を示 し瘢 痕 性 治 癒 が 想 像 され た に もか か わ らず,. 私 の50例 の 観 察 で は,縮 小3例 中2例,不. 群 は 各1例 で, INHが. 私 は化 学療 法 に よつ て,予 定 され て い た切 除 を 中止. 893. 3). 空 洞 に つ い て,病 型 で は 周 囲 に 浸 潤 を伴 う新 ら. し い も の,大 き さ で は径2cm以. 下 の も のが 不 定 型 陰. 影 へ の移 行 率 が 高 い. 化 学療 法 は 長期 化 す る程 上 記 の 率 は上 昇 す るが,そ の カ ーブ の 急 峻 な 時期 は 比 較 的 早期6〜8カ. 月頃 で あ. る. 系統 的 治療 は非 系統 的 治療 に 優 り, INHの. 効果 に. つ い て は他 の 群 との 間 に 特 別 な 差 を認 め 得 な か つ た. 登 場 に よ り乾 酪 物 質 を. 4). 結 核 腫 では そ の 大 き さ,治 療 期 間 の 長 短 に お い. 融 解 して 瘢 痕 化 せ しめ 得 ると い う報 告 が 最 近 か な りみ. て,空 洞 に お け る よ うな 傾 向 を認 め 得 な か つ た. INH. られ る よ うに な つ た.然. に 関 して は 同様 で あ る.. しなが ら長 期 化 学療 法 に よつ. て もX腺 像 の 著 明 な改 善 す なわ ち消 失 又 は索 状 化 は 少 く,佐 藤17)は11.5±4.4%,泉2由 失,. は205個 中9個 が消. 8個 が 明 著 に縮 小 し た が125個 は 不 変 であ つ た と. 述 ベ,吉. 田20)は6.9%に. 瘢 痕 様 陰 影 化 を み た か61.3%. 5). 不 定 型 陰 影 群 中,空 洞 よ りの90%,結. の100%は. 核腫 よ り. 喀 痰 中 結 核 菌 は 陰性 を示 し,陽 性 例 は 主 に. 塊 状 陰 影 を示 す も の に 属 す る. 不 定 型 陰 影 に 至 らな か つ た 空 洞症 例 の 大 部 分 及 び 結. は不 変 で,臨 床 的 に は 結 核 腫 に 対 す る化 学療 法 の 効果. 核 腫 の 一部 は 菌 陽 性 で,又 そ の 大 部 分 に 抗 結 核 剤 の何. は余 り大 きな 期 待 は よ せが た い と述 ベ,尾 関30)は 消. れ か に10γ 以 上 の 耐性 を認 め た.. 失8.8%,縮 16.3%と. 小13.4%,秋. 山81)は 消 失2.8%,縮. 小. 述 ベ て い る.私 の 観察 で は 不 定 型 陰 影 を呈 し. た もの は50例 中4例(8%)で,縮 洞 化 例 は な く, 4例(86%)は. 6). 菌 陰 性 化,索 状 陰 影 を呈 した 後,比 較 的 早 期 に. 空 洞 の 再 開 をみ た 症 例 を経 験 した.. 小3例(6%), 不 変 で諸 家 の 報告 と大. 擱 筆 す るに臨 み 御指 導,御 校 閲 を賜 つ た 岡 山大 学 津 田 誠 次 名 誉教 授,砂. 体 一 致 して い る. 乾 酪 巣 の融 解 排 除 に 関 して,沼 田6)は結 核 腫様 陰 影. 田輝 武 教 授,荘 長 八塚 陽 一博 士 に. 深 甚 な る感 謝 の 意 を捧 げ ます.. が 透 亮 化 し だ後 瘢 痕 様 陰 影 を呈 す る例 はSM・PAS 群 よ りINH・PAS群. の 方 が 高 率 で,こ の点 にINH. 本 論 文 の要 旨 は,昭 和33年5月. 第33回 日本 結 核 病学. の 特 殊 性 を認 め て い る.秋 山31)は 結 核 腫 の縮 小 洞 化 は. 会 の 席 上 に お い て 発 表 した.文 献 は 第2編 に 一括 掲載. INH中. す る.. 心 の化 学療 法 群 に 多 くみ られ た と述 ベ て い る..

