• 検索結果がありません。

図-1 試料採取位置(亀森 1) 表-1 物性試験結果

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "図-1 試料採取位置(亀森 1) 表-1 物性試験結果"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度). III-2. 鳥海山泥流堆積物の一面せん断強度におよぼす飽和度の影響 秋田大学. 学生会員 谷田貝友裕 非会員 チャン アン トゥン 正会員 荻野俊寛 正会員 高橋貴之 奥山ボーリング株式会社 非会員 深澤勇気 正会員 藤井登. 図-3~図-5 は各試料のせん断応力-せん断変位関係を示している.不か く乱試料のため,せん断応力-せん断変位関係は乱れており,一部の結果 は固結した試料に特徴的な複数のピークを呈している.亀森 2 では浸水に よる強度の低下が見られるが,亀森 1a,1b では必ずしも明瞭な強度低下は 生じていない. 浸水前後の供試体の飽和度の変化を表-2 に示す.亀森 2 では試験前の飽 和度が 60%以下であるが,亀森 1a,1b では 80%以上と高く,浸水による 飽和度の変化が少なかったために,強度低下が見られなかったと考えられ る.図-6~図-8 はこれらの図に対応する有効応力経路である.浸水によっ て強度低下を起こさなかったこれらの実験では浸水と非浸水で経路の違い はほとんど見られない. 有効応力経路の形状は σv =60kPa の場合は,せん断初期に有効応力の低下 が見られるが,σv =20kPa の場合,有効応力の低下はほぼ見られず,ほぼ 一定か増加する,過圧密土に特徴的な挙動を示している.図-6~図-8 の有 効応力経路の包絡線から浸水,非浸水それぞれの場合について有効応力に キーワード 斜面崩壊 一面せん断試験 簡易貫入試験 連絡先 〒010-8502 秋田県秋田市手形学園町 1-1 TEL 018-889-2364. 亀森 1a. 図-1 試料採取位置(亀森 1) 表-1 物性試験結果. 自然 含水比 (%) 70.0 66.7 71.1. ωL (%). ωp (%). 99.2 94.5 94.9. 50.2 45.8 35.2. 土粒子 密度 (g/cm3) 2.75 2.77 2.63. 100 亀森1a 亀森1b. 0 −3 10. 10. −2. 10. −1. 10. 0. 粒径(mm). 図-2 粒径加積曲線. せん断応力τ (kPa). 4.一面せん断試験結果 一面せん断試験結果. 亀森 1b. 60. 亀森1a. 40 非浸水供試体σv(60kPa) 20. 非浸水供試体σv(20kPa). 0. 浸水供試体σv(60kPa) 浸水供試体σv(20kPa) 0. 2. 4. 6. せん断変位δ (mm). 図-3 亀森 1a せん断応力-変位関係. 80 亀森1b せん断応力τ (kPa). 通貨質量百分率(% ). 1.研究背景・目的 研究背景・目的 過去の噴火による泥流堆積物が表層に厚く堆積する鳥海山麓では, 近年,短時間・局所的に発生する豪雨によって,自然斜面や道路のり 面の崩壊が相次いでいる.表層崩壊と降雨量との関係を把握するため にはまず,表層土の土質特性を明らかにする必要がある.本研究は山 麓の市道沿いの斜面において実施した現地調査および室内試験結果か ら得られた,鳥海山由来の泥流堆積物の物理特性および強度特性につ いて報告する. 2.土質特性 土質特性 実験に用いた試料は秋田県由利本荘市内の市道亀森線沿いの 2 つの 斜面から採取した 3 種類の粘性土(亀森 1a,亀森 1b,亀森 2)である. これら 2 つの斜面の表層はいずれも鳥海山由来の火山砕屑物を主体と する泥流堆積物からなり,過去に降雨によって表層崩壊 を起こした履歴を持つ.このうち,亀森 1 の採取現場で 採取 は比較的大規模な崩壊が発生しており(図-1),異なる深度 深度 から 2 種類の試料を採取した.試料は内径 60mm,高さ (m) 20mm のカッターリングを原地盤に貫入して採取し,室 亀森 1a 0.5 亀森 1b 3.8 内試験に使用した.また,この他に別途攪乱試料を採取 亀森 2 0.5 し,物性試験を実施した.表-1 に試料の物性値を,図-2 に粒径加積曲線を示す.試料はいずれも高液性限界を示 し,表層付近から採取した亀森 1a は砂分が,深度約 3.8m から採取し た亀森 1b は粘土分が多く含まれており,深度によって堆積要因によっ て土の物理的性質は大きく異なっている. 3.試験概要 試験概要 せん断試験は σv=20,60kPa で圧密後、定体積条件にてせん断速度 0.1mm/min で,せん断変位 7mm までせん断を行った.試験は降雨時に おける強度低下を調べるため,浸水,非浸水の 2 つの場合でせん断試 験を行った.供試体を浸水させる場合は原位置での降雨を想定し,圧 密後,圧密応力を一定に保ったまま,浸水箱内に水を注入し,供試体 を飽和させた後にせん断を行った. また,亀森 1 の採取現場近傍では簡易貫入試験および土層検査棒による ベーンコーンせん断試験を実施した.. 60 40 非浸水供試体σv(60kPa) 非浸水供試体σv(20kPa) 浸水供試体σv(60kPa) 浸水供試体σv(20kPa). 20 0 0. 2 4 せん断変位δ (mm). 6. 図-4 亀森 1b せん断応力-変位関係.

