炭素繊維巻立て橋脚のじん性率評価式に関する研究
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(2) V-376. 表−2 断面 せん断 引張 供試体数 供試体名 高さ スパン 鉄筋比 mm 比 %. シリーズ1. 1. シリーズ2. 4. シリーズ3. 3. ① ②-1 ②-2 ②-3 ②-4 ③-1 ③-2 ③-3. ひずみ性状の検討供試体 帯鉄筋 比 %. 700. 3.0. 1.90. 0.08. 700. 4.6. 2.59. 0.12. 400. 3.1. 1.58. 0.23. 炭素 繊維比 %. 繊維積 コンクリート 層枚数 強度 層 MPa. 0.13 0.10 0.16 0.25 0.16 0.08 0.07 0.17. 4 3 5 8 ― 1 1 2. 軸圧縮 応力度 MPa. 26 37 38 37 39 40 38 40. 炭素繊 維破断. 発生した最大 繊維ひずみ μ. あり あり あり なし なし あり あり なし. 3500 11000 6000 4000 3000 10000 3500 10000. 2.3 3.9 3.9 3.9 3.9 1.0. 20. 度と耐力比の関係を用いて炭素繊維補強効率を 0.5194(図−3 求めた。式(1)において炭素繊維の負担するせん断耐力に 0.3 を乗じた計算値と実験値の関係を図−4 に示す。実験値/計算値. 15 実験じん性率. の近似直線の傾き)/1.63(提案式の傾き)=0.319≒0.3 として. 10. の平均値は 1.09,変動係数は 18.7%であり,両者の関係は 2 割. 5. 炭素繊維 アラミド繊維. 程度の誤差内にほぼ納まった。 0. また,図−3 には繊維を炭素繊維とアラミド繊維に分けて近. 0. 5. 似直線を求め補強効率の検討を行った。アラミド繊維の補強効. 図−4. 率も 0.4 程度で炭素繊維と同程度の補強効率が得られた。. 15. 20. 実験値と計算値の関係. 5000. 炭素繊維補強効率の検討. 収集した炭素繊維およびアラミド繊維巻立て供試体ついて実験時の ひずみ性状から炭素繊維の補強効率の分析を行った。検討対象とした 供試体概要を表−2 に示す。. ①. 4000. (μ) ひずみ(micro). 5.. 10 計算じん性率. 帯鉄筋 3500μ. 3000 2000 1000. 表中のシリーズ 1 の供試体①のひずみ性状を図−5 に示す。4δy 時 まで帯鉄筋と炭素繊維には差がないが,4δy 以降帯鉄筋は降伏ひずみ. 0. に達しているのに対し,繊維は終局時でも 3500μ程度のひずみが生じ. 炭素繊維. 0. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 水平変位(×δy). たのみであった。一部の炭素繊維が破断しており,期待した強度を発. 図−5. ひずみ性状(その 1) 12000. 揮することなく炭素繊維の局所的な破壊が起こり巻き立ての補強効果. 炭素繊維 帯鉄筋 9000 アラミド繊維 ひずみ μ. が十分に発揮されないまま柱が破壊していると考えられる。 次にシリーズ 3 の③‑1,③‑3 供試体のひずみ性状を図−6 示す。両 供試体とも破断ひずみに達する程度の十分なひずみが生じている。隅. ③−1 ③−3. 6000. 角部等における局所的な破断がおこらなければ,繊維シートは十分に. 3000. その効果を発揮するといえる。. 0 -10. 図−7 に検討対象供試体の実験値と計算値の比較を示す。炭素繊維. -5. 0. 5. 10. 水平変位 δy. のひずみが発揮されなかった供試体(シリーズ 1〜2)は繊維の効率を. 図−6. 低下させた修正後の方が実験値と計算値の適合性がよいことがわかる。. ひずみ性状(その 2). 20. 6. まとめ 度良く評価可能である。 μ=1.63(0.3Vc+Vs+0.3Vf)/Vmu+5.59 (2)炭素繊維の補強効率が低下する要因としては,降伏ひずみの 1/3. 15 実験じん性率. (1)炭素繊維巻立て補強橋脚のじん性率評価式は以下の式を用いて精. 10. 5. シリーズ1 シリーズ2 シリーズ3. 程度で繊維シートの局所的な破断が生じるためと考えられる。. シリーズ1(修正後) シリーズ2(修正後) シリーズ3(修正後). 0. 参考文献:堀口,宇治,細谷:連続繊維シートの弾性係数の相違が鉄筋コンクリート橋脚 0 のじん性に及ぼす影響, コンクリート工学年次論文報告集pp1273‑pp1278 佐々木,袴田,前川,星隈:炭素繊維シートを用いたRC橋脚補強の実験的検討, 図−7 第24回地震工学研究発表会講演論文集,1997.7. -753-. 5. 10 計算じん性率. 15. 20. 実験値と計算値の関係. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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