(10) 894. 森. Clincal. and. Lesions. 重. Pathological. Which. Produce. ths. in. 50. were 1.. atypical and. 3.. in. The. ameter The. 8%. It. the. pical. observed. case. shadows. effect. of. 5.. INH. Most. ative. of of. 10ƒÁ to. sputa. was. which. cases. with. any. of. cavities and. the. had. or. was. not. shown. classified. the. casel. tuberculos. for. more. into. 5. with. than. types:. 4. mon. string-fo. cavernous. the. A. large. open the. in sputa. tubercular. were. and. had. a. di. in. cases 93%. of. develop. the. this. No. diffe. regard. the. The. atypical. treatment. treatments.. between. treatment.. these of. of. non-sys-tematic agents. of. to. onset. relations. observed. some. othe. duration. atypical. sputa and. and. infiltration. tendency. the. to. apparent. the. the. after. INH. the. surrounding. higher. superior. in. occurrence. difference. of. aty. between. the. either. cavernous. cases. and. 100%. of. chest. x. shadows. found. to. tuberculoma. number. anti-tubercular. became. pulmonary. shadows.. months. be. no. lesion. positive. sputa.. be. of. the. the. of was. negative. cases. positive. of. drawn. to. atypical. 6-8 to. effect. showed. cavernous. had. The. agents. with. the. proved. of. other. able. 17.8%. fresh. in. there size. lesions chemotherapy. were. in. chemotherapy,. the. bacillus cases. Most. shadows. 6.. and. Tubercular. - ray.. of. were. the. cavernous received. were. produce. frequently. between. small. conclusions. were. to. tuberculoma, and. tuberculoma. than. of. X-ray.. cases.. tended. most. Chest. Study. had. observed. which. duration. with. changes. tuberculoma. occurred. The. lump-from.. were. treatments. was In. these and. lesions, 2cm.,. Systematic. 4.. to. on. Tubercular. Sanyoso. Clinical. following. motley,. of. than. cases. Small. MORISHIGE. which. the. shadows. longer. shadows.. 206. due. cavernous less. rence. and. club-form,. The. lesions. tuberculoma. shadows. asterial, 2.. in. with. investigated,. Atypical. rm,. changes cases. the. Shadows. Sanatrium I:. Radiographic. on. Atypical Teruo. and. 夫. Studies. National. is. 照. of. have. the. cams these. lump-type. which. did. shadows not. positive. cases. showed. in. cases. which. show. on the. atypical. resistance. more. chemotherapeutics. again string-form. in. a. short shadows.. time. some. once. had. had. neg.

(11) 胸部X線 的不定型陰影 を呈 す る結核性小病変の臨床並びに病理学的研究 森 図1. 索 状 陰 影 例 (化. 療. 重 論. 文. 附. 図 図2. 前). 図5. 895. (9カ. 月. 後). (6カ. 月. 後). 図4 (12カ. 月. 後).

(12) 896. 森. 森 図6. 重. 論. 照. 文. 夫. 附. 図 図7. (15カ. 図3. 重. 月. 後). 星 状 陰 影 例 (化. 療. 前). 棍 棒 状 陰 影 例 (化. 療. 前). 図8 (6カ. 月. 後).

(13) 胸部X線 的不定型陰影 を呈す る結核性 小病変 の臨床 並びに病理学的研究 森. 図9. 重. 論. 文. 附. 図. 図11 (12カ. 月. 後). 図10. 小 斑 点 状 陰 影 例 (化. 療. 前). 図12 (15カ. 月. 後). (6カ. 月. 後). 897.

(14) 898. 森 森. 図13. 塊 状 陰 影 例 (化. 療. 重 重. 論. 照 文. 夫 附. 図 図15. 切 除 中 止判 定後 空洞 再 開 例 (化 療 前 の普 通 写 真). 前). 図16. 図14 (14カ. 月. 後). (切 除 中 止 判 定 時 の普 通 写 真).

(15) 胸 部X線. 的不 定 型 陰 影 を呈 す る結 核性 小病 変 の 臨床 並 び に病 理 学 的 研 究 森. 図17. 重. 論. 文. 附. 図 図19. (切 除 中止 判 定 時 の 断 層 写 真). (空 洞 再 開 時 の 断 層 写 真). 図20. 図18 (空 洞 再 開 時 の普 通 写 真). (切 除 肺 肉 標 本). 899.

(16) 900. 森. 森. 重. 重. 論. 照. 文. 夫. 附. 図. 図21 (組 織 像 は壊 死 乾酪 層 の厚 い非 清 浄 空 洞 であ る 菌 染 色 陽性).

(17)

参照

関連したドキュメント

The alignment table defines n-to-n same word relations between 64,759 WLSP entries and 50,795 UniDic lexemes. These relations were manually verified based on scripts, readings,

Greeting Goal 夢の時間わりづくりに向けて,友達と好きな教科をたずね合おう。 はっきりとした声で Goal Activity ・テレパシーゲーム

6 本時 平成21年11月13日(金) 5校時 (2/4) ステップアップコース(2F少人数教室) チャレンジコース (3年2組教室) (1) ねらい

交流活動③(第24/25時)

いる. ADEM は石原らにより提案されたモデルであり,このモデルは

激励 攻めてえ. 激励 守る,攻めるを早くねえ. 激励 問い掛け

仰付 候段先般御 布令有 之候庭 自今徴 士雇 士之稻被塵... 百十

UDC 669.. 2.2