(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度). 60 亀森2 せん断応力τ (kPa). 基づいた強度定数を求めるといずれの試料でもφ'は 40°前後とかなり大 きな値を示し,浸水条件によってほとんど変化しないことがわかる.一 方,圧密応力とせん断強度の関係から得られる全応力に基づいた強度定 数は,非浸水の場合,φcu はおよそ 30°と試料による差はほとんどない. また,ccu は 28~40kPa であることから低圧密応力下においても比較的高 い強度を発揮しうることがわかる.浸水時においては亀森 2 で ccu,φcu ともに大きく減少しており,降雨等による飽和度の上昇によって強度が 低下する様子が再現されている.亀森 1a では実験結果のばらつきから非 現実的な値となっているが,亀森 1a,1b では飽和度の変化は小さいこと から,基本的に大幅な強度低下は生じないと考えられる.. 40 非浸水供試体σv(60kPa) 非浸水供試体σv(20kPa) 浸水供試体σv(60kPa) 浸水供試体σv(20kPa). 20. 0 0. 2 4 せん断変位δ (mm). 6. 図-5 亀森 2 せん断応力-変位関係. 6.簡易貫入試験 簡易貫入試験・土 簡易貫入試験・土層 ・土層検査棒 検査棒結果との比較 表-2 浸水による飽和度変化 図-9 は亀森 1a,1b の試料採取点近傍において実施した 試料 σv=20kPa σv=60kPa 簡易貫入試験より得られた貫入深さと Nd 値の関係である。 浸水前 浸水後 浸水前 浸水後 表層から深度約 3.5m までは Nd=5 前後でほぼ一定であり, 亀森 1a 87% 97% 82% 99% 3.5~4.8m では Nd=10~20 程度に増加している.このこと 亀森 1b 101% 102% 93% 100% から,原地盤は深度約 3.5m を境界とした二つの土層から 亀森 2 57% 89% 56% 81% なっていると判断し,表層付近から採取した亀森 1a は上部 層に,深度約 3.8m から採取した亀森 1b は下部層に対応す 100 亀森1a るものとして,下式を用いて換算 N 値を求め 1),換算 N 値から c を求め c =34(kPa) 非浸水供試体 φ =30(deg) た. 浸水供試体 = 0.75 (Nd≦4 の場合) c'=1.1(kPa) φ'=41(deg) = 1.7 + 0.34N (Nd>4 の場合) c =48(kPa) 50 φ =−2.6(deg) c=6.25N 得られた c の値の範囲を図-6 および図-7 に示している.簡易貫入試験か ら得られる強度 c は一面せん断試験の全応力に基づいた強度定数 ccu,φcu に対応する.いま,土層の単位体積重量を 18kPa と仮定して試料採取地 0 点の土被り圧を概算すると,亀森 1a では深度 0.5m として 9kPa,亀森 1b 0 50 100 では 68kPa となる.非浸水の場合の ccu,φcu からこれらの土被り圧に対 垂直応力σ (kPa) 応する強度 su を求めるとそれぞれ su=44kPa,81kPa となるが,簡易貫入 図-6 亀森 1a 有効応力経路 試験による c はこれらの値より大幅に小さく su の 50%ほどである. また, 亀森 1b の採取地点近傍において実施した土検棒から得られた強度定数は 100 亀森1b c =25(kPa) c=19kPa,φ=11°であり,原位置試験からは一面せん断試験よりも小さな強 φ =41(deg) 非浸水供試体 c'=5(kPa) 度定数が得られた. 