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図-1はシンガポール(テコン島)で得られた CPT 試験の結果1)である. 5

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Academic year: 2022

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(1)III‑364. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). シンガポール硬質粘性土の圧密特性 佐伯建設工業株式会社. 正会員. ○伊藤. 康成. (独)港湾空港技術研究所. 正会員. 田中. 政典. 1.はじめに c u(kPa). 港湾空港技術研究所では電気式静的コーン貫入試験(以下,CPT 試験 0. という)をはじめとする数多くの原位置試験とサンプリングを行ってきた.. 50. 100. 150. 0. 図に示すように深度 10~15m 付近で急激に強度増加している.この層に おける不攪乱試料の圧密降伏応力(py)は高い値を示し,過圧密比は平均 3.3 である.この層は硬質粘性土層といわれており,氷河期の海面低下に. upper clay. 図-1はシンガポール(テコン島)で得られた CPT 試験の結果1)である. 5. よって乾燥された層とされている.この原因を解明するために,室内試験. 2.試料. Depth(m). 調べた.本論文では,この試験結果と考察について述べる.. 10 hard clay. において乾燥収縮を再現した再構成試料及び硬質粘性土層の圧密特性を. G.L-5.4m 約8,300年前. G.L-13.3m 約24,600年前. 15. 土層は約 24,600 年,それより以浅で約 8,300 年,以深で約 28,000 年前に 堆積したとされている)と室内にて乾燥過程を再現した試料を準備した. ①シンガポール粘土:採取された試料のうち CPT 試験で強度増加の大き. lower clay. 本試験では,シンガポール粘土(炭素同位体年代測定によると硬質粘性. な深度 13m を対象とした.また,不撹乱試料と同深度の試料を 425μ. G.L-18.4m 約28,000年前. 20. 25. m のふるいで裏ごしした後,液性限界(wL)の 2 倍の含水比(w)で撹. 図-1. 拌し,再構成試料を作製した.予圧密圧力(p)は有効土被り圧(p’0=. CPT 試験結果. 82.4kPa)とした. ②再構成乾燥試料:佐賀県肥前竜王地区で採取した有明粘土をシンガポール粘土と同様の手順によって試料を 作製した.p は 48kPa とした.表-1に試験試料の物理特性を示す. 3.試験概要 ① シンガポール粘土:圧密試験は「定ひずみ速度圧密試験」JIS A 1227 に従って実施した.背圧(B.P.)は 98kPa,載荷速度は 0.02%/min である(以下,CRS 試験とする) . ② 再構成乾燥試料:再構成させた試料(含水比(w)=107%)を 4 分割し,w=90,80,70%となるまで 自然乾燥(平均室温約 20℃にて乾燥)させた.シンガポール粘土同様,B.P.は 98kPa とした.また,B.P. を加えた後,間隙水圧(u)の十分な消散と試料の膨張による軸力(σ1)の増加が一定となるのを確認し, CRS 試験を開始した. 表-1. 試験試料の物理特性 60%粒径. 最大粒径. 粘土分. D60(mm). Dmax(mm). 16.8. 82.0. 0.004. 0.425. 35.3. 61.2. 0.003. 0.250. 土粒子密度. 自然含水比. 塑性限界. 液性限界. 粒度組成(%). γs(g/cm3). wn(%). wp(%). wL(%). 砂分. シルト分. シンガポール. 2.75. 39.3. 25.3. 69.5. 1.2. 佐賀有明. 2.62. 128.1. 45.4. 111.0. 3.5. キーワード 乾燥収縮,圧密,年代効果,セメンテーション 連絡先. 〒239-0836 神奈川県横須賀市長瀬 3-1-1 (独)港湾空港技術研究所土質研究室 ‑727‑. TEL 0468-44-5053.

(2) III‑364. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 4.試験結果と考察. 表-2. 再構成乾燥試料の各種パラメータ. 目標含水比(%). 含水比 w (%). 間隙比 e (%). 飽和度 Sr (%). 始時の値を示す.本試験では乾燥収縮. -. 107.1. 2.82. 99.8. による w の低下にともない間隙比(e). 90. 89.1. 2.34. 99.8. は低下する.飽和度(Sr)はどの試料. 80. 73.9. 1.96. 98.9. においてもほぼ 100%と変化が生じず,. 70. 67.8. 1.80. 99.1. 表-2に再構成乾燥試料の試験開. 飽和状態を保持している. 図-2に CRS 試験(再構成乾燥試料)から得られた e-log p 曲線を示す.圧縮指数(Cc)はどの試料にお いても 0.78 となった.w の低下にともない e は低下し,py は増加する.圧密降伏後の e-log p 曲線は e=3.8 -0.78 log p のライン上へと近似する.この傾向は正規圧粘性土の深度ごとの e-log p 曲線の関係と相似し ている.これらの試験結果は,試験試料の粒径が小さく(一般的な日本の海成粘土の 60%粒径(D60)は 0.04 である2)),試料表面における粒子間のメニスカスを保持していたことから,試験試料がほぼ飽和状態にあっ たと考えられる.これにより,本試験における再構成乾燥試料の乾燥収縮過程は正規収縮であったものと考え られる.. W =1 0 7 %. 3.5. 図-3に CRS 試験(シンガポール粘土)から. e =3.9-0.78 log p. 得られた e-log p 曲線を示す.Cc は不攪乱試料. W =9 0 % W =8 0 %. 3. で 0.3,再構成試料では 0.46 である.不攪乱試料. W =7 0 %. からは年代効果によるセメンテーション構造を. Cc が大きくなり,その後,p の増加につれ Cc が 小さくなる傾向)は見られない.また,図-2の. 間隙比 e. 有すると考えられる粘性土の特徴(py の直後に. 2.5 2. C c=0.78. 1.5. ように明確な py はなく,さらに緩やかなカーブ を描いており,曲線形状に違いが生じた.この原. 1. 因の一つとして,硬質粘性土層では粘土鉱物の違 0.5. いや異なった乾燥を受けていた可能性がある.. 1. 5.まとめ ① 佐賀有明粘土の乾燥収縮(本試験では正規収. 10. 100 log p' (kPa). 1000. 10000. 図-2 e-log p 曲線(再構成乾燥試料). 縮である)による圧密特性は含水比の低下に 関わらず圧縮指数(Cc)は一定となった.. 1.6. 不撹乱試料. ② シンガポールの硬質粘性土層では乾燥収縮に 1.4. よる影響を受けているものと考えられる.し かし,本試験は飽和領域での乾燥過程であっ 検討を行う必要がある. 参考文献. 1.2. 間隙比 e. たので,今後さらに異なる乾燥収縮を与え,. 再構成試料. 1. p '0=82.4kPa. 0.8. 1)篠井隆之・田中洋行・田中政典・三島理: シンガポール(Tekong 島)の地盤調査. 0.6. 結果について,第 36 回地盤工学研究発 表会講演集,pp.81-82,2001. 0.4 1. 2)土質工学会編:土質試験の方法と解説, pp.54-70,1990. 10. 100 log p' (kPa). 1000. 10000. 図-3 e-log p 曲線(シンガポール粘土) ‑728‑.

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