浸水供試体 φ'=45(deg) せん断応力τ (kPa). cu cu. cu cu. 簡易貫入試験から求めたccuの範囲. ccu=40(kPa) φcu=31(deg) 50 簡易貫入試験から求めたccuの範囲. 0 0. 50. 100. 垂直応力σ (kPa). 図-7 亀森 1b 有効応力経路 100 亀森2 非浸水供試体 浸水供試体. せん断応力τ(kPa). 貫入深さ(m). 7.まとめ まとめ 鳥海山山麓の斜面で頻発する表層崩壊を対象として,原位置から採取し た泥流堆積物に対し一面せん断試験および原位置試験して,降雨等による 飽和度の上昇が非排水強度におよぼす影響について検討した.本研究から 得られた知見は以下のとおりである. 1) 一面せん断試験の結果から,非浸水の場合,全応力に基づいたφcu は試 料によるばらつきは小さく,およそφcu=30°であった.ccu は ccu=28~ 40kPa であり,低圧密応力下において比較的大き 0 な強度を示した.また,飽和度が低い試料では, 上層部 浸水によって大幅な強度低下が見られた. 2) 簡易貫入試験および土層検査棒から得られた強 度定数はいずれも一面せん断試験よりも大幅に 2 小さい値を示したが,今後,さらに多くのデー タを蓄積し,原位置試験と室内試験の強度定数 の相関関係が得られれば原位置試験の結果を有 亀森1b 効に活用可能であると考えられる. 4. せん断応力τ (kPa). cu cu. c'=8(kPa) φ'=39(deg). ccu=28(kPa) φcu=32(deg). 50. ccu=16(kPa) φcu=23(deg). 下層部. 【参考文献】 1) 岡田ら:盛土表層部の土質強度に関する異種の サウンディング試験結果の相関性,土と基礎, Vol. 40, No. 411, pp. 11-16, 1992.. 0. 10. 20 Nd値. 30. 図-9 貫入深さ-Nd 値の関係. 0 0. 50 垂直応力σ(kPa). 図-8 亀森 2 有効応力経路. 100.

(3)

参照

関連したドキュメント

[r]

[r]

5. . . .過圧密供試体 過圧密供試体 過圧密供試体 過圧密供試体の の のせん の せん せん せん断 断 断 断特性 特性 特性との 特性 との との比較 との 比較 比較 比較.

著者 THAN Mu Mu, 井上 宗治, HOSSAIN Md. Zakaria

相良地域での試料採取位置を第1図 に,掛川地域でのそれを第2図に示 す.相良層群から得た試料のうち,石

一 面せ ん断 試験 およ びり ング せん断 試験 とい った

Title The Study on the Biological Activity of Bovine Lactoferrin - Growth Inhibitory Effects of Bovine Lactoferrin to Toxoplasma gondii -( 本文(Fulltext) ) Author(s) 田仲, 哲也

ロードセル、試験体の変位計とひずみゲージの取り付け位置を図 2.4.4 の凡例にしたがっ て示す。材料試験の測定位置を図 2.4.5、対角圧縮試験の測定位置を図